ネタを訪ねて三万歩[125]へそ曲がりのデジカメ購入記
── 海津ヨシノリ ──

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愛用していたコンパクトカメラLUMIX DMC-FX550でしたが、CCDに塵が入ってしまいました。無造作にバッグに入れていますので、仕方がないのかも知れませんが、レンズ部分はユニット方式ですから、CCDに塵が入るというのは少しヤワですね。

もちろん、素人が分解しても取り出すことは出来ません。五年使っていたので限界かな? とも思ったのですが、たったの8000カットしか撮影していなかったのでちょっと悔しいです。

それでも、ゴチャゴチャしたものを撮影していれば問題ないのですが、フラットなモノを撮影すると影が……。修理代で新品が買えてしまうので、断念するとともに廃棄しました。

ただし、少し悔しいので分解を楽しんでみました。毎度のことですが、分解は楽しいですからね。

ちなみに今までの他のカメラでの撮影枚数を調べてみました。




Nikon D50 2006/03購入〜 15000枚
CASIO EXILIM EX-S10 2009/03購入〜 3000枚
EPSON R-D1xG 2009/04購入〜 5000枚
Nikon D7000 2011/06購入〜 7500枚
Panasonic LUMIX DMC-GF2 2011/08購入〜 25300枚
OLYMPUS PEN Lite E-PL1s 2011/10購入〜 18600枚
Panasonic LUMIX DMC-G3 2012/08購入〜 9000枚

思っていたよりもカット数は少ない結果に少し驚きましたが、まっ、こんなものかな?

ということで、コンパクトカメラはそれなりに必要なので物色に入ったわけですが、暫くは予備のCASIO EXILIM EX-S10で切り抜けるつもりでいました。

しかし、広角側が28mmであったのと、歪曲収差(樽型)が大きく、書類を自動パース補正して取り込む機能以外にはほとんど使っていなかったので、常用する予定はありませんでした。本当に緊急時のサブです。

例えば、雨の日や風の強い日用といった感じデス。それと、このカメラは名刺サイズでとても薄いので、スーツの時などに便利というメリットがあって、六年前に購入しました。

そんなことを思い出しながらAmazonでカメラを物色していたら、同一機種のLUMIX DMC-FX550を中古で発見。直ぐにクリックすれば流れは変わっていたかも知れませんが、「よし、夕食食べたらクリックするぞっ」と楽観していたのがプチミスでした。

食事が終わって戻ってみると、値段は何故か一気に倍額。なんと私が五年前に新品で購入した額よりも高額だったので断念しました。そこで私は、バッテリーが共有できるカメラを型番で調べあげ、求めるスペックのカメラを絞り込みました。

決め手は広角24mmと操作性の継承。コンパクトカメラでの撮影で、私は望遠側はほとんど使わないので、28mmよりも24mmが嬉しいのです。学生の時から28mmよりも24mmが好きでしたので。もちろん評価が極端に低いタイプは外しました。

こうして絞り込んでいったところ、DMC-FX550の一年半後にリリースされた中古のDMC-FX700を発見、程度も良さそうなので迷わずクリックで翌日ゲットしました。届いた商品は新品そのものでした。

DMC-FX550よりもサイズは小さく、スタイリッシュになっていましたが、操作方法は少し違っていました。一年半の進歩と言うことですね。

例えば、DMC-FX550にあったカーソルスイッチは、すべて液晶画面でのタッチ操作に変更になっていたので、少々混乱しました。

また、液晶画面をタッチして操作するのですが、反応が少し鈍いのです。これは五年前の機種ですから仕方がないですね。どちらにしても操作は直ぐに慣れました。

画質的には名機DMC-FX550には遠く及ばないものの、納得できる範囲と合格点を出しました。なにより、状態が良く対応も良かったので星五つの評価をしたら、販売元から500円のクーポン券が届きました。久しぶりのラッキーデーでした。

ところで、その後、突然高騰したDMC-FX550は何故かまた半額に戻っていました。意味が分かりませんが、ご縁がなかったのでしょうね。

そもそもコンパクトカメラを何に使うのか? ですが、周りに迷惑を掛けずに静かに撮影できること。なにより大袈裟な撮影にならない点です。

別に盗撮をしているわけではなく、公園や駅などの水飲み場や遊具など写真をコレクションしている関係で、周りへの配慮をかなり大事にしています。

とにかく、フットワークと速写性では、コンパクトカメラに敵うモノはないですからね。そんなことであればiPhoneでいいのでは? と突っ込まれそうですが、広角が弱いのと、絞り調整も出来ませんし、なによりウルサイので私はメモ代わりにしか使っていません。

一部アダプター式のユニットを付けることで、絞り調整が出来る撮影を可能にしていますが、価格が数万円とかなり、それなら高性能なカメラが買えますからね。意味がわからないと言う感じデス。

しかし、2009年1月リリースのDMC-FX550を2010年2月に購入して、2015年7月に廃棄後すぐに、2010年7月リリースのDMC-FX700を購入って、ちょっとへそ曲がりすぎるかもしれませんね。

ちなみに、私にとってこのDMC-FX700購入は41台目のカメラで、今まで購入したカメラの中で、デジタルカメラの台数がフイルムカメラを上回った一台となりました。

もっとも、実際に現在所有しているのはフイルムカメラ14台。デジタメカメラ13台です。フイルムカメラは処分のタイミングを完全に見誤ってはいますが、愛着のあるカメラばかりなので、コレクションとして残すことにしています。


■今月のお気に入りミュージックと映画
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[真夏の昼の夢]by 大滝詠一 in 1991(日本)

1977年に発売された、大滝詠一の通算4作目のスタジオ・アルバム『NIAGARA CALENDAR』に収録されていた曲を、インストルメンタル集としてリリースしたNiagara Songbook 2に納められた曲。初夏から初秋にかけて、インストルメンタル集の Niagara SongbookとNiagara Songbook2は必需品ですね。
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[Shutter Island]by Martin Scorsese in 2010(U.S.A)

邦題「シャッター アイランド」。主演はレオナルド・ディカプリオ。彼が演じるテディ・ダニエルズが、ボストンハーバーの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れ、この島で一人の女性が、"The law of 4; who is 67?" という謎のメッセージを残して行方不明となったコトを発端に……マインドコントロールの事実が……。

ということで、ネタバレは厳禁の作品です。目の前で繰り広げられる映像が現実なのか妄想なのか、様々な解釈を引き出すトリッキーなシーン満載で一気にラストまで駆け巡るサイコスリラーの傑作ですね。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

先日、教え子と彼女の娘さんが私を訪ねてくれました。多摩美術大学造形表現学部の五年前の卒業生です。一歳半の娘さんがグズるのであまり時間が取れないと話していましたが、娘さんは私とは妙に相性が良かったらしく終始ご機嫌だったので、彼女の手作りケーキを食べながら、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

彼女は一年生の時からオーラがありましたが、今もそれは変わっていません。娘さんがそのオーラを引き継いでいることも確信すると同時に、とても癒やされる時間でした。

しかし、カワイイ娘さんを見た時、十年後には母娘ではなくて姉妹になることも確信しました。長生きしないとね。

そういえば、五月には駿河台大学の六年前の教え子がわざわざ大学に訪ねに来てくれて、一緒にお昼をしました。非常勤講師でしかない私にとって、定期的に会える教え子がたくさんいることは、とても贅沢なことだと感じています。

しかし、どこの大学でも同様というわけではありません。普通は五〜六回目ぐらいの授業から雑談に入れる学生が数名出来るのですが、何年関わってもそれすら出来ない大学があります。とても不思議ですが、現実は直視しなければなりません。しかし、私も生身の人間ですから、雑談の出来る学生と騒いでいる方がいいですね。

吉井さんへ:
6月3日のデジクリの原稿でリアクションありがとうございます。

「海津さんなんか、本当にほぼ一日一枚で今まで続いててあと少しで5000枚!」

吉井さんのアドバイスで始めましたが、こんなに続くとは思ってもみませんでした。特にFacebookではリアクションが多いので励みになりますね。

とにかく私は既に生活の一部になってますので……もちろん仕事も不思議と発生しますね。本当は3Dとかイラストをもっとやりたいのですが、やることが増えすぎてパンク寸前なので、取り敢えずエネルギーを蓄えているところです。

Facebookでも、コアな昔からのスウェーデンの友人への説明のつもりで始めたインチキ英語併記も既に苦痛を通り越しました。なんとなく通じているみたいなので気にしていません。疲れはピークですが、遠くの大学へ向かうときの電車では、途中駅の記憶がないほど熟睡していますので大丈夫でしょう。

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