crossroads[18]最適な行動パターンを見つける
── 若林健一 ──

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こんにちは、若林です。今年初めから準備を進めていた、日本のCoderDojoコミュニティ初のカンファンレンスイベント「DojoCon Japan 2016」のサイトが正式オープンを迎えました!

手前味噌ですが、「DojoCon Japan 2016」実行委員会には様々な分野のプロフェッショナルが集まっていて、それぞれがCoderDojoやDojoConに熱い想いを持っています。

とてもボランティアグループのサイトとは思えない、素晴らしいサイトを持つことができるのも、このコミュニティの多様性のおかげです。

開催日は8月27日(土)10:30〜16:30
会場は内田洋行 大阪 ユビキタス協創広場 CANVAS
参加受付開始は7月11日(月)です ぜひ会場で私たちに会いに来てください。

DojoCon Japan 2016
http://dojocon.coderdojo.jp/




●エラーを簡単に解決する方法

さて、先日SNSでこんな面白い投稿をみつけました。

〈なんかよく分からないエラーの対処法。覚えとけ!〉

1. 英語エラーメッセージを重要な1行コピーして、Google検索
2. 一番上が「Stack Overflow」ならビンゴ
3. 質問内容が同じなのを確認して、おもむろに下にスクロール
4. Thanks! とかお礼言っている「手前」が回答

プログラマーがエラーで困った時の対処法のひとつを、冗談ぽくまとめた投稿なのですが、ソフトウェアエンジニアとしては、まさに「あるある」な話です。

ソフトウェア業界以外の方には、何のことかわからないと思いますので簡単に説明しますと。

原因不明のエラーが起こったら、とりあえずエラーメッセージで検索してみろ。最初にでてきた結果が「Stack Overflow」だったら答えが載っている可能性が高い。

でも、全部英語だし、コメントが多いとどこを読んでいいのかわからないから、とりあえず質問内容が自分の困っていることと同じということを確認し、コメント欄の「Thanks!」とお礼を言ってるところを探せ、そこで解決しているはずだ。

ということは、そのひとつ前のコメントに書いてある内容が解決方法のはずなので、そこだけ読めばいい、ということです。

「Stack Overflow」とは、プログラマー向け「Yahoo!知恵袋」のようなもので、ソフトウェアエンジニアが困ったことや教えて欲しいことを書き込むと、誰かが答えを書いてくれるというもの。

日本語版のサイトもあるのですが、英語サイトの方が歴史が長くやり取りも活発なので、欲しい情報が見つけやすいのが特徴です。

Stack Overflow
http://stackoverflow.com/


私がこの投稿に共感したのは、私もまったく同じ探し方をしたことがあるからなんです。この探し方だと、かなり効率的に得たい情報を見つけることができるのは確かです。

もちろん、エラーが発生した時の状況など、細かいところを押さえておかなければ間違った情報を得る可能性もありますから、これだけで絶対大丈夫! というものではありません。でも、闇雲に情報を探すよりは高い確率で求めている情報を見つけることができます。

将来的には人工知能の発達で、このような最適な行動パターンを人のスキルに頼らずに見つけられるようになるのかもしれませんね。

その時は「Stack Overflow」の書き込みは、ほとんどが人工知能によるものだったりして。いや、人工知能はそんな回りくどい面倒なコミュニケーション手段は使わないのかな。

いずれにせよ、「人の経験値に頼らない」そんな世界が実現されれれば便利になるとは思うのですが、コンピュータ同士が勝手にコミュニケーションをして解決してしまう人間不在の世界。それはそれで恐ろしいとさえも感じます。


【若林健一 / kwaka1208】
Web: http://kwaka1208.net/

Twitter: https://twitter.com/kwaka1208


CoderDojo奈良&生駒の開催予定
http://coderdojo-nara.org/

奈良:7月16日(土)午後
生駒:7月30日(土)午後