[4069] iPhoneが都内を走り回るの巻

投稿:  著者:  読了時間:18分(本文:約8,600文字)



《このままじゃイカンです。ものすごくイカン。》

■わが逃走[175]
 日本のバリアフリーの巻
 齋藤 浩

■もじもじトーク[35]
 iPhoneが都内を走り回るの巻
 関口浩之




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■わが逃走[175]
日本のバリアフリーの巻

齋藤 浩
http://bn.dgcr.com/archives/20160218140200.html
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みなさんこんにちは。腰痛持ちの齋藤です。

腰痛とは腰が痛いと書きますが、腰が痛いとホントに何もできません。ひどいときには1メートル歩くのに1分、階段を1段下りるのに5分。朝起きて服を着替えるだけで1時間かかります。

で、先日何度目かの診断を受けた際、病名はヘルニアと断定されました。先生いわくヘルニアとはイカの刺身のようなものだそうで、

「そいつがひからびてスルメになれば痛みも治まっちまう。なあに、たいしたことない」とのこと。

先日も背中に注射。この注射を打ってもらうと妙にハイになってしまい、なんでもないことが妙に面白く感じ、思わず笑ってしまう。アハハハハ。

長野電鉄2500系によく似た、ほっぺの赤い看護士さんに聞いてみるも、「そのような症例は報告されていません」とのことだ。

ホントか? これって清原っぽい犬神製薬的な薬だったりしないのか??

「注射がコワイと思うと極度に緊張して、なんでもないことが面白く感じることはあります」。

そーなんだよね、私は子供の頃注射がコワかったが、今でもコワイ。

さて、今回はこの腰痛をきっかけに見えてきたものについて語ろうと思う。

結論から言えば、「日本のバリアフリーはなっとらん!」のである。そんなこたあ百も承知と思っていたが、思っているのと体験するのとでは、雲泥の差だった。

渋谷駅の改札でのことだ。東急田園都市線のホームに到着し、エスカレーターを上って改札(地下2階)を抜ける。

PASMOをタッチする際、自動改札機に前の人の切符が残っていたのだが、何事もなく出られたのでとくに気にしなかった。

そこからさらにエスカレーターで地下1階まで上る。しかし、ここから先は階段だったので、エスカレーターかエレベーターのサインを探す。

だが見つからず。仕方がないので、駅直結の東急東横店に入る。通常よりもはるかに遅い歩行速度ゆえ、混雑した店内を人とぶつからないよう注意深く歩き、上りエスカレーターに乗り、ようやく1階へ到着した。

なんとかここまで来られたけど、デパート閉店後はどのようにすればいいのか、不安になる。

で、ここから山手線に乗り換えたかったのだ。

しかしこの近くのJR中央改札に行くには階段を上らねばならなかったので、ずっっと遠くの南改札まで歩き、自動改札機にタッチ。

しかし、「係員にお知らせください」との無機的な音声とともに、エラー表示が出てしまう。

では、係員がどこかと探すとふたつある大きな改札レーンの奥、柱の向こうのいちばん東側らしい。この人ごみの中をあんなところまで行くのか!

まあ、いつもならものの数十秒で移動できる距離なのだが、ここまで混んでいて、しかも腰が痛くて普通よりもゆっくりでないと歩けない場合、目的地は遥か彼方のイスカンダルくらい遠くに思えてくる。

しかも、よりによって床がゆるい下り坂になっている。

そう! 意外なことに、都市部における駅や通路の床面は起伏だらけなのだ。

そして、スロープならバリアフリーだろうというのも大きな誤解で、とくに下り坂は非常〜に腰に負担がかかる。

ものすごい形相で苦痛に耐えながらようやく有人改札にたどり着き、列に並ぶ。やっと順番が来た。

PASMOで入場できないと伝えると、出札の記録がありませんという。どうやら田園都市線の改札に残されていた、前の人の切符が原因らしい。

JRの駅員は「東急の改札まで戻って処理してもらってください」と言う。ありえねえ。ここまでの苦難の道のりを、たかが機械のためにまた戻れというのか!

オレ「急いでいるのです。なんとかここでできませんか」

駅員「本来は田園都市線の改札で処理しなければいけないのですが…。まあいいです。次からは気をつけてください」

オレ「はい。すみません…」

って、なんでオレが謝らなくちゃいかんのだ?

取り忘れたヒトだって、乗り継ぎをしないなら切符が戻ってくるなんて意識しないだろうし、切符が残っているのにその後からくる人がその改札を抜けられるなら、設計自体に問題があるということだ。

そんでもって、切符が残った状態で放置しているのは、東急電鉄の管理の問題だろ??

といった具合に、普段なら「しょーがねえな」くらいで済むことも、腰痛だとより一層腹が立ってくる。

さらには腹が立つを通り過ぎ、すべて腰痛である私が悪いのです、というような寂しい気持ちになってきて、しまいには、これ以上世間様に迷惑をかける訳にはいかないので、公共機関など利用せず外出もせず家でじっとしていようかな、と考えている自分に気づき、コワくなった。

これって日本人のDNAがそうさせるのか?

よい社会ってのは健康な人も、たまたまそうじゃない人も分け隔てなく、そういうことを気にすることなく、公平に暮らせる世の中のはずだ。

このままじゃイカンです。ものすごくイカン。

恥ずかしいことに、実際に体験するまではここまでヒドイとは思っていなかった。もちろん、自分がこうも簡単に弱気になるとも思っていなかった。

バリアフリーのバリアとは、目に見える構造としての障壁を指すわけではないね。利用者を意識しない気持ち、運営側の論理だけですべてを管理しようとする意識。むしろこれこそが真の障壁と言えましょう。

そして数日後。東京メトロ表参道駅のエレベーターに乗ったところ、扉が開いた先はなんと階段だった! 冗談みたいだが事実である。

責任者が人としての心を持っていれば、今すぐ対処し設計ミスを恥じるはずだ。

そうしないということは、即ち「われわれは利用者のことを考えていません」という姿勢を世界にアピールしていることと同じである。

運営側はそのことに早く気づくべきだと思う。

オリンピックまであと4年ある。


【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■もじもじトーク[35]
iPhoneが都内を走り回るの巻

関口浩之
http://bn.dgcr.com/archives/20160218140100.html
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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

この二週間で、青森・福島・広島・大阪に出張してきました。各地のWeb/IT系コミュニティの方々と一緒に、学んで飲んで語らいました。

初めて訪問する所で、初めてお会いする方がほとんどだったのので、もじもじな性格な自分としてはパワーがいりますが、楽しかったです。最近、もじもじなようすは微塵もないとよく言われますが……。

さて、今日のテーマは「忘れ物」です。

●タクシーにiPhoneを忘れて……

iPhone所有歴は8年になりますが、過去に一度、iPhoneをタクシーに置き忘れたことがあります。二年ほど前のことになりますが、2014年1月9日の出来事を思い出しながら書いてみます。

当時、勤務先が江戸川橋にあったので、通勤は飯田橋駅で東西線から有楽町線に乗り換えて会社に通っていました。その日はたくさん荷物があったのと寝不足が続いていたので、乗り換えをせずに飯田橋駅から会社までタクシーを使いました。

会社のビルの前でタクシー料金の支払いを済ませ、いつもより早めに自分のデスクに着きました。出社している社員もまだ少なくて静かなオフィスだなぁと感じつつ、でも何か違和感を感じました。あれっ、いつもズボンの左ポケットに入れているiPhoneがないじゃありませんか……。

鞄の中にあるんじゃないかと探しましたが、ありません。すぐさま、もう一台のガラケーからiPhoneを呼び出してみましたが反応がありません。僕はiPhoneを常にマナーモードにしていますが、バイブの反応がなかったのです。

すぐにタクシー会社に電話しました。「運転手に無線連絡とってみます。折り返し電話しますね」と言われ、しばらく待つことにしました。タクシー降りてから15分ぐらいしか経ってなかったので、たぶん、みつかるだろうと楽天的に考えてました。

僕はタクシー支払いする際、必ず領収書をもらうようにしています。もしタクシーに忘れ物した時、すぐに連絡をとるためです。今回、その習慣が功を奏したわけです。

5分ぐらいすると電話がありました。タクシーに忘れ物はないそうです。が〜ん……。

あっ、そうだ! iCloudの「iPhoneを探す」で調べてみよう。すると、僕のiPhoneが都内を走り周っているじゃありませんか!!! 再度、タクシー会社へ連絡して確認したが、やはりないとの回答でした。

そこで、パソコン上に表示されている僕のiPhoneの位置をみながら「今、新宿区あたりを走っていませんか?」と聞くと「千代田区を走行していますよ」とのことでした。

ということは、僕がタクシーを降りたあとに乗った人がiPhoneをポケットに入れて、そして現在、タクシーか電車で移動しているということなのだろうか???

少し諦めの境地に…… その後、iPhoneは動いたり、止まったりを繰り返しました。

思い切って「iPhoneを探す」の「サウンドを再生」を連打してみました。すると、iPhoneの動きが30分ぐらい止まりました。おっ、その人、iPhoneを手放したのだろうか……?

その位置は、豊島区のとある公園の近くの裏通りに面している道路脇でした。動きが止まっているので、iPadを持参して、「iPhoneを探す」が示す場所を行くことにしました。

現地に向かう途中、iPadで位置情報を確かめてみると、あれ〜、再びiPhoneが動き始めるではありませんか!!!

えぇ…。犬がiPhoneくわえて歩きまわっているってこと??? 再び「サウンドを再生」を連打してみることにしまた。すると、iPhoneの動きがまたピタッと止まりました。

現地に到着し、持参したiPadで位置情報を拡大してみると、公園の植込みの中を指しています。すぐ近くで親子三人が遊んでいたので、誰も居なくなるのを少し待つことに。

挙動不審に思われるといやなので、ベンチで仕事しているふりをしました、人がいなくなるのを待つこと20分。その間iPhoneの動きはありません。

周辺に誰もいなくなったので、さり気なく植込みに近づき「サウンド再生」を連打。おっ、何か音が聞こえるではありませんか!!!

茂みをかき分け潜り込むと、そこには僕のアイフォーンが!!! 落とした僕が悪いんですが…。どなたかわかりませんが植え込みに投げ込んでくれてありがとう。

その時の「iPhoneを探す」の画面キャプチャと、iPhone発見時の茂みの中の様子はこちらです。じゃーん!
http://goo.gl/oOQ27k

●忘れ物をしないようにするためには

みなさんは大事なものを置き忘れたり、なくしたりしたことありませんか? たとえば、カバン、財布、携帯・スマホなどです。

僕は、社会人二年目のときにクレジットカードと免許証の入った財布を、ATMに置き忘れたことがあります。銀行と交番に忘れ物届を出しましたが、出てきませんでした。

クレジットカードや免許証は再発行手続きが面倒なので、それ以来、免許証やカード類と財布は別々に収納するようにしました。

10年ぐらい前に再び財布をなくしました。どこでなくしたのか分からず、いろいろ探しましたが出てきませんでした。その財布は妻から誕生日プレゼントで貰ったものでしたので、いまでも時々会話にでてきます。

うちの妻は財布など大事なものを、一度もなくしたことないそうです。傘もなくしたことがないようです。すごいな……。僕は言うと、こんな感じです。

・社会人二年目に財布を一回、10年前に小銭入れを一回、紛失しましたが出てきませんでした。

・先月、小銭入れをなくしましたが、数週間後に警察から連絡があり、無事、手元に戻りました。

・携帯/スマホは二年前にiPhoneをタクシーの中に置き忘れしましたが、今回のレポートの通り、手元に戻りました。

・10年前に携帯を電車の中に置き忘れましたが(ポケットからスルッと抜け落ちた)、無事、手元に戻りました。

・10年前にビジネスコート、数か月前にカジュアルコートを電車の網棚に置き忘れましたが、出てきませんでした。

・傘は年に一回ぐらい。電車やお店に置き忘れます。

いつもバタバタと仕事に追われる身としては、「他の人に比べると、忘れ物の頻度は低いほうじゃないの〜」と勝手に思っているんですが、妻からは「財布を忘れるなんて絶対にありえない」と言われたりしています。

大事なものは、置き忘れたり、なくしたりしたくないですよね。忘れ物をしないように日頃から心掛けていることがあります。

・電車やタクシーから降りるときは、必ず「忘れ物ないよね」と振り向いて、心の中で指差し確認するようにしています。

・電車やタクシーに限らず、会議室、取引先、レストラン、ホテルなどから移動する際にも、『心の中の指差し確認』は大事にしています。

・タクシーで支払いするときには、必ず領収書をもらいます。配車番号と連絡先が書いてあるので。

・電車を利用する際には、何両目の何番目のドアから降車したのか、そして降車した時刻を把握しておきます。

それだけでも、万が一の際、すぐに捜索活動ができます。それによって過去に何度か、すぐに発見できて助かったことがあります。

みなさんは、忘れ物はしませんか? それともよく忘れ物をしますか?

◎セミナー情報

来週、名古屋でセミナー登壇しますのでご紹介させてください。

『日本語Webフォントを学ぼう』
2016年2月18日(木)15:00〜18:00
ベースキャンプ名古屋
https://mtday.doorkeeper.jp/events/38453


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。

小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。


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編集後記(02/18)

●選挙権年齢が「18歳以上」になり、今年の夏の参院選から「子供」が国家運営に参加することになった。勤労、納税、教育を受けさせる、という成人の義務を果たしていない、判断能力が未熟な子供が有権者になる。愚かな話である。総務省サイトの「18歳選挙」のページには「日本は少子高齢化、人口減少社会を迎えています。この状況において、日本の未来を作り担う存在である10代にもより政治に参画してもらいたいと考えています。また、より早く選挙権を持つことにより、社会の担い手であるという意識を若いうちから持っていただき、主体的に政治に関わる若者が増えて欲しいと思います」とある。認識が甘い。

有権者は選挙運動ができる。SNSやブログなど、ネットで特定の候補者の当選を目的とした活動もできる。子供でもできることになった。総務省サイトには教養なさそな芸人の【踊ってみたんすけれども】という、ナンセンス動画がある。「先進国で20歳から選挙権は日本だけ」を強調して、「いきなり変えるの早くね?」「早くな〜い」「変じゃな〜い?」「No! 変じゃな〜い」って強引にまとめて「これが選挙権の変」と踊っている。説得力なし。こんなバカ動画で子供に媚びてどうする。いや、子供だってバカにするよ。高校生は政治に関心高い(72%)ってどこから引っ張ってきた数字だ。説得力あるけど。

また、「指導上の政治的中立の確保等に関する留意点」も挙げられている。学校における政治的中立性の確保、教育公務員の政治的行為の制限、特定の政党を支持させる等の教育の教唆及び煽動の禁止、教育者の地位利用の選挙運動の禁止、公務員の地位利用による選挙運動の禁止などである。挙げたはいいが、教育の現場でこれが守られる保証はあるのか。教育基本法を無視した偏向教育を推進する日教組にとって、こんなおいしい話はないだろう。教育現場で中立性を逸脱した指導をしている事例は山ほどあり、ますます拍車がかかるだろう。指導の結果が投票結果で分かる。お望み通りになるかどうかは分からないが。

おめでたいことに、与党・野党のどっちも、18歳選挙権を自陣に有利になると考えているようだ。しかし、子供の政治行動は日本にとって初体験だから、予測はできない。確実に予測できるのは、高校教員の中立性逸脱だ。厳罰をもって制御すべきだという与党提言に「主権者教育に水を差す動きだ」と応じるのは、予測通り朝日新聞の社説。「民主主義を育てるために、いかに学校や生徒の主体性を大切にして見守るのか。問われているのは、この社会の姿勢である」って意味不明だが、「いま必要なのは規制ではない」と書くんだから、ルール無視でプロパガンダ邁進! ってことらしい。相変わらずだな〜w。 (柴田)

総務省サイトの「18歳選挙」のページ
http://www.soumu.go.jp/18senkyo/about/

「選挙権の変」踊る授業シリーズ【踊ってみたんすけれども】
エグスプロージョン(「踊る授業シリーズ」で一番つまらない最低の出来)



●「選挙権の変」の歌が耳に残る〜。踊り上手いなぁ。/「iPhoneを探す」は素晴らしいっ。忘れ物しますわ〜。落とし物もしますわ〜。指さししたり口に出したりして確認しますわ〜。

/スルメでイカん?/大阪の話だが、エレベーターを降りたらすぐ改札というような親切なつくりの駅があるかと思えば、エレベーターを乗り継ぐためにホームの端から端まで歩かされ、さらに次のエレベーターに乗るためにぐるっと回り込むようにさらに歩かされ、降りたら改札の裏に出てまた徒歩というようなアホかと思う設計の駅があったりする。

ある駅は、エレベーターを出ると一番近い改札から先には階段しかない。先にエレベーターのある改札だと、ホームまでは階段しかない。改札を出てから細い通路をホーム分歩かされる。バリアフリーが叫ばれ、無理矢理エレベーターをつけたせいなのだろうが、もうちょっとマシな場所に作れなかったのかと。

元気な時は階段を使うからいいんだけど、エレベーターが使いたい時って、怪我している時だから、ちょっとの遠回りがきつい。エレベーターがない頃、お年寄りや身体の不自由な人たちはどうやって過ごしていたんだろう? 新しい新幹線駅なんかは、最初からエレベーターありきの設計だから、便利なんだろうな。

設計する人が通勤ラッシュを忘れたの? と思うようなターミナル駅もある。降りる人は階段に向かう。乗る人は階段からやってくる。ホームの両端と中央に階段はあった。なのにホーム中央にまた新たに階段が作られてしまった。別の通路への分散や利便性を考えたのだろうが、スペースをとる階段で、端に行きたい人たちがそこにたまる。動けない。

駅改築での後付け階段で、ウルトラCの設計。だからしょうがないと言えばしょうがないんだけど、ラッシュ時利用者からの評判は悪い。

劇場によっては、設計する人が観劇やコンサートを趣味としていないんじゃないの? やったことないんじゃないの? と首をかしげるようなところがあったりする。豪華なつくりなのに座席の配置が変。全然見えない。強度や安全優先ならそこに座席は作らない方がいい。

また別の劇場だと両端に通路がないので、端の人は出るのに苦労する。が、妙な安心感はあった(笑)。繭的というか、パーソナルスペースが多少確保されている感じ。劇場で端席になって嬉しいのはそこぐらい。 (hammer.mule)