[3754] ドラえもんのスイッチ

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《日本がすごいんじゃなくヨーロッパがすごかった》

■ユーレカの日々[35]
 ドラえもんのスイッチ
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[401]
 「Dropboxの容量が1TBに!」他、小ネタ集
 吉井 宏


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■ユーレカの日々[35]
ドラえもんのスイッチ

まつむらまきお
< http://bn.dgcr.com/archives/20140903140200.html >
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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[401]
「Dropboxの容量が1TBに!」他、小ネタ集

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20140903140100.html >
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●Dropboxの容量が1TBに!

うわああ! Dropboxの容量が1TBに増えてる〜〜。今まで容量70%使用で来たのが一気に7%使用になった!

Dropboxの容量が1TBあっても、現状ではどのマシンの仕事用フォルダ自体、最大限でも200GBくらいしか使えない〜。メインマシンのSSDが1TBでも他マシンが500GBだし。

あ、選択的同期すりゃいいんだ。別ボリュームやフォルダのエイリアスを入れておくと、それも一緒に同期してくれる機能があったらいいのになあ。(シンボリックリンクって方法があるのを濱村さんの後記で思い出した!)

今、1TBをどう使おうか思案中。なにしろ、100GBの容量に何を入れて何を入れないかルールを作って割と厳格に適用してきたのだ。容量が10倍に増えちゃうなんて、ほとんど底なし沼みたいなもの。

iTunesやiPhotoのライブラリや過去の仕事フォルダなど、同期させたいものはたくさんある。この機会に中身を整理してコンパクトバージョンのライブラリを作って同期させよう!

ってことで、iTunesの中身を整理しはじめたけど、コンパクトバージョンと全部入りバージョンと二つあるのは煩雑。やはり外付けHDDに置くほうが便利そうだ。……どうやって使うかまだまだ悩みそう。

●夏休みの宿題

「宿題代行業」というものが流行ってるらしいw 親は子供の成績キャリアに変な「傷」がつかないように必死なんだろうけど、たぶん彼らもわかってるはずだが、バカバカしすぎる。

中学一年くらいまで、夏休みの宿題を全部ちゃんとやって提出しないと「たいへんなことになる!」って思い込んでて、二学期の第一週くらいまでに必死でやって提出してた。けど、提出しなくても別に大したことになるわけじゃないと感づき始め、次第に出さなくなった……はは。

そりゃ、ちゃんと提出するほうがいいに決まってる。出さない分、何かの点が引かれてたんだろう。でもそれって取り返しのつかない怖ろしいことってほどじゃないしw 教師だっていつまでも「夏休みの宿題出せ出せ」ってめんどくさかっただろうな。

夏休みも冬休みも宿題以外にワークブックみたいのがあって、毎日やらないとけっこうな分量。夏休みの最初の数日で三分の一くらいをやってしまい、「これだけやっておけば余裕!」って、そのまま放っておくのはお約束。たいてい最終の数日でやるハメに。天気欄は一か月分の新聞から調べて書いたことある。

春休みは宿題がなくて大好きだったなあ。

●自由研究

小学四年まで自由研究も超真面目にやって出してた。五年生以後に自由研究があったかどうか記憶なし。

一年生のときは家にいたウサギに子ウサギが生まれたので、その観察日誌。ほとんど母のディレクションによるもの。すげ〜イヤだった。なのに学校で賞もらって、体育館でみんなの前で「研究発表」させられた。

二年生は「貝の研究」。研究っても、海岸に行ったり魚屋に頼んで魚市場に落ちてるやつとか集めてもらって、大きな箱で立派な標本セットを三つくらい作った。これはおもしろかった。今も貝の名前とか言える。これも賞もらったと思う。

三年はアリの観察。最初やはり母のディレクションで観察セットを自作。ガラス屋で切ってもらってガラスを1センチくらい空間あけて二枚重ねて木の台にとりつけて土とアリを入れた。本当に巣を作ったので毎日その変化をスケッチ。

ところが途中でアリは見えなくなり、巣の中に白いカビが生えてきて、だんだん巣を埋め尽くしていく。それを淡々と毎日スケッチするというシュールなことになってた。最終的にどうなったか忘れた。

四年生のときは、母にかわって父がディレクションした「内燃機関の研究」ww 父が船のエンジンとかの専門家だったので。ラジコン用エンジンを買ってもらって分解して内部構造図を書いたり、回したりした。どうまとめてどんな評価だったか記憶なし。それが後にUコン飛行機に繋がっていくわけで、僕的には有益だったけどね。

それにしても、他の子が何の自由研究をしてたのかまったく覚えてないなあ……。

●和風の復活?

若い世代に「日本の良さ、伝統工芸の良さ」が再発見され始めてるらしい。日本の文化が普通に実用として身のまわりにあった世代は、今で言うところの「和風」って当たり前すぎて特に興味を向ける対象じゃなかったはず。

江戸時代の庶民の文化は当人たちにとっては普通すぎる。浮世絵は包装紙に使うほどありふれたもので、いわば量産のポスター。それをヨーロッパの人が見て「スゲー!」ってなったとしても、日本人にとっては「え? なんで?」と思って当たり前。

その日本文化を取り入れたヨーロッパが新しい文化の流れを作ったジャポニスムは、日本がすごいんじゃなくヨーロッパがすごかった。それを日本人は勘違いしちゃいけないと思う。

で、今の日本の若い子たちは、当時のヨーロッパの人たちと同じ視点に立ち始めてるってことだよね。つまり、和風自体がすでに遠い国のエキゾチックな文化にまで遠のいてしまったという……。

●「シンドバッドの冒険」の主題歌

YouTubeに上がってる、昔のアニメ「シンドバッドの冒険」の主題歌は記憶とちがう! という件を以前この連載に書きましたが、六年ぶりに解決。リンクの動画の44秒くらいからの歌! これだこれ! やはり日本独自の歌があったんだ。

YouTube < >

ところで、「腰痛のとき締めるコルセットのことをマジックベルトと呼ぶのはこの世代共通だと思う」とツイートしたら、「それは知らないw」て。え? 言うよね?

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

海外の二つの展覧会から声がかかったのに、実家制作に行く時間を取れない! ということで、織田隆治さんに立体作品制作をお願いしてます。やっぱ専門家!信じられないようなスピードでどんどん出来ていくのにびっくり。

織田さんの作業の写真を見ているうちに、自分でも作りたい衝動を抑えきれなくなり、もう一点お願いするはずだった展覧会用作品の制作に取りかかってる最中。

やっぱ大変だわw もう十日も作業してるのに、ちっとも進まない〜。(実家制作に行けないのになんで作れるの? については、ほとんどの工程を溶剤臭無しで作れる方法を見つけたのです。また後日書きます)

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >


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編集後記(09/03)

●TSUTAYAの古い映画のコーナーにあった、三船敏郎が素敵なビジュアルの戦争映画「太平洋奇跡の作戦 キスカ」を借りた(1965、東宝)。恥ずかしながら、キスカについては何も知らなかった。申し訳ないので、将口泰浩「キスカ島奇跡の撤退 木村昌福中将の生涯」(新潮文庫、2012)で勉強してからDVDを見た。我ながら律儀ではないか。髭の司令官がおられる限り乗っている艦は沈まないと心底思えた、と部下から絶大な信頼を得ているのが木村昌福である。彼こそが無血のキスカ島撤退を成功させた優れた指揮官だ。

北太平洋アリューシャン列島のアッツ島とキスカ島(わたしは初めて地図で確認した)の占領作戦は、ミッドウェー攻略の陽動作戦として考案され、成功はしたものの、米国領に日の丸を立てているという事実以外には何の意味もなかった。やがて米軍はアッツ島に反攻、日本軍将兵2500名は玉砕する。米軍はキスカ島に間近の上陸を構えているが、すでに島の日本軍将兵5200人の兵糧も弾薬も尽きようとしている。海軍司令部は「キスカ撤退作戦」を立案し、木村昌福を司令官に任命。駆逐艦など16隻の撤収部隊(第一水雷戦隊)がキスカに向かう。彼我の兵力の差は大きく、会戦したら確実に負ける。濃霧を利用した隠密行動をとるしかない。

あまりにも悪条件揃いの、闇夜に針の穴を通すような「プロジェクトX」は果たして成功するのか。部下に全幅の信頼をおく木村は、進退の号令以外はすべてを部下に任せた。結果として撤収作戦は2回目に5183人と遺骨30柱を収容、完璧な成功を収める。理想的な濃霧に加え、前日から当日にかけて米軍の艦隊が弾薬と燃料補給のためキスカ島の封鎖を解除していたという幸運。奇跡としかいいようがないが、それは木村が招き寄せたものだろう。将口泰浩の本では、キスカ島撤退戦の描写だけでなく、木村昌福の全生涯が描かれている。知られざる偉人といっていい。

映画では三船が海軍少将「大村昌太郎」として木村を演ずるが、まず髭がないのが最大の違い。劇中、阿武隈に赴任した三船を髭の水兵が迎える。その水兵が木村昌福にそっくり。三船に「仇名は?」と聞かれ「司令官であります」と答える最高にしゃれた場面があった。うまいな〜。大村は木村と違って部下の具申をほとんど採用しない。しかも、常識外れに思える彼の判断はことごとく的中するという、スーパー司令官である。練り上げられた脚本と、円谷英二の特撮、團伊玖磨の劇中音楽が効果的な、史実をもとにしたフィクション映画。東宝男優総出演、ヒロインなしというすがすがしさ。期待していなかったぶん満足度2倍の傑作だった。おすすめします。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00CSLTC76/dgcrcom-22/ >
「太平洋奇跡の作戦 キスカ」


●Amazonと楽天の差に爆笑した。ホラー映画は苦手なのに、一時期、編集長がホラー映画をすすめていたため、トップや届くメールはホラー映画だらけになった。最近は森氏と川合氏がアニメや漫画をすすめていらして、アニメや漫画だらけになってしまった。私のAmazonは機能していません!(笑)

楽天では、たとえばルンバのケーブルを買ったら、ケーブルのおすすめが大量に並ぶ感じ。そんなにいらんわ! これはGoogleへの広告出稿方法ではあるけれど。そういうのが嫌で、ブラウザにアドオン入れたりしている。

ルンバが無料で配られセールストークしたら……でも音楽流してくれると聞いたらもらっちゃうかも。業界が流行らせたい曲になるだろうけどね。あっ、そうかラジオ機能か。ラジオ復権したりして。

人型・動物型ロボットは捨てにくいなぁ。人形やぬいぐるみだって捨てられないし。人形供養ならぬロボット供養が流行ったりして。燃やせないから供養後に処理会社に引き渡す。うるさいロボットは、愛着が湧く前にスイッチ切りそうだ。あっ、これも子犬作戦で、最初はほとんど会話せず、こちらの意向を覚えさせるために手間がかかり成長していくと。で、可愛いがっているうちに、だんだんうるさくなってきて……。家庭内ロボット破壊事件とか。

はい、シンボリックリンクが便利です。コンテキストメニューから作成できる「SymbolicLinker」だとコマンド不要で手軽です。後記読んでくださっているんですね。わーい! マジックベルト知らないです……。(hammer.mule)

< http://seiryu.home.comcast.net/%7Eseiryu/symboliclinker.html >
SymbolicLinker