[4223] マイクロソフトの本気「Surface Studio」

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《ゆっくり行く人は遠くまで行ける》

■ローマでMANGA[102]
 天才的なプロジェクト:ネームを読み取れない作画家
 midori

■グラフィック薄氷大魔王[496]
 マイクロソフトの本気「Surface Studio」
 吉井 宏




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■ローマでMANGA[102]
天才的なプロジェクト:ネームを読み取れない作画家

midori
https://bn.dgcr.com/archives/20161102140200.html

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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行きます。

●ゆっくり行く人は遠くまで行ける(イタリアのことわざ)

以前にここで紹介した「天才的なプロジェクト」は、ゆっくりながら着実に進んでいる。
https://bn.dgcr.com/archives/20160129140000.html


ストーリー担当のフランチェスコは、もう自分の仕事は終えて、時々消えてしまう作画担当のジャンピエロを脅すのが主な仕事になっている。私は全部で39個あるショットのうち、最初の4個のストーリーボードを終えた。

以前、日本の漫画家さんがフランス人の作家と組んで、作画を担当されたことがある。ネーム(マンガのストーリーボード)を作りながら、かなり苦労をされていた。

渡された文には行動が書かれている。日本のmangaは人物の感情をベースに語って行くので、例えば「少女が預かってくれた家族と一緒に食卓についた」と書いてある場面で、mangaではこの少女がどんな気持ちで食卓についたのかを表現する。

屈託なく楽しく食事を始めるのか、内気で恐る恐る家族の顔色を伺いながら食事をするのかを描く。欧米のマンガだったら、食卓があって少女と家族が席に付いている絵があればそれで問題はない。

フランチェスコの文を読みながら、同じことを経験した。例えば、主人公の青年が、森の中を移動するというシーンがある。一人で移動しているので黙っている。

黙っているのはいいけれど、緊張しているのか、淡々としているのか、ちょっとワクワクしているのか、その辺は表現がない。

幸い作家のフランチェスコと、Facebookのメッセンジャーを利用して、色々質疑応答ができる。その結果、慣れた道順なので主人公はテキパキと森の中を進むが、暇つぶしの散歩のようなのんびりしたものではなく、敵がいつ何時出てくるかと若干の緊張がある、という状況を頭に描いていることがわかった。

「テキパキ」は、次から次へと道を進み、渓流をボートで進み……という行動で表現し(似た大きさのコマを並べて行動を描く。ただし、アングルをコマごとに変えて時間の経過を表す)。

「若干の緊張」は、物音を聞いてライフルを構える、鳥の群れが木から飛び立って主人公がそれを見送る、というシーンを入れて表現することにした。欧米マンガの文法だったらこのシーンは特に必要がない。

ボートで進みながら葦の影に老婆の影を見るシーンがあるのだが、このシーンに関しても、文ではその事実が書かれているだけで、影を見た主人公がどう思ったのかはこちらで想像する他はない。

ギャッ! とオールを落とすほど驚いてしまうのか、またか! という感じなのか、この現象を主人公がどう捉えるのかを読者に示す必要がある。

また、今まで淡々と一人暮らしの主人公の日常生活を描いてきて、初めてなにか尋常でないものが登場する、物語の進行を示唆する大事なシーンなのだ。

作家と話し合って決めた主人公の性格をもとに、この影を見るのは初めてではない、という状況も確認して、影を見た主人公が一瞬ハッとして動きを止め、疲れか、とでも言うように目頭を抑えるコマを入れた。

「ハッとして動きを止め」たコマの後に、やや大きめなコマに主人公のボートが浮かぶ水辺を、上から見た遠距離のアングルをいれ、次のコマはまた主人公に戻ってややアップで目頭を抑える絵にした。

こうした、感情を表す動きのコマや、地理的情報を伝える俯瞰絵を入れたりするのがmangaっぽいストーリーボードなのだ。

俯瞰図は地理的情報(キャラと周りの位置関係)の他に、このコマではボートを中央付近に小さく配し、周りの大きな空間を水にすることによって、「独り(老婆は存在しない)」という意味合いを伝え、また、作画家の彩色で彩度を落とした緑で、オドロオドロしさを醸す意味もあるのだ。

作家とは意気投合して、フランチェスコの文を読むと映像が頭に浮かび、雰囲気もキャッチできる。言葉で「こういう感じ?」と確認するとフランチェスコも「そう、そう!」と喜んでくれる。

なぜかなかなかわかってくれないのが、作画家のジャンピエロだ。ジャンピエロは、長くボネッリ・エディトーレで作画家の仕事をしてきた。
http://www.sergiobonelli.it/


作家がストーリーを書き、作画家が絵にしていく。ボネッリの場合、作家は脚本にまでするのが普通のようだ。つまり、ネームの文章版だ。ページごと、コマごとに解説がある。「p.1、コマ1 主人公が馬でこちらに向かう。遠景。」など。

私が渡すストーリーボード(ネーム)があるのに、何度も「脚本がないからどうしていいかわからない」というので、私とフランチェスコは口をあんぐりと開けたものだ。

しかたがないので、フランチェスコがネームを一ページづつ画像として挿入し、「p.1、コマ1 主人公が馬でこちらに向かう。遠景。」という解説をテキストでつける書類を制作して、ジャンピエロが納得できるようにした。

私のネームはもちろものすごくラフなタッチで、でもなるべく雰囲気がわかるように、マッチする写真を探しだして背景に挿入したりする。
https://www.flickr.com/photos/26327603@N04/30562243325/in/album-72157675690676075/


ネームは見開きで作り、絵は雑ながらわかりやすくできていると思う。絵の雑さとは裏腹に、コマの大きさやキャラや小道具の位置は正確においてある。ところが、ジャンピエロはやはり習慣で、行動のみを読み取る。

例に上げた見開きの、右のページに主人公がネズミの入ったかごを地面に置き、かごのアップという二つのコマが並んでいる。

一コマ目でネズミのかごを置く主人公が、やや中央にあるのは故意なのだけど、行動のみ見るジャンピエロの下書きでは、人物を下の方に配置して、次のコマでかごが中央にある。
https://www.flickr.com/photos/26327603@N04/29928815293/in/album-72157675690676075/


一コマ目でキャラを中央に置き、その周りに空間を配したのはキャラに読者の視線が行くように誘導する効果がある。ジャンピエロはキャラを右下に置いたが、その配置でもキャラに目が行く。

どうしてだろうと、じっと見ていたら、キャラとその他の線の交点で、長方形を構成しているからだとわかった。
https://www.flickr.com/photos/26327603@N04/30562500485/in/dateposted-public/


だから、一コマ目の配置はジャンピエロの提案を飲むことにした。でも、これだと、一コマ目のキャラ+ネズミのかごと、二コマ目のネズミのかごで、視線が右上がりの斜め線を描いてしまう。

斜めやジグザグ視線は、見る人の無意識下に緊張を伝達する。このシーンではまだ緊張は必要ないので、この右上がりの斜め線はよろしくない。

そこで、ふたコマ目のネズミのかごの位置を下げて、視線が地平と平行になるようにお願いした。
https://www.flickr.com/photos/26327603@N04/30562245945/in/dateposted-public/


次に同じページの下段の三コマを送ってきた。
https://www.flickr.com/photos/26327603@N04/30263495370/in/dateposted-public/


リンク画像の下がジャンピエロの下書き、上が私の直し。

ジャンピエロは、ネームとフランチェスコの脚本で行動だけ読むので(ジャンピエロが理解した)指定通り、三コマ内に主人公が中央に配置されている。

三コマ目がグン!!と大きくなっているのが見えないかっ!見えなかったらしいので、そのようになるようにお願いした。

こうした直しは、FaceBookのグループメッセンジャーでやりとりする。

フランチェスコは私の見方(manga構築法)を理解するものの、基本は欧米マンガだから、ジャンピエロの提案に違和感はなかったらしい。

私の長々した直しのメッセージが面白かったようだ。「ジャンピエロはまだ使うから壊さないでね」と言ってきた。

とりあえず、やっと25ページに辿り着く。

10月末から11月のはじめにかけて、ルッカコミックスというイタリア最大のコミックスフェアがあり、三人三様に用事があるので、このコミックスフェアが終わってから、いよいよ、やっと、出版社にミーティングも兼ねて持って行くことになる。


【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】midorigo@mac.com

このテキストが掲載される日に、本文で言ったルッカコミックスが終わる。毎回、日本人ゲストの通訳としてオフィシャルスタッフの一員になる。

一昨年あたりから日本人ゲストが少なくなり、また、ゲストを呼ぶイタリアの出版社内に日本人スタッフがいたりして、イベント通訳、案内人の御役目が少なくなってきている。

翻訳コンテストの審査員の御役目も二年前から預かり、今年はmanga家としての役割もあるので、スタッフとしての作業が少ないのは実はありがたい。

MangaBox 縦スクロールマンガ 「私の小さな家」
https://www-indies.mangabox.me/episode/58232/


主に料理の写真を載せたブログを書いてます。
http://midoroma.blog87.fc2.com/



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■グラフィック薄氷大魔王[496]
マイクロソフトの本気「Surface Studio」

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20161102140100.html

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●Surface Studio

マイクロソフト初のデスクトップの発表。ヤバい! 本気出してきた!

GIGAZINE『Microsoft初のオールインワンPC「Surface Studio」登場』
http://gigazine.net/news/20161027-surface-studio/


カッコイイなあ! クリエイティブ向けと銘打ってるのか。

AppleがApple Pencilを活かしてこういうマシンをiMacとして出してくると信じてたのだが。最近はマイクロソフトのほうが思い切った製品を出してくるようになった。ワクワク度においてAppleとマイクロソフトが逆転?

28インチか。……Cintiq 27 QHDよりデカいけど、軽やかに見える形。画面は4K。立てて普通のディスプレイ、倒して液晶タブレットへの変形が瞬時。値段も思ったほど高くない模様。ガラスの厚さっていうか、視差がSurface Pro 4並みだったら、最強の液タブになる可能性も。

やっぱ「これをメインマシンにしたい!」って思っちゃうよねえ。Appleがガチプロクリエイター層を切り捨てにかかってるように見える中で、こういうの出してくるって……民族大移動が始まる?

2000年頃、「一体型」ではないけど、SONYがWACOMと組んだ15インチ液タブ付属のVAIOデスクトップPCがあって使ってた。

当時はマイクロソフトがタブレットPCを売り出そうとしてた時期で、デスクトップもこういうのが標準になってくるもんだと思ってたけど、タブレットPCが普及しないままコケちゃったw

iPadの登場によってタブレットPC的なものの普及がようやく始まり、マイクロソフトもマルチタッチが軌道に乗った。そして自らSurface Proで標準化にほぼ成功。15年越しでいよいよデスクトップもそうなってくる?

●Surfaceダイヤル

画面に載せると対応した表示が出て、ダイヤルを回すことで各種操作が可能という面白そうなデバイス。PowerMateのように音量やスクロールなど便利に割り当てられるんだろう。

ただ、僕の場合、左手用デバイスにはアレルギーがあるw 興味を持てない。

いろんな左手用デバイスを試してきたけど、結局キーボードショートカットが最強。キーボードに載せている左手を動かしたくないし。Cintiq 27 QHDでも、せっかくのExpress Key Remoteはぜんぜん使ってない。

Surfaceダイヤルも使いこなせたら楽しそうなんだけどな。

●Surface Studioの懸念事項ふたつと希望ひとつ

・Surface Pro 4と同じ仕様のペンだとすると、ペン先を画面から離した状態でサイドボタンでクリック不可。サイドボタンに中クリックを割り当て不可。

知ってる範囲でも3Dソフトではかなり不便というか、MODOもMAYAもまったく使えない(選択や画面移動など重要な操作ができない)。

マルチタッチやSurfaceダイヤルとの併用でなんとかなるのかもしれないけど。

・動画ではディスプレイの角度を指先で軽く変えられるのを強調してるけど、Cintiq 27でやってるように、体重をかけてのしかかって描くのはムリかもしれない。

Surface Proなんか軽く手を載せるだけでひしゃげて平らになってしまうけど、Cintiq 13なんかは角度が3段階に制限されるものの、思いっきり力を入れてもビクともしない構造。

とはいえ、Surface Proの評判が良くて類似製品がどんどん出てるように、Surface Studioの評判によっては、WACOM採用のデスクトップPCが各社からじゃんじゃん出てくる可能性もあるので、そっちに期待したい。

っていうか、こうやって書いてると僕、「液タブ大好き派」に見えるかもしれんけど、今も「なるべくなら板タブで全部やりたい派」だからねw 液タブは姿勢が疲れる。板タブはラク。

●Windowsに移行?

いくらSurface Studioが素晴らしそうとか言っても、Cintiq 27を入れたばかりではさすがに買えない。しばらく様子見。

でも、AppleにMac Pro廃止(わからんけど)などでプロクリエイター切り捨ての動きがあるとしたら、MacからWindowsに移行しちゃうのもしかたないのかも。アプリもMac版しかなくて困るってのは、ほぼなくなってるんだから。

うまい具合にSurface Pro 4が手元にあるのでこれをサブマシンにし、メインマシンをWindowsに買い換えたらそれで移行完了。割と簡単w 頃合いを見計らってSurface StudioかWACOMのMobileStudioを、とか。

●新MacBook Pro

一方、翌日のAppleの発表。やっぱMacBook Proだけだったか〜。なんでこんな暗い写真を使うのかと思ったらグレーなのね。MacBook Proとあろうものが、カラーバリエーションって orz
http://www.apple.com/jp/macbook-pro/


より薄型で軽量ってことは、MacBookのように基板の高度な集積が行われたに違いない。Touch Bar、う〜ん、使ってみないとどのくらい便利なのかわからない。

で、三年たっても新Mac Proが発表されなかったってことは、廃止と受け取ってかまわないのかな? ひっそりと生産中止になる日が来るのか?

●Touch Barの問題

小手先感はおいといても、Touch Barが意味するのは「Appleはパソコンの画面をタッチにするつもりが毛頭ない」ってことじゃないか?

マルチタッチに最適化したMacを出すつもりがあれば、Touch Barなんて小技より先にいろんなソフトのマルチタッチ対応を進めてるはずだし、マルチタッチになればTouch Barは余分な機能になる。

あと、製品紹介ページの

「まず長い間キーボードの上部を占領していたファンクションキーを取り去りました」
「キーボード上にある『fn』キーを長押しすると、Fキーのセットが表示されます」

Fキーって邪魔なレガシーなのか? 「fnキー長押しでFキーになる」って? プロがどんだけFキーをブラインドタッチで使いまくるか知らないのかと。Photoshopでも3Dソフトでも、Fキーをあと二列くらい標準でほしいと思ってるのに。

MacBook Proを使う時間のほとんどは、外部ディスプレイとキーボードで使うので当面は関係ないけど、でもそのうちTouch Barは便利で手放せないものになってくるのかもしれん。その場合、純正Bluetooth/USBキーボードにも、Touch Barをつけてくれないとね。

●シネマディスプレイが生産中止

そういえば、噂されてたGPU搭載シネマディスプレイは出なかった。と思ったら、シネマディスプレイは6月に生産終了してたのか!

GIZMODO「Appleが5K解像度モニタにLG製品を採用」
http://www.gizmodo.jp/2016/10/apple-lg-5k.html


シネマディスプレイのパネルは、以前からLGだったらしいので心配はしてないけど、Appleのディスプレイがドーンと机にある時代は、過去のものになっちゃったんだなって感慨。

ディスプレイが純正って大きな意味があって、グラフィックデザイン関係の事務所で使われてるディスプレイの大半がApple純正ディスプレイ。だからどこでもだいたい同じ色で表示されてたはずで、カラーマネジメントをそれほど厳密にやらなくても済んでた。

いろんなメーカーのディスプレイが使われるようになると、キャリブレーター必須になってくるかも。デザイン事務所にiMacがズラリと並んでる間は大丈夫だろうけど。

僕的にも、そろそろ寿命なLEDシネマディスプレイを新調しようと思ってたのだった。でも、Cintiq27を「いざというとき液タブにもなるメインディスプレイとして使う」は結果的に正解になったわけだ。

●エンターテインメント企業

思い出した。この新MacBook Proって「hello again」だったんだw iMacが発表されたときと同等の衝撃を期待しちゃうよなあ。

まあ、僕らはAppleを新製品発表で楽しませてくれるエンターテインメント企業って思い込みすぎてるのかもしれんw 面白かったのはスティーブ・ジョブズであって、Appleじゃなかったってことなのかも。

外観変更なしでちょっと新しめのCPUなどに載せ替えて「新型登場!」ってドヤ顔してくれれば、そのほうが最近のAppleらしくて安心したかもしれないw こういう小手先のことやってくると本気で心配になる。

まあ、近い将来に新MacBook Proを買うことになるかもしれないけど、大事な点がひとつ。SierraでWACOMペンタブのトラブルの件がなんとかならない限り、新しいMacをほしくても買えないorz

●追記、ちょっと回復

新MacBook Pro。実は「リリースされた瞬間にCPUが型落ち」って言われてたのが、発表を残念に感じた大きな理由だったんだけど、GIZMODOの記事によればどうも違ったらしい。

GIZMODO「素朴な疑問。なんで新しいMacBook ProとSurfaceは古いCPUなの?」

「MacBook Proは3機種とも前世代のSkylakeのままなんですね。そんなこと言ったら、この直前にMicrosoftが発表したSurface StudioとSurface BookもSkylakeでした。なぜ?

Appleに聞いてみたら、『まだKaby Lakeは出回っていないからだ』という意外とシンプルなお答えでした。」
http://www.gizmodo.jp/2016/10/macbook-pro-cpu-sky-lake.html


そうだったのか。ちょっと回復。Touch Barに慣れて便利に思えるんだったら、まだ「MacBook Pro 15インチと板タブだけで3D仕事をバリバリやりたい」は有効。また15インチだけで仕事して試してみよう。すぐ大きなディスプレイに戻っちゃうけど。


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com/

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


先日書いた「Surface Pro 4をCintiq27で使うとなぜか筆圧が効かない」は、再度やってみたら大丈夫でした。普通に筆圧効く。と思ったら、Photoshopでは筆圧効くけど、CLIP STUDIO PAINTやFleshPaintやSketchbookでは効かない模様。やっぱタブレットPCに液タブ繋いで使うなんてイレギュラーなことやると面倒が多い……。

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii



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編集後記(11/02)

●図書館で見つけたDVD「ジュマンジ」を見た。1995年公開のアメリカ映画で、ずいぶん前にWOWOWで見たような記憶がある。まだCGがそんなに使われていない昔の映画だったと勘違いしていたから、この度見直して、SFX満載の映像に驚いた。1995年といえば「トイ・ストーリー」や「アポロ13」の年だった。この頃はもう3DCGが当たり前に使われていたのだ。「ジュマンジ」では3DCG、アニマトロニクス、ミニチュアなどを使って、奇想天外なストーリーを展開していた。現在の映画では、3DCGと実写との境目が見つからないが、20年前のこの作品にはわずかに見えて、なんだかホノボノとした感じがうれしかった。

恐怖のボードゲーム「ジュマンジ」に翻弄される四人の男女の物語。このゲームを始めたのは、少年アランと少女サラ。アランが知らずにスタートさせたゲーム盤は、サラが投げ捨てたサイコロの目だけ勝手に駒を進めて、暖炉から吸血コウモリを飛来させる。アランは気味の悪いゲームの進行を止めようとするが、うっかりサイコロを盤上に落としてしまい「ぞろ目が出たらジャングルだ、5か8が出るまでジャングルだ」の文字が現れ、アランの体はゲーム盤の中へと吸い込まれていった。サラは恐怖で家の外へと逃げ出し、アランはそのまま消息不明になってしまった。だがゲームはまだ終わっていない。そして26年後。

アランの住んでいた家に引っ越してきたのが、両親を事故で亡くした少女ジュディと少年ピーター。彼らが「ジュマンジ」を再開すると、巨大な蚊、オマキザルが出現。ピーターが5を出すとライオンが現れ、ゲーム盤内のジャングルから大人のアランが帰還する。あれこれあって、26年後のサラもゲームに参加させられる。出現したのは、巨大植物群、アランを執拗に追うハンター、そしてシロサイ、アフリカゾウ、シマウマ、ダチョウ、ペリカン、フラミンゴの大群、さらに台風、大地震……次々と襲い来る厄災に立ち向かう四人。彼らの町もメチャクチャだ。このゲームを終わらせるために、彼らはサイコロを振る。

……ゲーム終了。厄災の群れたちはすべてゲーム盤に吸い込まれて、今まであったことはなかったことになり、26年前の少年アランと少女サラに戻る。まだ生まれていないジュディとピーターは消える。そして26年後。アランとサラは結婚し、経営する会社のクリスマスパーティに父母とともに現れたジュディとピーターに会う。アランとサラは、この場で、ジュディとピーターが両親を失うことになる旅行を中止させる。未来を変えたのだ。素晴らしいエピソードで締めたので、ただのドタバタアトラクション映画になる危うさをみごとに回避したのであった。続編は2005「ザ・スーラ」、見たような気がする。 (柴田)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B012VQCYFY/dgcrcom-22/

「ジュマンジ」


●ボーンデジタルさんの書籍プレゼントのご応募お待ちしておりますっ! Twitterで「@dgcr RAW現像ビフォー/アフターのプレゼントに応募」と一言つぶやいてくださいまし。RTもぜひお願いします! 応募が多かったら他のプレゼントも実現できるかも。

いつかの保険相談続き。雑談の中で覚えていたこと。保険に興味も必要もなさそうな若者カップルが来店。短期旅行保険が欲しいとのこと。いかにもな風貌だが、事務に徹する。

案の定、審査で落ちる。スノーボードを賠償保険で何度も買い換えていた模様。いつ壊れたかなんてわからないもんね。ブラックリストを保険会社では共有しているそう。

そんなことをする人が! と驚いていたら、ゴルフクラブはゴルフ場の証明書が必要なんですけどね、と。

カメラや眼鏡、オーディオプレイヤーは補償してくれるところは多いが、携帯電話やスマホ・タブレットはほとんどなし。iPodなら補償してくれるんだろうか……。

ノートパソコンは以前は補償してくれるところは多かったが、最近は減少気味。どうせ、けが(自転車含む)の保険に入るなら、携行品の対象を比較して選ぶのもいいよ。 (hammer.mule)

青年アクティブライフ総合保険
http://www.aiu.co.jp/individual/product/accident/active/

キャンセル費用や救援者費用、レンタル用品補償なんかも組み合わせられる。
就業外なら補償倍とか。アウトドア好きの事務員さんに良さそう

7P。対象外となる主な身の回り品
http://www.aiu.co.jp/eyakkan/DBOOK/AH/AH_LLP_20131001_H/index.html

ここはスマホやノートパソコンは範囲に入っているのか?

13P。携行品損害補償条項
http://www.aiu.co.jp/eyakkan/DBOOK/AH/AH_LLP_20131001_Y/index.html

眼鏡はコンタクトレンズに類する? スマホ系は見当たらず。