LIFE is 日々一歩(21)[コラム]同人誌を作るには(3)〜おそ松さんに見る、愛されネタ作り〜
── 森 和恵 ──

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こんにちは。森和恵です。秋も深まって、もう年末の足音が聞こえてきました。昨日買い物にゆくと、鏡餅が売られてたりして……。おいおい、ちょっと待ってよ2015年! という焦りが出てきました。そんな11月のはじめです。

さて。今回は「同人誌を作るには」第三回目をお話します。最近ドはまりしているアニメ「おそ松さん」に見習って、掲載する内容を決める工程を語ります。




●今期のアニメで「おそ松さん」が人気

この秋から、赤塚不二夫生誕80周年を記念してアニメ「おそ松さん」が放映されています。これは、伝説のギャグ漫画「おそ松くん」の三度目のアニメ化です。今回はおそ松くんたち六つ子が成長した姿を描いています。

第一話「復活!おそ松くん」が、行き過ぎた表現だったばかりに、ネット配信がストップになり、Blu-ray&DVD にも掲載されないことが、話題になってて知った……なんて方もいるのでは?
http://osomatsusan.com/news/detail.php?id=1028391


このアニメは、「六人の豪華な男性声優陣」「おそ松さんらしからぬスタイリッシュな絵」「ネットを使った話題作り」など、いろんな仕掛けをしつつ、鳴り物入りで始まりました。そのせいか、原作を無視した“チャラい”アニメだと誤解されることも多いようです。

実際に、アニメを見ると感じられるのですが、表層の“チャラさ”とは裏腹に、赤塚漫画原作の肝である「ナンセンスなギャグ漫画」を忠実に守って進められています。素材はイマドキに変わっても、本質をしっかり据えているのです。(いろんな意見はありますが、わたしはそう思います)

だからこそ、赤塚先生の原作を見ていた私たち世代もすんなりと入ることができましたし、今回初めてみる若者たちにはいまどきのアニメにはないドギツサが新鮮に映ったのではないでしょうか?

女性ファンを釣る目的だけだと批判される、人気声優さんを起用した理由も、放映したアニメを5話まで見た今ならわかります。

今回の主題である、成長した六つ子ひとりひとりの「個性」を浮き彫りにするために、演技力が必要だったんだなと思いました。選ばれた声優さんたちは、個性派の癖の強い方々でした。(私も大好き! な人ばかり)

なにせ、六つ子だけにビジュアル(容姿)は同じなのですから、声の演技に差別化の比重がかかるのもわかりますよね。実際に、キャラクターの色が違うことで、前作にはなかった面白さが生まれていると感じました。

いろいろと批判もみられるものの、これほどまでに人気がでて、話題にあがる時点で成功していると言えるでしょう。

●「おそ松さん」に学ぶ、愛されネタの極意

深夜アニメで古典のリバイバルという、おおよそ人気アニメにしづらい要素しかない「おそ松さん」が、こんなにも人気アニメになった理由を考えるなかで、愛されネタの極意のようなものをが見えたような気がします。

・主軸になる本質を定める

人気をだしたいだけでは、底が浅くてどこにでもあるような内容になりがちです。おそ松さんが「ナンセンスなギャグ漫画」だったように、「わたしはコレ!」という本質を決める必要がありそうです。

・わかりやすく形容しやすいこと

話題に上るとき、説明が長くなるようであれば失敗します。おそ松さんが「ああ、あの第一話からヤバイことした赤塚アニメだよね?」と言われるように、特長をはっきりと打ち出すべきですね。

・話題作りになるエッセンスを入れる

ついつい人に話したくなるような「キーワード」を仕込む必要もありそうです。おそ松さんが「そうそう! キャストの声優陣がヤバイんだよ! もう、どの松推しにするか悩んじゃう!」とアニメファンの女子たちを放映前から歓喜させたように。

・作る自分も楽しむこと

これは想像でしかないのですが、おそ松さんを作っているスタッフの方たちは「作ることを楽しんで」いるのではないかしら?

アニメを見ていて、深夜アニメでこのクオリティを保つために、相当の手間と努力を惜しんでないという気がしています。しんどくても、そのクオリティで作り続けられるすごさは、自分が楽しめることにあるような気がします。

●ネタ決定!「 Adobeの歩き方 〜 Dreamweaver&Photoshop 〜 」

前回、どんなネタにするか悩んでいるということで、いろいろと書いておりました。それを見せて、知り合いに意見を聞いたところ「内容が多すぎない?」と言われてしまいました。

やりたいことをいっぺんに書きすぎて、特長がぼやけてしまったんですね、きっと。なので、一番やりたかった「 Dreamweaver&Photoshopの連携でページを作る」という部分をフォーカスするつもりです。

「へぇ。Dreamweaverって、こんな使い方できたんだ」と、読んだ人にDreamweaverをあらためて知ってもらえ、使ってみようかなと思わせる内容にするつもりです。

また、Dreamweaverを使い込んでいる人には「そうそう。Dreamweaverって、これができるから手放せないんだよね」と、私のDreamweaver愛を感じてもらえるような内容にしたいなと思います。

私が日頃やっているセミナーと同じく「使い方を実践的に学べる」を踏襲したいので、ソフトの操作を説明して終わりではなく、その次の「いつコレを使ったらどう便利になる」までをお話できればと思います。これが、本質になりますね。わたしの。

あとは、どうやって話題作りになる仕掛けをするか……ですが、ここはもう少し検討したいなと思います。

今回の同人誌を作るという内容をブログにまとめていきますので、興味のある方はあわせてご覧くださいませ。
http://r360studio.com/blog/category/booklet


ということで、今回はここまで。次回は12月。この同人誌シリーズの最終回をお届けする予定です。

ひじょーに余談ですが、わたしは「数字松」「色松」推しです。12月の「まにまにフェスティバルP4」では、松パーカーを着てお出迎えしますよ☆ぜひのご来場をお待ちしております! ではでは、また!(^^)
http://r360studio.com/blog/taste/187



【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
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担当しているWebセミナーですが、はやくも1月の予定が出ています。
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