[3734] Adobe MuseでWebサイトを更新してみた

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,800文字)


《ここまで書けば、賢明な読者諸氏なら》

■私症説[60]
 今年の夏はデウス・エクス・マキナでGO!
 永吉克之

■グラフィック薄氷大魔王[397]
 Adobe MuseでWebサイトを更新してみた
 吉井 宏




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■私症説[60]
今年の夏はデウス・エクス・マキナでGO!

永吉克之
< http://bn.dgcr.com/archives/20140716140200.html >
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インドとパキスタンと中国の国境が交錯するあたりに、カシミールと呼ばれる山岳地帯が広がっている。

そこは、その三国が武力衝突まで起こして領有権を争っている地域なのだが、ある時、天から神が侵攻してきて占領し、カシミール地方を天に併合すると一方的に宣言した。

なにしろ神が支配すると言うのだから、インドもパキスタンも中国も抵抗のしようがない。それに、外国人にぶん捕られるよりはずっとましだし、神様が相手なら譲歩しても国民から弱腰だと批判されることはない。政治家も軍人も、いくぶん肩の荷が下りたような気がした。

カシミール地方を平定した神は、続いてゴラン高原、フォークランド諸島、クリミア半島を併合し、それらの地域の領有権を主張、あるいは実効支配していたシリア、イスラエル、アルゼンチン、イギリス、ロシアを黙らせた。

これら天の領土となった地域は、見渡せど枯れ木一本ない不毛の土地となった。そして神は、それらの国が領空や領海でも争わないように、枯れ木一本ない空と海にしてしまった。

そんな土地に人びとはもう住むことができず、異郷の地に移住して差別と排斥の日常に耐えるか、あるいは流浪の民となって天を呪うしかなかった。

                 ●

ここまで書けば、賢明な読者諸氏なら次の展開は予測できるであろう。そう、神はさらに尖閣諸島、竹島、北方四島とそれらの領海領空も平らげてしまったのだ。

竹島と尖閣諸島に定住者はいないので、たいした騒ぎにはならなかったが、国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島の四島に住んでいた露西亜人は択捉海峡を渡って、ウルップ島に移住し、彼らにとっては故郷である四島を望む日々を送り、海の日の沈むを見れば激(たぎ)り落つ異郷の涙に暮れ、いずれの日にか國に歸らむ、と歌った。

ここまで書けば、賢明な読者諸氏(ただし東京都民限定)なら次の展開は予測できるだろう。「中央防波堤埋立地」をめぐっての紛争である。

日本のダイナモである東京で、こんな土地争いをしているとは知らなかった。今回のコラムを書きながら、「日本国内の領土問題」で検索したら、たまたまヒットしたので使わせてもらうことにしたが、そもそも「中央防波堤埋立地」とはなんなのか、関西人の私にはわからないので、ググって予備知識を仕入れることにする......

......だいたいわかった。東京湾にある防波堤の内側と外側の埋め立て地のことで、江東区と大田区が領有権を争っているらしい。どうやら江東区が実効支配しているようなのだが、どちらの区に帰属するかはまだ決まっていないとのこと。なぜ領有権を主張しあっているのか、どんな利害があるのかについては、ご自身でおググりいただきたい。

まあ、そんなこんなで、神はその「中央防波堤埋立地」とかいう土地までも直轄にした。埋め立て地の紛争にまで神が介入してくるなどと誰が予想しただろう。天網恢々疎にして漏らさず。埋め立て地ですら天の網から逃れることはできないのである。

                 ●

ここまで書けば、賢明な読者諸氏なら次の展開は予測できるだろう。

新幹線の三列シートの真ん中の座席(B席)が空いている場合、窓側(A席)と通路側(C席)に座っている乗客のうち、先にB席に荷物を置いた乗客がそこを実効支配していると見なされる。

まだ私が、新幹線で帝都に行くことができるほどの巨財を持て余していた頃のことだ。新大阪発に乗った私は通路側のC席に座った。A席B席は空いている。次の京都にはすぐに着くので、乗車してくる客のために空いているB席にはバッグを置かずにいたら、京都から、やにさがった若い男が乗ってきてA席に腰かけると、当然のような顔をしてB席にコートを放り投げるように置いたのだ。そのとき私の内奥で地中爆発した感情については語るまい。

ともかく神は、紛争の火種になりやすい新幹線のB席も直轄地として支配し、どの車両でもB席だけは、雨粒のひとつも降らない死の大地と化した。

新幹線内での領有権問題といえば、ふたつの座席の間の肘掛けがどちらの座席に帰属するのかの議論もよく知られている。

良識ある人同士なら肘掛けの帰属については棚上げにして、どちらも肘を載せないという暗黙の了解が成立するが、上のような不逞の輩がいるため、神は乗客が共用する肘掛けにも侵攻しなければならず、新幹線のすべての車両の共用の肘掛けは、生命の痕跡もない焦土と化したのであった。

                 ●

私が通う職場は従業員が多いので休憩室も広い、だから娯楽用にハイビジョンのでかいテレビが置いてあるのだが、周囲の声がうるさくてテレビからの音声がほとんど聴き取れない。といってそんな場所では読書をする気にもならない。だから画面をただ眺めているか、居眠りしているしかない。

先日、昼食後に休憩室に行ったら、テレビではたまたま他愛もないバラエティを放送していて、見るともなしに見ていたのだが、そこに年輩の従業員がやってきて、テレビの前に置いてあるリモコンを手に取ると、ウィンブルドンの中継にチャンネルを切り替えて、のうのうと最前列の椅子に腰かけて観戦を始めたのである。

ウィンブルドンに興味はないが恨みもない。どうせ暇つぶしなのだから、白球が行ったり来たりするのを眺めているのも悪くないが、気に食わないのは、その頭頂部の薄い肥えたおっさんが、その場にいた従業員たちに了承を求める素振りすら見せず、全世界がウィンブルドンに注目しているのだ、お前らも見ろ、と言わんばかりにチャンネルを替えたことだ。

そんなわけで、このテレビも天の直轄となり、どのチャンネルを見ても枯れ木の一本も生えていない荒野しか映らなくなってしまった。

このテレビの一件を最後にして、領有権をめぐる争いは地上から完全になくなった。神の御力により世界は、国家エゴによる無益なメンツの張り合いから解放された。神のみが全き公正を示すことができるのだ。

それから数年後、神は人類に世界の運営をまかせても大丈夫と判断し、直轄地を返還。国家エゴを克服しない限り戦争がなくならないことを学んだ人類はこぞって神の恩寵を讃え、御心に従って公明正大な政治を行うようになった。

その結果、竹島は日本への帰属が決まり、中国は尖閣諸島を諦め、北方領土には日本の国旗が立ち、IWC(国際捕鯨委員会)では満場一致で日本の商業捕鯨が認められ、TPP交渉では「聖域」とされる5品目が守られたのであった。

※デウス‐エクス‐マキナ【(ラテン)deus ex machina】
《機械仕掛けの神の意》古代ギリシャ劇の終幕で、上方から機械仕掛けで舞台に降り、紛糾した事態を円満に収拾する神の役割。転じて、作為的な大団円。
──大辞泉より

【ながよしかつゆき/戯文作家】thereisaship@yahoo.co.jp
ここでのテキストは、ブログにも、ほぼ同時掲載しています。
『怒りのブドウ球菌』電子版 前後編 Kindleストアにて販売中!

Kindleストア< http://amzn.to/ZoEP8e >
無名藝人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz >


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■グラフィック薄氷大魔王[397]
Adobe MuseでWebサイトを更新してみた

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20140716140100.html >
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●ホームページ更新、急げ!

2年くらいほったらかしにしてある自分のWebサイトを、急いで更新しなくちゃいけなくなった。例の「Adobeアプリをあと一個ちゃんと使えばAdobe CCをもったいないとか思わなくなるはず説」に基づいて、Adobe Museを使おう。

何で急にサイトをいじらなくちゃいけないかというと、間もなく発売の玄光社「キャラクターファイル2014-2015」のプロフィールに「立体作品の制作過程の写真がホームページにあります」と書いたのに、用意してなかったのでした(と、先週金曜に書いたら、翌日の土曜日に刷り上がりが届いてしまったー!)。

Adobe MuseってiWebのようにテンプレートに画像やテキストを流し込んで完成! ってわけにはいかないんだろうなあ。そういえばOSX MavericksになってからiWebを一度も使ってないや。そもそも、マシンをリカバリーしちゃったので、インストールしてない。

●iWeb消滅......!

iWebはMac App Storeでダウンロードできるはずだな、あれ? ない。おかしいな〜と検索してみると......iWeb、開発も配布も終了してたんだ! 知らんかった〜! 僕のサイト、iWebで作ってあるんだよ〜。更新できないじゃん。やっぱこの機会に作り直すしかない〜。

●チュートリアルムービーを見てみる

Adobe Museのチュートリアルムービーをざっと見てみると、シンプルなサイトなら「こういう風に作ろうって思えば、それが割と簡単に実現できるって感じかな?

< https://helpx.adobe.com/jp/muse/how-to/create-website.html >

最初に開くページを「ビジットページ」って言うんだ! と思って検索したら、ビジットページもvisit pageも出てこない。Adobeの造語? 本家ページでもVisit pageになってるけど。

●ワンソース・マルチユース

Adobe MuseはカンタンWebサイト作成アプリだけど、本気プロ用って何だっけ? そっか、Dreamweaverか。って何年ぶりに思い出した。今もスタンダードなのかな?

とはいえ、いまさら凝ったホームページっていうか、Webサイトを作る気はないなあ。用事はブログやSNSなど外部サイトでほとんど足りちゃってる。だから、前回のリニューアルでは一枚のページに外部サービスへのリンクだけ並べておこうかと思ったけど、「ワンソース・マルチユース」をやってみたかったので、そっちを優先したのでした。

僕的ワンソース・マルチユースとは、A4サイズに作品を構成しておき、様々な用途にそのまま使う。「クリアファイルのポートフォリオ用」「パンフレット用」「パンフに未掲載作品の資料配付用」「Webのギャラリー用」「請求された資料をまとめて送る用」などなど。リニューアルはペラ紙単位になるため、差し替えが簡単で扱いがすごくラクなのだ。

●ホームページ 一枚のみのサイト

究極的には「トップページ 一枚だけ」に憧れてたんだけど、最近はちょっと躊躇しちゃう。一枚であれもこれも入れようとすると、楽天式の超長いページになっちゃうんだよねw 「楽天メソッド」と呼ばれてるそうです。

< http://rdlabo.jp/webdesign-126.php >

ああいった極端なものでなくても、広告リンクの飛んだ先の長い詳細ページをランディングページというそうで。広告から飛んで着地するページってことか。ちょっと検索したら、大量にそういうページを集めたサイトが。

< http://lp-web.com >

ありとあらゆる業種で、こういうランディングページ作ってるんだな。新聞の折り込み広告でこういう雰囲気のチラシがよくあった気がする。っていうか、宣伝が人の欲望や不安を煽ったりとか、社会そのものみたいw

1ページのデータ容量って、長いものだと10MB以上あるんじゃないの? もう容量や表示スピードなど気にする時代じゃないんだろうけど。

●Wix、Behanceなど

Facebookページをちゃんと作っておけばホームページの代わりになりそうだけど、外部から見れない場合もあるらしい。普通にWixみたいな無料ホームページサービスを利用すれば手軽に違いない。

Wix < http://ja.wix.com >

あと、BehanceのProSiteがAdobe CCユーザーは無料で使えるので、これをホームページにしちゃう方法もある。いくつかクールなテンプレートは選べるけど、トップ画像を工夫しても、いかにも業務用の地味なものにしかならない。一応、contact、About Me、Resumeとか最低限の情報は載せられる。

ちょっと作りかけてみたら、あっカスタムドメインあるじゃん! ってことは、Behance ProSiteをそのまんま今のサイトと入れ替えできちゃう! ちょっと魅力的かも。

Behance < https://www.behance.net/ >

●ホームページは必要か?

そもそも、個人のWebサイトって楽しみとして見に行くことはあんまりなくなってますね。最初はホームページ作成が流行、次にブログ、今はSNS、もっと細分化したものになっていくんだろうな。

それでも「ホームページ」っていうWeb上での本拠地みたいなものがあるほうがいいし、フリーランスのポートフォリオ用途には欠かせない。少なくとも、作品に興味持ってくれた人や発注しようって人が「あれ? ホームページないじゃん!」って思われないようにしなくちゃ、くらいか。

●ContributeとDreamweaver

全部をデザインし直すのは時間かかりすぎる。今のサイトのHTMLを読み込めればラクなんだけどな〜。そういえば、サイトの一部をダウンロード/編集/アップロードするアプリ、Macromedia Contributeなんてのがあったな。

当時「すごーい! 便利!」って、トップページのTDWを差し替える用とか、ちょっといじる目的でしばらく使ってた。デザイナーにサイトを作ってもらった後で、必要に応じて自分で手を入れるみたいな。

ホームページ制作ブームが落ち着き、ブログブームになってから出てきたアプリなんだよね。ブログというものが存在しなかったら、Contributeってめちゃくちゃメジャーなアプリになる可能性あったのに。

今も現役なアプリなんですね。Adobe CCには含まれてないけど。

< http://www.adobe.com/jp/products/contribute.html >

あっ! DreamweaverでサーバーからGETして編集してPUTすればいいじゃん! ということをようやく思いつき、さっそく全ファイルをダウンロード。ところが、iWebが特殊なのか、まともに編集できない〜。トップページなどまっ白で開く。ライブ編集にすると表示されるものの、一行ずつ「コードを挿入」とかややこしすぎて挫折。

●Adobe MuseでWebサイト更新

画像やテキストなどの素材はあるわけだから、そのまま放り込めないかな〜。もっと言えば、ブラウザからコピペできりゃラクなんだけど。と、ブラウザで既存のサイトを開き、「画像をコピー→Museにペースト」でやってみたら、イケました! 画像もテキストも既存サイトからのコピペで全部イケるわw こりゃカンタン!

とりあえず、既存サイトの構成要素をMuseに全コピー! 本格的なリニューアルはそれが終わってからだ。ところが、Museにコピペした画像、ブラウザで見たらめちゃくちゃJPEG劣化してる〜〜! やっぱ素材フォルダのオリジナルを使わないとマズいけど、後回し。

一日で一気にコピペで構成できる部分を完成させ、その後ポツポツと作業し、ToysやSculptureページなどをリニューアルした。パッと見、iWebサイトとほとんど変わって見えないし、キャプションも未だけど、最低限のリニューアル完成〜。

Adobe Muse、数日間使ってみた印象。おおよそ、「ちょっとだけ自由度が高いiWeb」といって間違いないと思う。ほぼ同じ感覚で使えます。画像などの素材はいろんなフォルダに散らばっていてかまわない。ドラッグ&ドロップで配置すれば自動的に画像フォルダに集められる。

二つだけ不満。iWebにあったような写真アルバム形式テンプレートがなく、不自由なスライドショーのみなこと。たぶん、そういった見せ方が必要ならSNSでやってね、ってことなんだろう。ソーシャルのリンクパーツがいろいろ用意されてるし。

もうひとつは、ペンタブのペンのサイドボタンを使ったスクロールが、動き出したら止まらず端っこまで行ってしまうこと。MS Officeなどと同じく困った状態。マウスで作業しなくちゃならないなんて地獄w

●おまけ

数年に一度くらいしかホームページをいじらないので、そのたびに新しいWebサイト編集アプリを使ってるような気がする。こざいくWeb Desingner、PageMill、Golive、Dreamweaver、iWeb、そしてAdobe Muse。

っていうか、「ホームページ」って言い方がちょっと恥ずかしい。「Webサイト」や「サイト」とかだと「"自分の" Webサイト」ってニュアンスが少なくて、つい使ってしまう......。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

「本能寺の変」や「龍馬暗殺」ってみんな大好きだから、テレビでやってたら絶対見るじゃん? こういうのはどうだろ? 13回シリーズでも26回でもいいけど、毎回「本能寺の変」や「龍馬暗殺」やるの。監督や脚本や俳優を変えて競作。セットや衣装・小道具などは使い回しで。

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >


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編集後記(07/16)

●"心に残る珠玉の10本"10位の「台風クラブ」(1985)を見た。解説文の見出しに「思春期特有の狂乱を凝縮させながら描いた相米慎二監督の手腕」とある。台風の夜、学校に閉じ込められた中学3年生たちが乱痴気騒ぎを始めるという設定(実際は閉じ込められたわけでなく、外に出て雨の中を踊りまくっているんだけど)。伝説的に評価が高いようだが、年寄りのわたしにはまったく理解不能の、退屈でたまらない長い長い96分だった。公開当時のわたしは40歳くらいで、頭も柔らかいほうだったが、もし見たとしても評論家たちの褒めちぎりをけっして肯定しなかったと思う。

すべてがわけわからないわけではない。クラス担任・梅宮(三浦友和)の無責任な態度や、追いつめられてのだらしない私生活などは理解できる。わからないのは中学生たちの考えや狂気とも思える行動だ。わからないのはお前が既におじいさんだからだ、といわれそうだが、中学生なら充分よく分かる映画だったのか。もっとも、中学生対象の映画とは思えない表現もある。中学生を理解したつもりの大人たちが支持したのではないのか。思春期に生じる行き場のない不満や性的衝動をみごとに表現した、ってほんとにそう思っているのか。乱痴気たちとは行動を別にした理恵(工藤夕貴)はどういうポジションなんだ。

延々と続くワンカットにいらいらさせられるが、この長回し撮影は相米演出の特徴だという。体育館での超長尺ロングショットでうんざりし、殆ど終りの方で、祐一が乱雑な机や教壇を整理して積み上げ、上に椅子をひとつ載せて座るまでの長さといったら、見ている方には拷問のような時間で、いい加減にしろ! とぶち切れそうになった。その後、彼がどんな行動をとるかは誰でも容易に想像がつく。まさかその後で、「犬神家の一族」をやってくれるとは思わなかった。唯一笑えるカットだった。そういえば、オカリナ怪人というシュールなカットもあって、あれはいったいなんの意味があったのだろう。

本当にこの作品が、映画人・文化人・読者が選ぶ「心に残る珠玉の10本」のひとつなのだろうか。どうみても映画業界関係者たちのアリバイ的な支持だと思う。「読者が選んだ、心に残る日本映画オールタイム・ベスト200」は、キネマ旬報の読者アンケートによるランキングで、こちらでは160位である。その程度の評価があたりまえだ。なお「太陽を盗んだ男」は14位。こっちの評価は同意できる。このごろ、昔の映画を見て思うのは、ああ携帯電話のなかった時代って本当によかったなということだ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005L96G/dgcrcom-22/ >
「台風クラブ」


●Wikipediaから、寄付のお願いメールが来た。過去何度か寄付したのでとのこと。わかりましたと寄付してきた。スポンサーつけない苦しみはわかる。

Wikipediaを国同士の争いに利用されませんように。世界中の人たちが、すべての情報にアクセスできるようになりますように。指導者らの都合の良い「事実」「歴史」に翻弄されませんように。

そういえば、この寄付は控除できないみたい。アメリカ内では控除対象。

この後記を書こうとして、寄付用のURLはどこだっけと検索したら、困惑している人たちが。気持ちはわからないこともない。でも映画とか音楽とかで、キャストや作曲者らが出るのは助かるのよ。映画なんかだと、公式サイトを一定期間後に落としてしまい、情報が一切なくなってしまう。映画情報サイトには簡単なものはあるけれどWikipediaにはかなわない。

UFCのTUF出演者らが日本国内で放送されないアンダーな試合で、どうなったかとか、海外ドラマに出ている人が、実は別のドラマにも出てるとか、そういうのもまでわかる。もちろん近所の情報やら、聞いたことのない単語やら。誰でも編集できるってことは、信憑性はないってことなんだけど、それを踏まえた上でも本当に助かるよ〜。(hammer.mule)

< https://donate.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:FundraiserLandingPage&country=JP&uselang=ja >
寄付できるURL

< http://waranote.livedoor.biz/archives/39759871.html >
寄付した後に見たよ。寄付に困惑する人たち

< http://mindhack2ch.com/archives/9481709.html >
「企業から大量寄付きたらどうするんやろか」「政治や歴史は完全に使い物にならんな。その他のものならかなり親切に書いてあって助かることもあるわ」

< http://www.tez.com/blog/archives/001246.html >
Wikimedia財団への寄付の税務について考えてみた(2008年11月)

< http://www.justanswer.jp/tax/681tx-.html >
米国での贈与税(米国では贈与者に課税されます)から免除されます。

< http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:井戸端/subj/Wikimedia財団への寄付 >
先人たち