[3724] 「間違えてはいけない」という呪い

投稿:  著者:  読了時間:12分(本文:約5,500文字)


《「いいね!」は自分で判断してクリックするわっ!》

■ユーレカの日々[34]
 「間違えてはいけない」という呪い
 まつむら まきお

■グラフィック薄氷大魔王[395]
 「Adobe CC代替の続編」「いいね! リクエスト」他、小ネタ集
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[34]
「間違えてはいけない」という呪い

まつむら まきお
< http://bn.dgcr.com/archives/20140702140200.html >
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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[395]
「Adobe CC代替の続編」「いいね! リクエスト」他、小ネタ集

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20140701140200.html >
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●Photoshopの代替としてのCLIP STUDIO PAINT

先週の続き。アルファチャンネルが扱えるかどうか、CLIP STUDIO PAINTで試してみたら、おお! 使えるね〜! PSD形式ではアルファチャンネル何枚あってもレイヤー何枚でも、普通に開く! アルファチャンネルから選択範囲を作るのも一発。レイヤーリストの上にアルファチャンネルがある違和感以外、機能的にはPhotoshopにいちばん近いかも。

MODOからレイヤーPSDで書き出して、CLIP STUDIO PAINTで「アルファチャンネルから選択範囲を作ってレイヤーにし、キャンバスレイヤーの影の色調整」とかの、いつもの手順が普通にできちゃう。意外なところにこんな優れものアプリが!

っていうかCLIP STUDIO PAINT、最初に優待で買ったとき間違えて別々に2つ買っちゃったんだよな。安いからよかったけど。そっか。3台目のマシンでPhotoshopを使うの面倒くさいとかの件は、普段はCLIP STUDIO PAINT使えばいいかな。少なくともホビーユーザーが無理してPhotoshopを使う理由はぜんぜんないと思う。

CLIP STUDIO PAINT < http://www.clipstudio.net >

●Adobe CCやめられるか? のまとめ

こんな記事もありました。
「Adobe製品の代わりに使える無料アプリ10+」
< http://www.webcreatorbox.com/webinfo/adobe-alternatives/ >

After Effectsの代わりにBlenderって?? と思ったら、Blenderには動画編集機能があるらしい。

というか、Photoshopプラスアルファでいいならサブスクリプション料金が5分の1になるわけだし、PhotoshopとIllustratorもやめるならCLIP STUDIO PAINT+Inkscape最強。しかし結局、普通にAdobe CCを使うのが最も面倒が少ないということに落ち着いてしまう。それでお金を稼いでいるプロなら、やっぱどう考えても「超激安!」なんだよね。

「やめられるか?」って考えて抜け道を探したりしちゃうのは、「Adobeに支配される」的な感情の「はけ口」っていうか、まあ、完全に娯楽の一種になってるなw

......要するに、PhotoshopとIllustratorくらいしか使ってないから微妙なのであって、計5個くらいのアプリを普段から使っていればこういう感情は封じることができるのだー。何を使おうかな? After Effectsはちゃんと使えるようになりたいし、Museでホームページ作るかな。

●Facebookの「いいね!」リクエスト

「○○さんがいいね! をリクエストしています」。初めて見たときは、えええ〜〜っ!  そんな恥知らずなことするヤツいるのか〜〜! と思った。

外国人からのリクエストはしかたないと思ってたけど、最近は普通に日本人もやるようになった......嘆かわしい。普通の感覚からすると信じられない! でも、もう普通のことになっちゃったみたい。

友達関係だから「いいね!」を拒否できない的な心理が働いてしまうのがウザいです。その友達がウザいのではなく、過剰に馴れ合いを共用するFacebookの考えがウザい。

今のところ「いいね!」リクエストされてもクリックしません。「いいね!」は自分で判断してクリックするわっ! とか言っても、クリックするようになっちゃうんだろうなあ。

●Facebookの編集履歴

なんだこりゃー! 「編集済み」をクリックすると編集履歴が全部表示されることに気がついた。これはいかん仕様だろ??

他の人へのコメントも、衝動で書いてから書き直すことが多いけど、その履歴も見えちゃってたわけだ......。そんな機能って必要なのか? オフにできないのか? ブログを編集しながら書くみたいな感覚じゃダメってことか。

「ちょっとキツいこと書いちゃったかな」とか、「誤解されそうかな」とか思って、コメント書き直しすることけっこう多いもん。バレバレだったのかー!

Twitterの次に気軽に書き込む場所としてFacebookを利用してきたけど、ちょっと考え直さざるを得ない。どうも、最初書いた内容にコメントした後に編集された時のため、以前の内容が見れるようになってるらしいんだけど、むしろ再編集できなくしてくれたほうが気が楽かも。

でも、......楽しみが増えたw 「編集済み」を見かけるとクリックしたくなる。修正履歴で裏の会話をするとか、やってみたよw

●Facebookの感覚の個人差

「これを投稿したら危険」っていう基準が人によってマチマチ。よくこんなのアップできるよなあってあきれてしまうこともある。子供や自宅の写真とか。ネットのベテランで、そのへんちゃんと考えてるに違いない人もやってるので、自信を持ってやってるなら文句の付けようもないんだけど。

危険とかじゃなく、本人が楽しくても他人には不快ってのもある。家庭内の生々しい事情など読みたくないよ〜。どうしようもなく暗い告白とか。プライベートと仕事と完全に分けるならGoogle+のほうがいいんでしょうけど。

......ふと思い当たった。そっか。作品を作る人や写真を撮る人とか、何かの意見を持ってたり趣味などの活動をしてる人は、それらが投稿する話題の中心になる。でも、職場の話を投稿できない普通の人は、プライベートしか投稿するものがないわけか!

●Facebookの友達リクエスト承認

知らない人からの友達リクエストは、「共通の友人」が10人程度以上だったらほぼ無条件で承認してます。「友達」はリアルの友人や同級生もいるけど、ほとんどが会ったことない知らない人。アーティストだったりクリエイターだったり、ファンだったり。

リアルの友人関係の電子版というFacebookのテーマはもう関係なくなり、もう一つのインターネットとも言えるほど広くなってるのに、検索などが不自由なのが歯がゆい!

●Twitterでのネタ温存技w

先週、べちおサマンサさんが書かれていた、「吉井さんのように、Twitterでのネタ温存技が効果的な気配」の件。

Twitterで思いつくまま書き飛ばしたり、友人とのやり取りから話題がふくらんだり、「ネタのタネ」はどんどんたまっていきます。面白かったり重要と思われる自分のツイートをEvernoteにコピペしてます。時間があるときにブログやデジクリ用にまとめてますが、それが膨大な量になってます。

考えたら、とんでもなくアホなことをやっているなあ、と。

だって、会社に行って同僚なんかとおしゃべりする代わりにTwitterをやってるようなもの。会社や飲み屋でおもしろかった会話を、いちいち全部テキストにまとめてるヤツいないだろっ!

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

SNSなどでコメントするときに、少しでも笑いのニュアンスが入ってると、薬指が自動的に「w」を連打してしまうようになってるww もう普通に笑い声を口から出すのと同じ感覚w 自分の文章を見てウザいと思う。「wは一日10個まで」とかにでもしないと。

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >


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編集後記(07/02)

●数学者の藤原正彦の自伝的小説「ヒコベエ」を読む(新潮文庫、2014)。満州で生まれた筆者が、苛酷な引き揚げの後、終戦後一年余りして両親の故郷諏訪にたどりついた頃から、東京に転居し小学校卒業までを描いている。背景は昭和20年代、日本が貧しくても明るく力強く立ち上がって行く時代だ。ほとんどが事実を回想して書いたという。母は「流れる星は生きている」の藤原てい、父はあの新田次郎。「両親の才能を継がなかったことを無念に思ったり、小説家の両親ほど嘘つきでなくてよかったと思ったりした」とあとがきにあるが、生き生きとしたヒコベエの描写はすばらしい。この年齢の男の子の世界は、女性にはわかるまい。男にとっての黄金の時代を描いた「ヒコベエ」は、何度読み返しても懐かしい。

熱血少年ヒコベエは腕力と頭脳で学級に君臨するが、完璧ではないところがじつにかわいい。両親のキャラがまた興味深い。父は藤原家伝来の喧嘩必勝法「水車戦法」をヒコベエに授ける。喧嘩に勝って帰って来ると父は「我が家の武士の伝統を守ったんだな、よくやった」と褒めるが、「何が武士の伝統よ。バカバカしいったらありゃしない。この父にしてこの子ありね」と吐き捨てるように言う母。このほかにも、父に対し面と向かって冷水をかける母の姿がよく現れるが、自分は貧困の中で文筆から遠ざかるを得ず、逆に作家としての評価が着実に高まる夫に対する嫉妬なのだと思う。ヒコベエが横で聞いていてハラハラする気持ちがよくわかる。作家一家の「業」である。

やはり算数の問題を解くいくつものエピソードがおもしろい。早くも数学者の片鱗を見せるヒコベエ。「1に2を加え、それに3を加え......というようにして10まで加えたらいくつになるか」を独特の計算方法で解く(説明されてもわからなかったが)。4年の時の図工の先生は抜群のユーモアを持ち、なぜか算数好き、彼の出題をヒコベエだけがみごとに解く(説明されないとわからなかったが)。美・数理・ユーモア・独創的なものの見方など、ヒコベエの中に眠っていた何かを揺り動かしてくれたのが、後の安野光雅だった。日教組先生の社会主義と、父から叩き込まれた武士道、とりわけ惻隠の情、そしてヒコベエのバイブルだった「クオレ」の教えの三者は、ほぼ同じことを言っていると感じた早熟の小学生。おそろしい子!

小学生男子という時間。解説で小川洋子は「小さな男の子としての時間」を「神様から与えられた特別な時間」と書く。女性でもわかる人はわかっている。わたしにとって小4こそ人生の転機であった。2学期、清水先生のたった一言で(それが何か忘れてしまった。あれは夢だったのかとも思うのだけど、それはとにかく)引っ込み思案でいじめらっれっこの劣等生が、一転やたら積極的になって成績は急上昇、体育と音楽以外は常に上位に座り、ずっと学級委員長。しかしながら、同時に「軽率」も身に付いてしまったお調子者。舌禍、筆禍は度々。これからは、感情を抑制して軽率な表現を排し、読む人に不快感を与えないような書き方をしなければならないと思います。まつむらさん、ご忠告ありがとうございます。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062163756/dgcrcom-22/ >
ヒコベエ


●一つの理由って何なんだろう。確かに後記はズルイですよね。書いてて思います......。

LiveScribe続き。個人輸入しようとしたら、国内でもソースネクストが販売開始してくれて、安く買えてラッキーであった。

Evernoteにノートがアップできないトラブルがあって(ノートのみ、音声はあがる)、いろいろ試した後、ダメ元でソースネクストに問い合わせたことがあった。こっちのメールちゃんと読んでくだされ、それもこれも試しましたってば、という回答ではあったが、とことんつきあってくれるサポートに驚いた。いいところですわ。

日本語での回答はありがたいし、簡単に交換しますと言わないところにも気概を感じたぜ。国内販売代理店を通じての購入って楽だと思ったわ。トラブル自体は本家ドライバがアップデートされて解決。たぶんEvernote側の仕様変更。二か月ぐらいはトラブってたよ。たまにしか使わないし、ノート自体は紙で残っているから仕事で困ることはなかった。続く。(hammer.mule)