[4104] 荒波にもまれないための処世術

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,800文字)



《言葉ひとつで○○》

■私症説[80]
 全力で分け入ってもあさごはん
 永吉克之

■晴耕雨読[22]
 簡単ロシア風ふたつの料理
 福間晴耕

■アナログステージ[141]
 荒波にもまれないための処世術
 べちおサマンサ




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■私症説[80]
全力で分け入ってもあさごはん

永吉克之
http://bn.dgcr.com/archives/20160408140300.html
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◎全力投球

それがどんなことであれ、われわれは常に全力投球をしなければならない。人間は全力投球をするために生まれてくるのである。

仕事や家事育児は言うにおよばず、起床、食事、排便、通勤通学、就寝、寝言にいたるまで、全力投球をしておけば、何も思い残すことなく人生を終えることができるのだ。

私はベランダにときどきやってくるスズメに餌をやるときも、全力投球することにしている。

スズメがやってきたのを確認すると、私は、パン切れや飯粒、讃岐うどん、高野豆腐、茶碗蒸しなど、およそスズメの餌になりそうなものを家中から掻集めてベランダに飛び出し、喰らえとばかりに、それらをスズメの一団に向って、力まかせに叩きつけることにしている。

なかには、茶碗蒸が入っている陶器がまともに当って死ぬスズメもいるが、全力投球で餌をやろうという私の熱い思いは彼らにも伝わっているはずだから、納得して死んでいくはずだ。

当然、入浴も全力投球である。体は、洗浄可能な部位はすべて洗う。石鹸を含ませたタオルで、顔や四肢はもちろん、歯、舌、喉の奥、食道まで洗う。また、鼻は鼻腔の粘膜まで、耳は中耳まで洗い、眼球もごしごし洗う。また、肛門はもちろん、直腸まで念入りにタオルを突っ込んで洗うことにしている。

しかし、最も全力投球を必要とするのは、やはり人間関係である。

先日も、大阪にある阪神電車の梅田駅で、午後2時に河北という男性と待ち合わせをしたのだが、私は当日の午前6時には梅田に到着し、改札口の前で仁王立ちになって、電車が到着するたびに、

「河北さん、私はここだ、逃げも隠れもせん。さあ、顔を見せてくれ!」

と叫び続け、2時になって当人が電車から降りてくるのが見えるや、私は自動改札を突破、背後で「ピーンポーン」という警告音が鳴っているのも無視して彼に向って突進し、体当たりを喰らわせた。

河北氏は転倒した拍子に後頭部をプラットフォームに打ちつけて失神したが、これは私の責任ではない。それが全力投球で人と会うということなのだから。

また、数年前のことだが、仕事を発注してもらっている会社の担当の女性と打ち合わせをするために、先方の会社が入っているビルの一階にある喫茶店で待っていた。

その女性が店に入ってくると、私は、会えたことの喜びを全力投球で表わすために、こちらに歩いてくる彼女に正面からタックルして押し倒し、衣服を引き裂いて交尾をしようとしたら、顔面を引っ掻かれた。

かなり欧米的価値観が定着したとはいっても、まだまだ、日本では全力投球でのスキンシップは理解されないようだ。

◎分け入っても分け入っても白い砂

正直なところ、砂漠には失望した。

どういうわけで砂漠には砂しかないのだ。見渡すかぎり砂しか見えない。歩いても歩いても砂だ。一体どれだけ砂があれば気が済むのだろうか。この調子なら、砂漠を垂直に掘り続けたとしても砂しか出てこないような気がする。地球の中心まで砂が詰まっているに違いない。

こんなところで、一体われわれに何をしろというのだろう。泣きぬれて蟹と戯れろとでもいうのか。砂漠のどこに蟹がいるのだ。

だいたい、どういうつもりで、こんなにたくさん砂を集めたのか理解できない。砂の養殖でもしているのだろうか。

確かに、これだけ砂があれば、10年や20年は砂に困ることはないだろう。世界中から、砂場業者が砂を買い付けに来ているはずだ。日本からも(株)近畿砂場とかなんとか、そんな名前の業者が買いに来ているにちがいない。

砂漠はなくならないどころか、むしろ徐々に広がっている。ということは砂漠は人類にとって、なくてはならないものなのかもしれない。必要とされないものは、必ず淘汰されるというのが自然の摂理なのだから。

まあ、ここから輸出された砂が、世界中の公園や学校の砂場で子供たちの健全育成に役立っているのなら、それでいい。私がとやかく言うことではない。

◎あさごはん

さあ朝ごはんを食べるぞ こんちくしょう

いつも朝はコーンフレークだから 今朝は餃子でも食べて胃のやつをびっくりさせてやろう

ついでにビールなんか飲んでみようかな なんてったって餃子にはビールだからね でも胃があんまりびっくりして吐いちゃうかもしれないな ははは

それともなんにも食べずに 胃のやつを あれ? 今朝はどうしたんだろう? なんて心配させてやろうかな

でもあんまり心配して穴をあけてしまうかもしれないな それはかわいそうだな 胃潰瘍ってとっても痛いらしいからね

胃なんてぼくの思いどおりさ 胃はみんなバカなんだから だって胃には脳みそがないんだからね

そういえば心臓にも脳みそがないな 腸にも肺にもない リンパ腺にも赤血球にもくるぶしにも脳みそはない

脳みそをもってるのは悩だけなのか

じゃ悩は頭がいいんだな ぼくより頭がいいんだろうな

朝ごはんを食べよう


【ながよしかつゆき/戯文作家】thereisaship@yahoo.co.jp

今回のテキストは(も)以前、拙ブログに掲載したものです。私の想像力は完全に枯渇しました。脳はすでに干涸びています。指で押したらパリッという音がして凹んだままになっています。しかし吸水性に優れているのでオムツの素材には最適です。

・ブログ『無名藝人』
http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz
・小説非小説サイト『徒労捜査官』
http://ironoxide.hatenablog.com/
・『怒りのブドウ球菌』電子版 前後編 Kindleストアにて販売中!
http://amzn.to/ZoEP8e


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■晴耕雨読[22]
簡単ロシア風ふたつの料理

福間晴耕
http://bn.dgcr.com/archives/20160408140200.html
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これだけ世界中の料理が食べられる日本でも、なかなか食べられない料理も少なくない。だが、実はすごく簡単に作れるものもいくつかある。

今回は、その中から自分の得意料理である、ロシア風トマトの塩漬けとウクライナの脂身版ベーコンとも言えるサーロを紹介してみよう。どちらも簡単に作れる上に、けっこうやみつきになること請け合いだ。

●トマトの塩漬

先ずは敷居が低そうなトマトの塩漬けから書いていこう。

材料:ミニトマト、ニンニク1欠片、唐辛子(1〜2本)、熱湯5カップ(1リットル)、塩大さじ3杯(これが決めてなので良い物を)、砂糖・酢大さじ1杯、粒胡椒(小さじ1杯)、ディル、ローリエ、オールスパイス少々。
※ミニトマトとディルは容器に入るだけお好みの分量で

まず熱湯5カップ、塩大さじ3杯、砂糖・酢大さじ1杯でマリネ液を作り、これを冷ます。熱湯消毒した密閉できる容器に、出来上がったマリネ液と先程のミニトマト、ニンニク、唐辛子、粒胡椒、ディル、ローリエを入れて、後は数日発酵させればできあがりだ。

トマトはマリネ液が浸透するように串で2〜3穴を開けておくといいだろう。発酵すると炭酸ガスが発生するので注意が必要だ。

出来上がったものは浅漬のような味と食感が加わって、ピクルスや漬物のような感じで味わえる。発酵は夏なら冷暗所半日、冬なら室内で2〜3日ぐらいでいいだろう。

出来上がったら冷蔵庫に入れておけば1〜2週間は大丈夫。発酵が進んでくるとマリネ液がソーダー化していて、食べると炭酸のジュワッとした食感が加わる時があるが、不思議とこれが美味かったりするのである。

詳しくは写真付きで以前Blogにまとめておいたのでそちらを参照してほしい。

http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2008/05/post_dc1f.html

●脂身の塩漬けサーロ

続いては、ウクライナやロシアで広く食べられている豚の脂身のベーコン版とも言える、脂身の塩漬けサーロを紹介しよう。

脂身と聞くと抵抗があるかもしれないが、意外とこれが美味いのだ。またそのまま食べるのに抵抗がある人も、これをラード代わりに使うとすべての料理が美味しくなるという便利ものなので、ウオッカとかを飲まない人でも脂身が手に入ったら作ってみることをお勧めしたい。

材料:豚脂身の固まり…1kg(これが日本では入手困難かも、ただしこれのよしあしが味の決め手になるので、出来るだけいいものを入手したいところだ)。

水…1リットル
塩…200g(これも味の決め手になるのでなるべく良いものを)
砂糖…大さじ2杯
タマネギの皮…2つかみ(茶色い薄皮部分、これで色を付ける)
ローリエ…2枚
ニンニク・黒胡椒…適量

これらのうち塩・砂糖・タマネギの皮・ローリエを沸騰したお湯にいれて煮立て、これに豚の脂身を入れる。脂身はあらかじめ水洗いし、血管や筋などが残っていれば取り除いておいた方がいいだろう。

20分茹でたらそのまま8時間ほど冷やし、その後水気を切ってスライスしたニンニクと胡椒をまぶし、布巾かアルミホイル(またはサランラップ)で覆って一晩ほど冷蔵庫に置けば完成だ。

ちなみにウクライナ風にしたいときは塩を減らして、胡椒のかわりに唐辛子を
使うとよい。塩漬けなので数か月以上は保存が利き、酒のつまみに最適だ。

薄くスライスして黒パンに載せ、たっぷりとカラシを付けて食べるのが本場ロシア風の食べ方だ。

レシピでは塩を200gも使うと書いてあり作るときには躊躇したが、脂身には塩がそれ程染み込まないのと、直接すり込むのではなく塩水で煮るせいか、それ程塩辛くもなくマイルドな味だった。それでも心配な人はウクライナ風に塩をちょっと減らして作ると良いと思う(自分の場合は150g)。

肝心の味のほうだが、基本は塩漬けだけあって、特別な癖もなく脂身の筈なの
にいくらでも食べられそうな感じだ。

特にポピュラーな食べ方と言われている、冷凍して薄くスライスしたものに辛子をたっぷりつけて食べると、豚肉の臭みもなく、これをつまみにいくらでも酒が飲めそうなのが恐ろしい。

しかも、脂が胃に膜を作るせいか、強い酒でも平気で飲めるのである。こちらも実際の制作記を、写真付きでBlogにまとめておいたので参考にしてほしい。

http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2014/01/post-e0a8.html


【福間晴耕/デザイナー】

フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/

HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。


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■アナログステージ[141]
荒波にもまれないための処世術

べちおサマンサ
http://bn.dgcr.com/archives/20160408140100.html
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読者の皆様にては、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。平素はひとかたならぬご厚情にあずかり、厚くお礼申し上げる、べちおでございます。

コンニチハ皆さま。新年度あけましておめでとうございます。新社会人をスタートされている皆さまにおかれましては、ご就職おめでとうございます。本日がお誕生日の皆さまにおかれましても、お誕生日おめでとうございます。

社会人ともなれば、いままで蔑ろにしていた『時間』というものが、とても大切になってきます。『時間=お金』といって過言ではないくらい、時間の重みがのし掛かってきます。アルバイトでお小遣いを稼いでいたときの比重ではありません。

それと同じように、『言葉』というものも、とても大切になってきます。言葉ひとつで、相手の態度が急変したり、仕事がスムーズに進んだりします。また、社会人としての公の立場もそうですが、そこからの延長で、個人としての評価も左右されるところです。

各方面から頼りにされてきたりすると、仕事への意欲が高まり、充実感を覚えるうえに、『お給料』という報酬に、きちんと反映もされてきます。『言葉ひとつで○○』とよく見聞きしますが、本当にその通り。

しっかりとしたビジネスマナーは身につけておきたいところです。

●立場問わず見えない相手には丁寧な対応を

オイラ自身は、どちらかと云われなくても、言葉遣いに緩いほう。下請けさんや部下ちゃんから敬語を使われなくても、まったく気にならないし、却ってそのほうが、オイラは仕事をやり易いので、ありがたかったりする。

しかし。しかしだ。たまーに、アホ丸出しな対応をされると、イラっとするときもある。その日の機嫌がたまたま悪かったとか、そんな低次元なことろではなく、『理解できていないのに、勝手に解釈をしたがために、ゴミになる』と、『最低限のビジネスマナー(ルール)を持ち合わせていない輩』の二つ。

昨年のことだ。長年うちの会社を担当してくれていた、取引先の担当者が、別の会社に転職するとのことで、挨拶を兼ねて、知人が起業した会社を使ってもらえないかと紹介にきた。

この担当者さんには大変お世話になり、厳しい条件にもかかわらず、担当者さんの陰の努力によって解決した事例はたくさん。そんな担当者さんの頼みとあらば、聞かないわけにはいかないし、断るどころか、探していたジャンルを扱っている会社だったので、翌日にはこちらからコンタクトをとったのです。

社長自らご足労いただき、やっと仮契約→発注まで話を進め、本取引開始まえの、お試し発注を行ったときのことで、某社の電話対応してる女性に、久々にイラっとしたときのことをご紹介してみます。

内容は、(うちが)発注した製品の在庫が不足しているので、『他社メーカの同等品で、不足している数を賄っても問題はないか』という内容なのだが、以下、女性から電話をいただいたときのこと。ちなみに、この女性とは当然ながら、一回も面識はない。

「お世話になります、▲▲(会社名)ですが、ご注文いただいた○○だけど、数が足らないから、別のメーカにしてもいいですかね? 仕様が同じなら問題ないでしょ?」

「(おぃ、なんでいきなりタメ語? あなたと知り合い(友だち)でしたっけ?同じ仕様なら問題ないことを決めるのはコッチで、設計したのはオマエじゃないだろ)」

とくに厳密なスペックを求めている部品でもなかったので、他社製品の型番を教えてもらい、仕様上問題ないかを確認して折り返し連絡をすることに。

「先ほどの代替えの件ですが、仕様上問題ないことが確認できましたので、そちらで手配をお願いできますでしょうか」

「そうですか、そうしたら、そーしますね、ありがとうございます(ガチャ)」

これ。これこれ。なんで客より先に電話を切るんだ。それよりも、一般的には『電話をかけた側が先に切る』のが通説となっているので、先に電話をガチャ切りしたらダメでしょ。といっても、時と場合と相手によりけりですけどね。

そこの営業担当者に「なんなの、あの女。ちょっと非常識すぎない?」って連絡しようかと考えたのだが、相手にするのも面倒なので、おとなしく引き下がった。

その後、某社から回答をいただいていた納入予定日を過ぎでも、まったく入荷してこないので、予定納期から三日経ったころ、こちらから確認の問い合わせを電話でしてみると……

「そのうち入ってくるんじゃないかなぁぁ。入ってきたらすぐに送りますね」

なぜ語尾を伸ばす。呆気にとられながらも、その製品が入荷してこないことで、作業工程がすでに遅れていることもあり、

「そのうちでは困ります。メーカからの入荷が遅れているのは分かりましたが、納期が遅れることの連絡を、なぜ事前にいただけないのですか?」

と問い掛けしてみた。すると……

「うちで作っているわけではないので、連絡はできませんね」ときた。

「(オマエんとこの会社は製造メーカじゃなく、商社だろ! メーカで作っているものを仕入れて売るのがオマエんところの仕事で、仕上がり納期をメーカに確認してお客に連絡するのがオマエの仕事だろ、クソヤロー!!!)」

と、ピンとが外れた回答しか言わない女性に言いたかったのですが、またもや相手にするのが面倒になり、彼女だと話にならないので、担当者か社長に電話を代わって貰うようにお願いしたのだが、不在とのことで、正確な回答を貰えないまま電話を切った。

●希望に添えない場合は断ることも大切

翌日以降も電話をして納期回答を求めるが、「分かったらこちらから連絡する」の繰り返しで、現状の進捗も「こちらでは把握することができない」だので、だんだんこの女性の声を聞くのが嫌になり、時間もなくなっていることから、未入荷の製品を別のルートから購入することに。

別ルートで発注してから、二日後には納品されてきていることから、「あそこの会社は、どんな経由で購入しているんだ?」とオイラ部署でも話題に。代替え案を出してきたのに、その代替えを用意すらできないのか。なら、初めから仕入れ不可と申し出て貰えたほうが助かる。

起業したばかりなので、売上げが欲しいのは分かるが、こちらも無理強いしているわけでもなく、無理なら無理とサラっとしていただいたほうが、調整もしやすいし時間のムダも省ける。仕入れを断られたから、こちらから以後の発注が止まるわけでもないのに。

しかし、この女性の対応、これはオイラでなくても怒る。マナーにうるさい方なら、その場で激怒するだろう。

いや、そもそも会社で注意しないのか疑問になるレベルで、横で上司などが聞いていれば、間違いなく注意しなくてはいけないし、お客から注意をされる時点で、会社としての質を疑われても仕方がない。

これは、うちがお客という立場だからとかではなく、下請けさんであろうが、お客さんであろうが、丁寧な言葉遣いがしっかりと身についており、ハキハキと爽やかな対応というものは、好感が持てる以上に、その個人を、ステキな大人として見ることができるのです。

そんなやり取りの二週間後に、やっと某社から代替えの製品が送られてきた。

●失うものはお金だけでは済まないのです

その女性とオイラが、一回でも面識があれば、そこまでカチンとくることは無かったはずだし(その人のキャラを掴んでいるという意味で)、オイラが悪態をついて非常識なことばかりを押しつけているのなら、その女性も「めんどくせーな、コイツ」と、悪態をついてくるだろう。それならば分かる。

コッチは物腰やわらかく接していてのDQN対応だからね。面識がないからこそ、表情が見えない電話では、言葉に気をつけないと。

会社として本取引に移行した場合は、購買担当がオイラではなく、資材調達の部署が対応することになるし、うちの資材の連中は、こういうビジネスマナーについて、とくにうるさい(ま、それが日本では普通なんですけどね)。

あとから、「なんであんな業者と取引きしているんだ!」って、ぐちゃぐちゃと文句を言われるのも精神衛生がよろしくないので、お試し発注の一回だけの取引きで、この会社をバッサリ切った。もう二度と利用することはないだろう。

取引が継続していれば、某社は、年額で1,500万くらいの売上げになるはずだが(あくまでもオイラ試算)、その女性の電話対応のせいで、某社はその売上げを完全に失ってしまったことになる。

ついでに言うと、失うのは売上げだけではなく、オイラにその会社を紹介してくれた知人の顔を潰すことにも繋がってしまう。紹介してくれた元担当者さんと連絡することもないので、この件の流れについては、彼と話す機会はないが、仮に道ばたでバッタリと会っても、この話はしないだろう。

元担当者さんは、かなりの熱血知能派だったので、この流れを知ってしまうと、彼と某社社長の関係も崩れてしまうのは、目に見えているからだ。

今回のケースは、稀といえば稀ですが、会社として『稀なケース』というものは作ってはいけないし、やってもいけない。どんなに注意していても、完全にゼロにすることはできないので、稀なケースが発生して(させて)しまった場合は、とにかく迅速に丁寧なフォローをすることが、お互いのためでもあるのです。

次回は、今回の続きで、『知らないうちに口癖になってるNGキーワード』の予定です。


【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp

NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。愛機はD90とGRD4。最近はiPhone6で写真撮影多し。全国寺社巡りで、過去の懺悔道中をしております(ただいま休憩中)。

・本屋さんを覗いて買い溜めしたまま忘れて、また山積みになっている、オイラ部屋。しかし、忙しい。楽しいけど。


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編集後記(04/08)

●眠る前にベッドで本を読む幸せな時間。一時はKindleでマンガを読んでいたが、いまは単行本か文庫本になった。最近では四夜かかって黒川博行「繚乱」を読んだ(毎日新聞社、2012)。疫病神シリーズを中心に、この作家の小説がマイブームである。眠る前に読むには、単行本は厚くて重くて疲れるけど、面白いんだから仕方がない。「繚乱」は「悪果」(未読)の続きらしい。極道よりも腐った悪党警官小説である。主演の二人は大阪府警の元刑事。堀内は脅迫が発覚して依願退職、伊達は三角関係にあった愛人のヒモに刺されて懲戒免職、という悪党コンビ。今は暴力団のフロント企業である競売屋の嘱託調査員だ。

二人はややこしい競売申し立て物件の調査を続けるが、そこは金と利害が複雑にからみあい、ヤクザや府警の大物OBも暗躍する修羅な現場であった。登場人物は多いから、読んでいる途中でわけが分からなくなる。物語が始まる前に、主な登場人物リストがあるから、いちいちそれを参照しながら読めばいいのだが、もうわからないままに読み進める。倒産整理は火事場泥棒の殴りあいで、そこに競売屋二人がからんでくるという構図らしい。競売の今後の展開、関係者の横のつながり、裏のつながり、このイベントを演出する大物の存在など、説明されてもわからないことだらけだが、構わずどんどんページをめくる。

たったの10日間で5000万円稼ぐ二人の、そこに至るまでの行動を淡々と描く。二人はものすごい働き者で、トヨタのイプサムを駆って、関西のあちこちをマメに移動し、警察内の協力者から情報を得、利害関係者を取材し、脅し、カチコミ(殴り込み)し、襲撃者を叩き伏せ、…etc。どのルートでどこに行き、どんな環境かを必ず説明し、誰に会い、どこで何を食べ、どこのクラブで誰と飲む、など毎日の行動をマメに律義に記録するスタイルで話は進行する。その流れに身を任せればいい。複雑な人物関係や倒産整理の裏構造などはめんどうくさいが気にしないで前進。二人は頭がいいうえ腕っ節が強いから痛快だ。

物語に加えて明かされる警察事情にも興味津々である。府警には公然たる天下り斡旋マニュアルが存在する。警部以上の勧奨退職者に対して警務課が再就職(天下り先)を斡旋する。一部上場企業や警察の外郭団体などで、府警にとっても受け入れ側にとってもメリットがあり、持ちつ持たれつの関係である。警部補以下の勧奨退職者の再就職先は現場労働が主となる。葬儀は警察、警察署にとっての利権で、警察は葬儀社を介在させて事故や事件を食い物にしている…etc。ホンマかいなと思うが多分本当だろう。知り合いに元警視庁が数人いるのだが、定年退職組だからエライ地位には届かなかったわけね。 (柴田)

黒川博行「繚乱」
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●河北さん……。/ウクライナとあって、「世界一貧しい元大統領」が訪日していたなぁと検索したらウルグアイであった。あああ、私の頭が貧しい〜。/そんな電話応対する人がいるなんて。起業したばかりで誰でもいいと思ったのだろうか。

セブン&アイ。ドラマを見ているみたいだ。派閥で場所を失くす役員いそう。昔の映像に、(元)会長が試食をしているシーンがあって、その横で頭を下げつつ対応しているのが社長であった。

名古屋ウィメンズマラソン続き。他人(ホテル)のせいにしたバチも当たった。水ではと疑ってしまうような効果の薄い消臭剤を使い切ってしまい、ドラッグストアを探すために時間を費やしてしまった。フロントで追加の消臭剤ももらった。手が痛くなるぐらい消臭しまくった。

それでも臭いが残るので、あとは天井だろうとベッドや机の上に登って吹きかけた。下りる時に少しだけ足首をひねった。すぐに痛みは治まったが、長距離走ると、そこが爆弾になりましたわ。

多少痛みがあっても、ほとんど寝ていなくても、とりあえずはゴールできるという経験にはなったから、今後同じようなことがあっても動じずに対処できるであろう。うむ。

換気と消臭剤のおかげで、寝られるぐらいまでにはマシになった。消臭剤は去年のホテルの方が良かったよ〜。あ、そうかこれも携帯しておけば、ホテル対策力は上がったなぁ。 (hammer.mule)

去年の消臭剤「清水香」。自宅ではここまでのものは必要ないだろう。
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フローラル&フルーティーは気になるものの……
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