装飾山イバラ道[149]凍えるフローズンファンタジー/武田瑛夢

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東京ディズニーランドに行って来た。期間限定イベントの「アナとエルサのフローズンファンタジー」目当だ。1月なので寒いことは承知していたけれど、行った日は雨も降ったり風が強かったりでなかなか大変だった。

二日間の日程で雨の翌日が晴れたので良かったけれど、風が強いせいでグリーティングパレードが中止になったのが残念だった。晴れてるからって安心できないのがディズニーランド。

風キャンと呼ばれている強風によるキャンセルは、夜の花火だけでなくパレードにも適用されるようだ。生身の人間がやることなので、無理もないかもしれない。

・アナとエルサのフローズンファンタジー エントランス
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・夜のフォトロケーション スヴェン
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期間限定イベントの中では「ワンス・アポン・ア・タイム」をまだ見たことがなかったし、アナ雪のシーンが新たに加わるということで一番の楽しみだった。これはシンデレラ城に投影されるプロジェクションのショーだ。




最も城から近い中央鑑賞エリアは、抽選もしくはバケーションパッケージというツアー客に確保されている席だ。一日に一回だけ抽選の応募できるけれど、私たちは外れてしまった。来場者数と開催回数にもよるけれど、ほぼ10倍ぐらいの倍率らしい。

今回私たちはグループガイドのツアーの予約で確保できる座席から見た。このガイドツアーはディズニーホテルに泊まれば事前予約ができるので、利用する場合はおすすめだ。城からだいぶ離れるけれど、位置が中央なので投影される絵も座った状態できれいに見えた。

空に広がるレーザーや花火もダイナミックでとても良かった。全体を見るにはこの座席はとても良かったけれど、やっぱり迫力のありそうな中央鑑賞エリアの座席で一度は見てみたいと思う。

ディズニーランドのショーの醍醐味は何と言っても、でっかい空の下で大きな音楽でバンバンやるところだと思う。この立地だからこその、遠慮のない大きな音だ。

映像が良いのはもちろんだけれど、鮮明に見るなら映画館の方が良いわけだし、何も立体物に映さなくても良いような気がする。しかし空間に広がる大音量の中でテンポよく画像が切り替わっていくのは、何とも言えない心地良さがある。

巨大な城のフォルムにぴったりと合わせた映像で城自体を着替えさせたり、城全体を平面的なスクリーンとして大きく使ったりで変化を持たせていた。できるならいろいろな場所から見たいと思ったので、何度もリピートしているファンの気持ちもわかった。

●多様なディズニーファン

ついつい観察者として他の来場者をよく見ちゃうのは、待ち時間の多いディズニーランドでは許してほしいことだ。今回もいろいろなディズニーファンを観察してしまったけれど、そのディズニー愛のようなものに打たれてあまりコメントをしたくなくなってしまう。

興味本位で語るにはあまりにもピュアにミッキーさんやキャラクターたちを想っている人たちなのだ。しかし今回は、ここで語らないと記事のネタがなくなってしまうので(笑)書かせてもらうことにする。

初日は開園前にディズニーランドの門の前でしばらく待った。持ち物の多い子が目立つけれど、女の子たちはダッフィーのぬいぐるみを抱えサイン入りのバッグを持っている。バッグには期間限定のぬいぐるみバッジをたくさんつけて。

一泊旅行くらいの荷物なので、他に何が入っているんだろうと思うけれど、そこから出て来るのはシェリーメイ(ダッフィーの女の子のお友達)のぬいぐるみだった。抱えるサイズのぬいぐるみを二体も持って来ているので荷物が多いわけだ。

私はと言えばできるだけコンパクトに荷造りしてきたし、大きな荷物は舞浜でホテルへ届ける手配を済ませてきた。今日はリュックひとつで回るつもりだ。女の子三人組は皆大きなバッグにダッフィーを持っているので、それぞれの荷物が相当多い。それをまったく苦にしていない様子だ。

ダッフィーというのは、ミッキーが旅の間に寂しくないようにミニーマウスからプレゼントされたテディベアというストーリーなので、旅に持ち歩くのは当然なのだという。女の子たちが皆嬉しそうにダッフィーを抱いている様子は、一緒にディズニーランドを歩くこと自体を楽しみにしているようだ。

家にダッフィーとシェリーメイの二体のぬいぐるみがあったとして、どちらか片方だけを連れてディズニーランドに遊びにいくなんて可哀想でできないのかもしれない。

バッグに書かれているマジックのサインは、園を歩いているキャラクターに書いてもらったり、キャラクターに会えるレストランなどで書いてもらうのだろう。私も今回一か所、キャラクターに会えるレストランに行った。

●カメラ女子

キャラクターに会えるレストラン「シェフ・ミッキー」に行ったら、女子のお一人様がけっこういた。

私たちが行ったのはランチのビュッフェで、ミッキーさんやドナルドが座席まで回ってきてくれるというサービスがある。旦那さんと私はちょうど落ち着ける感じの壁際の席で、大人数のファミリーは中央やボックス席に通されていた。

私たちの奥の小さめの座席には若い女の子が三人。三人はそれぞれ別々に来たようだった。

女の子の一人客はなぜかみな、立派な一眼レフのカメラを持っている。レンズ、ストロボがカメラと変わらないくらい大きな感じで、一瞬プロの撮影の方たちか? と思ってしまったほどだ。

キャラクターが回ってくると喜んでいたので、プロの撮影ではなくお客さんだとやっと気づいたくらいだ。しっかりとカメラを構えてミニーの写真を撮っている。

カメラの女子たちはそれぞれキャラクターを撮影しながら声がけしていて、慣れている様子だった。カメラ女子はディズニー以外にもいるけれど、ディズニーファンの子たちは本当にキャラクター愛に溢れていて、撮影に真剣な様子。あんまり見てはいけないという気がしてきたので、自分たちが楽しむことに集中することにした。

キャラクターはテーブルに順番に回ってくるらしいけれど、私たちはこういう機会はド素人なのでいつ来るのかヒヤヒヤしていた。どうも目が合った時にパッっと笑って「来て!」な目で見ないと機を逸しそうだったので、がんばってアピールした。

ミニーちゃんが最初に来てくれたのでハイタッチして写真を撮る。旦那さんはこんなことに巻き込まれて可愛そうだけれど、来てしまったからには覚悟がある様子。

後から写真を見ると、最初の数人のキャラクターとの時は顔の表情が固く、何回か繰り返すうちに柔らかい表情でキャラクターとからめるようになってきた。

ミニーちゃんは旦那さんの紅茶を飲むフリをしてくれたり、サービス精神が素晴らしかった。園の中で会うキャラクターには遠慮してしまって近づけなかったけれど、こういったレストランだと向こうから絡んで来てくれるので楽しい。

●的あてゲーム

二日目はディズニーシーに行った。大人気のシューティングアトラクションの「トイ・ストーリー・マニア」を初めてやってみて、お気に入りになった。

これはモニタに3D映像が映し出されるシューティングゲームで、手元の大砲のようなシューターのヒモを引っ張って撃つことができる。画面と自分の手の動きが完全に連動する感覚で、慣れてくると補正もきくので当たりやすくなってくる。

的に当たった点数が自分の画面に表示される。二人乗りだけれど、ゲームが終わって最後に点数発表されるのは乗り物二台分の四人ごとだ。知らない人たちにも点数がバレる仕組みなのが恥ずかしいけれど面白い。

もっと良い点数を出したくなるので、ハマる人がいるのも納得のアトラクショ
ンだ。ここでは男性の一人客もいたので、きっとハイスコアを狙うリピーター
なのだと思う。

私は前の日にやった別の的あてゲームの「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」で旦那さんに負けたのが悔しくて、トイ・ストーリー・マニアではWEBで攻略ネタを読みこんでおいた。リピーターさんが書いている攻略WEBサイトがたくさんあるのが有り難い。

そのおかげか朝一番にはじめにやった時には、旦那さんよりもハイスコアで勝ってしまった。その後夜二回の合計三回やったけれど、そのすべてで勝ってしまったので、ちょっとムキになりすぎたかなと今は反省はしている。でも次やる時もきっと全力で勝ちに行くことに変わりはないと思う(笑)。

・トイ・ストーリー・マニア 誰も並んでいない閉園時間頃
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以前、クリスマス時期のディズニーランドで凍えるような思いをしたことがあったので、今回はムートンブーツにダウンジャケットにカイロを山ほど持っていった。

冬山装備のような出で立ちだったおかげで寒さに打ち勝つことができた。ミッキーの耳をつけた女子高生も多かったけれど、なぜあの寒さで生脚のままで平気なのか本当に不思議。

ディズニーシーの夜のショーがこれまた強風でキャンセルになったので、和食レストランの「櫻」で鍋焼きうどんと熱燗を頂いた。冬の温かい食べ物は最高である。ディズニーシーではお酒が飲めるのはこの寒い時期に本当に有り難かった。夜は雰囲気も良いので近所の人が羨ましい。

今回は風と寒さと戦うフローズンファンタジーだったけれど、通常は閑散期なはずのディズニーランドも今年はだいぶ人が多いという。あまりに人が多いと待ち時間が増えて嫌だけれど、遊戯施設には人が少ないのも寂しいものだ。ほどほどの混みの時ならまた冬のディズニーランドに行ってみたいと思う。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

このテキストを書いたところで、東京ディズニーランドの料金改定のニュースが聞こえてきた。夢と魔法の国のはずだけれど、魔法でどうにもならないものは集めるしかないのかも。