[4179] IchigoJam同士で通信する

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《やむにやまれぬ松陰先生……》

■まにまにころころ[102]
 ざっくり日本の歴史(後編その20)
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[473]IoT編
 IchigoJam同士で通信する(2)
 古籏一浩

■LIFE is 日々一歩(37)[コラム]
 “文章を書く”ために(1)
 森 和恵

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■まにまにころころ[102]
ざっくり日本の歴史(後編その20)

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
https://bn.dgcr.com/archives/20160829140100.html

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コロこと川合です。『真田丸』はいよいよ次回から関ヶ原の合戦に向かいます。さあ三成は家康に勝つことができるんでしょうか。なんて、歴史の話ですから、結末は分かっているので、何とも言えない気持ちで見届けるのみなんですが。

その結末は結末として、三成はどうすればよかったのか、どうすれば死なずに済んだのか、なんてことを考えるのも面白いもので。作中で大谷刑部からも、人望のなさを指摘されている三成ですが、もし上手く立ち回れていたら、もし周到に根回しができていれば、違う結末もあったのかもしれません。

さて今回は前回に続いて吉田松陰についてのお話ですが、松陰先生の場合は、どうすれば死なずに済んだのかなんてことは、考えようがない感じです。

もうこの方にはこの結末しかなかったというか。ああしていれば、こうしていれば、という仮定が成り立たない。軍学者なのに戦略だの戦術だのというものがなく、ただひたすらに己の誠に従っての直球勝負のみ。しかも剛速球。しかも全球がバッターの頭部を狙ったようなビーンボールという……

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」ですね。打算も何もない。分かっていても、やるしかない。それが松陰先生。Wikipediaによると、「テロリズムとは、政治的目的を達成するために、暗殺・暴行・破壊活動などの手段を行使すること。またそれを認める主義」とあり、これで言えば、松陰先生はまさにテロリストです。

ただ時代背景を鑑みれば、単純にその行為を悪と断じてしまえるものでもなく、そのあたりが難しいところです。まあ時代背景だなんだは関係なく、正義だの悪だのというのは難しいものですけどね。

秀吉が亡くなるや権力の簒奪を図り、天下を手中に収めた家康を悪人と見ることもできますし、その後三百年に渡る太平の世を築いた偉人と見ることもできますし。

松陰先生も、無茶苦茶なことばかりやった狂人、とも言えますが、その薫陶を受けた人たちが文明開化を成し遂げ、この国を列強に伍する近代国家へと改革せしめたことから、今の日本を作った偉大な教育者とも言えます。

あるいは、その延長線上にあったのが日清、日露、太平洋戦争ではないかとの糾弾もまた同時に可能だったりもします。私が松陰先生の立場なら「そこまで知らんがな」と言いたいですが。(笑)

前置きが長くなりましたが、前回の続き、黒船密航失敗あたりからまた。

◎──松陰先生の後半生

松陰先生にまつわる本などを見ていると、黒船密航失敗を境にして、前半生、後半生と分けたものが多いように思います。一生の時間軸から言えばこれは、かなり偏るんですけどね。黒船密航を決行したのが24歳で没年が29歳ですし。

でも、やはり松陰先生の人生最大のターニングポイントはそこにあるようで、多くの人材に大きな影響を与えた教育者・吉田松陰はこのあたりで覚醒します。

元々が藩の軍学師範ですから、まあ最初から教育者ではあったわけですけども、周囲を感化する力がさらにパワーアップしていきます。

◎──野山獄

密航失敗で自首して捕らえられた松陰先生は、国許蟄居との沙汰を受けます。長州では幕府に気を使ってか、単なる蟄居で済まさず、野山獄という収容所に放り込みました。個室に仕切られた牢獄です。

前回、ここで松陰先生は膨大な書物を読み、執筆も重ねたという話を書きましたが、それだけではありません。ここで松陰先生は、先に入っていた囚人に対して講義を行い、囚人たちを感化していきました。何十年と投獄されている囚人から、果ては牢番など役人まで、松陰に学んで感化されていきました。

また、獄中で「福堂策」という、獄のあり方についての献策を執筆しました。これはアメリカの制度も引き合いに出しつつ、獄には更正施設としての役割を持たせるべきだとし、その具体的な方法を列挙したものです。

その中で有名な一節が「人賢愚ありと雖も各々一、二の才能なきはなし、湊合して大成する時は必ず全備する所あらん」で、「人は賢愚の差はあるとしても、ひとつふたつ才能はあるもので、それを引き出し伸ばしてやれば、立派な人になるだろう」という感じの言葉です。こういった考えはそのまま、松下村塾へと繋がっていったのでしょう。

◎──松下村塾

囚人たちに惜しまれながら野山獄を出て実家に帰った松陰先生は、その二年後、実家で松下村塾を開きます。前も書きましたが、塾の名前は元は叔父が開いていた塾から受け継いだものです。

塾生は、なんだかんだで最終的には延べ50名くらいがいたそうで、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿、入江九一、前原一誠、伊藤博文、山縣有朋、品川弥二郎が有名どころ。

塾と言っても講義を聴講するようなスタイルではなく、生活を共にしながら、互いに議論を交わすといったものだったそうです。

1857年(安政4年)に開いたのですが、翌1858年(安政5年)に幕府が無勅許で日米修好通商条約を結んだことにブチ切れた松陰先生は、老中首座の間部詮勝の暗殺計画を立てたり、参勤交代で伏見を通る毛利敬親を待ち受け合流を図り京へ向かう計画を立てたり、倒幕を唱えたりし、また野山獄に放り込まれます。

なお、ブチ切れた松陰先生、塾生になだめ諭され、さらにブチ切れたという話。

二年足らずの活動期間を思えば、松下村塾が人材を輩出したというより、人材が松下村塾に集まった、と考えたほうがいいかもしれません。どっちにしてもすごいですけどね。

◎──斬首

1859年(安政6年)、いわゆる安政の大獄の流れで攘夷運動家の梅田雲浜が捕縛され、雲浜と面識のあった松陰先生も江戸に呼び出されました。

役人「雲浜と何かよからぬ話でもしなかったか?」

松陰「いや、雲浜なんかと大した話はしてないです」

役人「そうか」

松陰「それより、老中暗殺を計画していました」

役人「そうか……って、おい!ちょっ、おまっっ!!!」

斬首になりました。

◎──この辺でひとまず

エピソードに事欠かないお方なので、まだまだいくらでも紹介したい話はあるのですが、キリがないので今回はこの辺でひとまず終わります。二回に渡って書いておきながらあまり思想面のことに触れられなかったので、もしかしたら次回も松陰先生の話を引っ張るかもしれません。けど他の人のことも書きたいので、そのまま次に移るかもしれません。

そのまま次に移った時のために、最後に今回読んだ参考書籍の一部をご紹介。

・『吉田松陰 武教全書講録』川口雅昭(ケイアンドケイプレス)

・『[新釈]講孟余話 吉田松陰、かく語りき』松浦光修(PHP研究所)

・『[新訳]留魂録 吉田松陰の「死生観」』松浦光修(PHP研究所)

・『兵学者吉田松陰 ─戦略・情報・文明』森田吉彦(ウェッジ選書)

・『感化する力 ─吉田松陰はなぜ、人を魅きつけるのか』齋藤孝(日本経済新聞出版社)

・『明治維新という過ち─日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』原田伊織(毎日ワンズ)

・『吉田松陰(1・2)』山岡荘八(山岡荘八歴史文庫)

・『世に棲む日日(1・2・3)』司馬遼太郎(文春文庫)

・『逆説の日本史18・19』井沢元彦(小学館)


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
https://www.facebook.com/korowan

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■クリエイター手抜きプロジェクト[473]IoT編
IchigoJam同士で通信する(2)

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20160829140200.html

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今回もIchigoJamを2台使って通信をしてみます。前回は1ビット通信でしたが、今回は7ビット通信をやってみましょう。なお、通信を行うIchigoJamのバージョンは1.1とします。これ以前のバージョンではうまく動作しません(以前のバージョンなら4ビット通信に挑戦してみるとよいでしょう)。

まず、IchigoJam同士を接続します。前回はOUT1-IN1とGND-GNDでしたが、今回は以下のように配線します。

・送信側   ・受信側
OUT1 ─ IN1
OUT2 ─ IN2
OUT3 ─ IN3
OUT4 ─ IN4
OUT5 ─ OUT1
OUT6 ─ OUT2
LED  ─ OUT3
GND  ─ GND

IchigoJamではLEDをOUT7として使うことができます。このため、データを送信するとLEDが点灯したりしますが、まあこれはこれで動いているのが分かって面白いでしょう。

また、受信側のOUT1〜OUT3は以下のように設定しないと入力として使えません。通常は出力になっていますので、入力として使うOUTポートには最初に-1を指定しておく必要があります。

OUT 1,-1
OUT 2,-1
OUT 3,-1

それでは、まず受信側のプログラムを用意しましょう。

10 OUT 1,-1:OUT 2,-1:OUT 3,-1
20 FOR I=1 TO 7:PRINT IN(I);:NEXT
30 PRINT
40 GOTO 20

30行目が受信部分です。FOR命令は次に続く変数で指定した値から、TOの後に続く値までを繰り返します。繰り返される範囲はNEXT命令の手前までです。

この場合、指定した変数Iには1から7までの数値が入ります。PRINT IN(I)とすると繰り返されるたびに以下のように処理されていきます。

PRINT IN(1)
PRINT IN(2)
PRINT IN(3)
PRINT IN(4)
PRINT IN(5)
PRINT IN(6)
PRINT IN(7)

また、今回はPRINT IN(I);のように最後に;が付いています。通常、PRINT命令を実行すると最後に改行されてしまいます。;を付けると改行しなくなります。

今回は入力された値(0と1)をまとめて表示したいので、このようにしています。30行目はPRINT命令しかありませんが、このようにした場合は単純に改行だけが行われます。結果的に

0111001

のような、ビット列を示す文字が表示されるという具合です。これで受信側のプログラムはできたのでRUNとして実行させておきます。適当なビット列を示す0と1が表示されていくはずです。これで準備はOKです。

それでは今度は送信側です。まず、0を送ってみましょう。

OUT 0,0

受信側の一番左側の数字が0になったでしょうか。最初から0の場合は分からないので以下のように入力してみましょう。

OUT 0,1

1が表示されたでしょうか。同様に

OUT 2,1

など、OUT 1〜7までに0か1を送信してみましょう。無事に受信側に表示されればOKです。もし、期待通りに動かない場合は配線が間違っている可能性があります。正しく結線されているかどうか確認してください。

さて、OUT命令で1ビットごと出力できるのは分かりましたが、さすがに7ビット全部を入れると大変です。幸いなことに、IchigoJamではまとめて値を出力することができます。例えば、以下のようにすると98が対応するOUTポートにビット単位で送信されます。

OUT 98

つまり出力ポートを書かなければ、まとめて出力されるわけです。同様にIN()とすると、まとめて入力することができます。

ということで、受信側のプログラムを修正してビットではなく数値で表示するようにしてみましょう。プログラムは以下のようになります。PRINT IN()とするだけなので簡単です。

10 OUT 1,-1:OUT 2,-1:OUT 3,-1
20 PRINT IN()
30 GOTO 20

それではRUNとして実行させておきます。送信側で以下のように入力してみましょう。

OUT 16

どうでしょうか。無事に受信側に16と表示されたでしょうか。多分、期待通りには表示されなかった人もいるはずです。というのも、IchigoJamには、もうひとつOUT8というポートがあるため、そのデータもIN()の時に入ってしまうからです。

そこで、以下のようにしてOUT8のデータ(8ビット目)をなくします。(マスクする、という言い方になります。ちなみにビットマスクという用語になります)

10 OUT 1,-1:OUT 2,-1:OUT 3,-1
20 PRINT IN() & #7F
30 GOTO 20

& #7Fという謎の文字が出てきました。これについては、また後の機会に16進数の扱いということで説明したいと思います。今回(と次回)は、気にせずこのまま進みます。

それでは以下のようにして値を送ってみましょう。

OUT 125

どうでしょうか。今度は送信した値が表示されたはずです。これで0から127までの7ビットの値が送ることができるようになりました。ちなみに、以下のプログラムを動かせば0〜127までの値が送信されます。

10 FOR I=0 TO 127
20 OUT I
30 NEXT
40 GOTO 10

あまりに速すぎて分からない、という場合は以下の1行を追加してみて下さい。

25 WAIT 30

これで0.5秒ごとに送信されるようになります。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


新海誠監督の最新作「君の名は。」を見てきました。同じ長野県だからというのもあるし、出本は同じ雑誌(ソフトバンクが昔出版していたOh!mz/X)だからというのもあります(プレステのゲームであるグランツーリスモのプログラマ数人も同じOh!mz/Xから)。

以下は、ややネタバレになるので「君の名は。」を見に行く人は読まない方がいいかもしれません。

扱っている題材は「シン・ゴジラ」も「君の名は。」も同じようなものです。どちらも実際にあった(といっていいのか)ことがベースになっているようです。「シン・ゴジラ」は実質未解決なのに対して「君の名は。」は解決しているので、見終わった後は「君の名は。」の方がいいかと思います。

「君の名は。」はストーリーがうまくまとまって、綺麗に終わっているので「シン・ゴジラ」のように語られることはないでしょう。

主役の女の子が都会に憧れる気持ちは、田舎に住んでいるのでわかります。また、神事・伝承に関しての表現とシナリオへの絡め方は、上手いなあと感じました。

一回見ただけでもいい映画なんですが、全部知った後で二回目を見ると、よりSFとして納得しそう。でも、三回以上見ないとより深く知ることができないような気がするので、BluRay買ってじっくりスローモーションで見ようかと思ってます。

「君の名は。」のポスターや予告編動画は、相当なフェイクなのでそのイメージで見ると「え? こんな映画だったの」という事になります(見終わった後にポスターを見ると、また違うけど)。

それにしても大災害が、テレビなどを通して見ると(もしくは離れた地域では)美しく残酷なものになる……(絵が綺麗だから余計に)。

・IchigoLatteを楽しもう
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・クリエイター手抜きプロジェクト
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■LIFE is 日々一歩(37)[コラム]
“文章を書く”ために(1)

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20160829140100.html

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こんにちは! 森和恵です。連日台風のニュースばかりですね。お気をつけくださいね。

昨夜は、ひさしぶりにバラエティを見ながらのんびりする時間がありました。見ていたのは『林先生が驚く初耳学』という番組です。

夏休みラストの日曜日っぽく『読書感想文の書き方』について、林先生からアドバイスがありました。文章が苦手な人も、このテクニックを使うと書き出しに困らないというのです。

このコラム(デジクリ)を書かなければ……と思いつつ、うじうじしていた私にもタイムリーな内容でした。

『[事実の確認]→[その価値を判断]→[判断した理由づけ]のステップで、本を読んで感じたこと・注目したことを書けばいい。そうすれば、20行ぐらいはあっというまに埋まるはず』

それを聞いてわたしは、自分が文章を書く時を反芻して思いました。「あ、もうそれやってるわ……。」

私が何かのテーマについて書くときは、だいたいこのパターンです。

よいことを紹介するときは、「こんなことがあります」→「わたしはよいと思います」→「なぜなら、ココが素晴らしい/役に立つからです」と。

よくないことを紹介するときは、「こんなことがあります」→「わたしは好みません」→「なぜなら、ココをもっとこうすればよくなると思うからです」と。

林先生のコツに自分なりを加えるなら、よくないと判断したことを紹介する場合は、否定しすぎないように言葉遣いに気をつけることと、できるだけ改善や代替案も一緒に書くことにしています。

自分は嫌いでも、それを好きだと思う人もいるので、なにかを批判するときは単なる悪口になってしまわないように注意しています。単に悪口をいうだけ文章を読んでも、そこから続くものはなにも生まれないし、まして気持ちがいいと思う人は少数ですよね。

とまぁ、この番組がきっかけで、文章を書くことについて考えてみようかということになりました。ここでコラムを書かせていただいていますが、私は文章を書くのが苦手な方だと感じているからです。

苦手ではありますが、そのままではいけないなと思っていて、書く機会をできるだけ増やすように心がけています。

●「文章を書く」を検索してみた

悩んだ人がする単純なことですが、「文章を書く」でググって(検索して)みました。文章をうまく書くためのコツが書かれた記事が、たくさんヒットしました。コンテンツファーストがWeb制作の業界で流行っているとはいえ、悩んでいる人は大勢いそうですね。

記事のほとんどが「言葉の使い方」をレクチャーしたものでした。国語の時間に学ぶような内容です。こんな感じの記事ですね。

【文章を書くのが苦手な人もわかりやすい文章を書ける10のポイント】
http://liginc.co.jp/life/useful-info/145548


それもたしかに苦手だけれど、学校できちんと学んでおけばよかったと思ってはいるけれど、いま私が必要としているのは、それよりも前段階の話です。文章の構成の仕方というか、そういうことです。

もっと心に響くものはないかしら?と探っていると、こんな記事を見つけました。

【文章を書く心がけ 自分に対する心がけ】
http://www.hyuki.com/writing/writing.html#self


「堅苦しく考えないで、まずははじめてみよう!」というこの記事が、文章を書き始める前のなんとも言えない心の重みを軽くしてくれました。

●「文章を“やわらかく”書く」方法が知りたい

林先生の文章を書くコツを実践すると、どうしても文体が堅くなります。教科書のようになり、読むと授業を受けている生徒のような気分になってしまって、気軽に読める文章になりにくいような気がします。それが、私の文章への悩みでもあります。

なのでこのコラムでは、やわらかい文面を書く練習をするように心がけています。最近は、少しづつフォームが身についてきて、↓のように担当講座の告知のための文面も、語りかけるように受講の目的や利点が書けるようになってきたかも? と思っています。

【今から始めて遅くない“Photoshop&Illustrator使いこなし”テクニック
講座紹介】
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=21694


目標は、糸井重里さんの「今日のダーリン」みたいな文章が書けるようになることです。読んでいて相手にするっと入り込むようで、それでいて自分の意図はしっかりと伝える、やわらかい文面がとても好きであこがれています。

【ほぼ日刊イトイ新聞】
http://www.1101.com/home.html


同じような文体を書く人の本に出会い、少しづつ読み始めています。ナタリーの唐木元さんの書籍です。これ、ほんとにおすすめですよ。文章を構成するときの大事なことが書かれています。

【新しい文章力の教室】
https://cakes.mu/series/3488


むずかしいことをむずかしく書くよりも、むずかしいことでもやわらかく、人にしみこみやすいように書けるようになりたいです。

……というわけで、今回はこの辺まで。これからも、行き詰まった時に、文章の書き方についてぼちぼちまとめたいと思います。

さて次回は、Bootstrapの続きか、10月から始まる新アニメの話の予定です。
ではでは、また!(^^)


【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
site: http://r360studio.com

mail: r360studio@gmail.com
Twitter: http://twitter.com/r360studio


web系の担当講座、秋のラインナップが発表されました。
9月30日の無料セミナー、「今から始めて遅くない“Photoshop&Illustrator
使いこなし”テクニック」ご参加お待ちしています。(^_^)
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編集後記(08/29)

●太田直子「字幕屋の気になる日本語」を読む(2016、新日本出版社)。映画字幕翻訳者の軽妙かつ奥深いエッセイ集である。「字吹」という、辞書にはない専門用語がある。字幕と吹き替えである。字幕は台詞の長さで字数が決まる。目安が一秒=四文字である。内容をぎゅっと凝縮して、かなり激しい意訳をする場合も少なくない。複数の人物が同時にしゃべっているときは、どれかを省略せざるを得ない。吹き替えはその点わりあい緩やかだが、登場人物の呼吸や間や口の動きに合った日本語が必要だ。翻訳作業では、かつては字幕を参照しながら吹き替え台本が作られていたが、最近はほぼ同時進行になったようだ。

字幕翻訳者と吹き替え翻訳者はたいてい別人なのだ。キーワードになるような言葉は、配給・制作会社から「字吹統一でいきましょう」と注文がつけられる。お互いに「誤訳チェック」の機能を果たしてくれるらしい。筆者によれば、表現があまりに違うときは、たいてい字幕のほうが間違っているそうだ。ここでいう「字吹」は映画館で上映される映画についての話だろう。DVD、テレビではまた別の翻訳者がやっているらしい。もう長いこと映画館に行ったことがないので、あの独特の味わい深い字幕は見られない。いや、現状を知らないけど。DVDの字幕は全く味気ない。吹き替えが嫌いだから、必ず字幕ONしているけど。

昨年1月、安倍首相が「テロに屈しない」と決意表明したとき、なんか妙に居心地が悪かったものだが、その正体がこの本を読んでわかった。「言葉から受けるイメージは個人差があるでしょうが、私にとって『屈する』は、強い相手に屈服するイメージ。『権力に屈する』などが典型例です。従って、否定型の『屈しない』は『自分は弱い立場だけど負けないぞ』というニュアンスをまとうことになります。一市民が『テロに屈しない』と言うならまだしも、世界有数の経済力や軍事力を誇る大国の首脳がそれを口にすると、どっと違和感が押し寄せるというわけです。強者のくせに弱者ぶるんじゃないよ、と」。

まさしくその通りである。安倍首相は言葉を吟味せずに軽率に発した。海外ではなんと訳された知らないが、まことにみっともない。筆者の違和感はごもっとも。でも後ろの方は、無闇に「戦争法案」と煽り立てるメディアらしい表現なのが残念である。文末には「テロに屈しない」に文句をつける以上、別の言い方を提案しているのが潔い。「テロに動じない」いいですね。

「バイオハザード」シリーズは筆者訳。そのIIIで、アリスは白い少女として視覚化された人工知能と対峙する。「姉は人類存続のために論理的に動いただけよ」と言う人工知能に対し「Yeah, Kill a few, save a lot」と切り返すアリス。直訳では「そう、少数を殺して多数を救うってわけね」、これがたった2秒しかない。字幕は8文字以内。さあ、どうする? あとは映画を見てくださいという。わたしも考えたが思いつかない。そこでDVDをレンタルして確認したら、「少数を犠牲にね」だった。こんな簡単なことがわからないとは情けない。最後まで見て気がついた……この映画、ずっと前に見ていた。 (柴田)

太田直子「字幕屋の気になる日本語」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4406060391/dgcrcom-22/


「バイオハザードIII」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003NVV7W8/dgcrcom-22/



●保険相談続き。彼の会話の基準は「そもそも何のために入るのか?」だった。スポーツで骨折しても、その手術代や入院費は、本人や家族の人生が狂うような負担にはならない。携行品損害もそう。

骨折箇所によって働けなくなるなら、その間やりくりするための貯蓄があればいい。つまり、無理して入ることはない。本人が重傷の場合は、普通の医療保険でカバーできるだろう。けれど事故で人様に重篤な被害を負わせたら?

医療保険の宣伝「三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)」は、それによって人生が狂う可能性があるから、よく耳にするのだ。

最近は長期入院がなくなった。乳がんでは日帰りだってあり得る。ところが抗がん剤や放射線治療、リハビリは長期に渡る。重病で働けなくなった場合、それらの費用の負担ができるか? できるなら保険に入る必要はない。貯蓄さえあればいい。

余談だが、リハビリは一生保険でカバーできないことを知っておいてと言われた。これ以上良くならない(症状固定)と医者が判断した時点で打ち切られる。 (hammer.mule)

保険商品をよく知ろう(傷害保険編)
http://www.nihondaikyo.or.jp/insurance/17-4.aspx

ああ、頭が痛い……

三大疾病とは?保険に入る前に知っておきたい基礎知識と参考データ
http://hoken-kyokasho.com/sandaishippei


がんの治療費はいくらかかる?
http://hoken-kyokasho.com/gan-chiryohi

(このサイトはよく検索にひっかかる。SEO出来ているんだろうな)

がんの治療法
http://www.antm.or.jp/05_treatment/011.html