グラフィック薄氷大魔王[489]「便利! Google Keep」他、小ネタ集
── 吉井 宏 ──

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●便利! Google Keep

そんなのあったんだ。GoogleがEvernoteに対抗して作ったらしいオンラインメモアプリ。
https://keep.google.com/


Googleにログインした状態で初期画面を開くと、いくつかのメモに使い方が簡単に書かれている。チラッと流し読みすればすでにマスターしたも同然。簡単! リマインダーやリストの機能もある。

Evernoteもメモ.appも使ってるけど、もうちょっと軽い感じでメモをいっぱい放り込む場所がほしいと思ってた。Evernoteはほとんど「Webクリップ倉庫」と「デジクリ原稿用ネタ倉庫」になってて、メモとして活用してるとはとても言えない状態。メモ.appは初期設定フォントが小さすぎて使いにくい。

Google Keepは一時的なメモやFacebookコメントの下書きなどの、雑多なものを放り込むには最適。使い始めてまだ一週間ちょっとだけど、もう手放せなくなってる。やっぱ完全オンラインは「同期」がなくて良い。

一括エクスポートの機能があれば完璧なんだけど、永久保存されない前提の仮置き場的な使い方もいいかもね。




●OneNote for Macで手書きメモ

ようやく! 手書きに対応したんだ、Mac版OneNote。
http://applech2.com/archives/microsoft-onenote-support-pen-tablet.html


やった! アイディアスケッチなんかにも使える。
http://www.yoshii.com/dgcr/OneNotetegaki

EvernoteからOneNoteに移行するツールも出てた。手書きメモでOneNoteの魅力が30倍くらいアップしたとはいえ、さすがに乗り換えはしないと思うけど。乗り換えツールがあるのは安心感があって良い。
http://www.lifehacker.jp/2016/08/160826evernote_to_onenote.html


●メモ.appの文字サイズとリッチテキスト

Macのメモ.appは、最小限のシンプルさがなくなってからあまり使わなくなった。書き始めるとめちゃくちゃ文字が小さいし。以前は初期設定のフォントを指定できたはず。

で、今日気づいたのは、メモ.appは新規メモ開始スタイルを指定できるのね!「タイトル」にしておけば、大きめの文字でボールド。これならなんとか使う気になる。

JeditのメモはヒラギノW6の13ポイントを150〜175%表示(19.5〜22.75point)で使ってる。この大きくて読みやすいサイズに慣れちゃってるから、小さい文字だとダメなのです。

以前も書いたように、リッチテキストってフォントやサイズや色など、内容以外のことに気を取られるのがめちゃくちゃウザい。

Evernoteも便利だからしかたなく使ってるけど、テキストまわりでめんどくさく、すぐ「全選択、command+Shift+F」でスタイル削除しちゃう。

●ワイヤレスイヤホン AirPods

最初、あまりカッコイイとは思えなかった。棒の部分が指向性マイクロフォンになってると知ったら、形に違和感はなくなった。確かにこの形でなければならない必然性がある。

従来のケーブルが繋がる部分の形に似てるから惑わされるけど。っていうか、ムービー見ると、こんな小さなデバイスにどんだけ機能詰め込んでるんだ? って驚く。
http://www.apple.com/jp/airpods/


しかし、今の形のイヤホン、僕の耳に合わなくて転げ落ちる orz しかたないので、以前のイヤホンに付属していたような黒いスポンジカバーを買ってつけてるけど、モソモソしてつけ心地が悪い。

それより何より、AirPodsは落っことす不安が大きい(片方ずつ買えるらしい)。きれいな色のシリコンパイプで両方を繋いでおいたら安心だけど、先端を塞ぐとマイクロフォンが使えない。ピアス穴がある人なら落ちない工夫できそう。耳たぶに棒を直接差せるように穴を開けるの流行るかもw

それか、ポリデントみたいのでイヤホンと耳穴を隙間なく詰めちゃうのはどうかな?w 取れにくいし。

ストラップ穴をつけてくれないのがAppleらしい。ちょっとした工夫の余地を残すことで、iPhoneケースもこんなに市場が拡がったわけで。

●ずっと気になってたイラスト

テレビや雑誌やWebのニュースからやまもといちろうブログまで、一日に何度も見るタッチのイラスト。けっこう好き。

最初はめちゃくちゃ売れっ子のイラストレーターだなあとか思ってたけど、どうも「素材集」らしい。知り合いのイラストレーターのタッチに通じるところがあるので、ひょっとしたらその人が匿名で描いてるのかなと思ってたこともあったり。

思いついてイラストを画像で検索したところ、謎が解けた。
http://www.irasutoya.com/


「いらすとや」っていう素材サイトなのね! すごいよここ。大量のイラスト
を用意してるので、たいていの用途には間に合ってしまう。ある種、イラストレーターの究極の夢を実現しちゃってる。見かける頻度から言えば、日本で一番売れてるイラストレーターといって過言でないかも。

使用頻度の多そうなモチーフやテーマだけでなく、とんでもなくニッチなテーマや時事ネタなど、すごい勢いで増やし続けてるようだ。

数千点を一人で描いてるとは思えない。アートディレクターが管理して複数のイラスト職人が描いてるのかな。Facebookで話題にしたら、連絡したことあるという人がいた。どうも一人でやってるらしい。

関連 『どこで使うんだよ…「いらすとや」のイラストが何でもありすぎる!』
http://matome.naver.jp/odai/2145480803802298401



【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


先週書いた「迷ったあげく再導入したある機材」と格闘中。Amazon返品(一か月以内は可)の誘惑と戦ってますw こうなることは想定の範囲内。どうにかうまい使い方を編み出さねば……。

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii