[3853] デザインと貼り紙

投稿:  著者:  読了時間:10分(本文:約4,700文字)


《旧Mac Proはデカいだけあって懐が大きいw》

■ユーレカの日々[40]
 デザインと貼り紙
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[421]
 「ゾンビ化アプリとREAL STEELPAN」他、小ネタ集
 吉井 宏


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■ユーレカの日々[40]
デザインと貼り紙

まつむらまきお
< http://bn.dgcr.com/archives/20150218140200.html >
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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[421]
「ゾンビ化アプリとREAL STEELPAN」他、小ネタ集

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20150218140100.html >
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●ゾンビ化アプリとREAL STEELPAN

Teck Crunchの記事:
「Appleのアプリストアでは83% 110万あまりのアプリが“ゾンビ(生ける屍)”化している」
< http://tcrn.ch/1z3tq2G >

そりゃね〜。低品質な類似アプリや、練習で作ったようなアプリがそのまま掲載されてる状態では83%どころか、ほとんど全部、110万個の中のごく一部の売れ線アプリ以外はゾンビ化してると言えるわけで。

で、「この場合のゾンビでないアプリの定義は、3日のうち2日(全期間の2/3)はApp Storeのトップ300に登場していたアプリ」とある。

そこでものすごく久しぶりに、自分が作ったアプリがそのまま掲載されていることを思い出した! そのアプリ「REAL STEELPAN」の個別ページ自体、2年以上見てないかも。Twitterとかの宣伝もとっくの昔にしなくなってた。

実物のスティールパン(スティールドラム)の音をサンプリングして作った楽器アプリ。プログラミングは専門家にお願いして作りました。iPadアプリの流行り始め頃、一つずつの儲けは少なくても30個くらいアプリ作って載せておけばそこそこ収入に! とか思ったんだけど、結局一個しか作らなかったなあ。

で、App Storeのミュージックカテゴリのトップ有料ランキングを見てみたら、なんと! REAL STEELPANは111位に入ってる〜! リリース後しばらくランキング内にあったけど、その後入ったり入らなかったりしてた。

そのうちランキングを見ること自体すっかりしなくなった。あ、ランクに出たり入ったりしてるので今この瞬間にどうなってるかは知らないですw

少なくとも、まだ完全にはゾンビになってなかったのね〜!

一昨年、ナントカいう仕様に変更しないと消すって連絡来たけど放ってあるので、そのうち消えるのかもしれんけど。

App Store「REAL STEELPAN」
< https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8 >

●intuosの「プレシジョンモード」

WACOM intuosの「プレシジョンモード」とは、一時的にタブレット上の描画範囲を小さくして、大きなintuos以上の細かい操作を可能にする機能。

ファンクションボタンを押すことでオンにできるんだけど、今まで、押し続けないとオンにならないと思い込んでた。「プレシジョンモードをロックする方法」で検索しちゃったよ……。押すごとにオンオフされるのでした orz

これで、intuosのMサイズで足りることになったわけだ。場合によってはSサイズで十分かも。よかったよかったw

プレシジョンモードって、小さいintuosを大きく使う裏技的なものだけじゃないんだよ。大きいintuosは体の中心から手が遠くなるほど「体との水平垂直」が狂ってくる。防ぐには腕の位置に応じて体全体を動かすしかない。その点、小さいintuosなら描画範囲の全体を使っても狂いが少ない。

なので、Mサイズ板タブを普段使って、どうしても細かくやりたいときにプレシジョンモード。大きくズームして描いても結局同じことなんだけど、描ける範囲以上の範囲が見えているのはお得な感じ。希望をひとつ言えば、1:1サイズから無段階調整できるようにしてほしいなあ。

他のディスプレイを繋いで確認してみたところ、最大サイズは画面の比率ではなくて、ピクセル数なのね。1200×800pixelくらい。なので、画面解像度が低いと最大サイズは大きく見える。フルHD程度の画面解像度だと具合いいよ。

検索したけどそのものズバリの解説が見つからない。まつむらさんの記事にも少し出てます。
< http://news.mynavi.jp/column/pentaball/012/ >

●Mac Pro、意外に場所取らず

先週書いたレンダーファーム。ついに仕事のレンダリングに使ってみた。[1200pixel正方形×47フレーム]なんてレンダリング自体はほんの一瞬。ダウンロードは3分くらい。エコノミー設定だけど待ち時間はほぼなかった。同規模のレンダリングを6本やったけど、全部スムーズ。すばらしい〜!

で、レンダーファームを使うようになったからMac Pro廃止できるぞ! って、そのつもりでMac Pro抜きの環境にしようとMacBook Proにいろいろ繋ぎ直したり新しく設定。ところが、Mac Proって意外と場所取らないことに改めて気がついた。

MacBook Proメインにするなら、バックアップやデータ用の外付けHDDを繋がなきゃいけない。本格的にやるならRAIDのHDD4個入りみたいなデカいの必要だし。旧Mac Proは中に4個もHDDが入るから基本的に電源ケーブル一本だけで済む。スッキリしてる。

黒筒Mac ProもMacBook Proみたいに周囲に色々ぶら下がるんだよなあ。いろんなブログとかで設置写真を見ると、周辺機器やケーブルとかごちゃごちゃしますね〜。

旧Mac Proはデカいだけあって懐が大きいw あと何年使えるかわからんけど、とりあえず気が変わるまでは使い続けることにする。AppleCareが切れるまでかな。あと2年数か月。次にMac Proの代わりに買うなら同じくゴチャゴチャが少ないiMacかなあ。

おまけ。黒筒Mac Proに周辺機器をどれだけつなぎ放題できるかチャレンジの写真www
< http://bit.ly/1k093sN >

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

ワンフェス行ってきた。けど、2時後半会場入りで、3時から終了までWACOMのZBrushステージをずっと見てたのでほとんど展示は回れず。通りがかりに見つけた知り合いのブース三つ見れただけ。

他にも何人もブース出してるのに行けなくて残念! ZBrush4R7はすごそう。ポリゴンモデリングがある程度ZBrushの中でできちゃうのは魅力。ちょっと使ってみたくなった。……ここまでが、先週の水曜が祝日ということに気づかずに書いた後記。

今週の後記。ようやくMacでKindle本が読めるようになったー。待ちくたびれたよー。インストール後、購入済みKindle本を確認。数冊ダウンロードして読んでみた。ページめくりも速いしいい感じ。これでiPadでイライラしながら読まなくてよくなった。なぜかMac App Storeから消えてるけど。
< http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/?ie=UTF8&docId=3077089416 >

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >
・App Store「REAL STEELPAN」
< https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8 >


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編集後記(02/18)

●「新潮45」2月号の特集「『出版文化』こそ国の根幹である」で、新潮社の役員が図書館の複本(同じ本を二冊以上所蔵すること)の自制と貸出猶予を訴えていて、共感を覚えた。出版社側は何度も懇願してきたが、公共図書館側は「本の貸出しは基本的人権の云々」とかいって一蹴し続けてきた。読売新聞2月17日の「論点スペシャル」でこの問題が取り上げられた。出版社側の林真理子、図書館側の常世田良立命館大学教授、中間の柴野京子上智大助教が、図書館のサービスをどう考えるかを語っている。図書館対出版業界という位置づけでの議論では不毛で、読書文化を守る視点が必要、それはまっとうな意見だが。

作家や出版社側は低姿勢でお願いしているのに対し、図書館側は新刊書の売り上げ減少のスケープゴートにされている、複本も平均数冊程度で問題はない、本が並ぶのと新刊が売れる時期とは競合していないと反論(貸出猶予拒否)。本当にそうなのか。50万都市川口の図書館のサイトを見ると、文芸ベストセラーの複本の数はとんでもなく多い。貸し出しベストの5位までは以下の通り。村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」38冊、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」39冊、東野圭吾「夢幻花」30冊、宮部みゆき「ソロモンの偽証 第一部」33冊、東野圭吾「虚ろな十字架」37冊(予約待ち383人)。

以下ベスト20位までに東野圭吾は4冊入り、平均35冊である。和田竜の「村上海賊の娘」は上巻33冊(予約待ち439人)下巻32冊(予約待ち361人)である。ほとんど「無料貸本屋」だ。これでも図書館は「新作と競合はしていない」といいはるのか。多数の複本が新刊の売り上げに影響しないはずがない。「ベストセラーについては貸出しの猶予期間を設け、複本は2冊までとするのはどうか。利用者に寄贈を募ることや、安価な文庫新書を置くのも考え直してもらいたい」「資料的価値の高い本や高価な本、地域に関する本を揃えるのが、図書館本来の役割ではないか」と林真理子。もっともな意見だと思う。

大学の先生ふたりは電子書籍を持ち出してきた。将来、電子書籍が普及すれば、書店にも図書館にも行く必要がなくなってしまうのではないか。作家や出版社が図書館といがみあっていては、ネットなど本のライバルに負けてしまう……そうかなあ。いままでの論議と電子書籍は関係ないと思う。やっぱり漫画以外の電子書籍は本ではない。紙の本しか本とは呼べない。問題は「複本の自制と貸出猶予」だけだ。「そもそも図書館が売れ筋の本を何冊も置くのは、図書館の現状をはかる基準がはっきりしないからだ」と柴野さん。「無料貸本屋」と揶揄されるのが屈辱なら、ベストセラー以外で図書館の真価を見せよ。(柴田)


●hammer.mule の編集後記はしばらくお休みします