[4157] SSDをめぐる冒険

投稿:  著者:  読了時間:24分(本文:約11,600文字)



《え? え? Mac版はないんだって??? そんなあ〜……orz》

■ユーレカの日々[54]
 SSDをめぐる冒険
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[482]
 「CharacterBox登場」と「Surface Pro 4にシネマディスプレイ」
 吉井 宏




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■ユーレカの日々[54]
SSDをめぐる冒険

まつむらまきお
http://bn.dgcr.com/archives/20160706140200.html
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家でメインで使っているiMac(27-inch, Mid 2011)が遅い。買ったのは今から四年前。購入時は快適そのものだったはずだ。OSのアップデートなどを繰り返すうち、いつしか激重になってしまった。

昔はMacは二年ほどで買い換えていたものだが、最近は、進化のスピードもゆるやかで、気が付くと四年以上。こんなに長くメインマシンを替えていないのは初めてだ。

●どどめ色の日々

別に、この四年でアプリの性能は、劇的に上がってはいない。考えられるのはクラウドなど、バックグラウンドでやることが、ここ数年で倍増しているのだ。

Dropbox、GoogleDrive、GmailにTwitter、iCloud。Time Machineは隙あらばバックアップしようとするし、検索エンジンはインデックスサーチを行う。便利なサービスが次々と現れる。

そんなこんなで、今年になってからか、あらゆる作業が重くなってしまった。InDesignとか、起動に5分くらいかかってるんじゃないだろうか。とにかく、何をするにも待ち時間が多く、かなりの苦痛だ。

特にTime Machineのバックアップがはじまると、もう大変である。あらゆる作業がほとんど、止まってしまう始末。マウスポインタは常に虹色(Macの作業中サイン)。ユーザーの気分は常にドドメ色だ。

一年くらい前から、ぼんやりと買い替えを考えはじめたが、最近のアップル製品は昔と比べて買い替えでワクワクさせてくれない。

現行のiMac27を見てみると、20万〜25万くらい。CPUはクロックは上がっているものの、同じクアッドコアIntel Core i5だ。

Retinaディスプレイやら(老眼なので不要)、フュージョンドライブやら(いまいち評判が悪い)、はたして20万以上の投資にみあう性能なんだろうか。

うーむ。いまひとつ食指が動かない。そもそも、それほど早いMacが欲しいわけではないのだ。普通に動いてくれればいい。どうしようか。

いま大学で使っているMacBookProは、この春の入れ替えで、現行機種で爆速だ。たしかに新しいMacは速い。しかし、アプリの起動が一瞬なのを見ると、CPU性能というより、SSDの効能のような気がする。

●そうだ、SSDがあるじゃないか

SSD。名前からしてヤバい薬物のようだ。SuperSonic(超音速)Driveかと思ったらSolid State Drive、半導体記憶装置、ということらしい。

そうだ、起動ディスクをSSDにしてしまえば、うちのMacだってこんなに遅いはずがない。しかしあれは、バカ高かったり、信頼性が低いんじゃなかったっけ。

SSDを調べてみると、あら、案外安いではないか。480GBで12,780円。4万くらいするかと思ってた。ちょっと前の1Tハードディスクくらいの値段になってる。

うちのiMacのハードディスクは1TB。同等量のSSDだと、3万くらい。普通のハードディスク同様、SATAで接続すればいいみたい。

しかしである。iMacはディスプレイ一体型。開腹手術がやっかいだ。タワータイプのMacの頃なら、HDの交換なんぞ朝飯前、MacBookも何度もHD交換はやってきた。

しかし、なんでもiMacのHDは特殊で、温度センサーが接続されており、そこをうまくやらないとファンが轟音で止まらなくなるという。なんと恐ろしい。なんと面倒な。

万一失敗したらMac買い換えかぁなどと考えていて、ふと、「外付けドライブからの起動」という手があるじゃないか、と思いつく。

この10年ほど、外付けHDから起動するなんてことは、OSのインストールをする時くらいしかやってこなかったので、すっかり意識外だった。

そういえば、昔はよく、外付けHDで起動というのをやっていた気がする。すっかり忘れていた。昔のHDはばかでかく、電源も必要で面倒だったが、今の2.5インチならUSB一本でつながるじゃないか。

よしよし、じゃあUSBにSSDを繋いで、そこから起動すればOKじゃーん♪ と思ったらそうはいかなかった。うちのiMacのUSBは低速な2.0なのだ。すぐ後のモデルから3.0になったらしい。

USB2.0と3.0では、転送速度が10倍違う。いくらSSDが高速でも、USB 2.0に繋いでたら意味がないことくらい、わたしでもわかる。

●サンダーボルト作戦!

うーむ、手詰まりか…所詮iMac…とあきらめかけたが、おや、Thunderboltという端子があるではないか。

Thunderbolt。普段、ここにはサブディスプレイをつないでいるので、すっかり「ディスプレイ端子」という意識だったのだが、このThunderboltは汎用インターフェイスであり、USB3.0よりさらに5倍の2.5GB/sだそうだ。内蔵ハードディスクを接続しているSATAと同程度の速度が出るらしい。

よっしゃー、これで外付け接続できるぞ! と、ThunderboltにSSDを接続する方法を調べてみることに。Thunderbolt外付けSSD。ありました。

ありましたが、高いぞ。512GBで4万以上する。同容量のSSDが1.2万なのだから、3倍以上。ケースだけでも、1.2万くらいである。一方、USB3.0なら外付けSSDでも、ケースでも、ずっと安価だ。くやしい。

さらにAmazonを色々見ていたら、おや、Thunderbolt─USB3.0という変換アダプターがあるじゃないか。USB3.0ならハブでいろいろつなげられる。タイムマシン用のHDなどの接続も高速化の恩恵にあずかれる。

よし、Thunderbolt─USB3.0で行くか!と、製品レビューなどをよく見てみると、「起動ディスクに使えない」ものがあるということに気がつく。あかんがな〜。

もうちょい調べてみると、同様のアダプターで、Thunderbolt─eSATAというものが見つかった。eSATAってはじめて知ったが、内部ハードディスクの接続に使われるSATAの一種で、SATA同様に高速だそうだ。

eSATA接続の外部HDケースやケーブルも製品が見つかった。しかもこのアダプターは、Thunderboltから、ThunderboltとUSB3.0、二つのコネクタが出ている。これなら外部SSDに加え、拡張性の高いUSB3.0も手に入る。

最初見つけたKanexというメーカーのアダプターは、メーカーサイトに「起動には対応してないよ」とちいさい文字で明記してあった。ひー、あぶないあぶない。

いくつかの製品のレビューやメーカーサイトを見てみるが、なかなか、Macの起動ディスクに使えるよ、という明確な保証やレビューが見つからない。散々さがして、ひとつだけ、外部起動対応をうたっている商品を見つけた。

SONNET USB 3.0 + eSATA Thunderbolt Adapter 12,938円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00TYF2AFA/dgcrcom-22/

メーカーサイトに、Mac対応、ブート対応、eSATAとUSB同時に使える、と明記されている。

これや〜! これぞワシのために存在している商品や〜!!

Thunderboltのハードディスクケースと同じくらいの値段だが、こっちはUSB 3.0も手に入る。コストパフォーマンスは高い。ようやく幸せになれそうな予感がしてきた。

じゃあ次はSSDだ。

うーむ、しばし考える。とにかく容量を喰っているのは、音楽と写真データだ。これらはSSDにおいておく必要はない。それに、内蔵ハードディスクは取り外すわけではないので、そのまま1TBの容量が空くことになる。

これらのライブラリデータを元のハードディスクに置いておけば、起動SSDは480GBあれば、充分だということがわかった。信頼性も最近はハードディスクより高いという。なんかよさそうだ。

メーカー、製品についてはよくわからんので、Amazonで一番売れていて、価格も安かったCrucialの480GBにする。

Crucial[Micron製Crucialブランド]内蔵 SSD 2.5インチ BX200シリーズ(480GB / 国内正規品 / SATA...
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B017D7H7J4/dgcrcom-22/

あとは、外付けHDケース。eSATA-SATAケーブルというのがある。しかし、ふとeSATAでは電源が足りないかも、と念のため、電源付きのeSATA接続ケースを買う。2,926円。

センチュリー シンプルBOX2.5 USB3.0+eSATA SATA6G CSS25EU3BK6G
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00OUAJV2O/dgcrcom-22/

そういえば、現在Thunderboltには外部ディスプレイが繋がっている。速度のためなら外部ディスプレイなしでもいいか、と思ったが、そういえばUSB3.0からHDMIディスプレイ端子に変換するアダプタがあったはず。よし、これも。

と、Amazonで発注してから、ふと心配になって、自分のMacの裏側をしげしげを眺めてみると、あれ? ひとつだけだと思っていたThunderbolt、ふたつついてるじゃん!

MacBook Proがひとつなので、てっきりひとつだと思い込んでいた。大慌てでディスプレイアダプタは発注キャンセル!

●ミッション開始

どれも在庫があり、翌日すぐに届いた。本当にこれでいけるのかドキドキしながら接続する。

ところがSSDが認識しない。ひやっとしたが、ケースに電源をつないだら認識した! 電源付きケーブル買っておいてよかった!

まずはフォーマット。デフォルトのジャーナリングでいいらしい。問題なくフォーマットできた。

次はOSのインストール。通常ならTime Machineバックアップを使って、元のシステムから復元すればいいのだが、起動できるかどうか不安もあるので、まずはシンプルにOSインストールしてみることに。

昔のMacはシステムディスクがついていたのだが、うちのMacの頃から、そういうものはなくなった。command + Rを押しながらMacを再起動すると、OS X復元システムが起動する。

メニューから再インストールを選ぶと、ちゃんと外部SSDにインストールできた。だいたい1時間くらいかかっただろうか。

インストールが終わったので、こちらから起動してみる。オプションキーを押しながら起動すると、システムディスクを選べるはずだが、これがうまくいかない。仕方ないので、機能拡張の起動ディスクで、起動ディスクを選び、再起動する。

おおお、うまく起動できた! スリープ→復帰も問題なくできている。再起動後もちゃんとSSDから起動するぞ! バラ色の生活まで、あとすこしだ。

ところが、そこからが長かった。移行アシスタントをつかって、内蔵HDからデータを移行させる……おっと、もともと、1TBのHDが溢れそうだったのを忘れてた。

SSDは容量が半分しかない。データで容量を食っているのは、iTunesと写真のデータだ。これらを、元のハードディスクに置いておけば、SSDの方はたいして容量は必要がなくなる。

移行アシスタントで、部分移行できるかと思ったら、ユーザーフォルダはまるごとしか移行できない。

内蔵HDで起動して(これが5分以上かかるので、今回なんどもやってほんと、辛かった……)、iTunesと写真のライブラリを、ユーザーフォルダの外に出す。

その後、SSDで起動、移行アシスタントで、ユーザーフォルダ、アプリなどを転送。330GBくらい。

●はてしなき流れの果てに

こういう長時間かかる作業、夜寝てる間にやるなり、外出するなりすればいいのだが、なんだか気になって、ついつい、Macの前でじっと待ってしまう。

「あと何時間」と予想が出るのだが、あれって、その時々の速度から割り出してるようで、状況によって一気に増えたり、減ったりする。

ディスクの転送速度や、過去のユーザーのデータなどから、もっと精度のある予測ができそうなものだが…結局、5時間くらいかかった。辛かった…

で、ようやく終了。そして運命の再起動。以前と同じ環境が起動する。おお、はやい。Safariなんぞ、ワンバウンドで起動しちゃう。Adobeもあっというまに起動する。SSD、ヤバい名前は伊達じゃなかった。今までのあの遅さはなんだったんだろう……

あとは内蔵HDに置きっぱなしになっているiTunesと写真のライブラリファイルを、それぞれのアプリからライブラリに指定。よし、ちゃんと認識できた。あれだけ遅かった内蔵HDだが、システムでのアクセスがなくなったからだろうか、機嫌よく動いてくれる。

最後にTime Machineの設定。今回購入したアダプタには、USB3.0のポートがひとつ、ついている。Time Machine用のHD(これも3.0)を繋ぐ。

ちょっと心配だった、SSDと、元のハードディスク両方のバックアップだが、これは難なくできた。元のハードディスクの方は、写真と音楽データが中心なので、バックアップされる頻度も低く、以前のようなバックアップ中のストレスも今のところ発生していない。

ひとつ気になるのは、TRIMの設定。SSDの速度&寿命低下を防ぐ設定で、やっておいた方がいいらしいが、これが設定できない。というか、システムレポートを見るとハードディスクとして認識しちゃってる。アダプター経由だからなのか……まあ、あまり気にしないでおこう。

合計28,644円。SSDと、USB3.0がiMacに追加され、ウソのようにストレスなくあらゆる作業が動いている。

一か月ほど使っているが、ほんと快適。最新のMacBookProと比べて、なんら謙遜がない。過去、たくさんのMacのハードディスクやメモリを増設したり、システムの再構築をやってきたが、これほど、効果が高かったことはなかった。これであと一年くらい延命できれば万々歳だ。

こういったミッションはとても楽しい。

ヒントを集め、謎をとき、トラップをかいぐぐり、正解をつかみとる。まるで世界の命運を左右するミッションをやり遂げた、ハリウッド映画のヒーローになった気分である。

世界平和は保たれた。あとは全デジクリ読者が涙するだけだ。


●【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学教授】
twitter:http://www.twitter.com/makio_matsumura
http://www.makion.net/ > < mailto:makio@makion.net

遅い帰宅時、電車の中でコンビニおにぎりを食べてたら、口の中に異物感。あれ、なんだこの石のようなものは? あれ、なんか口の中が変……なんと前歯が一本、折れていた。

むかし治療した部分が劣化して、ぽろっといったらしい。歯医者に行ったら幸い、根っこはしっかりしているのでそこに人工の歯を接ぐとのこと。Macもわたしも、ツギハギである。


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■グラフィック薄氷大魔王[482]
「CharacterBox登場」と「Surface Pro 4にシネマディスプレイ」

吉井 宏
http://bn.dgcr.com/archives/20160706140100.html
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●キャラクターアニメーションツール「CharacterBox」登場

しばらく前から開発中だった、MODOのプラグインCharacterBox。

スニークプレビューの動画では夢のようなとんでもない高機能が紹介されてて、現実にリリースされるものだとはとても思えなかったけど、ホントに出た〜〜。マッスル(筋肉)までついてる!

http://www.psoft.co.jp/jp/product/cbox/index.html
https://www.youtube.com/playlist?list=PLGtptx70p3_xXzGvezmAWFjP-qoTKVEhH

簡単に言うと、MODOでキャラクターを動かすためのリグ(骨や関節やコントロールの仕組み)のセット。キャラクターのモデルに組み入れて使う。

「リグ作成」は3DCGキャラクターアニメーションの、ややこしく面倒くさく難しい工程。ゼロからリグを作るのは非常に大変で神経を使う作業。

それで、最近の(高めの)統合3Dソフトでは、設定済みリグセットや自動リグ設定のようなツールが搭載されていたり、プラグインで用意されていることが多い。

僕が使っていた3ds Maxには古くから標準でBiped(CharacterStudio)が入っていたのに加え、CAT(Character Animation Toolkit)というすごいツールが搭載されている。

CATがこのCharacterBoxのお手本になってるようだけど、簡単〜複雑な人型リグだけでなく、動物や多足生物や鳥まで、様々な生き物に対応できる。

歩きや走りも、コースを設定してスライダを調整するだけで、全身の動きをコントロールできる。マッスル(筋肉)の表現もできる。

MODOにもキャラクターアニメーションができるように基本的なリグの仕組みはあるけど、やはり面倒くさい作業。相当練習して簡単なキャラクターアニメーションを作れるようになったけど、やっぱ面倒。

ラクに設定ができるように手助けしてくれるACS(Auto Character Setup)というプラグインもあって、購入したけど結局使わずじまい。

このCharacterBoxが紹介されている通りの機能なら、3ds Maxでちゃんとリグを組まずに、CATだけでアニメーションつけてた僕的には最強のツール!

Autodeskの業界標準ソフトの強さにはかなわんだろうけど、個人で使う分にはMODOマジ最強になっちゃうんじゃないか?

と、期待が高まったところで……ガ〜〜〜ン!!
え? え? Mac版はないんだって??? そんなあ〜〜……orz

うう。どうしても使う場合は、Parallels上のWindowsにもMODOを入れるというマヌケなことに……。Windowsマシンはあるよ一応、Surface Pro 4が。でも、あのペンって中クリックできないから、MODOがちゃんと使えないんだよ〜。

●Surface Pro 4にシネマディスプレイ

MODOのCharacterBoxがWindows版しかないってことで、じゃあSurface Pro 4に外付けディスプレイを接続して、普通にintuosで使えばペンの問題は解決する。

調べてみると、ディスプレイを繋いだりしてデスクトップマシン的に使うには2万円もする純正のドックを使う?
http://bit.ly/297tXqy

Amazonのレビューを読んでたら、「ミニディスプレイポートと何かを同時に使えない(怒)」みたいなこと書いてあって。

ん? Appleの規格のミニディスプレイポートがWindowsマシンについてるの? ドックの写真にはミニディスプレイポートが確かに2つ並んでる。

Surface Pro 4の側面を確認してみたら、なんとミニディスプレイポートがある〜! 気づいてなかった。

シネマディスプレイを接続してみたら、使えた〜〜! 素晴らしい!
http://www.yoshii.com/dgcr/surface4pro_cinema.jpg

でも、単に外付けディスプレイを接続してるだけでGPUはいっぱいいっぱいみたいで、内蔵ファンがシューシューフル回転。実用にはならないかな……。

Windows更新も済ませて気を取り直し、もう一度接続してみたら、接続してるだけでシューシュー回るのはなくなった模様。

でも、シネマディスプレイのみに表示に設定すると、180度逆さまにしか表示できず、画面の回転も効かない orz

画面の拡張のモードなら高解像度でシネマディスプレイ使える。WACOMのドライバも入れた。マッピング画面の切り替えで両方の画面をなんとか使える。

MODOってcommandキーの扱いがMac標準じゃなく、controlキーを使う方式が基本。なので、WindowsでもMacのキーボードがほぼ違和感なく使えるのは便利。でも、Windowsのキーボードで使おうとすると、配列がぜんぜんちがうのでやりにくい。惜しい。

いやしかし、Surface Pro 4、いろいろ文句言ってるけど……、普段は大きなディスプレイに繋いで使い、タブレットPCや持ち出し用としても使うって考えると、理想の形態なんだよなあ。

●おまけ、Surface Pro 4の描画が速くなった

あれ〜? さっきアップデートしたのと、WACOMドライバ入れたのが関係あるのか、Photoshopでのブラシ描画が見違えるほど速くなってる。なんだこれ?

今までカーソルにストロークがぜんぜん追いついてこなくて、シャカシャカ描けなかったんだけど、めちゃくちゃ軽くなってる。Core i5のマシンだから遅いのかと思ってた。この軽さだったら普通にドローイングに使えそう。今までの重さは何だったんだ?

わかんないけど、ひょっとして初めて外部ディスプレイに繋いだことで、今までちゃんと働いてなかったGPUの機能が目覚めたとか、そういうことなのかも。本気出してなかったのか?


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

なのにCharacterBox、今はいじれないのです。少なくとも7月いっぱいガマンするぞ! とはいえ、アニメーションは専門家にやってもらうほうが上手くて早いに決まってるからってことで、アニメーション制作に興味持つの自粛してたんだよなあ。

「コンテンツ東京2016」行ってきた。ちょっと今後の参考にしたかったので偵察してきました。出展してる知り合いとしゃべったり楽しかったです。

ダバカンさんのブースで、三週間前に導入したばかりという3Dプリンタで作った可動ゴリラ人形を見て、やっぱ3Dプリンタやってみたいかな……と心がグラつく。買っちゃうと必要以上にハマるのはわかり切ってるから、ガマンしてるのに〜w

・「東京浅草画廊 Gei(藝)」オープン
ある会社に関係するアーチストの作品を販売する画廊がオープンしました。DMのビジュアルが僕の立体作品「Nyoro」です。僕は2点を出してます。常設展示としてしばらくやってる見込み。

DM表 http://www.yoshii.com/dgcr/Gei_DM_1.jpg
DM裏 http://www.yoshii.com/dgcr/Gei_DM_2.jpg
ホームページ http://tokyoasakusagallery.wix.com/-gei

注意。ホームページやDMの所在地「台東区浅草1-24-3」をGoogleマップで検索すると、「浅草橋1-24-3」が出ます。画廊によれば浅草の「-3」が最近出来てGoogleマップにまだ反映されてないんじゃないか? とのこと。AppleやBingのマップでは正しく出ます。

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii


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編集後記(07/06)

●原田マハ「暗幕のゲルニカ」を読んだ(新潮社、2016)。ピカソの「ゲルニカ」は、1937年にドイツ軍がスペインの街ゲルニカに行った無差別空爆をモチーフに、パリ万国博覧会・スペイン館の壁画として描かれた巨大な油彩画で、現在はマドリードのソフィア王妃芸術センターにある。ピカソの指示で作られた複製のタペストリーが世界に3点だけ存在する。そのうち1点が、かつてニューヨークの国連本部の会見場に飾られていた(過去形)。2003年2月、イラク空爆前夜、パウエル国務長官が記者会見を行った際、そこにあるはずのタペストリーが暗幕で隠されていた。これが「暗幕のゲルニカ」事件である。

「これほど反戦のメッセージ性が強くインパクトのある絵画はない」というのが、ほとんど“定理”みたいな「ゲルニカ」。誰が暗幕をかけたのかは未だに分からない(ホワイトハウス筋だろう)が、かけた理由は明白である。筆者が「暗幕のゲルニカ」を書く直接のきっかけがこの事件だという。この小説では、二人の女性の視点で「ゲルニカ」をめぐる物語が展開される。その一人がドラ・マール、シュールレアリスムのアーティストで、当時では珍しい女性写真家。ピカソの愛人の一人であり、モデルでもあった彼女は、ピカソが「ゲルニカ」を描き始めた瞬間に居合わせ、その後の制作過程をすべてフィルムに収めた。

もう一人は八神瑤子というMoMAに勤務する日本人のキュレーター、こちらは現代の架空の人物。「暗幕のゲルニカ」事件の追及と、MoMAで大規模なピカソ展を催し「ゲルニカ」をもう一度呼び寄せ、平和を訴えたいとあらゆるルートを辿るが、美術業界のすさまじい駆け引きの世界と政治的思惑に翻弄される。このへんのリアリティは美術界の裏を知る筆者ならでは。「この作品は、物語の根幹を成す10%の史実でフレームを固め、その上に90%のフィクションを載せるスタイルを取っています。この10%を作り込むのにものすごい労力と時間を費やします。徹底的に取材するし、資料や文献も読み込む」10年ががりだ。

史実10%とは正直な。瑤子が誘拐されちゃうスリリングな展開もある。唐突な結末にちょっと焦るが、よく考えれば、この結果こそ筆者の願いであり、納得できる。筆者の人生を変えたピカソだもの。面白かったなあ。現在あの「暗幕」タペストリーはスイスのコレクターの美術館にある。あとの2点はフランスと高崎の群馬県立近代美術館にある。かつて箱根の彫刻の森美術館にあった、セラミック製のレプリカが、いまは東京駅丸の内改札右手の「丸の内OAZO(オアゾ)○○広場(おおひろば)」の壁面に展示されている。休憩所にふさわしい絵とは思えないし、殆どの人は反戦のメッセージを受信できまい。 (柴田)

原田マハ「暗幕のゲルニカ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103317523/dgcrcom-22/


●まつむらさんの記事、めっちゃわかります……。買い換えより追加、そのために調べたり購入してみたり。そして他のことがなかなかできないことも。でも終わったら知識になっていて、他の人のトラブルに対応できるようになったりするし、成果があると嬉しい。SSD安くなっているんだなぁ。

iPhoneのトラブル、そして家人の前歯が欠けて最近やっと復元できたところで、なんだかシンクロしたような気がして嬉しい。いやトラブルなんですけど。

/吉井さんのキャラを3Dプリンターで出力するなら、透明樹脂で、内部に何か、ベタなところだとハートを透かせるとかだと可愛くなりそう〜。WBSで見た透明の人体への血管、体内の再現が凄くて印象に残っている。

/武さんの線譜も3D化したら面白そう。奥行きを持たせて、見る角度で見え方が変わるの。 (hammer.mule)