アナログステージ[117]新・自分流のスマートな作業空間
── べちおサマンサ ──

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いきなりですが、オイラの仕事机は汚い。油や手垢、脂をたっぷりと含んだ汗でベトベトになっている汚さではなく、書類やらマスキングテープやらクリップやら、もう、物が机の上を占領しており、17インチのMacbookが1台、やっと置けるスペースしかない。

しかも、ここだけの話、仕事とは関係ないオモチャが1/3ものスペースを占領しており、別の机上区域では、仕事とは無接点の書籍が1/3を占めている。残りの1/3はというと、これまた仕事とは縁もゆかりもない癒しグッズたちがドヤ顔で散らばっている。

これは今に始まった超常現象ではなく、デジクリでも何度か汚さを自慢してきている、まさに王道なスタイルなのだ。

なぜ片付けないのかというと、答えはとても簡単で、数分後にはまた同じように散らかるからだ。片付ける所要時間が15分から20分掛かるとすると、見事に散らかるまでの時間が5分も掛からないので、割りに合わないのです。

はじめから散らかっていれば、「オレは、あそこの空いているスペースに散らかってやるゼ!」と、順番待ちしているクズたちを嘲笑うかのように、先手を打っているのです。

画像にして読者さまに、「うはん、この散らかりっぷり、ステキでしょ、どうですかこの缶コーヒーの空き缶とか。実はここだけの話、これ、先月の飲みかけなんですよ、フフフ」と胸を張ってご開帳したいところですが、撮っても「なにこれ? QRコード?」みたいな状態で、識別不能なため、割愛。

このオイラの机の惨状を、トヨタの管理職や役員が見たら、ビール瓶で頭を叩き割る衝動を抑えられなくなるかもしれない。しかし、ちょっと待ってほしい。他人からみれば、机上事故現場のような残念な空間も、オイラにはエデンの園なのだ。




●必要なモノと不要なものを見極める!(白目

モノづくりな現場で働いている方は、一度は耳にしたことがあるトヨタの5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)運動。また、トヨタにはトヨタ流の片付けというものが確立されており、先日読んだトヨタ本では『トヨタの管理職の机は、電話機とパソコンしか置いてない』という記述が、とにかく目についた。

・トヨタ式「5S」とは何か、なぜ整理・整頓をして業績が伸びるのか
連載:トヨタに学ぶビジネス「改善」の極意|ビジネス+IT:
< http://www.sbbit.jp/article/cont1/27007
>

必要なモノは、電話機とパソコンだけ。これはオイラも同じで、日々の業務で必要なモノは、電話機とパソコンだけ。必要なアイテムはトヨタの管理職と同じだ。

違いといえば、塵ひとつなく、きれいで爽やかな机上であるか、飛散したカップラーメンの汁がこびり付き、書類の下から虫の死骸がでてきそうな机上であるかの違いだけだ。

また、先述のトヨタ本では『要らない物を見極めて捨てる』ことも、力説されていた。オイラは、物を捨てると法律で罰せられる国で生まれ育ったと言っても過言ではないくらい、物を捨てない人種です。いまだに、2004年の3月と8月のカレンダーが机前の壁に貼ってあるくらいだ。

正常な会社ではありえない話ですが、オイラの机の右斜め後ろには、2年分くらいの週刊少年ジャンプが積み上げられている。自分でもかなり邪魔だ。

部下ちゃんたちにも、「マジで捨てていいですか?」とよく訊かれる。しかし、答えは「NO!」だ。デジクリでは正直に書くが、何で捨てないのか、自分でもよく分かっていなかったりする。

さて。なぜ10年前のカレンダーを剥がして捨てないのかというと、カレンダーの隅にメモ書きしてある、とある重要な文字列を、常に迅速に目に入れたいからである。その重要な文字列とは、ただのメーカ品番なんですけどね。

ただ、本当に頻繁に必要なものなので、小六法のような、ぶ厚いメーカカタログを引っぱりだして調べたり、都心の交通網のように、毎回迷子になるWEBサイトから調べるのも面倒。そういう歴史的な背景から、2004年のカレンダーが貼りつけてあるのです。

と、ここまで書いたところでタイムオーバーになってしまったので、次回へ続く。今回は、汚い空間にウットリしているオイラを書きましたが、ついに、美化するオイラが登場! 下記、役に立つかは保証できませんが、参考までに。

・すぐ役に立つ10の「トヨタ流片づけ術」:ライフハッカー[日本版]:
< http://www.lifehacker.jp/2013/01/130109book-to-read.html
>

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。
Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa
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まとめはコチラ→< http://start.io/bachio
>

∵多曲入魂──音とリンクする魂 番外編の続き∵

続き)気が狂ったワーグナーだの、散々なことを喚き散らしたと思いきや、「なんか、ちょっとクラシカルな匂いもするね」とか言いはじめた。ハァ? クラシカル? パープル(Deep Purple)やインギー(Yngwie Malmsteen)とかなら、「そうだね、クラシカルな香りが漂っているね」と相槌も打てるけど、「スレイヤーでクラシカルって、どういうことじゃ?」と、逆に質問してみた。

すると、「これね、エフェクターの音を全部切って、クリーントーンで聴いてみるとわかるよ、ウフフ」ときた。ハァ? ハァ??? エフェクターというか、ディストーション(ギターの音を歪ませる魔法の箱というか道具)切ったら、ミュートリフが、ペケペケ、ペケペケいって、ベンチャーズになる。

『地獄へようこそ!』って唄っているバリバリのスラッシャーが、どこかの健康ランドで、レイをクビからぶら下げて「つぎは、10番街の殺人ですよ〜ん」と煽り、テケテケテケテケ......っとギターを弾いている姿を想像してしまった。

「いや、クリーントーンはないよ、やっぱりディストーションは大切...」と言いかけたところで、「やっぱり、アタマおかしくなるから曲変えて」と言われ、なんか話すのが一気に面倒になってしまったのと、また「あーだの、こーだの」って話も面倒になったので、「こいつとは絶対に音楽の話はしない」無音のままで目的地までドライブ。

音楽は、誰に強いられるものでもなく、自分が好きな音楽を好きなように聴くのが一番だと、痛切に感じたひと時でもありました。

くだらない雑談でしたが、次回から通常に戻せるはずなので、またご愛読お願いします(^^