[3728] 新種のデジタルディバイド?

投稿:  著者:  読了時間:15分(本文:約7,200文字)


《必要なモノと不要なものを見極める!(白目)》

■アナログステージ[117]
 新・自分流のスマートな作業空間
 べちおサマンサ

■Take IT Easy![23]
 新種のデジタルディバイド?
 若林健一 / kwaka1208




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■アナログステージ[117]
新・自分流のスマートな作業空間

べちおサマンサ
< http://bn.dgcr.com/archives/20140708140200.html >
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いきなりですが、オイラの仕事机は汚い。油や手垢、脂をたっぷりと含んだ汗でベトベトになっている汚さではなく、書類やらマスキングテープやらクリップやら、もう、物が机の上を占領しており、17インチのMacbookが1台、やっと置けるスペースしかない。

しかも、ここだけの話、仕事とは関係ないオモチャが1/3ものスペースを占領しており、別の机上区域では、仕事とは無接点の書籍が1/3を占めている。残りの1/3はというと、これまた仕事とは縁もゆかりもない癒しグッズたちがドヤ顔で散らばっている。

これは今に始まった超常現象ではなく、デジクリでも何度か汚さを自慢してきている、まさに王道なスタイルなのだ。

なぜ片付けないのかというと、答えはとても簡単で、数分後にはまた同じように散らかるからだ。片付ける所要時間が15分から20分掛かるとすると、見事に散らかるまでの時間が5分も掛からないので、割りに合わないのです。

はじめから散らかっていれば、「オレは、あそこの空いているスペースに散らかってやるゼ!」と、順番待ちしているクズたちを嘲笑うかのように、先手を打っているのです。

画像にして読者さまに、「うはん、この散らかりっぷり、ステキでしょ、どうですかこの缶コーヒーの空き缶とか。実はここだけの話、これ、先月の飲みかけなんですよ、フフフ」と胸を張ってご開帳したいところですが、撮っても「なにこれ? QRコード?」みたいな状態で、識別不能なため、割愛。

このオイラの机の惨状を、トヨタの管理職や役員が見たら、ビール瓶で頭を叩き割る衝動を抑えられなくなるかもしれない。しかし、ちょっと待ってほしい。他人からみれば、机上事故現場のような残念な空間も、オイラにはエデンの園なのだ。

●必要なモノと不要なものを見極める!(白目

モノづくりな現場で働いている方は、一度は耳にしたことがあるトヨタの5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)運動。また、トヨタにはトヨタ流の片付けというものが確立されており、先日読んだトヨタ本では『トヨタの管理職の机は、電話機とパソコンしか置いてない』という記述が、とにかく目についた。

・トヨタ式「5S」とは何か、なぜ整理・整頓をして業績が伸びるのか
連載:トヨタに学ぶビジネス「改善」の極意|ビジネス+IT:
< http://www.sbbit.jp/article/cont1/27007 >

必要なモノは、電話機とパソコンだけ。これはオイラも同じで、日々の業務で必要なモノは、電話機とパソコンだけ。必要なアイテムはトヨタの管理職と同じだ。

違いといえば、塵ひとつなく、きれいで爽やかな机上であるか、飛散したカップラーメンの汁がこびり付き、書類の下から虫の死骸がでてきそうな机上であるかの違いだけだ。

また、先述のトヨタ本では『要らない物を見極めて捨てる』ことも、力説されていた。オイラは、物を捨てると法律で罰せられる国で生まれ育ったと言っても過言ではないくらい、物を捨てない人種です。いまだに、2004年の3月と8月のカレンダーが机前の壁に貼ってあるくらいだ。

正常な会社ではありえない話ですが、オイラの机の右斜め後ろには、2年分くらいの週刊少年ジャンプが積み上げられている。自分でもかなり邪魔だ。

部下ちゃんたちにも、「マジで捨てていいですか?」とよく訊かれる。しかし、答えは「NO!」だ。デジクリでは正直に書くが、何で捨てないのか、自分でもよく分かっていなかったりする。

さて。なぜ10年前のカレンダーを剥がして捨てないのかというと、カレンダーの隅にメモ書きしてある、とある重要な文字列を、常に迅速に目に入れたいからである。その重要な文字列とは、ただのメーカ品番なんですけどね。

ただ、本当に頻繁に必要なものなので、小六法のような、ぶ厚いメーカカタログを引っぱりだして調べたり、都心の交通網のように、毎回迷子になるWEBサイトから調べるのも面倒。そういう歴史的な背景から、2004年のカレンダーが貼りつけてあるのです。

と、ここまで書いたところでタイムオーバーになってしまったので、次回へ続く。今回は、汚い空間にウットリしているオイラを書きましたが、ついに、美化するオイラが登場! 下記、役に立つかは保証できませんが、参考までに。

・すぐ役に立つ10の「トヨタ流片づけ術」:ライフハッカー[日本版]:
< http://www.lifehacker.jp/2013/01/130109book-to-read.html >

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。
Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa >
まとめはコチラ→< http://start.io/bachio >

∵多曲入魂──音とリンクする魂 番外編の続き∵

続き)気が狂ったワーグナーだの、散々なことを喚き散らしたと思いきや、「なんか、ちょっとクラシカルな匂いもするね」とか言いはじめた。ハァ? クラシカル? パープル(Deep Purple)やインギー(Yngwie Malmsteen)とかなら、「そうだね、クラシカルな香りが漂っているね」と相槌も打てるけど、「スレイヤーでクラシカルって、どういうことじゃ?」と、逆に質問してみた。

すると、「これね、エフェクターの音を全部切って、クリーントーンで聴いてみるとわかるよ、ウフフ」ときた。ハァ? ハァ??? エフェクターというか、ディストーション(ギターの音を歪ませる魔法の箱というか道具)切ったら、ミュートリフが、ペケペケ、ペケペケいって、ベンチャーズになる。

『地獄へようこそ!』って唄っているバリバリのスラッシャーが、どこかの健康ランドで、レイをクビからぶら下げて「つぎは、10番街の殺人ですよ〜ん」と煽り、テケテケテケテケ......っとギターを弾いている姿を想像してしまった。

「いや、クリーントーンはないよ、やっぱりディストーションは大切...」と言いかけたところで、「やっぱり、アタマおかしくなるから曲変えて」と言われ、なんか話すのが一気に面倒になってしまったのと、また「あーだの、こーだの」って話も面倒になったので、「こいつとは絶対に音楽の話はしない」無音のままで目的地までドライブ。

音楽は、誰に強いられるものでもなく、自分が好きな音楽を好きなように聴くのが一番だと、痛切に感じたひと時でもありました。

くだらない雑談でしたが、次回から通常に戻せるはずなので、またご愛読お願いします(^^


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■Take IT Easy![23]
新種のデジタルディバイド?

若林健一 / kwaka1208
< http://bn.dgcr.com/archives/20140708140100.html >
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少し古い話で恐縮ですが、今年の春頃にiPhoneのコネクタが現在のLightningからmicro USBに変わるという噂がネット上で流れていました。

・さらばLightning? iPhoneの充電規格もmicroUSBに統一へ|BuzZap!
< http://buzzap.jp/news/20140314-iphone-micro-usb/ >

LightningはApple独自の規格で、専用ケーブルが高いという理由で歓迎という方も多いようです。

私自身は、独自規格だからとか価格が高いとかいうことは気にならないのですが(金に糸目をつけないというわけではありません)、それよりもLightningケーブルの接点が露出しているという点で、今のLightningから変わればいいなと思っています。

iPhone5以降に発売されたiPhone/iPadをお持ちの方なら分かると思いますが、現在のiPhone/iPadのコネクタ規格であるLightningは、接点をカバーするものがありません。

・Lightningコネクタって何がいいの? 何がすごいの?|マイナビニュース
< http://news.mynavi.jp/articles/2013/03/28/iphone_why36/ >

この「電気が流れるであろう部分が露出している」というのが大変気になる私は、LightningケーブルでiPhoneを接続する時、まずiPhone側を接続しUSB側をMacやACアダプタに接続する、という手順を必ずとっています。

おそらく信号で制御しているので、iPhoneが接続されたと認識されるまでは通電しない仕組みになっているんだろう、ということは理解しているのですが、それでも電流が流れる状態の接点が露出しているというのは、どうも好きになれません。

あまりそのことを問題視した声は聞かないのですが、みなさん気にならないのでしょうか?

「利用者に不安を感じさせる」という意味で、前のドックコネクタよりも後退している、Appleらしくないインターフェースだと思うし、micro USBのType-Cが接点がきちんとカバーされたものになるのなら、Lightningからの乗り換えは大歓迎です。

●ビデオテープとDVD

同じことを、ビデオがDVDになった時にも感じていました。ビデオテープは、記録部分が筐体で保護されていて、ビデオデッキに入れた時以外(わざとでなければ)記録面が露出せず、人間がテープに触れることはありませんでした。しかし、DVDやBlu-ray Diskに変わり、記録面に容易に触れるようになってしまいました。

もう少し厳密にいうと、DVDの前にレーザーディスクやVHDというメディアの時代があり、VHDの方はキャディと呼ばれる箱に入っていて、デッキに入れると中のディスクだけ取り出されるので、うっかり記録面に触れることがないという意味で優れもので、私にとってはこの形態が一番望ましい形だったのですが、VHD自体が普及せずこの形態が引き継がれることもなく、CDと同じような形態で普及したのはご存知の通りです。

●新種のデジタルディバイド?

どうして、こうも使いにくい方向に変化していくんでしょうね?

もしかすると、今の人から見ればそんなことをいちいち気にすること自体がナンセンスで、私みたいな人はデジタル機器を使いこなせていない「デジタルディバイド」に見えているのでしょうか?

確かに、小型化のためにはケースやカバーはない方がいいのですが、だからといって安全に使える仕組みを省いていいとは言えない。人間が意識しながら使わなければならない操作性は「優れたインターフェース」とはいえないし、より多くの方が安心して使えるようにするためには「優れたインターフェース」を採用するべきだ、と私は思います。

でも、やっぱり私はデジタルディバイドになりつつあるんだろうか?

#人にやさしいIT

【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
Take IT Easy! - 人にやさしいIT
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編集後記(07/08)

●行きつけだった格安レンタルショップが閉店してしまったので、新作の映画DVDを見なくなって一か月経った。GEOやTSUTAYAに行けばいいのだが、新作や準新作のDVDはレンタル料が高い(まあ、普通なんだろうが)。5本で1000円というサービスもあるが、一週間に5本見るのもしんどいし。結局、いつも利用しているふたつの図書館から古いDVDを借りることにした。無料だし。この一か月で6本見た。その中から。

クリント・イーストウッド監督が、硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」の、アメリカ側視点が「父親たちの星条旗」、日本側視点が「硫黄島からの手紙」である。公開当時は、どうせアメリカ映画だからハデな戦闘描写が特長の、アメリカ愛国映画であろうと思っていたが、聞こえて来た評判は、思想的に極端に偏ることがなく、公平かつ冷静な視点で描かれた傑作、というものだった。

しかしなんとなく敬遠していて、8年後にようやく見る機会がやってきた。もちろん、両方を見た。評判通りの映画だ。戦争映画なのに、敵を殲滅する爽快感というものがまったくないの気がついた。戦闘シーンはカラーなのに色彩がなく、それがじつにリアルだ。

「硫黄島からの手紙」は、クリント・イーストウッド監督の日本映画である。知らなければ、日本人監督の作品のように見える。アメリカ人が登場するわずかなシーンを除いて、日本語をしゃべる日本人ばかり出て来る。だが、セリフが聴き取りにくい。わたしの耳のせいではないと思う。見終わってから、もしかしたら英語のアフレコがあるのかなと期待してメニューに戻ったが、それはなかった。

本作の語り部的存在の西郷役は二宮和也、多くの人が演技を絶賛していたようだが、軍隊に一人の少年が紛れ込んでいるみたいで、ちょっと浮いている感じもしたが、まあ悪いというわけでもない。日本の戦争映画のお約束、お涙ちょうだいがまったくないのがうれしい。

この映画では、日本軍がひそんでいたのが自然の洞窟のように見える。わりと広い空間を自由に動き回る。しかし、わたしの知る硫黄島の日本軍は、人力で掘った迷路のような高温の地下壕にひそみ、米軍にゲリラ戦を挑んだはずだ。そんな劣悪な環境のビジュアルはない。もっとも、セットを組まないと映像に撮れまい。栗林中将(渡辺謙)が「我々が一日でも長く守りつづければ、それだけ本土の国民が長く生きられるのだ」と言うシーンは見せ所だ。

「父親たちの星条旗」は、迫力ある戦闘シーンと、摺鉢山に星条旗を立てる有名な写真の被写体となった兵士3人が国内で引き回された「国債ツアー」の裏側と、その後の人生を、時間軸を行き来しながら語られる。見事な構成だ。硫黄島での戦いで受けた心の傷を抱えながら、英雄でもないのに英雄に祭り上げられ、戦時国債販促キャンペーンの広告塔の役目を強いられた3人。時代に翻弄された人々の悲劇を初めて知った。

「硫黄島プロジェクト」はもちろん娯楽的な戦争映画ではないが、露骨な反戦映画でもない。クリント・イーストウッド監督の、ストレートには出さない反戦メッセージは素直に心に響く。誰でも戦争には反対だ。絶対に戦争が起きないように策を講じるのが国家の義務だ。あるノーベル賞作家の「戦争の準備をすれば、戦争のほうに近づきます。平和を望むならば、平和を準備した方がいい」とかいう、まれに見る超弩級のからっぽな言葉を聞いた。すばらしい! すばらし過ぎる。イグノーベル賞確実だ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002D4DHBA/dgcrcom-22/ >
「硫黄島からの手紙」

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003EVW5J6/dgcrcom-22/ >
「父親たちの星条旗」


●納品後に机周りを片付けるのが好きだ。大量に積み上がっている資料やら、後回しにしていた紙の諸々、いつの間にか期限の過ぎてしまったクーポンつきDMなど。ただし納品が波のように重なっていると(別の仕事がスタートしたりすると)、延々と積み上がっていくことになる。

仕事関係の雑誌や書籍は、もうとっくに新しい技術は出ており、登場していた人たちもいつの間にか名前を聞かなくなっている。紹介されているデザインや技術のトレンドも終わっている。以前、数年分をスキャンしてデータ化したが、一度も読み返すことはないままだ。

なので捨てたらいい。すぐに増殖する。棚2つ分は空く。わかってるんだけど。これでもEvernoteやDropboxなどを使うようになって、紙ものはだいぶ減らせるようになったんだけど。ちょっとしたメモや説明書はEvernoteが覚えてくれているから。シリアル番号はEvernoteに保管しておくと楽。

「電気が流れるであろう部分が露出している」ということに気づいていなかったです......。(hammer.mule)

< http://shigotano.hatenablog.jp/entry/2014/04/12/173213 >
【Windows】Evernoteのノートリンクが「https:〜」になって困っている人へ

< http://goryugo.com/20140702/evernote_classic_note_link/ >
【Mac】Evernoteのノートリンクでhttps://じゃなくてevernote://を取得する
方法