もじもじトーク[28]宇宙のお話・第四回「宇宙ってどのくらい大きいの?」
── 関口浩之 ──

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

すがすがしい秋晴れの日が続いてますね。みなさんにとって、どんな秋ですか? 味覚の秋、読書の秋、スポーツの秋、旅行の秋…… そうだ、僕にとっては「天体観測の秋」がありました!

と言いたいところなのですが、ここ数か月、週末を含めて、自分の趣味の時間がまったくとれてないのです。明けない夜はない…(笑) そう思って、積みあがったタスクをひとつひとつ片づける毎日を過ごしています。

さて、全四話でお送りしてます宇宙のお話、本日は最終話、「宇宙ってどのくらい大きいの?」をお送りします。



●永遠の謎、宇宙ってどのくらい大きいの?

太陽系の誕生は約46億年前と言われていますよね。では、宇宙はいつ頃、誕生して、どのくらいの大きさなのでしょうか?

諸説ありますが、望遠鏡技術が発達した、ここ20年の研究の結果、「宇宙には始まりがあって、爆発のように膨張して現在のようになった」とする説、つまり、『ビッグバン理論』が現在の定説になっています。

・ビッグバンの説明(ウィキペディア)
https://goo.gl/8G6amO


これを読んで、「ふむふむ、理解できました!」という方、あまりいないと思います。

僕は小さいころから宇宙が好きでしたし、最近、天体観測や天体写真も再開しました。そんな僕でも、これを読んでそれなりに理解できてるつもりですが、自分の言葉でうまく表現できないなぁ……。

ビッグバン理論では、「宇宙は極端な高温高密度の状態で生まれ、その後に空間自体が時間の経過とともに膨張し、銀河はそれに乗って互いに離れていった」と説明されています。

う〜ん、やはり、日本語としては理解できますが、物理学や天文学に基づいてしっかり説明することはできませんね……。

でも、20世紀初頭でも、「宇宙には始まりがあって、膨張しているんだよ」と唱える天文学者はいなかったんです。

エドウィン・ハッブル氏もアルベルト・アインシュタイン氏も「宇宙に始まりがなければいけない」と断言できなかったのです。

中学生の時(年代でいうと1970年代半ば)、ブリタニカ大百科事典で宇宙に関するページをいつも眺めていた記憶があります。でも、宇宙の誕生に関してビッグバン理論のことは書かれていなかったと思います。

当時の百科事典では、木星や土星は写真ではなくイラストで表現されてたと記憶してます。だけど、それを見ていると、神秘的で、すごく楽しかったのはよく覚えています。

ちなみに、百科事典ってすごく重かったですね! インターネットがなかった時代、知識の情報源としての百科事典は大活躍してましたね。あと、押し花を作る道具にも使ってました(笑)。

さて、宇宙の話に戻ります。ハッブル博士が1953年、63歳で亡くなり、その約40年後の1990年代に「ハッブル宇宙望遠鏡」の観測が開始されました。それを契機に、次々と宇宙の謎が解明されるようになってきたのです。

ハッブル博士の偉業を称えて、宇宙望遠鏡に彼の名前が付いたんですね。

・ハッブル宇宙望遠鏡の説明(ウィキペディア)
https://goo.gl/xommUx


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)は通称「HST」と呼ばれています。地上約600km上空の周回していて、長さ13.1メートル、重さ11トンの筒型の反射望遠鏡です。主鏡の直径は2.4メートルもあるのです!

大気や天候による影響を受けないため、鮮明な写真が撮影できるんですよ〜。

鮮明な天体写真を当たり前のように、日々見ることのができるのもハッブル宇宙望遠鏡のおかげなんです。銀河系外のたくさんの「銀河」も、このハッブル宇宙望遠鏡があるからなんです。

あれっ、今日のテーマの答え、まだ辿り着いていませんね……(笑)

「宇宙はいつ誕生したのか?」の答えは、「約138億年前」のようです。そして、「宇宙の大きさは?」の答えは、「半径約465億光年の球状の範囲、つまり、観測可能な宇宙の直径は約930億光年(約28ギガパーセク)」のようです。

何故そうなのか???

・観測可能な宇宙の説明(ウィキペディア)
https://goo.gl/CxjmI5


そういうことのようです……。さらっと読むと理解できた気がしますが、じっくり読んでみたら、余計にわからなくなりました。今日のテーマは壮大すぎました。

●「宇宙白熱教室」という番組

NHK Eテレの番組「宇宙白熱教室」第一回の再放送を6月5日に、ちょっとだけ見ました。

なぜちょっとだけかというのは、その週末、仙台で「MTDDC Meetup TOHOKU 2015」というWeb系セミナーイベント出演があり、前夜祭で相当飲んだ後にテレビ見たからなんです。

でも、今まで見た宇宙に関する番組の中では、もっとも素晴らしい内容の番組で、眠い目をこすりながら魅入った番組でした。

・「宇宙白熱教室」紹介サイト(NHK Eテレ)
http://goo.gl/WaJN99


このページの「番組動画」を見るだけでも、すごく楽しいです。3分間ぐらいのプロモーションビデオですが、彼のプレゼンテーションがすっごく魅了的なんです。ぜひ、観てください!

アリゾナ州立大学・宇宙物理学者、ローレンス・クラウス教授が、宇宙に興味のある一般市民を対象に行った集中講義を1時間×4回、放映したんです。

彼のトーク内容、身振り、笑顔、ジューク、すべてが素敵なんです(自分もセミナー登壇する機会が多いので、すごく勉強になります)。

この番組をみると、ヒッグス粒子、ダークマター、ダークエネルギーが誰でも理解できます。全四回の再放送番組だったのですが、録画しておけば良かったと後悔です。アーカイブをどっかで見れるかもしれませんが。

●宇宙の誕生は奇跡だね

そんな宇宙の中で、地球という天体が誕生して、人類が誕生しました。そして、みんなと出会えて、こうやって、みんなとコミュニケーションしています。それが奇跡であり、素敵なことだなぁと思います。

つまり、宇宙がビッグバンで誕生したことが奇跡であり、不思議なことであることに間違いありませんね。ビッグバンに感謝です。

◎──最後にセミナー情報

10月9日(金)19時から、大阪でのセミナーに出演します。Webデザインやフォントに興味のある方はぜひ〜。無料セミナーです。
http://goo.gl/bGZmXb


概要:2015/9/24発売「美しいウェブサイトの作り方」著者の瀬口理恵さんとFONTPLUSを提供しているソフトバンク・テクノロジー株式会社Webフォントエバンジェリストの関口浩之さんにお越しいただき、美しいウェブサイトの制作TipsとWebフォントの基礎知識に関してお話を伺います。

日時:2015年10月9日(金)18:30会場 19:00開始
場所:ファーストサーバ会議室(大阪市中央区安土町1-8-15 野村不動産大阪ビル3F)


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/


1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。

小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。