グラフィック薄氷大魔王[413]「トキワ荘の最重要ポイント」「本当は誰の動画?」他、小ネタ集/吉井 宏

投稿:  著者:  読了時間:7分(本文:約3,000文字)



●香港のクリスマスディスプレイに吉井作品

香港のクリスマスの習慣で、ショッピングモールなどに大がかりなディスプレイがあちこちに作られます(「hongkong Christmas mall」で画像検索すると様子がわかります)。
< http://bit.ly/1znbX2A >

Popcornというショッピングモールに僕のキャラクターが登場してます。野外展示と屋内展示、「30周年記念ギャラリー」w など5〜6箇所あります。20数個のキャラクターの立体は、人より大きいものもあり、かなり大規模です。
< https://www.facebook.com/PopCornTKO >

写真など入手できたらあらためて書きます。




●トキワ荘の最重要ポイント

漫画家になれるのは300人に1人!?「現代版トキワ荘」に行ってみた
< http://www.chintai.net/news/2014/11/21/2565/ >

最重要ポイントが抜けてる気がする......。

トキワ荘には最初に業界最高峰の手塚治虫や寺田ヒロオがいて、かつ、最高峰の編集者がうようよ出入りしてたってこと。新人漫画家たちもいたから、仕事を頼める環境セットがトキワ荘にあった。編集者にとって「圧倒的に便利だった」わけだよね。マンガ雑誌制作のポータルサイト的なw

「漫画家志望の仲間が集まって切磋琢磨したから、みんな立派に一流プロになれた」は、トキワ荘の「機能」のごく一部にすぎないんじゃないかと。現代ではネットがその役割をするんだろうな。

とはいえ、ノウハウはネットでいくらでも手に入るとしたら、「仲間と切磋琢磨」の部分はリアルでやってもいい気もするけど、よほどの人格者が揃わない限り、悲惨なことになるような気が。いや、それでも楽しそう! な気がするんだよなあ。やはりあこがれ。

あとWikipediaを見ると、トキワ荘への入居はメンバーたちによる厳格な事前審査があったそう。入居できた時点ですでに「ある程度の実績があり、突然の穴埋め原稿提供に対応でき、アシスタントも務まる」をクリアした、「選び抜かれた漫画エリートたち」。だから「彼らの多くが成功したのは必然」だそう。

このプロジェクト、入居期間に3年の期限があるのはいい方針だと思う。

僕が漫画家志望高校生だった70年代後半にはすでに聖地化してたトキワ荘だけど、さすがに手垢にまみれてしまってる印象。これからは「アオイホノオ」プロジェクトでw

●「わが青春のトキワ荘 〜現代マンガ家立志伝〜」

1981年の放送を見て戦慄したドキュメンタリーがYouTubeにあった!
< >

トキワ荘から脱落した森安なおや(詳しくはWikipediaで)。このドキュメンタリーの時点でたぶん47歳だけど、19歳の僕から見たらおじいさんに見えた。まだマンガを描こうとしていたのだが、編集者には古すぎると言われ......。

当時、輝けるトキワ荘の面々の影にこういう人もいるのかと愕然とした。ある意味、僕の心の支えになってくれてたような気がする。これと、86年のNHK「手塚治虫 創作の秘密」は、僕の中の鉄骨のようなもの。
< >

●Penultimateの同期

Evernoteの中を見てたら、iPadのPenultimateのラクガキノートが同期されてるのを久しぶりに発見。ちょっとPenultimateをいじりたくなって描いてみたけど、拡大表示と消しゴムがもうちょっと良ければなあ。と、他のノートアプリに移ってラクガキ。

他のアプリでのラクガキにも飽きて、机のMacに戻ってふとEvernoteを見たら、さっきのPenultimateのラクガキが同期されてMacのEvernoteに入ってる。いいじゃんこれ!

Penultimate、Mac側のEvernoteの描画ツールで描き込んだり新しく保存することはできるけど、同じノートに反映されるわけじゃないのが残念。それでもiPadのラクガキが自動的にEvernoteの入ってるのは確かに便利。

< https://itunes.apple.com/jp/app/penultimate/id354098826?mt=8 >

●元々は誰の動画なんだ?

おじさんと猫が一本のトウモロコシを仲良く食べてる動画。
< >

トウモロコシ食べる猫ってカワイイw
< >

上と同じ動画。文字入ってないからオリジナルかと思ったら、アップ日は後なのか!
< >

じゃあ、誰の動画なんだ? YouTubeとかで人の動画を丸ごとそのまま自分とこに流してる人多いけど、アクセス稼いで小遣い稼ぎって何でもやっていいのか? 面白いと思ったものを何本も繋いでまとめて見せるなら多少の利便性あるから理由にもなるだろうけど、そのままってのはなあ。

「ネットを徘徊して面白い動画や記事を見つけて自分とこにアップする」→「面白いものをまとめて見れる」。それがネットの特性で面白い部分でもあるんだけど、それを商売にしてるところが多すぎるし目立ちすぎ。せめて節度を持ってやってほしい、とかムリだなあw

●コメント無しのシェアやリツイート

FacebookでシェアしたりTwitterでリツイートも「こんな面白いものがあったよ!」って友達に知らせたり、集めてまとめて見れるようにしてるわけですよね? そういうのを「キュレーション」とか呼ぶらしいけどw

それはぜんぜん問題ないんだけど、どういう意味でシェア/リツイートしたのかまったく触れてないものが多いのがつまらない。「おもしろい!」と思ったのか「くだらない!」なのか、賛成なのか反対なのかくらい添えておいてくれたらと思う。

Tumblrはコメントつけないのが標準なのね。ネタをぐるぐる回しあってるだけみたいな。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

ココリア多摩センターでも、昨年に続いて僕のキャラクターによるクリスマスディスプレイが出てます。
< http://www.cocolia-tamacenter.com/ >

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >