グラフィック薄氷大魔王[393]「ネットの暇人」「メモ.appの色を変えた」他、小ネタ集
── 吉井 宏 ──

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●ネットの暇人

以前に流行った動画やネタを、今頃になって面白いとかスゴイとかFacebookやTwitterに上げてる人がよくいる。それはその人が話題に疎いんじゃなく、僕が「一日中ネットばっかやってる暇人」の証明なんだよなあ。テレビ番組のオモシロ動画の大半をYouTubeで見たことあるんだってどうかしてるw

初めて見るネタに人によって時間のズレがあるのはしかたないですね。ネタに日付がついてないこと多いし。某有名サイトは記事に日付を入れないことで古く見えないようにしてるらしいし。そのへんの人がネットの話題をカバーしてるなんて思わないほうがいいよね。

もう一つ「えっ今頃なんで?」の型がある。たとえば、「先行者(中国の変なロボット)」が話題になったのは2000年で、もう14年前。当時、小さな子供だったり生まれてなかったりした若いやつが、「新しい話題」と思うのは当然。その世代には「えー! そんな話があったんだ〜!」っていう新しい話題なんだよな〜。




●メモ.appの色を変えた

Mavericksになって大きな不満だったのは、メモ.appの色が変わってしまったこと。メモ.appを「パッケージの内容を表示」で開いて、resourses内のpaper.tiffを黄色に塗りつぶして差し替えてみたら、以前のような黄色いメモにできた! 文字サイズと合わせられないので罫線は無し。やっぱメモは黄色!

< http://bit.ly/1iXkOOO
>

●リッチテキストが苦手

メモ.appのもうひとつの不満は、プレーンテキストに設定できないこと。これ、なんとかならないのかな? そもそも、リッチテキスト自体が嫌いなのだ〜。

リッチテキストは手間を増やすものでしかなく思える。コピペのたびに気をつけなきゃならないし。プレーンテキストでも要点をはっきり示したり見やすくするのは十分可能なのに、その工夫をすっとばして文字をでかくしたり色つけたりフォント変えたりして、全体的にはゴテゴテと読みにくくしてるの多し。

見やすいように後でリッチテキストに切り替えて、太字にしたり色変えたりはアリだと思うけど。そりゃ、大量のテキストを読みやすいのはリッチテキストに軍配が上がるでしょ。

とか調べてたら、「Markdown」というものを発見。「書きやすくて読みやすいプレーンテキストとして記述した文書を、妥当なXHTML(もしくはHTML)文書へと変換できるフォーマット」だそう。

< http://ja.wikipedia.org/wiki/Markdown
>

単にメモやテキストとしては、これはこれでまたややこしくなる原因になりそうなので使わないとは思うけど。

●子供の声のロボット

ソフトバンクのロボット、19万8千円て! 赤字出るとか言ってたけどそんな安くしなくていいのに。それじゃオモチャ扱いにされる。ディアゴスティーニのロボットだって総額で15万円くらいするらしいよ。

なんちゅうか、子供の声でしゃべって人の感情がわかり、何か気の利いたことを言ってみせるロボット。そのステレオタイプ、もうやめたほうがいいと思うよ。役に立ちそうに見えないもん。指示を聞いて無感情にちゃんとやる的なもののほうが興味を引きそう。

っていうか、しゃべったりとか感情云々がメインの機能だったら、あの胸に付いてるタブレットの中にアプリとしてロボットを入れればいいじゃんw わざわざハードウェア作らなくても。

「子供の声でしゃべるロボットのステレオタイプ」ってやっぱ、鉄腕アトム世代だったりするんだろうな。僕の世代にとって、身近にいる感じのロボットって何だろ? アナライザー? ハック? 思い入れ的にはやっぱ「スター・ウォーズ」のR3-D2とC-3POあたりか。あと、警告! 警告! のフライデーくんか。ドラえもんはロボットって感じしないな。

R2-D2型でいつもついて来て荷物持ってくれるロボットほしいw

●話題の本のKindle版をなぜ出さない??

「どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった8日で辞めた話」、うわ! おもしろそうっ、てAmazonを見ると、Kindle版は出てない。こういう、ネットで話題の本の電子版が出てないってどういうこと? 今なら100%衝動買いするけど、次に本屋の前を通った時に買うかどうかわからない。もったいなくない?

アメリカでも電子書籍の扱いが安定してきて、全書籍のせいぜい3割(?)だそうで。日本じゃもっともっと低いとしても、電子書籍なら買うけど紙の本はいらないという僕みたいな層がいるとすれば、やはり電子版も紙と同時に出してほしいなあ。

で、しょうがないから紙の本を買って自炊するのに、しばらくすると電子版を出すんだよなあ。キーッ! 僕的には「紙の本は自炊の手間がある分、安くしてくれないと不公平」とか思っちゃう。

っていうか、「どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった8日で辞めた話」、タイトル長え〜よ! 長いタイトルって最近多いねえ。まあ、そのまんま中身がわかりやすいから便利っていえば便利だけど。短いタイトルじゃ購買意欲を刺激されないのは確か。

もう一つの長いタイトルの本「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」は、Kindle版出てますね。

●ソースの注ぎ口

最近のソースやドレッシングの注ぎ口の大きさは度を超してるんじゃないか? まともに注げないよ。昔のウスターソースの注ぎ口は樹脂の細いくびれをちぎって開ける方式で、スポイトの先端くらいだった。チューッて注いだものだった。。。最近のドレッシングなんか、普通にドボッとかけたら瓶の3分の1くらい出ちゃうもんね。

「調味料の売り上げを上げるにはどうするか? 穴を大きくしちゃおう。アホか。やってみたらすごい売り上げアップでウハウハ!」。それが事実かどうか知らないけど、それが伝説化して、取り入れる企業が増えたらしい......・

本来使いやすく最適にしたはずの穴のサイズを無理に大きくしてるわけで、そろそろ元に戻せよ〜〜。こんなことやってたらバチが当たるとか思わないんだろうか?

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
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Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

ラフを描いてた鉛筆をふと見たら、「菅公 学問守護 岩津天満宮」って!37年前に高校受験の時もらったやつだ! 割と僕は古いものどんどん処分しちゃう主義なんだけど、24年前に上京したときにそのへんにあった筆記用具をごっそり持ってきたものの生き残りらしい。岩津天満宮は岡崎にあるそうだけど、僕は行ったことない。天神鉛筆はまだ売ってるようです。
< http://pic.twitter.com/i0oQLPKLIs
>

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
>
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp
>
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63
>