[3749] ScanSnapを新調する

投稿:  著者:  読了時間:17分(本文:約8,200文字)


《仕事でも造形、趣味でも造形。まさに造形三昧!》

■グラフィック薄氷大魔王[400]
 「ScanSnapを新調」、「Web保存アプリ Pocket」
 吉井 宏

■3Dプリンター奮闘記[42]
 大阪3Dプリンタービジネス研究会とワンフェス[冬]
 織田隆治


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■グラフィック薄氷大魔王[400]
「ScanSnapを新調」、「Web保存アプリ Pocket」

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20140827140200.html >
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●ScanSnapを新調

歴代3台目のScanSnap、iX500届いた〜。今まで使ってたS300Mは小型だったので、かなり大きく感じる。使用状態にトレイなど展開するとさらにでかっ!

< http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/ix500/ >

テストで文庫本をスキャンしてみた。何この速さ!! OCR込みなのにヤケクソみたいな速度でシャカシャカと紙が送られていく。S300Mでは「多少読み込みが遅くても、作業全体からしたらたいして変わらん」とか思ってたけど、ここまで速かったら分厚い本の自炊を躊躇する気持ちがかなり弱まると思う。

自動のモノクロとグレースケールでスキャンしてみたけど、スキャン結果はきれい! 以前、モノクロ二値のPDFがiPadでめちゃくちゃ重かったから避けてたけど、どうなんだろ? 取り込んだ文庫本をiPadのi文庫HDに入れてみた。

やっぱそうだった。モノクロはページめくりが非常に遅くなる。やはりカラーかグレースケールでスキャンするほうがいい。モノクロはファイルサイズ小さいから惜しいけど、字が潰れたり白飛びするので、見た目ではカラー/モノクロのほうがぜんぜん見やすいし。

次に雑誌をカラーでスキャンしてみたら、ぎゃーー!! めちゃくちゃきれい!! しまった、新しいScanSnapでスキャンすればよかった本が少なくとも数十冊ある。もう一度買ってiX500でスキャンし直したいほど。

画質なんてたいして変わらんだろと、7年前のS300Mを意地で使い続けてしまったが、iX500は2012年11月発売か……素直に買っときゃよかったな。Amazonのレビューで「白い縦線が入る」と書いてる人が多くて躊躇してた。読み取り部を掃除すればいいらしいとのことで、ようやく買う気になったわけなのでした。

AcrobatでOCRなどの後処理をしなくても、そのまんま最終データになっちゃう。スキャン終了したらAcrobatで開くので、それを「ページの開き方」の設定をし、タイトルをつけて最適化保存するだけ。

普段使うスーパーファイン画質(300dpi相当)の上、エクセレント画質(600dpi相当)をやってみた。S300Mでは一枚数10秒もかかったところが、ちょっと遅いくらいでぜんぜん実用の速さ。PDF画質もめちゃくちゃイイ。けど、もちろん300dpiにくらべて単純計算4倍のファイル容量。よほどとっておきのものでしか使いたくないな。

600dpiでスキャンしてから、Acrobatで縮小してみると、う〜〜ん、最初から300dpiでスキャンするのと見分けがつかない。じゃあ、300dpiのスーパーファイン画質でぜんぜんいいや。スキャン原本を高画質で保存しておく、という用途はあると思うけど。

他にも画質設定いろいろ試してみた。スーパーファイン画質で圧縮率を変えて保存。最低画質はさすがに鑑賞用には不向き。何段階かの縮小率で保存したものを、Acrobatで最適化保存すると、さらに容量が小さくなるし画質も悪くなるけど、200%表示だとどれもたいして変わんない。

ってことは、以前からやってる方法で正しい、と思う。「スーパーファイン画質で低圧縮率でスキャン(原本として保存)→Acrobatで最適化保存」。

書籍自炊をひと山片づけてから、A4ペラ紙のスケッチもスキャンしてみた。旧機種のように紙色が飛んだりせず、フラットベッドスキャナと同等の画質。こりゃ大量にスケッチしても一瞬でスキャンできるぞ!

iX500はWi-Fiで無線接続もできるとのことでやってみた。USBの有線と変わらない速度でギュンギュン読み込み。すげ〜としか言いようがない。電源ケーブルのみだから、本体をどこに置いてもスキャンできちゃう。

一つだけ不満。展開した内側はツヤツヤの黒なので、裁断した紙の粉が白くこびりついてあんまり美しくない。紙の粉や小さい切りくずがスキャンの大敵なわけで、都合がいいのかもしれんけど。

●Web保存アプリ「Pocket」

Webページの保存アプリ。これめちゃくちゃ便利! インストールするとbrowserにボタンが追加され、超簡単に保存できる。クラウド上に保存され、パソコンやiPadと同期するらしい。リーダー的な簡易ビューとウェブそのままのビューと選べ、タグも付けられる。

Pocket < https://macappsto.re/jp/EMO4H >

Webの保存は今までPDFプリントかEvernoteを使ってたけど、Pocketは専用アプリ。Evernoteだと保存に2ステップ必要なのと、読むには大量のメモからWeb保存のタグを探してからようやく読める感じ。Pocketならストレートにさっき保存したページを即座に読めるのがイイ。iPadやiPhoneでも同じく見れる。

今や、本や雑誌に相当するものがWebの記事だったりするわけで、興味あるものはどんどんスクラップしておきたい。独立した専用アプリってところが将来的にちょっと不安だったりするけど、PDFに出力しておけばとりあえず大丈夫かな。

Evernoteに保存してあるページをPocketに保存しなおそうと、数百個あらためて保存してみた。う〜〜ん、タグの扱いがEvernoteに比べて不自由! 保存時にマメにタグをつけるのがいいんだろうけど、とりあえずバッと保存したいときにはかったるい。後でタグを付けるには一つずつ設定しなきゃならない。Evernoteならタグへ一括ドラッグ&ドロップ。

あと、PocketはEvernoteで保存できるページを保存できてないことが多い。Behanceの気に入った作品のページとか軒並みダメ。あと、決定的なのが、保存ページのサムネール画像が出ないものが多い。やはり、永久保存版としてはEvernoteのほうが優れてると思う。

ただし、「後で読む」的な短期使用ならPocketのほうが便利。ちょっと気になった記事をPocketで保存して、お出かけ中とかにiPadやiPhoneで見て、保存する価値があると思ったら、あらためてEvernoteに保存する。という使い方がいいんじゃないかなと。

ところで、Pocketで保存しようと10個くらいタブを開いて次々保存作業。Safariでやってたら、めちゃくちゃ重いし時間がかかる。Chromeならほとんど待ち時間なしで保存できる。iPodとかで使うブックマークの都合上、Safariをメインに使ってきたけど、そろそろChromeメインにしようかなと思った。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

あ、連載400回か。区切りの回とか記念の回とか、乗り越えなきゃとか逆にハードルみたいに思っちゃうキケンがあるのでスルー。ところで、スーパーで買ってきた3本入りのタラコを食べようと開けると、縦に半分に切った0.5本が3本並んで計1.5本分だった orz 実は、何度も買って落胆を繰り返してる。安い割においしいんだけどさ。パッケージに目立つように「3本ではなく1.5本入りです」って書いておいてくれないと、詐欺みたいに思えちゃうじゃん!

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >


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■3Dプリンター奮闘記[42]
大阪3Dプリンタービジネス研究会とワンフェス[冬]

織田隆治
< http://bn.dgcr.com/archives/20140827140100.html >
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先日、僕も発起人の一人でもある、「大阪3Dプリンタービジネス研究会」で、少しお話をしてきました。
< http://o3dprinter.com/ >

この研究会は、毎月第3水曜に、大阪のATCにある、ソフト産業プラザ イメディオ(iMedio)にて行われている研究会です。

発足は昨年の10月。始めは15〜16人くらいの規模でしたが、今では140名を超える参加者、多様な企業様も参加されるようになっていて、ちょっとした集まりとなっています。

デザイナー、メーカー、町工場、コンサルタント、弁護士、等、沢山の業種の方がおられます。

そして、今年の10月11日(土)〜12日(日)には、『メイカーズバザール大阪』(MAKERS BAZAAR OSAKA)というイベントが行われることになりました。

自分達で製作した「もの」を発表する関西初のメイカーズ・イベントで、3Dプリンターやレーザーカッター等の工作機械や電子部品、ソフトウェア開発など腕に自信のある50組の関西のものづくり人間=メイカーズが集まります。詳細は下記のサイトをご覧ください。
< http://makersbazaar.jp/ >

そもそも、大阪3Dプリンタービジネス研究会は、主催の株式会社ロイスエンタテインメントさんから提案があり、僕もご一緒させて頂いて立ち上げました。

大阪での3Dプリンターの使用状況が、あまり思ったより進展していないな……と思っていたところでしたので、僕も当然ですが共感しました。

今では、沢山の人が集まるようになり、色々なプランも出て動き始めたところですが、当然、初めての方、3Dプリンターについて知識をもたれていない方も沢山参加されています。

そこで、僕の講演では、3Dプリンターがどういうものなのか? 僕が実際にどのように仕事として活用しているのか? を中心にお話をさせて頂きました。

時間が30分ほどしかなかったもので、本当に基礎の基礎を少し触れたくらいになりましたが、それでも「分かり易い」とお声を頂きました。

毎回参加されている方にとっては、「そんなこと知っとるわい!」かもしれませんが、やはり新しく入ってこられた方々にも、そういった初歩的な知識をつけて、今後の大阪での3Dプリンターを使った事業展開等に役立てて頂きたいと思いますので、こういった初歩講座のようなものは、何回かに一回は行っていく必要があると感じます。

基本の知識がないと、専門的な事をいくら説明されても、ピンと来ませんよね?

幸い、僕の場合は、大学や専門学校で、そういった3Dプリンターの基礎等を教えていることもあり、テキストや資料も揃っていますので、今後も定期的にお話させて頂くつもりです。興味のある方がおられましたら、一度参加してみるのも良いかもしれません。

勉強会の後に、一時間ほどの交流会もありますので、そこで意見交換等もしています。

と、真面目なお話でした。で……。

7月27日にワンフェス[夏]が終ったところではありますが、早くも来年2月のワンフェス[冬]の準備が始まるわけです。

一寸先も見えない超零細個人事業の僕にとっては、来年のことなんて、鬼が笑うどころの話じゃないんですよねぇ…。

でも、目標を持って行くのは良いことです。こんな半年前から何を準備するかと言うと、販売するガレージキットの「版権」という手続きがあるからなんです。半年くらい前から、このキャラクターの造形をしたいので、と、版権元に提出し、承諾されてから量産に入る、という仕組みなんですね。

こういった模型のイベントでは、版権についての規制がかなりしっかりしていて、参加する方も安心して製作出来る仕組みになっています。

売れ線を狙うのも良いんですけど、やっぱり自分の作りたいものを作りたい!と思うんですよね。そこで、毎回悩む訳です。あれもいいけど、これも作りたいなぁ……とか。

本業では作ることのできない、自分用の趣味の世界です。なかなか難しいんですけどね。

仕事でも造形、趣味でも造形。まさに造形三昧!ま、好きな事で悩むのは楽しいです!

さて……そろそろ決めないと行けない時期。というか、このデジクリが流れる時には、もう締め切りなんですけどね(笑)

さて、何にしよっかな〜♪

【織田隆治】FULL DIMENSIONS STUDIO(フル ディメンションズ スタジオ)
< http://www.f-d-studio.jp >

最近の集中豪雨ってエグいなぁ。親戚や友人の所も、多少ながら被害にあったりしてて、他人事じゃないよ……


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編集後記(08/27)

●オールタイム・ベスト日本映画遺産【心に残る珠玉の10本】第6位の「二十四の瞳」を見た。1954年の木下恵介監督作品である。子供の頃、映画館で見たような記憶があるがあやふやだ。これまで9回も映像化されたそうで、そのうち香川京子、亀井光代の大石先生をテレビで見たのは確かだ。でも、やっぱり心に残っているのは高峰秀子しかいない。【珠玉の10本】の解説では「反戦のメッセージは無論のこと、戦後の日本人が忘れがちな涙を流すことの美しさや尊さまでを描いた日本の叙情詩」とある。何となくわかるような、わからないような……。それでも、現在の憲法第9条教信者たちの口にする、反戦とか平和とかいう空念仏ではない、静かで強い反戦の意思が確かに伝わってくる。

だが、この映画をあっさり「反戦」で括るのは思慮が浅い。「あの時代」を丁寧に捉えた映画というべきだろう。わたしには戦争よりも貧困のほうがはるかに心に突き刺さる。奉公に出された松ちゃんをめぐるエピソードは、なんともやりきれない。離れの病床で「わたし、本当に苦労しました」と泣く少女にはかける言葉も思い浮かばない。貧困からくる不幸せをいくつも見せつけられて、これはたまりません。先生はそんな教え子たちに対し、ほとんど何も出来ずに泣くしかない。どうにもならない他人の人生なのだ。そして、文部省唱歌オンパレード。なんという懐かしさだ。なんという美しさだ。なんという悲しさだ。涙また涙。この映画は深夜ひとりで見るに限る。

20代から50代までを演じた高峰秀子は美しい。あの時代の子供たちがまたかわいい。いまではほとんどみられない素朴な顔だ。驚くべきは、12人の一年生と成長した六年生、そして大人になった彼らが、ほとんど同一人物に見えることだ。まるでそれぞれの役者を20年かけて撮影したようにみえる。これはどういう仕掛けなんだ。「子役には、一年生役と、その後の成長した六年生役を選ぶにあたり、全国からよく似た兄弟、姉妹を募集。3600組7200人の子供たちの中から、12組24人が選ばれた。そして、大人になってからの役者も、その子供たちとよく似た役者を選んだ」と、Wikipediaに種明かしがあった。

ラストシーンは雨の中、もう若くない体にむち打って、学校まで自転車を走らせる大石先生。快晴の日の設定を、監督は大雨の日に変えて撮影させたという。一見悲痛な姿にこめられたメッセージはなんなのだろう。重ねて言う。「二十四の瞳」を「究極の反戦映画」などと祭り上げるのは愚かなことです。/泣いた翌日、娘から借りた「アナと雪の女王」DVDを妻と一緒に見た(ここ大事、めったにないこと)。大いに楽しんで、結果、一番おきにいりにキャラは二人ともトナカイのスヴェンだった(ここ大事、めったにないこと)。うれしいことに小3男子もトナカイ、中1女子はエルサ、娘は魔法の雪だるまオラフ。デジクリ・デスクの濱村さんもオラフだそうです。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008361XN6/dgcrcom-22/ >
「二十四の瞳」

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00KLBPS1Y/dgcrcom-22/ >
「アナと雪の女王」(クラウド対応)


●ScanSnap。新しいのいいな〜。いま使っているS510だとドライバがMountain Lionまでの対応となっていて心許ない。相変わらずMac用のソフトウェアが寂しいよなぁScanSnap。iPhone用の「SnapLite」も気になってる。/毎日のように3Dプリンターの記事を見かけるようになった。

/超超ポジティブで、こだわりのないオラフ大好き。この後に書いている着席の話なんて、オラフならイラッとせず、場の空気を変えるマシンガントークをしてくれるだろう。改めて音声のみでアナ雪を聞いたら、オラフの台詞ってそう多くなくて驚いた。/子供の頃に読んだ雪の女王。キャラや映像はもちろん、膨らませてあって凄いと思ったよ〜。

健康診断続き。係男性は最後に入った人の番号を確認しに行き、その次の番号の人から着席するように言った。

また女性陣がイラッ。係男性は忘れ物がないかのアナウンスと、会場に入れるだけの仕事である。つまり暇なんである。なのに手を抜くのである。受診者同士で、「あなた何番?」「あ、もっと後ろだわ」「あなた何番?」「あ、あと三人後ろだわ」「あなた何番?」と聞けと言っているのである。ライブハウスの開場待ちのようである。

ライブハウスだと1からのナンバリングだからわかりやすいし、お客さんもそれに慣れているから、言われなくてもお互い尋ねる。そして来た人が自分より先か後かもだいたいわかっている。検診会場の前の通路は狭く、エレベーター組と階段組はお互いの顔を認識できていない。

係男性は「何番の人、座ってください、次は〜」と言ってひとりずつ座らせるか、次に会場入りできるグループの範囲を知らせて椅子に座ってもらい(着席は任意)、「中で改めて正式な番号順に座ってもらいますから」というべきなんじゃないの、という私含めた皆のイラッ顔。どこの国でもそうなんだろうか? 日本人って団体行動に慣れてるし、先生の引率方法を基準にしているから、厳しい気がする。 (hammer.mule)

< http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/ix500/function.html#software >
家計簿までできちゃうWindows。他の機能も「(Windows)」だらけ。

< http://snaplite.jp/ >  SnapLite

< http://nzlife.net/archives/10816 >
「シールの貼り方で見る国民性の違い」

< https://www.flickr.com/photos/120386744@N07/14507833241/ >
スペインもきっちりしてそう。ドイツは男女別は目的外と思ったみたい

< http://ameblo.jp/zabieru7/entry-11884590775.html >
「『男女の違いを表した10の画像』が笑える」一部納得