LIFE is 日々一歩(13)[Web]Dreamweaverと私
── 森 和恵 ──

投稿:  著者:



こんにちは。森和恵です。梅雨……この時期はどうしても気分が落ち込みますね。誰が悪いわけでもないのに、じめじめとした湿気にいらだってみたり。理不尽なことです。(タメイキ)

いましかない美しいものを愛でて、気分を晴れやかにしてみてはどうでしょう? 大阪の長居植物園では、紫陽花と花菖蒲が見頃だそうですよ。

【長居植物園】
< http://www.nagai-park.jp/n-syoku/
>

さてさて。今回は、Adobe Dreamweaverというソフトについて語ってみたいと思います。予定を変更し、この話題にしたきっかけが先週末に二つありました。




一つは、二年ぶりぐらいにDreamweaverセミナーを講演したことです。久しぶりに、このソフトのいいところを話す内に熱が入りました。

【Dreamweaver入門 〜はじめよう!Web制作〜】
< http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=19242
>

もう一つは、週末オンラインセミナーで友人が講演したDreamweaverセミナーを拝聴したことです。熱い語り口調に、彼女もまた、このソフトが好きなんだなと感じました。
< https://schoo.jp/teacher/285
>

これから、「Dreamweaverと私」という、なんともベタなタイトルでお届けします。みなさんにDreamweaverのことを知っていただけたらなと思います。

●Dreamweaverとの出会い

Dreamweaverは、Webオーサリングソフトです。Webページをコーディングするためのソフトですね。Adobeさんとこのソフトですので、主にプロユースで使われています。

【Adobe Dreamweaver】
< http://www.adobe.com/jp/products/dreamweaver.html
>

私とDreamweaverの出会いは、1998年のこと。ソフトのバージョンは、「2」でした。いまはなきMacromedia社が日本市場に大々的にセールスをかけ、急速に普及させたバージョンでもあります。その広がりはすごい勢いで、日本国内のWebサイトの普及と連動しているかのようでした。

私は、前職の職場で当時まだあまり普及してなかったホームページ作成の担当になっていて、このソフトのことを知りました。Microsoft FrontPageというソフトを使って、見よう見まねで作っていた初心者のころでした。「便利そうなソフトがある。これを使えば楽できそうだ!」と、思ったのを覚えています。

その当時、Macromedia社と共に普及を進めていた大御所さんが二人いらっしゃいました。森川眞行さんと神森勉さんです。ソフトの使い方を披露するために全国各地のイベントに登壇されていました。

私は、大阪で開催されたイベントに参加して、二人の登壇されている姿を見て、「カッコイイ!(わたしもあのステージに立ってみたい!)」とあこがれたものです。

それからDreamweaverをずっと使い続け、バージョンを重ねるごとにWeb制作への知識や経験も積んで現在にいたります。Dreamweaverに出会わなければ、Webを作ることもこんなに好きにはなってないでしょう。

ソフトが好きでずっと追いかけていたことが功を奏したのか、「Macromedia MAX 2004 Japan」という大舞台に立つことができました。これをきっかけに、認定トレーニングスクールとのご縁もでき、Macromedia認定インストラクターを取得することができました。

この出来事は、これまで私がWeb系セミナー講師を続けてこられた大きな理由です。

●Dreamweaver の好きなところ

とこんな感じに、Dreamweaver愛たっぷりの私ですが、特に好きな機能について、お話します。

1)ファイル管理+検索・置換

Dreamweaverの最強ポイントの一つに、「ファイル管理」機能があります。自分の手元にあるローカルデータはもちろん、ファイルをWebサーバーにアップロードするFTP機能も備えています。

ファイルの場所や名前を変更すれば、サイト全体に対してリンク設定をやり直してくれます。私の経験で言えば、ファイル数が3000ページぐらいあってもちゃんと直してくれました。

そして、サイト全体のすべてのファイルに対して「検索・置換」をかける機能も最強です。単に文字を検索・置換するだけではなく、特定のタグに対して細かなアクションが指定できます。例えば、「< img >タグのwidth属性をすべて削除する」なんて朝飯前です。

WordpressのようなCMSソフトがなく、一枚ずつ手でコーディングするなら、絶対なくてはならない機能です。

もちろん、これらの機能を使うためには、まず最初に「サイト設定」をすることを忘れないでくださいね。Dreamweaverを使う人なら、知ってますよね。

2)テンプレートとライブラリ

Webページは、コンテンツの部分以外に関して各ページ共通でできている場合が多いです。ヘッダー・フッター・サイドバー・ナビゲーションなど、本文をぐるりと囲む周囲は同じデザインですよね。

その周囲のデザインをまるっと登録・管理してくれるのが「テンプレート」機能です。Dreamweaver使いの人なら、サイトを作るとき、まずはテンプレートの制作から始めます。

そして、当たり前と言えば当たり前ですが、テンプレートの親ファイルを変更すれば、そのテンプレートから作られた子ページの共通部分は、自動的に書き換えられる仕組みになっています。ナビゲーションが一つ増えても減ってもへっちゃらです。あっという間に書き換えられます。

ライブラリは、コンテンツの共通部分を一括管理するための機能です。複数のページに同じ文言があれば、ライブラリに登録しておけば、ライブラリの親ファイルを変更するだけで一斉に書き換えがおこなわれます。

……テンプレートとライブラリ、みんなが知っていれば、サイトにCMSを組み込む出番はもっと減るんじゃないかなと思っています。個人的に。

3)画像挿入と画像加工

PhotoshopのPSDデータを直接ページに挿入すると、JPEGやPNGに変換する機能があるって知ってました? 更に、この方法で挿入すれば、画像を書き換える時にDreamweaverから連携でPhotoshopをさくっと起動できるんです。

もう一つは、何のソフトからでもいいので画像をコピーしてからDreamweaverでペーストすると、これもまたJPEGやPNGに変換してくれます。ビットマップデータがクリップボードにありさえすれば、ペーストできるんです。こちらも、画像を大量にページに入れなければならない時に超絶便利です。

そしてなんと。画像のプロパティから、トリミング・サイズ変更・明るさやコントラスト補正・シャープネス……などの簡単な画像加工もできちゃいます。

これが、私の愛するDreameaverの三つの機能です。

●Dreamweaverがあればコードの理解は不要?

便利便利とここまで書いてきましたが、誤解して欲しくないことがひとつあります。

それは、Dreameaverはあくまでも補助ソフトだということです。ソフトを使う前に、HTML・CSS・JavaScriptなど、Web制作の基礎知識はきちんと身につけてください。

「なんでも自動でやってくれる魔法のオートマチック機械」ではありません。何も知らない人が、これがあれば作れるソフトではないのです。そこを勘違いして使ってしまい、落胆される方のなんて多いことか……。悲しいかぎりです。

逆にいうなら、いまバリバリとWeb制作をしている方にこそ使って欲しいソフトなのです。テキストエディターで1分かけてやっていた作業を、45秒に縮めてくれるかもしれない、そんなソフトです。

たった15秒……と思うかもしれませんが、塵も積もれば山となるのが制作時間です。空いた時間を別に使った方がいいとは思いませんか?

●Dreamweaverについてまとめるのが、最後の目標……かな

何冊か書籍を出してきたのですが、これだけ好きなDreamweaverの書籍を執筆する機会には巡り会えていません。

お話したいことがたくさんあるので、自費出版・電子書籍・サイト……なんらかの形で残したいなと思っています。今回、この機会に少しでも、そのよさが伝われば幸いです。

さて次回こそは、PHPについて書こうかと思っております。とりあえずは、勉強の始め方などからぼちぼちと。次回の登壇は来月頭ですね。ではでは、また!(^^)


【森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜】
< site: http://r360studio.com
> < Twitter: http://twitter.com/r360studio
>
< mail: r360studio@gmail.com >
< サイト制作の教科書 r360study: http://www.facebook.com/r360study
>

8月までのWeb制作講座の受講を受付中です。 Dreamweaver・レスポンシブ・
PHP・jQuery・illustrator・SNS などめじろおしです。

・森和恵 担当セミナー
< http://r360studio.com/seminar/
>