Take IT Easy![42]ルールを支配する自由
── 若林健一 / kwaka1208 ──

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新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。2015年一回目は、「ルールと自由」をテーマに取り上げてみます。

私自身、長らく大手電機メーカーに勤務し多くのルールの中で働いてきました。大手企業の業績が低迷し、スタートアップ企業の成長が顕著になった昨今では、「ルールに縛られるのは悪いこと、もっと自由な風土が必要」といった論調が目立っているように思いますが、ここは誤解があってはならないところ。

多くのルールに縛られて仕事をしていると、融通が利かなくなることは確かです。私自身も、ルールに嫌気がさしたこともありました。

一方で、自分たちの仕事を進めやすくするために、ルールを決めることもよくあります。組織で動いていくためには、なんらかの決め事がなければやりにくい、ということも事実なのです。では、ルールと自由はどのように使い分ければいいのでしょうか?



●ルールは道具(ツール)

この点について、私の基本的な考え方は次の二つです。

・ルールというのは仕事をするための道具(ツール)である。
・仕事をする上で、道具が使いにくいのであれば適切な道具に変えれば良い。

「ルール」を組織で仕事をするための道具であると考えれば、その道具に縛られるのは無意味。自分たちがどんな道具を使って仕事するのかは自分で決めるべきです。

例えば、あなたが仕事で出張したとします。出張が終わって帰ってくれば、出張先で達成した内容を上司に報告しなければなりませんし、出張にかかった費用を清算しなければなりません。

もし、上司に「出張報告の様式は自由だし、清算も適当に書いて出してね」と言われたら嬉しいでしょうか?

今なら、ネットで一般的な出張報告や清算のための様式を検索して見つけることはできるでしょうけれども、そのまま使えるものが見つかるとは思えませんし、多くの場合は自分で考えなければならないでしょう。

こういった、「様式」も「ルール」のひとつであり、仕事をする上で必要な「フレームワーク」。実態に合ていないルールを改善していくことができなければ「縛られている」と感じるでしょうし、それらを変えらる「自由さ」が必要ということなのだと考えています。

つまり、やはり「ルール」は必要で、「ルールをつかいこなしていく自由さ」こそが、「ルール」と「自由が両立できるポイントなのだと、私は考えています。

●one more thing

話題はかわりますが、最近自分が買ってよかったと思えるものが二つありますので紹介します。いずれもiPhone関係のアプリとアイテムです。

・Evernote Scannable
< https://itunes.apple.com/jp/app/evernote-scannable/id883338188?mt=8
>

紙の印刷物をカメラでスキャンできるアプリです。年末に紙の資料を整理したくて、スキャナー欲しいなと思っていたところだったのですが、このアプリの登場でスキャナを買う必要がなくなりそうです。

紙の範囲の認識精度、台形補正はもちろん、撮影時のブレも補正してくれるので文字が読みにくくなることもありません。

読み取ってアップロード、次の書類を読み取ってアップロードという操作を連続で行いやすい操作性になっていますので、大量の書類の読み込みもストレスが少ないのが良いですね。

・AmazonのLightning Cable
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00B5RGAWY
>

Amazonが"Amazonベーシック"というブランドで販売している、Lightning Cableを買いました。

Apple純正が、1,900円(50cm、1m)と2,900円(2m)なのに対して、Amazonベーシックの方は、998円(10cm)、1,180円(90cm)、1,480円(180cm)とほぼ半額。

Apple純正と違って、コネクタの根本部分がしっかりしているし、もちろんAppleの認証済みなので安心して使えます。10cmはモバイルバッテリーとセットで持ち歩くのに便利です。


【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
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