[3733] ヒーローとお姫様の婚活事情

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《何もかもが画面の向こう側にある状態......》

■装飾山イバラ道[139]
 ヒーローとお姫様の婚活事情
 武田瑛夢

■Take IT Easy![24]
 触れないものを触れるようにするインターフェース
 若林健一 / kwaka1208

■おかだの光画部トーク[118]
 Adobe Photoshop Mix を使ってみた2
 岡田陽一




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■装飾山イバラ道[139]
ヒーローとお姫様の婚活事情

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20140715140300.html
>
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今久しぶりに映画のハリー・ポッターシリーズを見直しているところだ。ハリー・ポッターシリーズはたぶん映画館でほとんど見ているのだけれど、本を読んでいないせいか、ストーリーはかなり忘れてしまっていた。

第一作目の「賢者の石」を見たら、魔法学校の世界のことはだいたい蘇って来た。この映画はなにしろハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフ君の可愛さが絶頂なので、見ていてとても楽しい。

赤い髪のロンと髪の毛爆発のハーマイオニーの三人の取り合わせは、奇跡のようなキャラクターのぶつかりあいで、今見てもほんとに素晴らしい。このあとは「秘密の部屋」と「炎のゴブレット」を見る予定。

魔法ものというと、私の世代だと「魔法使いサリー」や「魔女っこメグちゃん」「ひみつのアッコちゃん」などが王道。女の子は皆魔法を使える特別な子というのに憧れて、いろいろとマネをして遊んでいた。あとはやっぱりお姫様。お姫様の絵の練習こそが、私の絵の鍛錬の始まりだと思う。

男の子は「ウルトラマン」や「仮面ライダー」など、ヒーロー物のマネで遊んでいたのが定番。ベルトをつけて変身ポーズを決めて、強くなったつもりの男の子のそばに寄ると蹴られかねないので怖かった。変身した後のヤツらはたちが悪い。

私が最初に買ったレコードが「キューティー・ハニー」と「レインボー・マン」なので、女の子用と男の子用のどちらの番組も見ていたと思う。だから男の子の世界がまるまる理解できない訳ではない。「キャシャーン」も大好きだし。でもやっぱり今の歳になっても、ファンタジーの好みの男女差については考えてしまうことがある。

●積極的なお姫様

「アナと雪の女王」は大ヒットしたけれど、私が思うに映画もカラオケも多くのリピーターによってカウントが回っていたんだと思う。ミュージカル映画って何度でも聞きたくなる映画なので、音響の整った映画館で映像と共に楽しむチャンスは絶大なものなのだ。

ディズニーのファンタジーはやはり女の子用の話が多いので、男性に良さを伝えるのが難しいと感じることも多い。

魔法を使える雪の女王のエルサが自分を「ありのまま」に解放するのが素敵な話なのだけれど、私は妹役のアナの気持ちの方に心惹かれてしまう。実際に私が妹だからなのかもしれない。

アナの「生まれてはじめて」の曲にあるようにカッチカチの家を出て、すべてを変えたいと思うような気持ちは、女性にはきっと共感できるのだと思う。これは婚活の歌だと言ってもいいかもしれない。

自分を変えるのには誰かとの出会いが必要で、その誰かに出会うにはまず大勢の人に出会わなければ始まらないのがわかっている、アナの気持ちが溢れている歌だ。

もしかすると、カッチカチの家の男性の心にも訴えることがあるかもしれないので、男女とはっきり線を引くのも違うのかも。なにか特別なことをしようとしているわけではなくて、「出会う」ってことにこれだけ意欲的な歌は珍しいのだ。

●お姫様とヒーローは縁遠い

ディズニーのお姫様映画は「美女と野獣」「眠れる森の美女」「白雪姫」「人魚姫(リトル・マーメイド)」など数多くあって、そのどれもが王子様が出て来る婚活映画でもある。そして、妬み嫉みからくる意地悪や、呪いを跳ね返してくれるのが頼もしい王子様だった。

ただ、お姫様映画に出て来る王子様はここぞとばかり活躍はするけれど、メインが姫であることには間違いがなく、姫がいかに幸せになるかがテーマなのだ。王子と結ばれなきゃお姫様映画でもなくなってしまうし。

だから王子様ももちろんヒーローなのだけれど、男の子はここで出て来る王子様には決して憧れてない気がする。縁日でも王子様のお面は売っていなくて、男の子には仮面ライダーのお面が売れていた。

たぶんその頃の男の子は女に興味がなくて(笑)、助ける対象よりも強い自分が好きだからかもしれない。男の子受けするヒーローは、みんなを救ってサッと去るのがカッコいいのだ。

子供時代に見ていたファンタジーは男女どちらも、「自分中心の夢」であるということがわかっちゃった気がする。だからヒーローが救いたいのは姫ではないし、姫はヒーローとは結ばれない。

ハリウッド映画ではヒロインとヒーローがちゃんと結ばれるものも多いけれど、リア充すぎてアホくさい気持ちになる人も多いんじゃないだろうか(笑)。

スパイダーマンは幸せになりそうな数少ないヒーローの一人だけれど、スパイダーマンの彼女は心配事が多そうでやっぱり憧れない。カップル共々人形が売れてるヒーロー&ヒロインが思い当たらないのはしょうがないものなのかもしれない。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

最近ハリー・ポッターの原作者が、ハーマイオニーはロンではなくてハリーと結婚すべきだったと打ち明けているというニュースが出たけれど、もしそうなっていたら面白かったし、一作目の出会いのシーンの見方も全然変わるような気がする。

何年経ってもいろいろな可能性が語られることは、キャラクターたちが人の心に生きているからだ。物語を作る人が持っている責任は大きいものだけれど、価値ある責任だと思う。


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■Take IT Easy![24]
触れないものを触れるようにするインターフェース

若林健一 / kwaka1208
< https://bn.dgcr.com/archives/20140715140200.html
>
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先週、DVDやLightningケーブルのように、記録面や接点が露出しているデリケートなメディアを嫌がる自分は、新種のデジタルディバイドなのかな? ということを書きましたが、今回はその続きです。

取り扱いしにくいメディアがある一方で、その心配のないメディアの答えは既に出ていて、それが「ネット配信」であったり、ハードディスクのような「大容量メディア」だったりします。

「ネット配信」だったらそもそも物理的なメディアが存在しませんし、「大容量メディア」は取り出すことがないので、うっかり壊してしまう心配はありません。

なるほど、全部ネット配信にして、ダウンロードで取り込めるようになれば解決か? というと、うっかり消してしまう恐れやたくさんのデータを一覧できないなど、それはそれで使いにくい面もあります。

そもそも、何もかもが画面の向こう側にある状態が、元々のデジタルディバイドという状態を産み出しているわけで、それで解決と言うのも本末転倒。

そんなことをあれこれ考えていたら、10年以上前にも同じことを考えていたことを思い出しました。

●遡ること約15年前

1998年〜2000年頃の話です。当時テレビチューナーを搭載したパソコンが流行った時期があり、パソコンでハードディスクに録画するという機能がいくつかのモデルで実現されていました。

まだハードディスクレコーダーが普及する前でしたが、私もそういった商品の開発に携わったこともあって、「将来的にはハードディスクに録画するということが一般的になるんだろうなぁ」とは思っていました。

ただ、今までVHSテープで録画をしてきた方々が、いきなり「テープは要りません、録画は全部機械の中にあって画面で操作してくださいね」と言われてついて来られるのだろうか? というのは気になっていました。

もう少し段階を踏む必要があるんじゃないか? 例えば、機械の中のデータをバーコードで管理できるようにすれば、もう少しなじみやすくなるんじゃないか ?と。

1)録画した番組に固有のIDを機械が自動的に割り付ける。
2)そのIDをバーコードにしたものを内蔵のプリンタ(感熱プリンタをイメージ)で印刷する。
3)印刷されたバーコードを、専用にデザインされた樹脂製の板のようなもに貼る。
4)録画した番組を見るときは、バーコードを本体もしくはリモコンのバーコードリーダーにかざすとその番組が即座に呼び出されて観ることができる。画面上の操作は一切不要。

こういう形であれば、今までテープで管理していたの同じようにモノで扱うことができて、大容量メディアのメリット(入れ忘れがない、間違って上書きしない)も生かすことができます。

例えば、いつも決まった番組を見たい子どもやお年寄りなどには、その番組用のバーコードを渡しておけば、機械の操作を覚えなくても簡単に扱うことができて、間違って消してしまう心配もありません。

というアイデアは出してみたものの、ビデオにプリンタを載せるとなると大幅なコストアップになりますし、PCと連携させてPCのプリンタで作るとなると、「そこまでやるかなぁ?」ということになるので、実際には製品化まで押すことは難しいものでした。

でも、それを製品化したメーカーもありました。SONYさんです。型番を忘れてしまって、あらためて検索してみたのですが見つかりませんでしたが、その頃のVAIOで動画を管理するソフトにバーコード(QRコードだったかも)で観たい動画を呼び出す機能が搭載されたことがありました。

あの時は悔しいような、「おぉ、天下のSONYが自分と同じアイデアをやってきた!」と嬉しいような微妙な感覚でしたね。

今でこそ、VAIOといえばノートパソコンのブランドですが、その頃はタワー型のテレビの録画や動画編集などのマルチメディア機能(これも死語ですが)メインのモデルもあったのです。

●現代に戻る

昔話を書いてみましたが、今でもそれほど悪くはないアイデアなんじゃないかな? と思っています。あまり普及はしていませんが、iOSに搭載されているPassbookだとか、無印良品の"MUJI Passport"アプリでも画面上のバーコードを読み取るようになっていますので、芽はあると思います。

MUJI Passport
< https://itunes.apple.com/jp/app/muji-passport/id631993791?mt=8
>
< https://play.google.com/store/apps/details?id=net.muji.passport.android&hl=ja
>

個人的には、POSやレジスタの開発を長らくやっていたこともあって、バーコードにはそこそこ愛着があるのですが、とはいえ今更バーコードでもないので、これからはもっとモダンなインターフェース、例えば音声認識が有望なのかもしれません。

ということで、次回は音声認識を使ったインターフェースについて書いてみたいと思います。

#人にやさしいIT

【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
Take IT Easy! - 人にやさしいIT
< http://kwaka1208.net/
>
< https://twitter.com/kwaka1208
>
< https://www.facebook.com/kwaka1208/
>

昨日の配信は、個人的に関心の高いものが二つありました。一つは川合さんの宗教のお話。自分は一応(?)クリスチャンですが、日本の宗教観の良さを感じるところもあって、良い意味で関心の高い内容でした。引き続きよろしくお願いします!

もう一つは濱村デスクが書かれていた「ハッカ油スプレー」、涼感が得られるというのもよさげですが、家のあちこちにふっておくと、もしかすると「夏になると出てくる、名前を言ってはいけないあの虫」除けに効果がありそうな気がします。ミントオイルでも効果があるそうなので、多分もっと効果があるのかも!


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■おかだの光画部トーク[118]
Adobe Photoshop Mix を使ってみた2

岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20140715140100.html
>
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前回にひき続き、6月19日にAdobeからリリースされたiPad用のアプリ「Adobe Photoshop Mix」のレビューの続きです。

前回紹介しきれなかった「ぶれの軽減」と「歪み補正」の機能を見てみます。

< https://flic.kr/p/omBG1i
>

こちらのブレた写真を使って試してみます。

< https://flic.kr/p/ohPQsG
>

写真を選んで右端の「さらに編集」→「ぶれの軽減」をタップ。すると「アセットをアップロードしています」の表示が出るのでしばらくそのまま。

< https://flic.kr/p/o3n4rZ
>

アップロードが完了したら「ぶれの軽減をレンダリングしています」と表示されAdobeのサーバー側で処理が始まる。

< https://flic.kr/p/omBDZK
>

処理が完了したら、3パターンのサムネイルが表示される。

< https://flic.kr/p/o3mMU7
>
< https://flic.kr/p/o3mMR1
>
< https://flic.kr/p/o3n43T
>

う〜ん....。たしかにぶれは軽減されたのかもしれないけど、どれもまともに使える画質ではない感じですね。そもそも、光学的にブレてる画層を画像処理でブレてなかったようにするのは、いくらなんでも難しい気がします。

元画像
< https://flic.kr/p/omBG1i
>
ぶれの軽減後
< https://flic.kr/p/o3o8BP
>

次に「歪み補正」
これは建物など斜めになってたり、パースがついている写真を補正する機能。
ちょっと斜めの席から撮ったセミナーのスライドで試してみます。

< https://flic.kr/p/o3mQiW
>

右端の「さらに編集」→「歪み補正」をタップ。

< https://flic.kr/p/ojRxYx
>

補正が完了すると3パターンのサムネイルが表示される。

< https://flic.kr/p/ohPRQG
>

#3が一番正面から見た感じの補正のような気がします。

< https://flic.kr/p/ojEeyh
>

しかし、これだったら他のスキャナアプリで補正する方がよさそうですね。

< https://flic.kr/p/ohPPCA
>

こちらは、ScannerProというアプリ。
自動で四角を感知して、補正してくれる。

< https://flic.kr/p/o3mMdC
>
< https://flic.kr/p/omBD6R
>

このような、斜めから撮ったプロジェクターを映したスライドやホワイトボードなどの用途は、Photoshop Mixよりもスキャナアプリの方がよさそうです。

では、建物で試してみましょう。

< https://flic.kr/p/o3n6D4
>

こちらの写真を使います。
右端の「さらに編集」→「歪み補正」をタップ。

< https://flic.kr/p/ojRxnx
>

ファイルをアップロードし、サーバー側で補正処理。

< https://flic.kr/p/ojRxq8
>
< https://flic.kr/p/ojRxnx
>

なんと、正面から撮ったように補正がかかりました。

< https://flic.kr/p/ohPQDd
>

元画像
< https://flic.kr/p/o3n6D4
>
歪を補正後
< https://flic.kr/p/ojPAYw
>

やはり、建物などに威力を発揮しそうです。

前回のサンプルも含め、一番使えそうな機能だと感じたのは、二枚の画像を重ねて合成で、その作業データを「Photoshopに保存」という項目をタップしてみると

< https://flic.kr/p/ojH6HS
>

「PSDをレンダリングしています」と表示され、CreativeCloudのファイル内のPhotoshopフォルダに保存される。デスクトップと同期している場合は、このファイルがローカルにも現れる。同期してない場合はCreativeCloudのアカウントからPSD形式でダウンロードできる。

< https://flic.kr/p/omBCw4
>

ダウンロードしたPSDファイルを、PhotoshopCCで開いてみると....

< https://flic.kr/p/ojBScv
>

ちゃんとレイヤーになっていて、しかもレイヤーマスク付き。

これはすごい。電車の中などで、指先でざっくりマスク作って、後からデスクトップで細部を修正なんてことができちゃいそうでですね。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>

最近、iPhone5の電池が一時間ちょっとでなくなってしまう。朝100%の状態で家を出て、一時間ほど電車通勤。車内で何かと使っていると、会社到着前に10%以下。20%程度、時には30%以上の表示でも、突然電源落ちてしまうこともしばしば。早く次のが出ないかな。


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編集後記(07/15)

●キネマ旬報90周年記念のムック「オールタイム・ベスト映画遺産200 09年版 日本映画篇」を読む。正しくは、ざっと目を通す。まず巻頭で、映画人・文化人・読者が選ぶ"心に残る珠玉の10本"があり、日本映画ベスト200作品解説や対談などが続く大冊である。これから日本映画のDVDを見る時に参考にするため、巻頭と「読者が選んだ、心に残る日本映画200」のリストをスキャンしておいた。他のページはパラパラ眺めただけである。業界の内輪の人の話を読んでも仕方がない(とくに評論家のは)。自分の商売が映画とはまったく損得関係のない人が、好き勝手に語る映画評論が一番面白いからだ。

心に残る珠玉の10本とは、東京物語、七人の侍、浮雲、幕末太陽傳、仁義なき戦い、二十四の瞳、羅生門、丹下左膳餘話 百萬兩の壷、太陽を盗んだ男、家族ゲーム、野良犬、台風クラブであった。このラインナップは、選んだ人の年齢の高さを表しているような気がする。わたしはこのうち3本しか見ていない。わたしの年齢でも古いなあと思うタイトルは、正直あまり食欲がわかないのだが、SFやホラー、BC級ばかりでなく、たまには古典的なもの、名作といわれるものも見ておこうかと思ったからだ。それに、図書館なら無料、レンタルでも100円ちょっとで借りられる。

TSUTAYAで見つけた「太陽を盗んだ男」。荒唐無稽な犯罪エンターテインメントである。「そりゃーないだろう」的な都合よすぎる展開とシーンが多いが、そこに拘ってもしょうがない。この映画はめんどうなことを考えずに、ただただお気楽にストーリーの流れに乗っていれば、じつに楽しめる映画なのだ。老人のバスジャックも、主人公が原発からプルトニウムを盗むのも、反体制のメッセージうんぬんとかいっても意味がない。これはブラックコメディーである。原爆製造のための細々した手作業なども興味深いが、映画前半に延々とこのシーンを積み重ねて、ちょっと飽きてきたと思ったとたん、ストーリーがどんどん動き出した。

当時のシラケ世代の若者ってこんな感じだったのか。主人公の中学理科教師(沢田研二)は常にタバコかフーセンガムを口にし、なにを考えているのか分からない冷めた男だ。彼の生きがいとか、社会に対する考えとか、何も語られない。動機もなく原爆を手作りするが、何に使ったらいいかわからない。その設定が秀逸! 体制に挑戦、というには情けない思いつきしか出ない。サラ金業者に返済を迫られた彼が、仕方なく出した「現金5億円」は回収の難しいど素人の要求で、お約束通りピンチを迎える。

それから最後まで、山下警部(菅原文太)との対決が続く。冷めた男が一転、RX-7で華麗なドライブテクニックを見せ、ビルの屋上から落下しながらも不死身なスーパーヒローぶりを発揮するんだから笑える。大掛かりなカーアクション、よくこんな場所で撮れたなと思う大ロケーション、荒唐無稽なストーリーなのに、なぜか納得してしまうリアリティがあった。いやはや、35年も前にこんな面白い映画がよくできたもんだと感動すら覚える。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜」と素直に思った。未見の人、見るべし。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005NDHD/dgcrcom-22/
>
「太陽を盗んだ男」


●「ハッカ油スプレー」を部屋のあちこちに? おおーー! アロマオイルを焚くのもいいかもしれません。シトロネラもいいそうです。ハッカ油の友人はシトロネラも好きで、私はこの香りが嫌い。私は白檀とかムスクとかの甘い香りが好きで、彼女は嫌い。冗談でお互い「どこがいいのかわからないわ」と言い争います。人間って多種多様で面白いです。二人ともOKなのは柑橘系であります。

FIFAワールドカップが終わってしまった。残念ながら試合はまともに見ていないのだが、毎日の結果やダイジェスト映像にワクワクした。期間が一か月もあったらしく、オリンピックより長いことに改めて驚いた。

日本が負けてからのほうが真剣に結果を追っていたように思う。世界って凄いな。コスタリカには準決勝まで行って欲しかったし、ドイツが優勝だろうと予想していたにもかかわらず、ブラジルには決勝まで行って欲しかった。地元開催だから。

以前書いたが、日本開催時には2回観戦した。イングランド戦の際は、ここは本当に日本か、大阪かと思うぐらい、白と赤の服を着た人たちが騒いでいて、試合より何より、これがワールドカップなのだと知った。独特の空気があった。確か、地元商店などはフーリガン対策なんかもやっていたように記憶している。

東京オリンピックは、一度は観戦したい。海外のオリンピックはハードルが高いけれど、せっかく生で見られる機会だもの、行かねば。行かないと空気まではわからない。それまで健康で、好奇心や気力がありますように。(hammer.mule)

< http://ja.wikipedia.org/wiki/2002
FIFAワールドカップ >
クローゼが得点ランキング2位。日本って何の賞ももらっていないのね......。
ブラジル優勝、ドイツが二位

< https://bn.dgcr.com/archives/20020610000000.html
>
チケットとりました

< https://bn.dgcr.com/archives/20020613000000.html
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98%がイングランドサポーター。ナイジェリアvsイングランド

< https://bn.dgcr.com/archives/20020614000000.html
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2日前は赤白だったが、今日は青一色。見てないけどチュニジアvs日本

< https://bn.dgcr.com/archives/20020621000000.html
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セネガルvsトルコは人気のないカードでチケットが楽にとれた