クリエイター手抜きプロジェクト[475]IoT編 電子工作せずに温度計を作る(2)/古籏一浩

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今回は前回に続いて、IchigoJamとFaBoセンサーを利用した温度計の作成です。前回は、IchigoJam Shieldと#207の温度センサーだけを使い、温度を表示しました。

・IchigoJam用Shiled
http://fabo.io/503.html

・#207 Temperature I2C Brick
http://fabo.io/207.html

今回は、これに加えてLCD表示モジュールと、複数のI2Cモジュールを接続する部品が必要になります。

・#213 LCD mini I2C Brick
http://fabo.io/213.html

・#701 OUT/IN I2C Expand board
http://fabo.io/701.html




シールドのI2Cコネクタに「#701 OUT/IN I2C Expand board」を線で接続します。「#701 OUT/IN I2C Expand board」は4つのI2C差し込み口があるので、そこに温度計とLCDを接続します。もし、接続する線が足りないようであれば、以下の4線ケーブルを購入します(自作できるなら、それはそれでOK)。

・#1302 4Pinケーブル
http://fabo.io/1302.html

これで準備完了です。次は計測した温度をサーバーに転送します。IchgioJamは標準では無線通信機能がありません。IchgioJamをWiFiやインターネットに接続するには、以下のボード(シールド)が必要になります。

・MixJuice
http://mixjuice.shizentai.jp/
https://hello002.stores.jp/items/57158ddc9821ccac9300058b

最初に、IchigoJamの上にMixJuiceを重ねます。この状態でネットワークに接続するための設定を行います。IchigoJamで以下のように入力します。

?"MJ APL" 

すると、接続可能なアクセスポイントのリストが表示されます。あとは、以下のようにアクセスポイント名とパスワードを入れて、リターンキーを押します。

?"MJ APC アクセスポイント名 パスワード" 

これで自動的に接続されます。以後は電源を落としても設定は保存されたままになります。

設定が終わったら、このMixJuiceの上にFaBoのIchigoJamシールドを重ねます。これで3階建てになります。他にも温度グラフを表示したいのであれば、以下のグラフィックボードを重ねます(この場合、IchigoJam+MixJuice+PanCake+FaBo Shield の順番で重ねます)。

・PanCake
http://pancake.shizentai.jp/

これでハード関係の接続と設定は終わりです。後は以下のBASICプログラムを実行すれば、現在の温度がLCDに表示され、1分ごとにサーバーにデータが転送されます。

サーバーのURLは600行目で指定してください。610,620は送信する温度データです。1000行目から1040行目までがLCDへの表示を行うプログラムです。

1分ごとでなく、より短い間隔で計測したい場合や、より長い間隔で計測する場合は2000行目の WAIT 60*60の値を変更してください。1秒=60なので10秒ごとであればWAIT 10*60にします。5分ごとならWAIT 5*60*60となります。

100 CLS
110 D=#3E
120 POKE #800,#40,0,2,#C0,#39,#11,#70,#56,#6C,#38,#0C
130 POKE #810,ASC("+"),#30,#30,#30,#30
140 A=I2CW(D,#801,1,#804,5)
150 WAIT 10
160 A=I2CW(D,#801,1,#809,2)
170 WAIT 10
180 A=I2CW(D,#801,1,#802,1)
190 A=I2CW(D,#800,1,#810,5)
200 WAIT 10
210 POKE #800,#03,0,#80,0
220 POKE #810,#00,2
300 D=#48
310 A=I2CW(D,#800,1,#801,1)
410 A=I2CW(D,#802,1,#803,1)
420 A=I2CW(D,#810,1,#811,1)
430 A=I2CR(D,#810,1,#820,2)
510 LOCATE 0,3
520 T=PEEK(#820)*256+PEEK(#821)
530 T=T*5/64
540 ?"TEMP:";
550 IF T<0 THEN T=T*-1:?"-";
560 ?T/10;".";T%5;" "
600 ?"MJ 【GET サーバーのURL】";
610 IF T<0 THEN ?"-";
620 ?T/10;".";T%5;" "
1000 POKE #800,#40,0,2,#C0,#39,#11,#70,#56,#6C,#38,#0C
1010 POKE #810,ASC("+"),(T/100)+#30,(T/10%10)+#30,ASC("."),(T%5)+#30
1020 D=#3E
1030 A=I2CW(D,#801,1,#802,1)
1040 A=I2CW(D,#800,1,#810,5)
2000 WAIT 60*60
3000 GOTO 210

これまでは何か計測したいと思っても、何らかの工作が必要か、対応した部品を調達したりする手間がありました。FaBoなら、工作なしですぐに接続して使えるというメリットがあります。まあ、お金次第という見方もありますが、お金を払えば入手できるというのは、結構なメリットではないかと思います。

あと、IchigoJamもPS/2ポートからUSBになり、基板上のICサイズなどが変わりました。ただ、これまでのIchigoJam Uと互換性はあるので前回、今回説明した温度計などは、そのまま使うことができます。

・IchigoJam T
https://hello002.stores.jp/items/577dab079821cc737d003f59
http://fukuno.jig.jp/1470
http://fukuno.jig.jp/1492

基板むきだしだと、ちょっと……という人は、ケースに入れるとよいかもしれません。

・emerge+
https://shop.emergeplus.jp/

FaBo専用ケースはないので、無理矢理ケースに入れて組み立てると、以下の写真のようになります。



温度センサー以外にもいろいろ接続できるので、興味のある方はチャレンジしてみるとよいでしょう。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

そろそろ稲刈りの時期になりました。早いところは、もうコンバインで刈ってますが、うちは最終週あたりの予定。

まあ、あと10年も米が作れるかどうか怪しい。あと5年は大丈夫かなあと思いますが。じゃあ、企業で農業よろしく、という方向になっても予想以上に困難&予測できない事態になることが……(例えば予測では台風被害がないことになっていたり)。

日経では農業関係の記事があり、そこでは企業が農業から撤退というネタの記事が何度か掲載されています。(以下は最近の記事)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/252376/082400061/

5年でどうにか、というのは農業でなくても難しい。少なくとも5年は準備段階で10年目までが試験。それ以降、ようやく安定したものができる可能性が高くなる、といったところではないかと。

採算が取れて安定させるなら、最低でも20年のスパンを見てほしいところ。でも、一般企業で20年は長すぎるでしょう。農家より先に会社が潰れてしまう可能の方が高いかもしれません。トマトなど高付加価値の一部の野菜くらいしか、企業では採算が合わないのではないでしょうか。

そのうち、食料品も安く安定供給することも難しくなっていき輸入に頼ることになるとしても、為替レートによってかなり価格が変わってしまう(身近なところではガソリン価格のようなもの)と思われ、2027年あたりには「こんなはずではなかった」となっているかもしれません。

もし、農業をやるチャンスがあるなら、ノウハウの継承期間からして、ここ二〜三年が限度でしょう。ですので田んぼや畑、山林を持っている人は、親でも農協(JA)でも隣人でも誰でもよいので、いろいろ教わっておいた方がよいと思います。

農業技術も消えたら、それっきりです。農業系は一年に一回しかテスト(Undo)できないものも多いので、いろいろ試す前に自分の寿命が尽きてしまったりします。

・IchigoLatteを楽しもう
http://www.openspc2.org/reibun/IchigoLatte/0.9.1/

・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940332/

・Premiere Pro & Media Encoder自動化サンプル集
http://www.amazon.co.jp/dp/4802090471/

・JavaScriptによるデータビジュアライゼーション入門
http://www.amazon.co.jp/dp/4873117461/

・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/

・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/

・Adobe JavaScriptリファレンス
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6/

・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/