[4021] スマホの次に買うカメラの選び方

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《芸術の敗北だ》

■おかだの光画部トーク[146]
 スマホの次に買うカメラの選び方
 岡田陽一

■ところのほんとのところ[128]
 [ところ]がテロや平和をテーマにしない理由
 所 幸則 Tokoro Yukinori

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■おかだの光画部トーク[146]
スマホの次に買うカメラの選び方

岡田陽一
https://bn.dgcr.com/archives/20151124140200.html

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「カメラが欲しいのですが、どんなカメラがおすすめですか?」最近、またよく聞かれるので考えてみた。

日本に住んでいると、それが普通で当たり前だから気付かないことだが、カメラを買うということにおいて、日本ほど贅沢で素晴らしい国は他にないんじゃないかと思う。

実際、量販店のカメラフロアに足を運んで見ると、キヤノン、ニコン、ペンタックス、オリンパス、ソニー、パナソニック、カシオなど、日本製の高性能で値段もそこそこなカメラがずらりと並ぶ。他で、こんなにカメラを作っている国があるだろうか……。

日本人は、昔から写真好き。外国人から見たかつての日本人旅行者のステレオタイプは、「眼鏡をかけて首から全員カメラをぶら下げておじぎをしている」。そんなに外れていない気がする。フィルムカメラの頃は、海外の人でカメラを持っているひとなんてごく一部の趣味の人だけだった。

また、今では当たり前となり、世界中のSNSなどで日々使われているものだが、携帯電話にカメラ機能を最初に付けたのも日本だし、わたしの海外の友人は、日本の街のあちこちにプリクラがあるのにも驚いていた。

そんな写真好き国民が、こんなに多くのメーカーから、さまざまな機種が年にいくつもリリースされるのだから、そりゃ選ぶのに苦労するだろう。

ということで、カメラ選びだが、現在ほとんどの人は、必ずスマホ(稀にガラケー)を持っているはずなので、それらを日常的に使う一台目とし、なんらかの目的で二台目のカメラが欲しいと仮定して選んでみようと思う。

結論から言えば、2台目は、センサーがAPS-Cサイズの一眼レフをおすすめする。

なぜ、コンデジや流行りのミラーレス一眼が選択肢から外れるのか。一台目がスマホなら、コンデジやミラーレス一眼を買って常に持ち運ぶ意味があまりないからだ。結局「スマホでええやん!」となり、あまり使わなくなるような気がする。

例えば人物撮影で、これら背面液晶を見ながら撮影するカメラでは、被写体がレンズを見てくれないことが多い。

表情をやわらげようと話しながら撮影すると、被写体はどうしても撮影者の顔を見る。一眼レフカメラなら、カメラは顔の位置にあり、撮影者はファインダー越しに被写体を見ているし、被写体は自然とカメラ目線になる。

背面液晶を見て撮るカメラ(スマホ、コンデジ、ミラーレス一眼)は撮影位置が撮影者の顔から離れているために、目線が一定にならない。

これ、意外と誰も指摘しないことだが、結構重要じゃないかと考える。

スマホは、いつでも携帯している高性能カメラで、さらに各種アプリで加工も自由自在。そしてその場でSNSでシェアしたり、ブログを書いたりできる。

これに、コンデジやミラーレスを加える意味があまり感じられないので、二台目は一眼レフカメラがよいと思う。

一眼レフカメラでも、ピンからキリまで機種は豊富に存在する。いくらでもお金に糸目をつけないのであれば、高いカメラを買えばよいが、普通は限られた予算の中から選ぶことになるので、ここでは高価なフルサイズセンサーを搭載した機種ではなく、比較的値段も低めのAPS-Cサイズセンサーから選択するとよい。

フルサイズのボディーを購入すると、その高性能のセンサーを活かすレンズが必要になるので、レンズの選定も高価になる。

車でも、旅行でも、予算いっぱいまで最高グレードのものを選択してしまうと、オプション装備を追加することができず、高いものを買ったにもかかわらず、貧乏くさい使い方になり、快適に楽しめないはずだ。

それよりも、ひとつ下のランクを選択し、オプション装備でめいっぱい快適にした方がたっぷりと楽しめる。

カメラも同じ。無理してプロが使うようなフラッグシップ機を買う必要はなく、予算の中で、ボディー、レンズ、三脚、バッグなど総合的に見積もるのがよい。

フラッグシップ機が高いのは、画質がいいからということではない。画質だけでいうと、数年前に発売されたフラッグシップ機よりも、最新のコンシューマー機の方が新しい画像エンジンを使っていたりするので、その方が良い場合もある。

プロが使うフラッグシップ機は、過酷な環境(例えば、エベレストの山頂や、砂塵が舞う砂漠、紛争地域など)でも撮れなくなるようなことがおきないように、防塵・防滴処理がしてあり、何万回シャッターを切っても大丈夫というテストがされていたり、プロが安心して使えるようなカメラになっている。その分高価なのだ。

フルサイズを選択した方がよいのは、主に風景などの広角レンズをよく使う人。それ以外、特に人物やペット、料理などを主に撮影する場合は、APS-Cの方が使いやすい。

レンズも、APS-C用に設計されたものと、フルサイズ用のもの両方から選べるので、選択肢も豊富かつ初心者でも安心だ。

スマホ以外にカメラをもう一台買いたいということは、スマホで撮れない写真を撮りたいはずなので、ぜひ一眼レフカメラを、APS-Cサイズの手頃なボディーに、できるだけ明るいレンズと、35ミリ、40ミリ、50ミリあたりの単焦点レンズを揃えるとよい。

キヤノンかニコンか……それは、好みの問題でどちらでもよいが、おすすめは、友達や同僚が持っているメーカーのものを買うのがよい。そうすればレンズも借りて写りを確認することもできる。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
mailto:okada@fuwhat.com  Twitter:http://twitter.com/okada41


2015年、マンスリーで開催してきた「CSS Nite in KOBE」。次回12月のVol.16はいよいよファイナル!

「Web制作者はマーケターのように考えなさい」
志水哲也(タービン・インタラクティブ)

「Webのキャッチはこうつけよ 〜広告から見る名文の秘訣〜」
高畑哲平(KDDIウェブコミュニケーションズ)

この二本立てで、マーケティング視点から2015年のWebを締めくくってみようと思います。まだまだ、席に余裕はありますので、Web制作に携わるみなさん、企業のWeb担当者の方、是非ご参加ください。

http://cssnite-kobe.jp/vol16/



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■ところのほんとのところ[128]
[ところ]がテロや平和をテーマにしない理由

所 幸則 Tokoro Yukinori
https://bn.dgcr.com/archives/20151124140100.html

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11月18日の苦手な朝に東京渋谷を車で出発した。まったく渋滞がなかったので、あまり飛ばさなくても六時間強で、大阪市北区中崎町に着くことができた。

16時からのアマチュアの写真愛好家団体「モノクロ写真マニア」の100人展でトーク60分、[ところ]的には内容の濃い話をした。

その後移動して打ち上げに約2時間参加して(ウーロン茶で)、高松に移動。雨が強かったのでノロノロ運転、前は見えないし異常に疲れた4時間だった。普通なら二時間ちょいなんだけどね。

阪神高速は明るいのにねえ、淡路島側に行くといきなり半分ぐらいの明るさに。鳴門手前までは雨がすごかったけれど、香川に入った途端ほとんど雨が降ってなかった。

これは事実よくあることで、日本中が雨でも香川、特に高松や丸亀といった香川の北エリア、瀬戸内海側では降ってないか、降ってても傘がいらない程度。珍しく台風が直撃っていう時でも、普通に雨だね、というレベルだったりする。

しかし、大阪の親戚の家に泊まればよかったのか。梅田だし中崎町から近そう。だけどやっぱり気をつかうからな〜。

さすがに車で渋谷から大阪経由で高松に帰るとかなり疲れる。トークと打ち上げもあったしね。次の日の[ところ]はまったく使いものにならなかった。

さて20日になり「月刊カメラマン」12月号を瓦町フラッグ(高松に最近できた新しい駅ビル)のジュンク堂で買った。

自分で自分の特集されてる本を買うのは人生初かもしれない。だって29歳ぐらいから雑誌だけでも100回ぐらい出たが、掲載誌は出版社から送ってくるから。親は収集してたみたいですけど。

渋谷のオフィスには昨日ぐらいに出版社から届いているだろうけれど、これは父用に。なかなかカッコイイレイアウト、7ページだとボリューム感もあるし、短い文章も為になるから買って読んでね。

しかし、瓦町フラッグ大丈夫だろうか? 入ってる店が、、、せめてデパ地下みたいなものがあればみんな買い物して帰るのに。

10階に出来た麹の定食屋は使えるし、本屋もいいけど。地下階に食料品売り場がない(comming soon...)というのが致命傷にならなきゃいいけどね。

瓦町のいく末を憂いてます。子供の頃まではここに住んでいたので、あの賑わいは懐かしい思い出です。渋谷のセンター街より人がぎゅうぎゅうで通りにくかった。

当時は一日の乗降客が15万人以上、人口100万にぎりぎり届かない香川県としては異例の集中具合でしょう。今では広島からやってきた「ゆめタウン」という郊外型巨大スーパーの影響で、瓦町を最寄駅とする日本一の長さを誇った商店街が一時は壊滅状態になっています。

ちなみに広島にはこの巨大スーパーはないんだよね。広島でのパイがなくなったから他県に求めていく。

これは丸亀製麺にも言えることで、神戸のパスタ屋さんが讃岐うどんを名乗って硬いうどんで関東を制圧しましたよね。高松本店と銘打って旗艦店を出しましたが一年足らずで潰れました。

近くに高松有数の名店、本物の讃岐うどんの店上原屋があったから、当然といえば当然ですが、これはいろんなジャンルで世界レベルでも起きていることで、資本主義社会では仕方ないんだけど。

四国は独立すればよかったのに。自給率なんて四国ならすぐ上げられるよね。香川なんか平野だらけだし。塩田もあれば、砂糖も。砂糖なんて和三盆(香川県、徳島県で伝統的に生産されている)がなくなれば、日本の和菓子の世界も壊滅するだろうから、貴重な輸出製品になるよね。醤油もオリーブオイルも良質なものがあるし。土地は豊穣だしね。

                 ◎                 

さて、最近になってテロが大問題になっています。これはパリで起きたということで、アートで何かできないかなどと言い出す文化人が増えています。

実際、テロはアルカイダの頃から世界中で知られていますよね。裏でどんな組織が糸を引いてるのかも本当のところは闇です。テロ組織が使ってる武器は先進諸国のものだし。誰が流しているんでしょうね。資金源も不明だし。

ほんとうのところ、歴史から言って豊かな国はすべて略奪を繰り返した国です。日本は経済的な略奪といったほうが正しいのかもしれませんが。

さて今回のパリでのテロ以降、何かしようという話が出てきています。ファインアートの世界で、というか本当は9.11以降世界的に増えてるのですが、[ところ]の考えはこうです。

標的がパリになった途端、アーティストたちが加速していくのは変でしょう?

文章や言葉を巧く操れる人にとっては、どんな内容だとしても自分の考えを正当化させるように伝えることや、ある程度人をコントロールすることは可能です。悪い例は、アジアのいくつかのマスコミをみればわかるでしょう。特に大きな事件について書けば、その力は余計に力を持つでしょう。

アートはしょせん人が表現するものだから、なにかしらの影響は受けるのは自然だろうと思います。[ところ]にとって3.11が大きかったように。

だけど[ところ]は今回の痛ましい事件、これからおきるであろう事件の、自分の作品への影響は最小限に抑えていくつもりです。

芸術までもが、国家対テロに影響を受けることは芸術の敗北だと考えています。これは自分の作品においての話であり、無関心とは違います。

事件を忘れることはないし、プロフィールを一週間トリコロールにしたことも、無関心な人に少しでも知ってもらうきっかけになればと思ってしています。後数時間でもとにもどりますが。テロや平和をテーマにすることは今後もないでしょう。

最近ファィンアート系の写真でも報道的、ドキュメンタリー的な題材が増えていますが、いわゆる社会性を取り込んだ作品と言われています。それは世の抱える矛盾に影響されすぎていると思うのです。

メディアと組めば有名にはなれるでしょう。身近な脅威をテーマにすれば純粋に作品としてではなく、教訓として買う方も多いでしょう。ですが、アートはそれとは無縁だと[ところ]は思っているので、残念だと憂いています。

アート界でのビジネスチャンスと捉える人達にとってはプレゼンしやすいのでしょう。僕には止める権利はありません。人それぞれの生き方ですから致し方ないですが。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則  http://tokoroyukinori.seesaa.net/

所幸則公式サイト   http://tokoroyukinori.com/



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編集後記(11/24)

●食塩の摂取過剰を招くおそれがあり、味噌は多く使いすぎないように注意しなければならない、という説をどこかでたしかに聞いた覚えはあるが、全然気にすることなく味噌汁をよく飲むし、料理に使っている。ところが、味噌の需要は全国的に減って、一人あたりの年間味噌消費量がここ40年で半減したという。JBPRESSで読んだ「味噌は体に良いのか悪いのか?」という記事が非常に興味深かった。味噌は日本人にとって基本となる調味料であり、伝統的につかわれてきたものが身体に悪いはずはないと思うのだが、「味噌は塩分の過剰摂取を招く」といった健康志向からくる懸念がこういうテーマになったのだろう。

ここ数年「味噌汁の摂取が血管状態や血圧にどう影響するのか」について、注目の研究成果を上げ続けているのが、共立女子大学家政学部教授の上原誉志夫氏である。都内の三楽病院と共同で、2010年から2014年までの五年間に人間ドック受診者を対象に、味噌汁と血圧の関係を調べた結果、味噌汁摂取量と血圧の値との間に関連は見られなかった。それどころか、味噌汁を飲むと、逆に血圧上昇を抑える減塩効果をもたらすという。味噌の中には、直接的に血圧を下げるような成分と、腎臓から塩分を排出しやすくする(=塩分摂取による血圧上昇を鈍くする)成分があるということがわかったという。

重要なことは、その成分の効果は味噌汁に含まれる塩分にのみ当てはまるのでなく、あらゆる食材中の塩分に対応すること。味噌汁を飲むと、30%の減塩に相当する効果があるのだ。仮に一日10グラムの塩分を摂取する人では、味噌汁を飲めば7グラムの塩分摂取で済んでいることになるという。味噌にするからこそ生じる他の塩分排泄促進物質の、正体が分かっていない成分のひとつは、おそらくはペプチドであり、大豆のタンパク質が発酵される過程で出てくるものらしい。味噌の血圧上昇を抑えるしくみがより明らかになれば、今後は「機能性食品」としての味噌製品が開発されそうだ。いや、既に着手しているかも。

「当然、味噌メーカーなどは、成分がはっきりすれば、その働きを強化するような味噌製品を考えることでしょう。でも、治療に使うため機能性を高めようとするのであれば、薬があるではないかと思うのです。食べものについては、人の喜びや楽しみと結び付けるべきではないでしょうか。味噌汁を飲めばほっとする。そんな感覚は、長い歴史の中で、日本人に植え付けられたものだと思います。他に換えられるものではありません」と上原先生。「味噌は体に良い」が正解である。経験的に分かっていたが、科学的に証明される日は近い。我が家の今夜の献立はオリジナルのスーパー味噌汁(大鍋の豚汁)らしい。 (柴田)

味噌は体に良いのか悪いのか?(JBPRESS)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45243

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45306



●続き。祖母が亡くなって遺品整理が大変だったんだろう。身の回りの片付けをし、いろいろなものを親戚や友人に分け、寄附している。働いて最初に買った、そんな大事な指輪までくれた。今はお琴の行き先を探しているが、なかなか見つからない。

が、周囲は長生きすると考えている。長寿の家系だし、病気のせいで病院に通っているから他の病気は早く見つかりそうだし。多趣味だし、いまだにあれをやってみたい、この店に行きたいからついてきてと言われる。もしかしたら20代の女性よりパワフルかも。

スタスタ歩くし、背中が曲がっていないし、おしゃれなので、年相応に見られない。最近、白髪染めをやめることにしたそうで、多少は老人っぽくなってきた。伯母を見ていると、肌のお手入れってそこそこにした方がいいのかも、なんて思うことがあるよ。続く。 (hammer.mule)

http://m2college.net/fes4/

まにまにフェスティバル(まにフェス)P4

伯母が大阪豊中のお伽工房で3人展。陶、ジュエリー、革カバン。11/22〜29。
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