[3747] 「まにまにフェスティバルP2」10月4日に開催!

投稿:  著者:  読了時間:33分(本文:約16,000文字)


《いまさら役に立たない夏休みの宿題必勝法》

■まにまにころころ[60]
 「まにまにフェスティバルP2」10月4日に開催!
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[398]雑談編
 短い夏休み
 古籏一浩

■講師だって、最初は初心者だもの[息抜き]
 「電子書籍とWeb」に参加してのレポート 〜その1〜
 森 和恵

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■まにまにころころ[60]
「まにまにフェスティバルP2」10月4日に開催!

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
< http://bn.dgcr.com/archives/20140825140300.html >
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こんにちわん、コロこと川合です。やー、デジクリの夏休みが明けて、久々の登板。その間にあった軍師官兵衛の話でもしようかなと思っていたのですが、そうこうしているうちに、弊社で毎年やっているイベントが近づいてきたので、今回はそのイベント「まにまにフェスティバル」の紹介をしたいと思います。

前回、「次回に続く」って書いたような気もしますが、またいずれ……

◎──まにまにフェスティバル(まにフェス)って?

弊社では、セミナーイベントを学校に見立てた「まにまにカレッジ」というイベントを開催してまして、学校なら文化祭っぽいのがあってもいいよねと、セミナーだけでなく展示やトークを合わせたイベントを展開しています。

最初の開催が、一昨年の4月で、第二回は昨年の8月、そして今年は10月と、ひとつずつ季節をずらして開催しています。季節に意味はなく、気分と会場都合によるもので、まったく偶然なんですけどね。

なお、この「まにころ」を書くきっかけが、一昨年のまにフェス告知でした。

◎──どんなことをするの?

おおざっぱに言うと、セミナーとブースで構成されています。毎回の会場である大阪産業創造館は、3Fに展示会イベントなどに使うフロア、4Fに講演会などに使うホールがありまして、その2フロアを一日借り切って開催します。

3Fでは、アプリの展示やサービスの紹介、キャラクターコンテンツの紹介など、WebやITを中心に、その周辺分野も含めての展示と、ミニステージでのセミナーやトークイベントを。4Fではやや濃い内容のセミナーとトークを予定。

4Fは事前予約制の有料イベントで、3Fは自由参加の無料イベントです。4Fの受付は、今日明日中には開始しますので、フォームからお申し込みください。

なお昨年に引き続き、学生は無料にしたいと思います。

・まにまにフェスティバルP3
< http://m2college.net/fes3/ >

◎──Web/IT関連のお勉強イベント?

このまにフェスは、私たちが主に仕事で関わっている分野以外にも、もっと目を向けようよってことで企画したもの。弊社で言えば、メインはWebですが、実際にお仕事では映像やゲーム、キャラクター、出版などなど、色々な分野と絡み合っている場合が多くあります。

でも、Web以外のことにはなかなか触れることが少なくて。他分野のセミナーに参加することも稀で。でも、あれこれ色々一緒に開催されていたら、例えば主な目当てはWebのセミナーでも、その他の分野の話にも自然と触れられるだろう、そう思って企画しました。

今年は新たに「ウェアラブルデバイス」関連のネタを少し盛込む予定です。また、第1回に出展いただいたココノヱさんの「撃墜王」が今年もやってきます。

「撃墜王」は、カードに描いた手描きイラストが画面上で戦闘機になって闘う、対戦型のゲーム。と、言葉では分かりにくいので、動画をご覧下さい。

・撃墜王ゲーム
< >

◎──4Fではどんな話が聞けるの?

4Fでは、今年もバスタイムフィッシュ村岡正和さんに進行をお願いし、様々な内容をお届け予定。例えば、昨年も登壇いただいた、アドビシステムズ小沢匠さんにデジタルマーケティングのお話をしていただき、今年はさらに加えて、同社の仲尾毅さんにWeb制作ワークフローのお話をしていただく予定。

また昨年3Fでお話いただいたデスクトップワークス田口真行さんに今年は4Fで、たっぷりWebディレクションのお話を。そしてペタビットのミキチョクシさんと、サイバーエージェントの安藤達也さんには、昨年に引き続いてのコラボトークを。

新しいところでは、AZの藤堂高義さんによるリスティング広告関連のお話を、miramaを作られたブリリアントサービス杉本礼彦さんにウェアラブルデバイスのお話をお願いしています。

そろそろ開催まで一か月なんですが、実はまだまだ準備中。まだ増えます。

◎──3Fではどんな話が聞けるの&どんな展示が見られるの?

3Fでは、昨年に続いて金村繁伸さんのWeb解析のお話や、デジクリでお馴染みのフォントプラス関口浩之さんによる「もじもじトーク」、そして今年は、LINEのクリエイターズスタンプ「寿司ゆき」作者あわゆきさんに登壇いただき、他のスタンプ作者さんたちとのトークセッションもお願いする予定です。

・寿司ゆき
< https://store.line.me/stickershop/product/1000037/ja >

そうそう、デジクリでお馴染み森和恵さんにも登壇いただきます。ステージで私と、秋冬のアニメについて熱く語り……というのは冗談です。たぶん。

変わったところでは、ストレングスファインダーという診断プログラムを利用した、「強み」の発見と活用について、ミスキィ西村太嘉さんにお話いただきます。

展示では先ほどご紹介したココノヱさん「撃墜王」ほか、お馴染み「ベジスタ」、また、日本ウェアラブルデバイスユーザー会さんにも出展いただきます。

3Fもまだまだネタ仕込み中。こちらもまだまだ増えます。「私に喋らせろ!」など要望あれば、ねじ込みますので仰ってくださいね。

◎──ほかにも色々

3Fも4Fも、書き切れなかったあれこれがまだまだありますし、毎年そうですが、開催直前までどんどん増えていきます。毎回ギリギリまで増えるので、今年は、だいぶ早めに会場押さえて準備できるようにしたのですが、やっぱりギリギリまでかかりますね。(笑)

また次回も続報をお届けしますので、とりあえず10/4(土)は、皆さん大阪へ遊びに来る予定を立ててくださいね。お待ちしていますー。

【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
< https://www.facebook.com/korowan >
< https://www.facebook.com/caputllc >
< http://manikabe.net/ >

一昨年、最初に開催した時デジクリに書いた開催報告の中で、裏の意図として「関西でも、手弁当レベルでこれくらいの中規模イベントならば開催できるし、地味ながらも意外と影響力も発揮できるんだよ」って、他の地域、特に東京に向かって見せたかったと書いたのですが、それが3年続いています。

実際まあ、影響力なんてたいそうなものはこれといってありませんけど、それでも初開催以降のこの3年間、イベントの名前はいつの間にか知らないうちに広まっていて、意外なところからお声がけいただくこともありました。

でも正直ぜんぜん目指すレベルにはあれもこれも足りなくて、今年はもっと、ひとりでも多くの方に来場いただいて、楽しんでいっていただきたいです。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[398]雑談編
短い夏休み

古籏一浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20140825140200.html >
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今回は技術的な話ではなく、単純に夏休みの話です。たまには、しょうもない話もよいかなと。

さて、夏休みといえば小学校や中高の頃にはありましたが、社会人になると夏休みすらないというオチになります。とはいっても、大手企業に勤務している人は長い夏休みがあったりして、うらやましい限りです。若い人が大企業に就職したくなる気持ちも分からなくはありません。郵便局だと無理矢理休まされたりして、なおうらやましい限りです。

うらやましい夏休みと言えば、都道府県によっては小学校、中学校の夏休みが短いところがあります。長野県や北海道などは「暑くない」というような理由で夏休みが短くなっています。

あいにく私が住んでいるのは長野県、つまり夏休みは短いわけです。夏休みが短いので、いろいろ大変な部分があるわけです。で、今回は短い夏休み経験が、どれほどのものか書いてみます。

まず、通常は7月20日頃から夏休みらしいのですが、私の時はだいたい7月28日あたりからでした。一週間も遅く始まる夏休み。そして、夏休みが終わるのは8月19日くらい。お盆が終われば夏休みが終わり、という具合です。

まあ、だいたい20日ちょいしか夏休みがないわけです。これが他の県なら8月
31日まであるので、トータル40日くらいでしょうか。長野県の2倍もあります。

2倍と書きましたが、実際にはお盆は母の実家につれていかれたり、お客さんが来たりしてお盆前後は休みとは言えない状態です。これで、さらに一週間ほど休みが潰れます。少ない夏休みがさらに少なくなります。

こうなると大変なのが、夏休みの宿題と自由研究。まず、宿題は全部やらなくてもよいのですが、それなりに量がありました。この宿題ができる期間は7月29日から8月11日くらいまで。その期間も農作業などが入るので、10日くらいで処理しないといけません。他の県の人よりも2〜3倍の早さでやっていかないと終わりません。

こんな具合なので、長野県の成績ランクは長い間、常に上位ランクでした、下から数えて(笑) 昨年度の学力テストではようやく中間くらいになりました(インチキしてなければ。沖縄が異常に低いのはどうしてなんでしょう?)。どちらかといえば、一か月ほど休んだ方が仕事もはかどるでしょう、きっと。

・全国学力テスト[2013年]
< http://todo-ran.com/t/kiji/12090 >

しかし、先生から与えられた宿題の量をこなすのはとても無理です(ゆとり教育ではありませんでしたが、それより前の世代よりかは量は少なめです)。

ということで、小学生の頃から悪知恵が働くわけです。まず、一般的な宿題ですが、これをまともにやっていたら夏休みを満喫できません。遊べないし、くつろぐこともできません。そこで、「宿題はわかるところを数ページ」やってやめます。

これは7月の30日か31日くらいにまとめてやってしまいます。ほとんどは空白です。適当に書いても問題ありません。全部正解だとおかしいので、間違えておく必要があります。

三日坊主という言葉がありますが、私はとても3日と持たないので、とりあえず2日くらいで宿題を終わらせます。わずか2日ちょっと宿題をやるだけで夏休みを満喫できたのです。

で、夏休みが終わったら早めに学校に行って友だちの夏休み帳の一部を写します。先生が来るまでが勝負なのですが、これが高学年になると賢くなって以下の一言を使って先生からの攻撃を回避します。

先生「宿題を提出してください」
生徒「忘れました!」
先生「休みボケか?」
生徒「はい」

ということで、一日猶予を持たせるわけです。あとは、その猶予期間で適当に写せば宿題は完了です。全部同じように写すとばれるので、そこそこ写して一部はわざと間違えておきます。

次なる問題は「自由研究」です。小学校1年生の時には定番の「朝顔の観察」というのをやってみました。観察日記の3日目には「はながさいた」と一言だけ書いてありました。4日目には何も書いてませんでした。まさに三日坊主。

結局、夏休みが終わって提出できず、一週間居残りで漢字の書き取りみたいなのをやらされました。普通なら、ここで反省するのですが、どうも漢字の書き取りの方が楽だと分かってしまいました。他にもひとり観察しないヤツがいて、そいつもこっちの方が楽だと思ったのか、3年間くらい2人で居残りで漢字の書き取り。

そのうち高学年になると、なぜか5人くらいに増加。自由研究に時間をとられて夏休みを満喫できないなら、自由研究せずに居残りで漢字を書いた方が得策だ、と。

しかし、上手がいました。後から知ったので書いておきます。中学生でも自由研究があるのですが、一般的には理科を選択します。しかし、自由研究なので理科以外でもいいわけです。そこで、理科ではなく国語を選択します。国語でも古典にします。

この段階で勝利したも同然。というのも、本屋に行って参考書を一冊買ってきて、一部を抜き出してまる写し。こんな方法でよいのかと思いましたが、ふたりほどこの方法で毎年クリアしてました。

長野県は暑くないかわりに寒いから、冬休みは長いだろうと思う人もいるかもしれませんが、残念ながら長くありません。休みが少ない状態で頑張ると、学校の成績もあがらないという悪いお手本のような県です。

なのに、長野県は教育県と言われたりする不思議さ。他にも体育/社会体育で朝から晩までほとんど毎日練習するほど熱心なのに、思ったほど成果がでないとか。根性論で頑張っても、ほとんどの場合それは頭脳戦で負けます。

根性でDTP頑張ってレイアウトしても、自動処理されたプログラムには歯が立たないのと同じです。

ということで、長い夏休みを希望します(笑)

【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

InDesign CS3では動作するけどCS6では動作しないサンプルがある、ということで自動レイアウトプログラムの「タブ区切りデータを読み込んで配置する」のコードの修正版を以下の本の訂正ページに用意しました。getItem() メソッドが使えなかったので自前で無理矢理という感じになってます。

・組版時間を半減する! InDesign自動化実例集
< http://www.openspc2.org/book/error/indesign/ >

・データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797368861 >

・D3.js例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/D3.js/ >

・Chromecast (クロムキャスト) 使い方辞典
http://www.openspc2.org/reibun/Chromecast/

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/ >

・4K/ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/ >

・JavaScript逆引きハンドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4863541082 >

・Adobe JavaScriptリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844395955 >

・Nexus 7(アンドロイドタブレット)使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Android/Nexus7/ >

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/ >

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< https://www.ddc.co.jp/estore/cgi/item/start.cgi?m=DetailViewer&record_id=243 >
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。


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■講師だって、最初は初心者だもの[息抜き]
「電子書籍とWeb」に参加してのレポート 〜その1〜

森 和恵
< http://bn.dgcr.com/archives/20140825140100.html >
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こんにちは。森和恵です。ただいま、岡山に居ます。昼前に、地元の新大阪を出発し、ぴゅーんと45分ほどで到着しました。

本日は、この↓勉強会に参加して、電子書籍とWebフォントについて学びます。

【第27回 岡山WEBクリエイターズ「電子書籍とWeb」】
< http://www.okaweb.jp/20140823-1.html >

ということで、本日は、この勉強会のまとめをリアルタイムでお届けします。まず、今回は、セッション1だけをレポートしますね。

※残りの2セッションは、次回持越しとさせてください。帰宅後にリライトしてて感想も書きくわえててたら、ボリュームが多くなっちゃって…。

■セッション1:「電子出版と電子書籍の今とこれから」

最初のセッションは、技術評論社・馮 富久さんの登場です。電子書籍の5年とこれからの展望についてお聞きしました。

技術評論社さんといえば、電子書籍の自社マーケット「Gihyo Digital Publishing」を運営されています。業界的な話に加えて、自社ではその時どうだったか? という具体的なお話もたくさん聞くことができました。

【Gihyo Digital Publishing - 技術評論社】
< https://gihyo.jp/dp >

電子書籍が日本に本格的に登場した、2010年の話から。

ipadが登場し、電子書籍元年と初めて呼ばれた年です。タブレットが一般に出回って、ようやく電子書籍のコンテンツを出せるぞ! と出版元が期待を寄せた年でした。話題に上がったコンテンツが「Alice for the iPad」。電子書籍の未来を感じさせるようなインタラクティブ要素たっぷりのものでした。

【Alice for the iPad】
< >

わたしも、当時センセーショナルだったこの動画を覚えています。「これから、紙の本はなくなって、こんな感じの本に変わっていくのだな…」と複雑な心境でした。

電子書店もたくさんオープンしたそうです。スライドには、多くの会社のロゴが書かれていました。と、同時に今では聞かなくなったお店の名前も…。市場競争が働くのが世の常とはいえ、悲しいことですね。また、SONY「Reader」やシャープ「GALAPAGOS」など、国産の電子書籍リーダーも登場しています。こちらも、いまでは聞かなくなっていますね。。

まだ電子書籍用のデータ規格EPUB2は成熟しておらず、書店ごとに独自データを用いていたところもありました。電子書籍を利用している人はまだ少なくて、時代を先取りしているような雰囲気でした。

と、こんな風に業界として成り立ちだした最初の年が、2010年でした。

翌年の2011年は、HTML5やCSS3が本格的に登場し、それを内包したEPUB3が登場しました。技術面や規格だけでなく、いろいろな環境が揃ってきつつありました。技術評論社さんの電子書籍の自社マーケット「Gihyo Digital Publishing」は、この年にスタートしたそうです。

次の2012年は、電子書籍 “真の幕開け”と呼ばれる年です。

楽天 kobo、Google play、Amazon Kindleなど、日本でさまざまな電子書店がオープンしました。この年に売り場がたくさんできて、コンテンツを届けるインフラが整備されました。電子書籍の一般化、庶民化のスタートでした。

馮さん曰く、特に注目すべきは、楽天のkoboの快進撃とのことでした。導入はじめのサービスやハードのクオリティは低かったものの、功績は大きいと業界に大きな風穴をあけたのではないだろうか? と語られました。

私が電子書籍を本格的に購入しだしたのもこの年です。Koboユーザーになり、そのあとKindleユーザーになりました。楽天もAmazonも、普段からいろいろとネットショッピングをしていたお店なので、電子書籍の購入もハードルは低かったのです。

Koboの購入履歴をしらべると、米澤穂信著書 古典部シリーズ「氷菓」を2012年8月31日に購入したのが記念すべき一冊目でした。ちょうど、テレビアニメ「氷菓」を京都アニメーションが2012年4月〜9月に放映していまして、その影響で購入したのだと覚えています。

現在、Koboで販売されている電子書籍「氷菓」は下のURLなのですが、この年に私が購入したのは、これとは異なり、本の表紙がアニメーションのイラストの表紙になっているもので、一般書店で冊数限定で販売されていたものです。

【氷菓】Kobo
< http://books.rakuten.co.jp/rk/91e166e237974037977f4d7d8c2bfdc4/ >

Koboは、購入した電子書籍を管理する「マイライブラリ」というクラウドサービスがあり、購入した書籍はここから何度でもダウンロードすることができますが、私のライブラリからは、販売を終えた2012年度のアニメイラスト版の「氷菓」をダウンロードすることができます。

当時は、「電子書籍なんて、将来どうなるかわからないから、なくなってもいい、読み切って終わりの本だけを買おう」と考えていたものですが、こうやってみると、きちんとサービスとして成り立っていますよね。

次に2013年。電子書籍が売り物として認識され始めた年と語られました。

各社の調査結果で、MMD研究所調べでは56.8%、インターネットコムGooリサーチ調べでは34.3%など、電子書籍を読んだことがある人が急増していることがわかるそうです。Apple iBookは、一年遅れでこの年に始まっています。

馮さん曰く、これまでに比べて複合的な話題が増え、業界として電子書籍が成熟してきたと感じたそうです。また、技術評論社さんでは、キャンペーンをつかった電子書籍の露出を始めたのがこの年だそうです。

いくつか例を挙げていらっしゃいましたが、私が驚いたのは、2012年1月に発売された、通称“モバツイ本”(↓)の80%オフキャンペーンでした。Amazonランキング総合13位になったそうです。

【100万人から教わったウェブサービスの極意】
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00DVHO6B8/ >

このキャンペーンを踏まえて、電子書籍もある程度の数字、ボリュームをもって動くこと、動きも早いこと、電子だけではなく紙の書籍も連動して動くことなどを実感されたそうです。

この話を聞いて私が感じたことは、ネットの「口コミ」の威力と、電子書籍は相性がいいのだということ。電子書籍を購入するユーザーは、既にWebにどっぷりつかっている人だと考えられるので、毎日目にするSNSやブログ、ニュースサイトで話題になっている書籍を「そんなに話題になってるなら、買ってみよう」と思うケースも多いのだと思います。

そして、電子書籍が登場してから5年後の今年、2014年。電子書籍市場は、1000億円超える見込みの市場に成長しています。

技術評論社さんも、本格的に電子書籍に取り組んでいて、「雑誌・技術系専門誌の電子化スタート」や「電子書籍のみのオリジナルコンテンツ」にもどんどん力を入れているのだそうです。電子書籍なくては、語れない。そんな時代がようやく来たという印象でした。

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「「雑誌・技術系専門誌の電子化」について。Web制作系の勉強をしている人なら、専門の月刊誌を定期購読する人も多いのですが、あれ、部屋の中でかさばりますよね。自炊して電子化している人もいるのではないでしょうか。電子書籍なら、しおりをつけてブックマークし、自分が欲しい記事を後からまとめて読むこともできてうれしいですよね。

残念なのが、雑誌系の電子書籍は、そのほとんどが固定レイアウト(PDFなど)の形式のため、小さい画面での閲覧に向いていないし、中身のテキストの検索ができません。この辺の改善が、さらに望まれます。

ちなみに私は、専門の月刊誌をよく電子書籍で購入しますが、すごく気になってじっくり読みたい時は、紙の本を買ってしまいます。最近、紙の雑誌で購入したのがこちら↓。本屋でぱらぱらとめくったら、コードの量が多くて、「こりゃ、電子で読んだら目が疲れるわ…」と思ったのが理由です。電子書籍のほうが、356円値引きされているのですが…(苦笑)

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続いて、「電子書籍のみのオリジナルコンテンツ」について。技術評論社さんでは、電子書籍だけで出版するコンテンツを発行されています。この形式で発行される本は、「業界のホットな話題・いち早く・コンパクトに」という特徴があります。

例で出された、Facebookのプログラム言語「Hack」の電子書籍は、Facebookが「Hack」の仕様を公開したのが3月で、その翌月の4月には、もう発行されるというスピードだったそうです。

【Facebook発 新プログラミング言語「Hack」スタートアップガイド 】
< https://gihyo.jp/dp/ebook/2014/978-4-7741-6445-8 >

Web系の新しい情報は、たくさんのブログで読むこともできますが、その筋のプロの方が執筆し、プロの編集者がまとめた書籍にはかないません。

紙の書籍の場合は、それなりの部数が売れないとコストと見合わないので、あまりにも旬すぎるホットな話題の書籍を出すのはメリットが薄くなるものですが、電子書籍なら可能とのことでした。

ここからは、この5年の総括と未来への展望の話に移ります。

2010年から2013年の売上グラフが提示されました。それを見ると、電子書籍に限れば4倍の伸びをみせたそうです。この5年で、電子書籍ビジネス、電子書籍制作業界の下地は、十分にました。ですが、書籍業界全体としては、紙に比べて電子書籍が占めている割合はまだまだ少なく、これからまだまだ伸びしろがある状況です。

書籍業界的には、「若者の書籍離れ」など、全体的な本の売り上げが下がっている状況なのですが、その下がり度合に電子書籍の伸びが追い付いていないのが現状だそうです。今後、もっと電子書籍の伸びを引き上げて、書籍が全体が下がっても、電子書籍が上がってきて、つじつまを合わせていけばよいのだと考えているそうです。

次に、電子書籍データの制作現場の話に移りました。

電子書籍データの形式としては、PDFなどの固定フォーマットとEPUBなどのリフロー形式がありますが、読む人にとってアクセシビリティが高く、利便性の大きいEPUB形式のデータをもっと増やさなくてはならないと考えているのだそうです。

EPUBとは、電子書籍標準規格で、現在EPUB3バージョンが規格として制定されています。EPUB形式は、HTML・CSS・JSなどWebページを制作するために使われている技術を応用したものです。ルビ・縦書きなど、日本独自の形式を盛り込んでいくなど、更に進化が予定されています。

EPUB形式は、固定形式とは違い、「ユーザーが文字のサイズを大きくしたり」「デバイスの画面サイズに応じてレイアウトを再調整したり」することが可能な、自由な形式「リフロー型」です。

技術評論社さんでは、基本リフロー型のEPUBにするべきだと考え、EPUB3データを出力するためのワークフローを独自に編み出しているのだそうです。

「原稿を準備」→「書式をMarkdownで記述」→「MarkdownからXHTMLに変換する内製のスクリプトを通し」→「EPUBパッケージング」…という流れで制作を進め、執筆・編集・構成は、フォルダ、ファイル名などの情報構造ををルール化し、GitHubを使って管理しつつ、複数人でMarkdownの書式の状態のまま進めるそうです。

一方、紙の電子化は、印刷向けに作ったデータをそのまま使うのではなく、EPUBに最適化するために作り直すのだそうです。この作業は、とても手間のかかる作業なので、今後の課題としてワークフローの改善をしたいと語られていました。

この時、「紙の書籍は、言い方を変えると読者に読み方を指示している。それに比較して電子の方が自由度が高い。どんなデバイスでも読めるのが電子のメリット」と話された言葉に、私はハッとしました。

このメリットを最大限に生かすためには、多少手間がかかってもEPUB形式を進めているのだそうです。電子書籍に本気で取り組んでいるのだなぁ…と改めて思いました。

この後、いくつかの事例を挙げながら、「いかにして、紙をEPUBデータに最適化するのか?」について語られました。くわしくは、公開されているスライドの後半部分を見て頂くと参考になると思います。

【「電子出版と電子書籍の今とこれから」のスライド 】
< http://www.slideshare.net/tomihisa/27-webweb >

次に、技術評論社さんの売り上げの話がありました。

自社書店の売り上げが多く、KindleやKoboの割合はまだまだ少ないのだそうです。雑誌の定期購読を始めた頃ぐらいから、ぐっと伸びてきたということです。

スタート時にキャンペーンを行うことで、スタートダッシュを図り、その後も予想よりも多く一定の購買数をキープできているとのことでした。ネットを通じて、発売前から販促活動し、スタート時には情報を拡散し、注目度を高めるという手法は、紙の書籍ではなかなか難しく、消費行動を活性化するために大きなキーとなっているようです。

最後に3つの課題点のお話がありました。

・作り方における、紙と電子のバランスをどうするかということ

・書籍の権利関係(電子と紙を複合的に考えるとかなり複雑化するそうです)

・情報の氾濫(電子書籍ということを意識しすぎている、実状よりも情報にノイズが乗ってしまう)

課題点が、ちょうどまとめのような感じで聞いていました。

EPUBデータの制作と紙のデータの制作は、たしかに手法がまったく違うので、ここの制作フローを効率よく整備するのは、なかなか骨のかかる仕事ではないかなと私も感じました。

また、私自身も紙の本・電子書籍を出版社から販売して頂いているのですが、権利のために交わした契約書の文面は、複雑な内容でした。特に電子書籍は、これからどんなことが起こるかが未知の部分もあり、契約書を作る人も難しいのではないかなと思います。

最後の〆の言葉として、「あと5年後には、特別ではなく普通になっていることが望まれる」と語られました。また、最後の質問の時に「一度やってみることが大事かも」と語られました。

まだまだ、過渡期の電子書籍、この後5年後にどう変わっているのかが楽しみでもあり、怖くもある、そんなセッションでした。また、馮さんが言ったように、手をこまねいて見ているだけでなく、一度やってみることが大事だと思います。折角、電子書籍の誕生から成長にお付き合いできているのですから…。試して、実感してみよう! と思いました。

……さて、今回はここまで。次回のネタは、この勉強会の残り二つのセッションをレポートしますね。しばしお待ちを。また、9月にお会いしましょう!

※記事へのご意見・ご要望は下記より受付ます。
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自分のサイトに手を入れる時間がなかなかとれず、とりあえず日々の情報を書きつづるために「note」というお手軽ブログサービスを利用しています。Web系の記事と美味しいスイーツ紹介だけをまとめた、ノートを作ってみました。よかったら、ぜひフォローくださいね。

【Webな人に向けたノート】
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編集後記(08/25)

●男の子が必ず一度は体験するのが「ひみつきち」の構築である。我が小三男子にもそのときがやってきた。夏休みもあと三日間というとき、友達とふたりでひみつきちを作るから段ボールをくれと言ってきた。そのうち何かに使えるかもと、たたんで保存していた宅急便最大サイズの段ボール箱などいくつかと、ガムテープ、万能ハサミを渡した。どこに作ればいいかと聞くので、立体駐車場の裏で隣のマンションとの境の塀にはさまれた草地がいいと教えた。できれば参加したいと思った。その日の3時頃には一応完成したというので見に行った。それなりの出来だが、子供らはかなり興奮していた。

翌日も彼らは朝から工事していたようだ。10時頃に、中で寝られるくらいに床を広げたと得意そうに報告に来たので、麦茶を与えてから一緒に見に行った。その間5分くらいだったが、なんと、彼らのひみつきちは跡形もなく消えているではないか。管理人が撤去したのだろうと思い、3人でゴミの集積所に忍び込むと、ひみつきちは単に折りたたまれた段ボールと化し、きちに備えていた「コロコロコミック」4冊もそこあったので、雑誌だけ回収してきた。それにしても、いきなり撤去はないだろう。どう見ても怪しい構造物ではない。子供らの仕業としか思えない。頻繁に見回れば子供らと遭遇できたはずである。それなのに、黙ってゴミとして捨ててしまうとは。

管理人とはまあ親しくしているし、今回現場で出会わなかったから何も言っていないが、もう少し子供の気持ちを考えた対応をしてほしかった。彼も少年時代にこんな遊びをしたはずだ。娘に報告すると、「それは残念ね。昨夜はパパが行って中に入ってみたようだし、友達も見たいといっていたのに。ふだん人がいかない所だから、たぶん犬の散歩させてるオバサンが見つけてチクったんでしょ。掲示板にどう出るか楽しみだよ」とケラケラ笑っていたが、妻は「夏休みもあと一日じゃないの。誰にも迷惑かけていないし、いきなり捨てちゃうなんてひどすぎる。子供の気持ちがわからないのか」といわゆる“激おこ”状態であった。当事者は別にショックを受けたようすもなくケロッとしていた。

それで、掲示板に何か貼り出されるかと楽しみにしていたが、どうやらなかったことになったらしい。その代わり、とんでもない掲示があった。エントランス前の茂みに体長1メートルくらいのヘビがいたという。11年住んでいるが、今まで近辺でヘビなんか見たこともない。その茂みや草地は犬の散歩で無警戒に入り込んでいたところだ。とんでもないのはヘビの存在ではなく、警察に捕獲を依頼したが発見できなかったと報告する管理人のヘタレぶりだ。そんなこと、管理人の仕事だろう(違うかな)。ヘビは見失ったらなかなか見つかるものではない。もうとっくにどこかに去っているだろう。そうあってほしいと思う元生物部であった。だってうちは一階で緑が豊富なんだものね。(柴田)


●健康診断。毎年受けなければとは意識するものの、病院に電話して予約をとった後、当日に何かがあってはと躊躇してしまう。予約のキャンセルが申し訳ない。向こうは慣れていることだろうに。

4月頃に集団検診を知らせる封書が届いた。これよ、これしかない。集団検診なら、何かあった時のキャンセルはしやすい。一日かけてするものなので、当日の時間の融通もきくだろう。一番近い場所は徒歩15分ほど。毎年すぐに埋まると書かれてあったので、即座に受話器をあげて、一番早い7月下旬を予約した。あとで知ったが基本検診は無料だった。なぜ今までこれをしなかったのだ。

検診一週間前に問診票と検尿キットが郵便で届いた。検尿で使うコップは折りたたみ式で、スポイド式になっているプラ容器に吸い上げてシールを貼って当日持っていく。

コップがどう折りたたまれているか、形状を知らせようとしてGoogle画像検索をかけたら、出るわ出るわ多種多様な検尿キット。コップの縁を使って注ぎ込むタイプがあった。はじめてすることには失敗しやすいので、スポイド式で助かったな〜。(hammer.mule)

< http://nekohann.blog1.fc2.com/blog-entry-1857.html >
ニュー検尿。このコップ

< https://www.std-lab.jp/shopping/howtouse/nyou.php >
注ぎ込むタイプの容器は「尿スピッツ」というらしい。

< http://jesco-net.co.jp/healthcup/medicalset.html >
ジェスコの検診用採尿セットのBタイプが一番近い。紙コップには3タイプ