[3784] human note「5会場同時中継コンサート」

投稿:  著者:


《「うわ、PostScriptだ」》

■まにまにころころ[64]
 human note「5会場同時中継コンサート 〜ウタのチカラで世界とつながる〜」
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[404]Adobe Illustrator CS3〜CC2014編
 指定した範囲内に選択した図形を納める
 古籏一浩

■講師だって、最初は初心者だもの[レポート]
 『HTML5とCSS3を書籍と学ぼう!』 第一回目が無事終わりました
 森 和恵

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■まにまにころころ[64]
human note「5会場同時中継コンサート 〜ウタのチカラで世界とつながる〜」

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
< https://bn.dgcr.com/archives/20141020140300.html
>
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こんにちわん、コロこと川合です。まにフェスP3からもう2週間。早すぎです。後始末、全然進んでいません。皆さん本当に申し訳ありません……。

いきなり謝罪からはじめてしまいましたが、時が経てば新しい出来事もあり、この日曜日(19日)は、とあるイベントのお手伝いに行ってきました。

◎──human note(ヒューマンノート)

human noteという、関西を中心に活動されているシンガーユニットがありまして。関西を中心にといっても、代表であるシンガーソングライター寺尾仁志さんが関西の方だから関西が主拠点というだけで、シンガーチームは全国に45チーム、総勢700名以上(2年前の数字で700)の団体です。

・human note(ヒューマンノート)
< http://human-note.com/
>

human note(ヒューマンノート)は、「年齢・性別に関係なく、歌うことが好きで集まったメンバーが歌を届けることにより、その歌を聞いてくれた人が元気になり、そしてその笑顔により、歌を届ける自分たち自身も元気になる!そんな『ウタのある人生の充実』をテーマに活動している」(公式サイトより)団体です。

そのhuman noteが、この日曜日、国内4か所とケニア、5拠点をSkypeで繋いで同時にコンサートをするイベント「5会場同時中継コンサート 〜ウタのチカラで世界とつながる〜」を実施。そのSkype担当としてお手伝いしてきました。大阪とケニア、あと滋賀、東京、南三陸の5拠点を繋ぐイベントです。

◎──お手伝いに至った経緯

なぜ今回このイベントをお手伝いすることになったかというと、きっかけは、弊社が所属している大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会(ODCC)からの相談でして、事務局長の山田さんから、human noteというシンガーユニットがあり、中継イベントをするに当たってIT周りをODCCとして協力したいので、頼みますと。以下、その時のやり取り。

山田:各地に歌を届けているhuman noteというチームがあって……

川合:へー。各地ってどの辺ですか?

山田:東京や東北、あとケニアとか。

川合:ケニアて!?「各地」にもほどがあるわ!

山田:で、Skypeで中継コンサートをされるそうで。

川合:ケニアとそんなことできんの!?

山田:やってください。

……と、まあ、あとは流れとノリと勢いで引き受けました。同じODCC繋がりのエンジンズ足立さん(「ベジスタ」プロデューサー)からのお話が発端でして、足立さんが関わっているものに面白くないものはない、というのが私の認識。足立さんからの話ならなんだって乗りますよ、ってなもんです。ほんとに。

・株式会社エンジンズ
< http://engines.co.jp/
>

・ベジスタ
< http://www.vegesta.jp/
>

◎──回線の準備

そんなわけでSkype担当、IT担当となったわけですが、私を知る方は分かると思うんですが、別に私は特別ITに詳しいわけでもなく。Web制作の会社なので一般の方よりは少しマシなレベルでしかありません。というか、どんな専門家でも、ケニアとの中継なんて保証できません。(笑)

ただこの中継イベント、今回が初めてではなく、ケニアとSkypeが繋がることは実証済み。実際は、回線が無事繋がりさえすれば、PCの前に座ってるだけでOKな役でした。Skype使ったことあれば、誰でもできる役です。

それをきいて安心……したのは間違いだったんです。(爆)

大阪会場は守口市の私立中学校の体育館だったのですが、下見に行って聞くと、インターネット回線はありません、と。そこから「どうしましょう?」で。

そこからというか、それが全てですよね、Skype中継なので。あれこれ考えてもどうしようもないので、WiMAXを契約して、再度会場に電波状況を確かめに。幸い、まあ良好でした。
もっと早くに分かっていれば、他の方法もあったんですが、それを聞いたのが一か月前くらいだったので、その中ではこれくらいしか仕方ない。
その時点でもう依頼の9割は片付いた気分です。

◎──せっかくなので、ちょい足し

でもそれで片付けたら、頼まれ甲斐もないというもの。もうちょっと何かして、human noteさんに対してODCCや足立さんの顔を立てたいじゃないですか。

まず考えたのは、少しでも大阪会場の回線を安定させること。WiMAXは屋内では弱いと聞いていたので、契約時に、クレードルを介して有線で繋げるタイプを選択。そうすることでWiMAXの端末自体は窓際やあるいは窓の外でも、少しでも電波状況の良い場所に設置して、線で引っ張ってこれるなと。

また、その「電波状況の良い場所」からPCまでの距離が実際どうなるか分からなかったので、少し強めのWi-FiアクセスポイントとしてWAPM-APG600Hを購入。まにフェスなんかでも使えるしってことで(まにフェス3階で使いました)。

WiMAXからWAPM-APG600Hに繋いで、Wi-Fiを飛ばす、って形にしました。

あともうひとつ。これまでの中継でも、また今回の他会場でもSkypeのカメラはWebカメラを使っているとのことだったので、大阪はムービーカメラにしようと。会場が体育館と広いこともあり、簡単にズームやパンができたほうがいいので。

そこで必要になるのがビデオキャプチャ。最初5千円くらいの安いのを買ったら、Skypeが認識してくれなかったので、カノープスのADVC110を購入。これで無事認識してくれました。

◎──そして当日

そんなこんなで迎えた当日ですが、予想通りというかなんというか、まあ色々と問題は起こるもので。5拠点繋ぐうち、他会場はほとんどそれぞれの会場任せになるわけですよ。回線状況もまちまちで。

結論から言うと、南三陸が本番で上手く繋がらず。テストでは繋がったのに! ただそれでもメインであるケニアとは無事に繋がり、イベントとしては形になりました。南三陸も後からケニアと一対一で無事に繋がり、いい感じで終えられたとのことでした。

当日のテスト、滋賀以外はなかなか上手く繋がらなくて、ほとんどぶっつけで本番だったんですけれども……何とかそれなりに終えられてよかったです。

イベント直前に、会場近くで見つけた神社で成功祈願したのが効いたんだと、個人的には思っています。(笑)

◎──弊社の経験値もアップ

ということで、色々ありながらも何とか終了。私の経験値もアップ。よかったよかった。これで弊社では、(WiMAXの入る場所でなら)屋内外でちょっとした中継イベントが実施できるようになりましたので、そんなお仕事あれば、是非お声がけください。(笑)

とはいえネット中継は、こちらで手出しできない要因に大きく左右されるので、正直避けたいというのが本音ですけどね。どなたかノウハウを伝授ください!

【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
< https://www.facebook.com/korowan
>
< https://www.facebook.com/caputllc
>
< http://manikabe.net/
>
みなさん、human noteを宜しく!あったかい素敵イベントでした!


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■クリエイター手抜きプロジェクト[404]Adobe Illustrator CS3〜CC2014編
指定した範囲内に選択した図形を納める

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20141020140200.html
>
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前回の続きです。Illustratorで指定した範囲内に選択した図形を納めるスクリプトです。GUIで指定された範囲内に選択した図形を入れますが、図形の幅が範囲を超えている場合はリサイズ(スケール変更)します。リサイズ、移動した際演算誤差などで、位置やサイズが若干ずれることがあります。


// 指定した範囲に選択された図形等をリサイズして入れる
(function(){
if (app.documents.length < 1){ return; }
var w = app.activeDocument.width; // 横幅
var h = app.activeDocument.height; // 縦幅
// 内包するオブジェクトを指定する
var targetObj = {
x1 : 0,
y1 : 0,
x2 : w,
y2 : h,
width : w,
height : h
}
// GUI部分
var winObj = new Window("dialog", "ページ内に納める", [0,0,320,200]);
var cropSize1 = winObj.add("statictext", [20, 10, 300, 25], "収める範囲を入れてください(単位pt)");
winObj.add("statictext", [30, 50, 60, 70], "左");
winObj.add("statictext", [170, 50, 180, 70], "上");
winObj.add("statictext", [30, 80, 60, 100], "右");
winObj.add("statictext", [170, 80, 180, 100], "下");
var x1e = winObj.add("edittext", [50, 50, 150, 70], targetObj.x1);
var y1e = winObj.add("edittext", [190, 50, 290, 70], targetObj.y1);
var x2e = winObj.add("edittext", [50, 80, 150, 100], targetObj.x2);
var y2e = winObj.add("edittext", [190, 80, 290, 100], targetObj.y2);
var btnExtend = winObj.add("button", [20, 130, 300, 155], "実行する");
var btnEnd = winObj.add("button", [20, 160, 300, 185], "終了する");
// ボタンにイベントを割り当てる
btnExtend.onClick = function(){
targetObj.x1 = parseFloat(x1e.text);
targetObj.y1 = parseFloat(y1e.text);
targetObj.x2 = parseFloat(x2e.text);
targetObj.y2 = parseFloat(y2e.text);
// 指定された範囲の幅を計算
targetObj.width = targetObj.x2 - targetObj.x1;
targetObj.height = targetObj.y2 - targetObj.y1;
adjust();
redraw(); // 再描画する
}
// ウィンドウを閉じる
btnEnd.onClick = function(){
winObj.close();
}
winObj.center();
winObj.show();
// 位置を調整する処理
function adjust(){
// 各種オブジェクトに対して処理を行う
for(var i=0; i<activeDocument.selection.length; i++){
toInnerSacle(activeDocument.selection[i], targetObj);
}
function toInnerSacle(selObj, targetObj){
// 図形の座標を読み出し
var rect = selObj.geometricBounds;
var srcX1 = rect[0];
var srcY1 = -rect[1];
var srcX2 = rect[2];
var srcY2 = -rect[3];
// 幅が範囲内より大きい場合にはサイズを縮小する
var sW = srcX2- srcX1;
var sH = srcY2 - srcY1;
if (sW > targetObj.width){
var s = (targetObj.width / sW) * 100;
selObj.resize(s, s);
}
if (sH > targetObj.height){
var s = (targetObj.height / sH) * 100;
selObj.resize(s, s);
}
// もう一度座標を読み出す
var rect = selObj.geometricBounds;
var srcX1 = rect[0];
var srcY1 = -rect[1];
var srcX2 = rect[2];
var srcY2 = -rect[3];
// ページX座標よりも小さい場合
if (srcX1 < targetObj.x1){
selObj.translate(targetObj.x1-srcX1, 0);
}
// ページX座標よりも大きい場合
if (srcX2 > targetObj.x2){
selObj.translate(targetObj.x2-srcX2, 0);
}
// ページY座標よりも小さい場合
if (srcY1 < targetObj.y1){
selObj.translate(0, -(targetObj.y1-srcY1));
}
// ページY座標よりも大きい場合
if (srcY2 > targetObj.y2){
selObj.translate(0, -(targetObj.y2-srcY2));
}
}
}
})();


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

初めて国立天文台 野辺山に行ってきました。中学生の頃とか天文関係の仕事につきたかったけど、「天文関係の人は貧乏だからやめたほうがいい」という先生だったかのアドバイスを受けて、就職先がリサイクル業者に。

で、ようやく30年越しくらいに初めて天文台に行ったわけです。受付に行くとスタンプを押すための使用済みの紙が置いてありました。スタンプを押した後に裏返すと、そこにはどこかで見たようなプログラミング言語が。

見たようなといっても、一般的なC/C++言語やJava言語ではありません。

「うわ、PostScriptだ」

懐かしの(?)ページ記述言語であるPostScriptが書かれてました。全部の紙を集めればいろいろ分かるのでしょうが、一枚の紙から分かるのは、EPTonerとあるのでプリンタはHPかも(でもfalseとあるので、これ以外なのか)。

使用している紙の種類としてはA4サイズ(これはPageBoundingBoxに書かれてた)。使用しているマシンはWinNTの文字があるのでMacではなくWindows NT系。Windows XP/2003 Server(この可能性は薄いかも)。

Windows 7/8.1(8.x系の可能性は低そう)、まあWindows XPを使用といったところか。ハガキ大サイズなので、このくらいしか分からず(もっと詳しい人が見れば、もう少し分かるかも)。

話は変わって、Egison言語は日本の人が作った言語だそうです。Ruby言語波にメジャーになるかどうかはわかりませんが、とりあえず勉強がてらいつものページを作ってみました。まあ、()の世界なのでLISPと言われれば、そんなところなのかも。まだ、一日も使ってないので詳細分からないので、本当にそうなのかは分かりませんが。

・Egison言語
< http://www.egison.org/
>

・Egison言語 例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Egison/3.3.2/
>

・データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797368861
>

・D3.js例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/D3.js/
>

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/
>

・4K/ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>

・JavaScript逆引きハンドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4863541082
>

・Adobe JavaScriptリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844395955
>

・Nexus 7(アンドロイドタブレット)使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Android/Nexus7/
>

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/
>

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< https://www.ddc.co.jp/estore/cgi/item/start.cgi?m=DetailViewer&record_id=243
>
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。


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■講師だって、最初は初心者だもの[レポート]
『HTML5とCSS3を書籍と学ぼう!』第一回目が無事終わりました

森 和恵
< https://bn.dgcr.com/archives/20141020140100.html
>
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こんにちは。森和恵です。

このところ告知していました自主開催の勉強会『HTML5とCSS3を書籍と学ぼう!』
の第一回目が無事に終わりました。
< http://r360studio.com/coworklabo/
>

無事に終わったのがうれしくて、Facebookにアップしたのがこの写真です。
< https://www.facebook.com/photo.php?fbid=760870870646111
>

アンケートなどはこれからなのですが、みなさん楽しんで勉強して頂けたようで一安心です。

今日は、どんなことをお話ししたのかの内容をここでまとめておきたいと思います。


●「HTML5になって変わった部分」はざっくりとこんな感じ

以前のHTMLから、HTML5になって変わった部分をまず認識してもらおうと、第一回目は、そこをざっくりとまとめた内容にしました。

◆HTMLの基本構造

HTML5になって、下記の基本構造のタグに変化がでています。
以前に比べて無駄が省かれ、短くなっているのがポイントです。

---------------------------------
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
</body>
</html>
---------------------------------

また、外部ファイルを読み込む要素の記述にも変化がありました。
下記のCSSファイルやJavaScriptファイルを読みこむコードを見てください。

---------------------------------
<link href="aaa.css" rel="stylesheet">
<script src="aa.js"></script>
---------------------------------

以前は、「type="text/css"」や「type="text/javascript"」のように、type属性でデータ種類を明確にしていましたが、それを省略してもOKになります。

◆img要素について

img要素を使う時には、かならず通る「alt属性」についての使い方に変化がでてきています。

まずは、下記のリンク画像のコード例を見てください。これは、よくある「ホーム」へ戻るボタンなのですが、画像の代替テキストの指定をalt属性ではなくtitle属性で指定しています。

---------------------------------
<a href="#"><img src="img/home.png" title="ホームへ戻る" /></a>
---------------------------------

最近のブラウザでは、画像のロールオーバー時のツールチップ(画像の上にマウスを重ねたときに表示されるポップアップメッセージ)が、alt属性の指定からtitle属性に変更されています。そのために、この例ではtitle属性で代替テキストを指定しています。

ツールチップを出す出さないという以前の話として、HTML5からは、alt属性の文法上の意味合いも変わっています。

alt属性は、画像の代替テキストという位置づけから、画像の置き換えとなるテキストという位置づけになっていて、もし、この例の「ホーム」へ戻るボタンにalt属性をつけるのであれば、下記のように「画像を目で見たときの説明」を記載しなくてはなりません。

---------------------------------
<a href="#"><img src="img/home.png" alt="ホームページへのリンクボタン。
文字は赤色で表示されていて、立体的な四角形で囲まれている。" title="ホームへ戻る" /></a>
---------------------------------

みなさんお気づきだと思いますが、この場合、ホームボタンを表示している「home.pnp」が、どんな画像なのかを説明する必要はありませんよね。それよりも「このボタンを押すとどうなるのか?」という動きを伝える方が大切です。

title属性は、画像のキャプション(タイトル・見出し)として使うことができるため「ホームへ戻る」というボタンの動きを説明するのであれば、title属性が適していることになります。加えて、HTML5から、必要のない場合はalt属性をつけなくてもよくなったので、title属性のみ指定すればOKということになるのです。

その他、alt属性の使い方について、細かく説明がされているので、一度、HTML5の文法的な説明を読んでおくことをお奨めします。

【 html5.jp:img 要素の文法説明 】
< http://www.html5.jp/tag/elements/img.html
>

◆意味や用途が変わった要素について

HTMl5になってから、細かくいろいろな要素に変更があり、受講されていた方からも驚きがでていました。

<dl><dt><dd>など、定義リストだった要素が用語説明リストに変わっています。

これによって、「何かの言葉を定義・解説する」だけだった用途が、「質問と回答」、「日付と説明」など、「キーワードと説明」というデータ全般の組み合わせで使えるようになりました。

<strong>が、「より強調」という意味から、「重要なテキスト」という意味に変わり、<em>からは、「強調」という意味が無くなって、読み上げる時のアクセントを強めてニュアンスを変更するという意味に変わっています。

<small>が、「文字のサイズを小さくする」という用途から、「注釈や細目を表す」という用途に変わっています。

これは、ほんの一例で、他にもありますので、一度確認しておきましょう。

HTML5になってから、このような変更を知らないまま使い続けてしまうと、コンテンツが間違った意味として伝わってしまうかもしれません。

◆HTML5の現状

まだ、正式にはリリースされていないHTML5の状況について、最後にお話しま
した。

これほど広く使われるようになっているのですが、じつは現在、HTML5は、W3Cから正式に勧告される前の「勧告候補」という状態です。今年の6月に、勧告候補の状態から、ひとつ前の「最終草案」の状態に後戻りしてしまい、本年度中の正式勧告は無理なのか? と危ぶまれましたが、何とか年末までには予定通り勧告の運びとなりそうです。

【 W3CのHTML5仕様が勧告候補から最終草案へ戻り、秋には再び勧告候補へ 】
< http://www.publickey1.jp/blog/14/w3chtml5_1.html
>

【 HTML5 仕様が再び勧告候補 (Candidate Recommendation) に 】
< http://hyper-text.org/archives/2014/08/html5_candidate_recommendation.shtml
>

すでに、各メーカーのブラウザーには、HTML5が先行実装されているのですが、やはり勧告されないと落ち着かないものです。これで、ようやく安心し、大手を振ってHTML5を使えるようになりそうです。

●勉強会を終えて

ここまで、お話した内容は、先日の勉強会のほんの一部ですが、今回のカリキュラムで何をお伝えするのか? については、すごく悩みました。

今回は、初心者の方ではなく、Web制作の経験者の方に向けての勉強会でしたので、「お話するレベルはちょうどいいのか?」や「進め方はこれでいいのか?」など、不安要素もたくさんありましたし…。

やはり、受講される方と教える内容のマッチングが取れてないと、お互い辛い時間を過ごしただけになりますので、そこには慎重になってしまいます。

冒頭にも書きましたが、みなさん楽しそうに受講されていて、話す内容にもうなずかれて、質問もたくさん頂けて、充実した時間を過ごしてもらえたのではないかと思います。結果オーライで、本当によかったです。

勉強会ですが、第二回目以降の受付をしていますので、これを読んでいるあなたもぜひ参加してお役立て頂き、またいろいろとご意見をいただけますと幸いです。

『HTML5とCSS3を書籍と学ぼう!』
< http://r360studio.com/coworklabo/
>

今後も、教える方も、教えられる方も、お互いがよい時間を過ごせるように頑張っていきたいと思います。

ひとりで悩んでスキルアップに行き詰まっている方にのお役に立てればなと思
います。

・・・さて、今回はここまで。次回こそは、勉強会の内容に合わせて、何かしらお役立ち情報をお届けする予定でいます。11月に実施するCSS編の内容をデジクリの読者さんに少しだけ見てもらえるような感じにしたいなと思います。11月になったらお会いしましょう!

※記事へのご意見・ご要望は下記より受付ます。
< http://goo.gl/rN5Dg
>

【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
< site: http://r360studio.com
> < twitter: http://twitter.com/r360studio
>
< mail: r360studio@gmail.com >
< サイト制作の教科書 r360study: http://www.facebook.com/r360study
>

前回レポートしました、まにフェスで登壇した内容をまとめたページを公開しています。スライドやら、当日の写真などが見れます。ご興味ありましたら、ご覧くださいませ。(^^)

【「ふつうの人もコレは押さえたい とり残されないためのこれからのWeb制作の学び方、学び所 」フォローアップ】
< http://r360studio.com/manifes3/
>


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編集後記(10/20)

●巨人がまさかの4連敗。阪神が日本シリーズに出場となって、巨人ファンの妻はクライマックスシリーズ(CS)はやっぱりおかしいと大荒れである。ここ2年は巨人が制したから、CSなんてバカみたいと言いながら、ひとまずは落ち着いていた。だが、今年は違う。シーズンで7ゲーム差2位のチームが短期決戦で勝ったからといって、なんで日本シリーズに出られるんだ、ペナント優勝の意味がないじゃないか、こんなシステムは絶対間違っているとわたしを責める。

妻ほど野球に熱心になれないわたしは、野球だってしょせんは興行で、興行主の金儲けの仕組みなんだからしょうがない、そんなに熱くならんでもいいじゃないかと思う。と言いつつ、代表的興行の大相撲に熱くなっているわたしだ。それでも、CSはやっぱり不思議な仕組みだと思うので、いったいどうなっていて、ファンはどう考えているのかをネットで眺めてみたが、激しい賛否両論があって、どっちもなるほどなあと思う。CSの良い点は、球団の興行面での利点がある、消化試合が少なくなる、来年以降のチーム力強化への意欲が出てくる、ぐらいだろう。批判はあるが、CS出場チームのファンは盛り上がっている。

一番よく理解できたのが2013/7/16・日経の、権藤博「悠々球論 CSは本当に必要か ペナントレース、無にする恐れ」だった。「セ、パ各リーグの6球団中、半分の3球団がCSに進めるというシステム自体、すでに成り立っていないとも思える」「(この)システムはどうみても薄っぺらだ。さらに具合が悪いのは『3位に入れば何とかなる』という仕組み」「下位4球団が3位争いに方針を定めたとしても、それはひとえに“制度”がそうさせるわけで、現場の人たちを『志が低い」と責めるのは筋違いというものだろう」「(CSは)ことによると長丁場のペナントレースの戦いを無にする結果になりかねない。そろそろ見直すべきときにきているのではないか」

CSは読売のドル箱になっている。阪神と戦った4試合はすべて東京ドームだから、開催利益は半端ではない。その金でまた外から選手を買ってこられるわけだから、読売としてはウハウハでも、負けた巨人はシーズンの戦いが無になったわけで、巨人が好きでもないわたしでさえ、選手たちのやりきれない気持ちは推し量れる。2戦した後2日休みで失うもののない阪神と、4日待たされて勝負勘の鈍っていた巨人ではどちらが有利か。1位チームが待たされる、これもCSの問題だろう。それはパリーグでも同様だ。「42.195キロのマラソンを走り、一応表彰式は行うのだが、すぐに表彰台から下りてトラックに並んでヨーイ、ドン……。そんな戦いにどれだけの意味があるのか、考え直すべきときだろう」と権藤博。ほんとにそう思う。(柴田)


●セの優勝はあくまで巨人、阪神はセの代表としてパと戦ってきます〜♪ SBか日ハムかどっちだ?

宝塚歌劇団の演出家、小柳奈穂子さんのインタビュー第二回目。小劇場(宝塚バウホール)の演出や演出助手を経て、大劇場(メイン会場)の演出デビューまでは10年。その間に、たくさんのビジネス書を読破されたのだそう。

挙げられた書名は『佐藤可士和の超整理術』『今日もていねいに』『採用基準』など。可士和さんの「答えは相手が持っている」という一文が印象に残られて、「少し引いた目線で、舞台全体にバリューを作り出すにはどうしたらいいか」と考えられるようになったとか。

次の転機は乙女ゲームの『ときめきメモリアルGirl's Side』。「世の中にこれほど女性が何を喜ぶかを調べ、考え抜き、女性のために作られたジャンルがあったのか、と心から感心した」「そこまで女性のことを考えているジャンルを目の当たりにして、私はこのままでいいのか、と思わず自問」。

「必要な主人公のパラメータ(=評価軸)は、男性版では『根性』だったのが女性版では『気配り』」。プロデューサーは50歳代の男性。「リサーチを重ね、分析を経た上で、恋愛ものでヒット作を生み出す方法論」に興味を惹かれた。「作り手の『表現』ではなく、『方法論』でプレイヤーを夢中にさせ」るところは「産業としての面が大きいので、むしろタカラヅカの参考になるのではないか」(hammer.mule)

< http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140908/270934/
>
宝塚が、乙女ゲームに負けてる場合じゃない

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009SXCWA6/dgcrcom-22/
>
佐藤可士和の超整理術

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569677711/dgcrcom-22/
>
今日もていねいに/松浦弥太郎

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00B42SX70/dgcrcom-22/
>
採用基準/伊賀泰代

< http://www.konami.jp/gs/game/Girls_Side/
>
ときめきメモリアルGirl's Side