[4113] ショート・ストーリー「離れられないふたり」

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《磨くにはコツがあってね……》

■ショート・ストーリーのKUNI[193]
 離れられないふたり
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[77]
 素材の進化と加工技術の普及
 織田隆治




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■ショート・ストーリーのKUNI[193]
離れられないふたり

ヤマシタクニコ
https://bn.dgcr.com/archives/20160421140200.html

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ある家のある部屋のある引き出しの中で、一本の古いハモニカが今日もぶつぶつとぼやいていた。

「ああ、まったくここは気が滅入るね。今日みたいにお天気がいい日は外に出て、だれかに吹かれてみたいもんだ」

「まったくだ。とはいうもののおれはリモコンだし、コンビを組んでたβのビデオデッキはとうの昔に廃棄されたが。あの頃が懐かしいや」

「うらやましいこと。あたしなんか箱に入ったまま一度も使われたことがないんだから、思い出さえないってことよ」

そう言ったのはもらいものの、今となっては流行遅れのカフスボタンだ。

他にも15ゲームだとか「バック・トゥ・ザ・フューチャ」の缶バッヂだとか、温泉旅館で買った指人形だとか、なぜか墨汁、暑中見舞いのはがきの束とか、いろんなものが放り込まれて積み重なり、そのまま凍結されたかのようになっている。まあそれがこの引き出しの状況である。

「いったい、どうなってんのかしらね、あたしたち」

「完全に忘れられてんじゃないの?」

「そんなことはないさ。半年前も、奥さんがここを開けてはふうっとため息をついて、また閉めた」

「なにそれ。どうにかしようとは思った、てこと?」

「いやいや、ほとんど意味ないね。年に二回の儀式のようなもんさ」

「こうなったいきさつはというとだな」

「ふむ」

「たぶん、前の引越しのときに急いでたもんで、そこらにあった中途半端なもん、つまりどこに入れたらいいかわからないものを、だーっとかき集めてここ、つまり箪笥の一番上の引き出しに入れた。で、それ以後、そのまま」

「そうそう」

「てことは、問題なくどこかの箱に入れられたやつに比べたらあれだけど、即決で捨てられたやつらに比べたら、まだ愛されてるってことになるんじゃないだろうか、おれたち」

「でも忘れられてんだよ、ほとんど」

「むしろ…思い出したくないっていうか」

「めんどくさいって感じ?」

「どうしたらいいか、考えたくないんだ」

「そうそう。われわれのように引き出しに放り込んでほったらかしにされている物たちっていうのは、考えるのもめんどくさい存在ということなんだ」

「やっぱり」

「そうだったんだ」

「えっ、その、前の引越しって、28年前の、あの引越し?!」

「そうだけど、何か」

「おれたち、28年もそのままなわけ?!」

「そういうことだな」

「道理で古くなるわけだ!」

「古いどころかかさかさだよ。私、もう蓋は開かないと思うんだ、きっと…」

墨汁が嘆いた。

「あたしは今でもぴかぴかよ。いつでもお役に立てるわよ」

カフスボタンが言った。ハモニカも

「ぼくだって、まだまだきれいな音が出るはずだ」

「『ぼく』だってさ。笑えるな。人間だって28年もたてば少年は中年に、少女
はおばさんだ」

「ぷぷぷ、見て見て。あのハモニカのケースに書いてある名前。1年3組 ○○○○子、だってさ」

「笑える」

「仕方ないだろ、ぼくはここの奥さんが中学生だったときのものなんだから」

そう言ってハモニカがふんっと息を吐くと、背中で中学生向けのミニ英単語集が抗議した。

「んあああ、やめてくれよ。あんたとおれはぴたっとくっついてるんだからああ。こないだみたいにくしゃみなんかされたら、もう、局地的大地震に出遭ったようなもんで、背中がびりびり破れるかと思ったんだからあああ」

「わかりました、わかりましたってば」

「お気の毒。でも、あたいらも似たようなもんさ。だから、たまには整理整頓してほしいんだけどね」

ハイヒール型栓抜きの下敷きになっているトランプが苦しそうに言うと、そうだそうだと、あっちこっちから声が上がった。そのとき

「しーっ!」

誰かが言った。遠くから足音が近づいてくる。引き出しの前に誰かが立った。引き出しをごとごと、と開けにくそうに開ける。光が差し込む。しばらく沈黙。

それから、ふーっと大きなため息が聞こえ、また引き出しはごとごとと閉められた。足音が遠ざかる。

「…また、例の『儀式』?」

「どうかなあ」

「これでまた半年、忘れられるんだ」

すると、隅のほうで実験用ピンセットが言った。

「いや、それがそうじゃないかもなんだ!」

「なんだ、どういうことだ」

「この間から、なんか変なんだよ、ここの奥さんとご主人…夜中に長々と話し合ってるし…けんかしてたこともある」

「うん?」

「ていうと?」

「まさか、その、え、ちょっと待って。まさか、まさか、その、離婚とか?!…ええっ? そうなの?!」

「いや、その、まさかの離婚、または別居だと思うよ。だから、つまり…28年ぶりの引っ越しがあるんじゃないかと」

おおおおおおっ! と引き出し中がどよめいた。

「じゃあ、ひょ、ひょ、ひょっとして」

「われわれ、どうにかなっちゃうわけ!」

「そうなんだ…」

引き出しの中の空気は急にどよんと重くなった。だれもが想像をしている。ああなるのかこうなるのか、それとも。もしかして、いや、もしかしなかったら。だけど…あまり良い状況になるとは思えなかった。なんとなく。


実験用ピンセットの推測は正しかった。この家の夫婦は基本きれい好きでも整理整頓好きでもなく、どころか真逆で、そもそもそういうところが似たもの同士なのだが、そんな二人が今度ばかりはついに腰を上げ、家中のものを片っ端から分類し始めた。

別居となれば仕方ない。これは私のもの、これはあんたのもの、と自分が所有権を有するものをそれぞれの名前を書いた段ボール箱に入れていく。

引き出しの中のみんなにも、見えないが気配でわかる。みんな、奥さんとご主人がぷりぷりしながら整理していく様子を固唾を飲んで見守って、いや、聞き守っていた。


「この押し入れの中に残っているのはほとんど君のだからね。あとはよろしく! ああ、せいせいした!」

「この本棚の下二段はあなたのですからね。さっさと片付けてちょうだい。あら、いやだ、私の本の間にあなたの『8マン』の本が! ああ、けがらわしい!」

「なんだと。おもしろがって読んでたくせに」

「おもしろがってるふりしてただけよ。ふん」


週末ごとにそんな日々が繰り返され、ついにその日が訪れた。引き出しにも「分類」の手がつけられたのだ。

奥さんが、墨汁はご主人、カフスボタンもご主人、指人形は自分、トランプも自分、と次々引き出しから出してそれぞれの箱に分けていく。そして、ハモニカを自分の箱に入れようとして…。

「あらやだ、くっついてる!」

ハモニカの入ったビニルケースの背中には、夫のミニ英単語集のコーティングされた表紙がべったりとくっついている。はがせない。

無理矢理はがそうとすると、英単語集の表紙の表面だけがハモニカのケースにくっついて残り、無残なことになりそうだ。それは避けたい。

よりによって夫の英単語集の表紙が私のハモニカのケースにべったりと、呪われたように張り付いていたりしたら。考えただけでぞっとする。でも、はがせない…。

かなりの時間、奥さんは格闘したが、あきらめざるを得なかった。ハモニカと英単語集を残して、引き出しはごとごとと閉じられた。


「どうなるのかなあ、ぼくたち」がらんとした引き出しの中で、ハモニカがつぶやいた。


三日後、引っ越し屋のトラックが来た。作業員が来て、どんどん段ボール箱を運び出していくようだ。

「あのさあ、ぼくたちのことだけどおおお」英単語集が言った。

「うん」

「君は奥さんのものだけどおお、ぼくはご主人のものじゃないかあ」

「うん」

「だけどお、この通り、離せないだろおおお」

「うん」

「それでえええ。ぼくたち、どうやら、ひと月交代で奥さんのところとご主人のところを行ったり来たりすることになったらしいんだよおおお」

「はあ?! どんだけ中途半端な結論なんだ?! うそだろっ」

しかし、英単語集の言う通りだった。その月はふたりは奥さんの新居に、翌月はご主人の新居に、その次はまた奥さんの新居に…というめんどくさい生活がそれから始まった。所有権がどっちにあると決められなかったのだから仕方ない、ということのようだ。


「めんどくさいけど、仕方ないわね。はい、今月はあなたが当番ね」

「ああ。君のおんぼろハモニカを預かるなんて、全然気が進まないけど仕方ないね」

「私のほうこそ、がまんして一か月、英単語集を預かってたんですからね」

「はいはい。ところで、元気そうだね」

「もちろんよ! あなたと顔をあわせなくてすむんですもの!」

「おれだって! 食欲がもりもり出て困ってるよ」

「おたがいさま!」


で、ハモニカと英単語集を預かっていた月のある日、奥さんはふと、気まぐれでハモニカをケースから取り出した。

すっかりつやのなくなった金属部は見て見ぬふりをし、口にあて、そっと吹いてみると思いがけずきれいな音が出た。意外と大きな音でもあった。楽器というものから長いこと離れていた人間にとっては。

彼女は思い出し思い出ししながら吹いたり吸ったりした。できるだろうかとおそるおそるメロディを吹いてみる。

さ・い・た、さ・い・た、ちゅーりっぷのは・な・が…吹けた。

うれしくなった。いや、これじゃ小学一年生だ。もう少しましな曲を吹こうよ。

そ・ら・をこえて、らららほ・し・の・かなた…。

小一時間ハモニカと遊んでいて、ふと見ると、ハモニカのケースから英単語集がはがれていた。知らぬ顔で別々に横たわっている。えええええっ! 思わず声が出た。

「なにこれ、なんでいまごろ…ああそうか、そうか、引き出しの中にあったときと湿度とか気温とかが微妙に変化してるから…時間が経ったら、自然にはがれた?てこと?! ええっ?! そうなの?!」

奥さんは年代物の英単語集を手にとり、ぱらぱらとめくってみた。40数年前のもののはずだ。

「ん?」

一個所、赤のボールペンで線が引かれた単語があった。

 sex

奥さんはぷーっと吹き出した。思い出した。夫が「中学校のとき、クラスに村田というやつがいて、そいつが勝手におれの英単語集に赤線を引いてさ、にたにた笑ってやがんの、ほんとだよ! おれが引いたんじゃないんだぜ!」と言ってたことを。

奥さんはまだくすくすと笑いながら英単語集を閉じた。それから、さて、どうしたものかと思いながらその夜は寝た。

翌日、奥さんはネットでいろいろ調べたらしかった。霧吹きで英単語集の表紙にしゅぽしゅぽと霧を吹きかけ、湿らせた。そしてハモニカのケースに密着させ、上から重しがわりに文庫本を数冊載せた。

「あたためたほうがいいかな?」

その状態で浴室に持って行った。

「なななな、なんなんだよおおこの展開。まさかあ、奥さんはおれたちをもう一回くっつけようと、してるんじゃあないだろうなあああ。せっかくうまいことはがれたと思ったのにいいいい」

「ぼくにいわれても知らないよ」

「来月も再来月も、おれたち、行ったり来たりするのかよ、なんだよそれ。もうわけわかんないよおおお」

「確かにわかんないよね」

ハモニカと英単語集はぺったりとくっついたまま、ため息をつくのであった。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
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阿蘇や別府というと高校の修学旅行を思い出す。関西汽船に乗って、まず着いたところが別府だった。阿蘇に向かうバスの中で、ガイドさんが「阿蘇の恋歌」を教えてくれたっけ。同じような思い出を持っている人も多いだろう。

その阿蘇や別府で大きな地震があり、まだ余震が続いているとは。もちろん、近畿地方でもいつどうなるかわからないのだけど……どうか早く収まってくれますように、としかいいようがないです、ほんとに。


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■3Dプリンター奮闘記[77]
素材の進化と加工技術の普及

織田隆治
https://bn.dgcr.com/archives/20160421140100.html

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前回もちょっと書きましたけど、素材のお話。

数年前に制作したあるものが、先日戻って来ました。新しく作り直すことになったんですが、そういえば、ここ数年で3Dプリンターの素材って、すごく良くなっています。

この場合、FDM(熱融解式プリンター)のことになりますが、数年前に使っていたPLA素材は固い上に研磨すると熱で粘りが出て、伸縮するのも難点でした。

久しぶりに、以前作ったものを改めて見てみると、年数劣化により、かなりの歪みが出て来ていました。接着面や、厚みが変化する個所、重さがかかる個所などは、極端に歪みが出ていました。

これ、作っている時から、少し感じていました。

4年前くらいに使ったPLAは、それはもう固くて、表面処理をするのにかなり苦労してきました。

そして、それを緩和するためでしょうか。ある程度の柔らかいPLAが出て来たんですが、可塑剤が多く使われているせいなのか、変に柔らかくなってしまい、そのせいか、力がかかる個所が曲がってきてしまう症状がありました。

それが、数年経ってみると、明らかにひん曲がってました……。

この頃では、色々と工夫されたフィラメント(素材)が出て来ています。最近発表されたもので、気になっているのがPolymaker社の「PolySmooth」です。

ポリビニルアセタール樹脂という素材を使っているらしいのですが、「Polysher」という表面加工をする機器を同時に発表しています。

これは、記載によるとエタノール等のアルコール成分を噴霧することで、造形物の表面を溶かして、積層痕をなめらかにするもののようです。

詳細はググって頂くとして、すごく気になるブツであることは確かです。

ABSはアセトンをよく使って、同じような方法でこんな処理を行いますけど、ポリビニルアセタールだと、エタノールで出来るんですね。

それを、コントロール出来るっては凄くやりやすいのかな? ABSなんかでこれをやると、エッジが溶けすぎたり、コントロールが難しいんですよね。

他で気になっているのは、加工が出来たとして、その後の塗装や接着はどうなんだろう、ってことです。

ポリビニルアセタールという樹脂、ビニール系みたいなんですが、表面がツルツルになる、でもって塗装も接着も出来る! となると、これ良いでしょうね。

もしかして、この素材を使ってプリントすると、普通に売ってる加湿器(加温じゃない方)に無水エタノール入れて密封したら、同じこと出来るのかな? とか考えたり(笑)

まあ、3Dプリンターの難易度って、まず初心者がブチ当たるのが3Dデータの制作ですよね。

そして、ある程度データが出来るようになったら、次はまず出力しただけで満足して、そして次は、仕上げをしたくなる。

でも、今までのPLAだとかなり研磨作業が面倒なんですよね。

日頃、プラモデル作っている人とか、造形をやっている人は比較的入り易いんですけど、デジタルな人には取っ付きにくいんです。でも、こういう物が出て来るのは、とても良いことだなぁと思います。

最近では、3Dプリンターで出力した物を仕上げるワークショップなんかも、ポチポチ出て来ましたね。そういうワークショップ、僕も今度行います!(笑)

PLAを削って4年。ずいぶん慣れて来ました。

FRP(繊維強化プラスチック)を削るのも結構大変なんですが、FRPで使われるポリエステル樹脂って、固いですけどサクサク削れるんですよね。

それに比べて、PLAってのは固い上にネバリがあり、融点が低いことから、サンダーなんかで磨くと、直ぐに溶けてしまってペーパーの目が詰まります。これって、凄く磨きにくいんですよね。

力任せに削ると、だいたいイヤになるんですよね。うまく削れなくて。

これはこれで、磨くにはコツがあって、そのあたりをレクチャーするワークショップが出て来ているんですね。

最近は道具も色々あって、便利になって来ました。僕がどんな道具を使って、どういう手順でやっているかは、今度のワークショップでお知らせしようかなぁと思います。

お楽しみに〜って、言っても、基本は少人数で行いますので、あまり広告はしないんですが……。

さて、来月もひとつロボットの外装の仕事が控えていて、これもすべて3DCADにて設計し、3Dプリンターにて制作します。

最近では、そういった後処理の方法も含めた講義や実技なんかも多くなり、3Dプリンターを使う人がどんどん増えて来るのが楽しくなってきました。

そろそろ学校での講義も始まります。さて、本年度も楽しみです!


【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp



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編集後記(04/21)

●熊本・大分はまだ揺れている。一日も早い終息を祈る。大地震は他人事ではない。もはや防災ではない。災害時対策を真剣に考えなければならない。わがマンションの新たな課題は「エレベーター閉じ込め」対策である。2005年の千葉県北西部地震の際、首都圏で約64,000台のエレベーターが休止し、78台の閉じ込め事故が発生した。首都圏直下地震時には想定で30万台が停止し、1万人以上の閉じこめが予想される。同時多発的に広域で閉じ込めが発生することから、短時間での救出はむずかしくなる。保守会社や消防、レスキュー隊も被災するし、道路の断裂による通行困難も確実である。助けは来ないかもしれない。

「地震管制運転装置」は、地震を感知すると最寄りの階まで自動で進んで止まりドアを開放してくれる。停電しても「停電時自動着床装置」がバックアップバッテリーによって最寄りの階まで移動してそこで止まる。わがマンションのエレベーターは両装置が搭載されている。最近のマンションでは確実に設置されているはずだ。しかしながら、そういう装置があるにもかかわらず、閉じ込め事故が発生しているのが現実である。全然安心できない。一般的に「エレベーター閉じ込め対策」という場合、閉じ込め状態にしない対策、エレベーターの再運転(再開)に向けた対策、閉じ込め状態からの救出対策がある。

閉じ込め状態にしない対策としての装置搭載は完璧ではない。再運転(再開)とは、搭載装置で安全に停止したエレベーターでも、基準値以上の揺れを受けて停止した場合は、建物やエレベーターに損傷がなくても、専門業者の点検を受けないと運用再開ができない。首都圏直下地震の場合、長期間にわたってエレベーターが利用できない事態となることが考えられる。超高層の人にとって死活問題だ。救出対策とは、同時多発で発生する閉じ込めに対して圧倒的に専門業者は不足するため、今からエレベーター保守会社とビルメンテナンス会社などの協力で、マンション住民に救出作業講習などを行うことなどだ。

わがマンションで今まで「エレベーター閉じ込め」は発生していないが、今後も発生しないという保証はない。そこで、まずは閉じ込められてもしばらくはエレベーター内で安楽に過ごせるよう、「エレベーター用防災キャビネット」の導入を昨年の理事会に提案したが(約7万円×3)却下された。エレベーターは狭いので住民の支持を得られないと言うが、住民に諮った様子はない。今期また提案する。エレベーター保守会社の救出作業講習も出前可能らしい。普段エレベーターを使わない1F住民のわたしだが、大震災で閉じ込められたらと考えるとパニックになりそうだ。高層階住民はずいぶん脳天気である。(柴田)

参考:エレベーター用防災キャビネット(東芝エレベーター)
http://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/repair/elevator/bousai_cab/



●名古屋ウィメンズマラソン続き。走るのはしんどいので、暗い曲は聞きたくない。ジャズの揺れは走りにくい。でも気晴らしになるならアリ。凝りすぎた楽曲だと、テンポが途中で変わったりして走りにくい。

テンポ一定が良いといっても、ミニマルなのはしんどくなってくる。ジョギング中は聞きたいと思わないが、マラソン中だとミュージカルの実況CDは飽きが来なくていい。適度に音楽が入るのもいい。

初めての大会、チャレンジランではロミオとジュリエットを聞きながら走った。「♪憎しみ 憎しみ 愚かな男たち 憎しみ 憎しみ 嘆くのは女よ 一体の何の力がお前たちを駆り立てる 女たちの言葉に耳を傾けて」なんて暗い歌でも、話の流れなので気にならず。「世界の王」は楽しかった。

実際の大会だと、音楽ばかりだと飽きてくる。ボリュームを絞っているので、応援の声も聞こえてはいるものの楽しむ余裕はなかった。沿道での太鼓や子供達のチア、応援の声はありがたかったけれど、好みではない音楽を大音量で演奏されているとかえってしんどくなった。

同じ大音量でも、嬉しかった曲もあるので単なるわがまま(笑)。今は曲を思い出せないのだが、頭の中で口ずさみながら(どう表現していいのかわからない)走った。

景色は去年堪能したこともあって、今年は走ることに集中したかった。練習不足なので、またもや完走の自信がない。周りの空気を感じつつも、自分の世界に入りたかったのだ。音楽は役に立ったよ。 (hammer.mule)

ロミオとジュリエット 憎しみ 山崎育三郎Ver.

私が聞いていたのは宝塚バージョン

世界の王 宝塚歌劇星組 再演 比べると面白い
http://v.youku.com/v_show/id_XNjk3NzQ0MTE2.html


世界の王 雪組 音がずれてる……
http://v.youku.com/v_show/id_XNDM5NjEyOTg4.html


世界の王(Les Rois Du Monde) フランス版(元)


世界の王(Les Rois Du Monde) フランス版

2001年の音楽祭らしい

1789 A quoi tu danses フランス版(元)

ロベスピエール。三部会のところ。

1789 誰の為に踊らされているのか? 月組

あら途中で切れてるわ