3Dプリンター奮闘記[58]北京出張徒然草 その1
── 織田隆治 ──

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こんにちは。雨降ったり暑かったり、寒かったり。桜の季節も過ぎて、いかがお過ごしでしょうか?

今回から数回、3Dプリンターとはまったく......でもないけど、関係のない事を書き連ねます。

先週、出張で北京へお仕事に行ったんですけど、その際のドタバタ行程を......。

3Dプリンターで造形した模型の件で行ったんですが、まあ、少しは3Dプリンターには関わっているお話で......という事で、お許しください。

明日から北京、という前日、日本の中国銀行でちょっとだけ換金して、後は北京国際空港で換金すれば良いな、と思っておりました。

初日、なんとか北京国際空港に到着し、お迎えの車の人を発見。近寄ってみると、なんと、日本語も英語も話せない人で、そそくさと車に案内されてしまい、換金の機会を逃したのでした。

まあ、初日の現場作業が済んでから、ホテルで換金すれば良いか〜なんて思っておりました。

初日の作業が終わり、ホテルへタクシーで移動。

カウンターのお嬢様は、中国語しか分からず、唯一英語を話す人の英語は中国訛りが酷く、聞き取れない......。




元々英語は苦手なのと、中国訛り英語のダブルパンチで、なんとかYahoo翻訳で会話......。中国語など宇宙人の言葉なので、ちゃんと通じてるかどうかもわかからない有様......。

なんとかチェックインカウンターで聞いたところ、このホテルでは換金出来ないと......。

「明日、中国銀行で換金してください」

仕方ないな......と思ってチェックインしようとしたら、預り金が必要との事。サイフの中身は400元ちょっと......預り金は500元。

「足らんがな......」

で、サイフを見せて値段交渉し、400元に負けてもらう事に成功! クレカでも良かったんですが、星も付いてないホテルで、クレカを切る事に抵抗がありまして......。

なんとかチェックイン成功し、ふと気がつく。

「明日の現場へのタクシー代がないがな......」。北京のタクシーはかなり安いのですが、それでも足りない......。

明日の朝、何処か近くの銀行に駆け込んで換金しないと現場へ行けない。明日の朝の銀行換金が勝負やな......。

ホテルのチェックインをなんとか終わらせた僕は、とりあえず部屋へ。っと、とりあえず休憩して一服。

そこで、ふと、お腹が空いている事に気がつくのであります。聡明なお方ならもうお気づきかとは思いますが、「手持ちの現金がほとんどない......」

手元には、12元ほど......。日本円にして250円くらい......。

「さすがにこれでは飯食えんな......」

とりあえず外に出てみようかと思いましたが、街中でも案外物価はあまり変わらず、間違いなく食事は無理でした。

ホテルのレストランでクレカ使うしかないか、という事で、地下にあるレストランへ。こんなんなら、一時預け金もクレカにしとけばよかったよ。

レストランの入り口にいたお兄さんに、クレカ使えるか念のため聞いて、なんとか食事にありついたのであります。

とりあえず、ホテル地下、バイキング形式のレストランで先払いのクレカで払いを済ませ、卓に着く。どうやら鍋のバイキングのようで、少しオタオタしていたら、マネージャーのお兄さんが来て、

「フットボール! フットボール!」と、にこやかに話しかけて来る。

「フットボール???」

たどたどしい英語でよくよく聞いてみると、どうやら「フットボール」ではなく、「ホットボール」と言っているようだ。要するに「火鍋」ね。

「スパイシーなのと、そうでもないのがある」

という事みたいなので、行きずり上「スパイシー」の方を選んでしまった僕。そして、運ばれて来た鍋は赤黒く、地獄谷温泉のようにグツグツしているのだった。

「スパイシー」な方。一口食べて、後悔致しました......。そうじゃない方にすれば良かった......。

マネージャー「ビーファ〜シーップ!?」

「ビーファ〜シーップ!?」???

どうやら「ビーフ(牛)かシープ(羊)か?」と言っているようなので、日頃あまり食べない「シーップ!」を選択。

まあ、このスパイシーな方には合ってるかも......と自分を慰める。という事で、口の周りから胃までヒリヒリしながら、それでも完食する僕でありました。

さっきの火鍋で汗ダクの僕は、部屋に帰ってフロに入ろうと思ったけど、シャワーのみでしたよ......。

とりあえず、寝てまえ......。と、初日を終える僕でした。次の日の朝、お尻が痛かったのは言うまでもありません。

続く......。

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