[4247] コンシューマー向け3Dプリンター劇的な進化

投稿:  著者:  読了時間:19分(本文:約9,300文字)


《右手と左手、交替してみりゃいいじゃないか》

■ショート・ストーリーのKUNI[205]
 右手と左手みんな違ってこれでいいのだ
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[88]
 コンシューマー向け3Dプリンター劇的な進化
 織田隆治



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■ショート・ストーリーのKUNI[205]
右手と左手みんな違ってこれでいいのだ

ヤマシタクニコ
http://bn.dgcr.com/archives/20161208140200.html
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でんでん山博士は売れないもの書きである。博士と書くが単に名前であって、「ひろし」と読む。決して難しい論文を書いて博士号を取得したわけではない。

そのでんでん山博士が、この日は一日中、博士にしてはまじめに仕事をして、今まさにぬくぬくとした布団の中で眠りに落ちようとしている。博士はこのひとときをこよなく愛している。眠りが自分をとらえ、夢の国へと引きずり込む。

ああ、だめだ、まだだ、まだだ、いや、もういいかもしれない、でも、でも、お願いだからもう少し、ああ、たまらない、いっそ身をまかせようか、いやもう、なんというか、あっはん…このどっちつかずの状態をもう少し楽しませておくれ…とわずかに残った理性で踏ん張ろうとするが、やがて抗いかねて落ちていく、その落ちていく自分自身を見ている、もうひとりの自分がいるような感覚。

と、そんなふうに博士がもにゃらもにゃらしていると、どこかで話し声がするではないか。

──まったくもう、今日という今日はがまんできないわ

──なんなんだよ、うるさいなあ

おどろいて聞き耳を立てる。

──うるさいじゃないわよ、ほんとになんであたしだけがこんなに働かなきゃならないのよ。ちょっと、聞こえてるの、左手!

──聞こえてるから、そんなに大きな声を出すなよ、右手さん。

どうやら博士の右手と左手が会話しているようなのだ。

「今日は博士がめずらしくまじめに仕事してたわ。午後からさっきまでずっとパソコンの前に座って書いてた。まあ中身はどうあれ、ていうかろくなもんじゃないことはわかってるけど量的にはたいしたものだった。おかげであたしはまた腱鞘炎が悪化しそうよ」

「そうかい。ぼくはそれほどでもないけどね」

「あたりまえよ! あんたの働きが悪いからほとんどあたしが打ってるんじゃない。博士は過去何度かタッチタイピングの練習をしたことあるけど、みごとに挫折。結局『わしにはわしのやりかたがある。ほとんど右手の人差し指と親指でしか打ってないとしてもそれが何なんだ! だれに見せるもんじゃなし』と開き直ったおかげでほとんどあたしが打つことになってしまった。

あたしが必死でキーボードの上をばりばり動き回り、かつマウスを操作しているのにあんたはたまに人差し指でちょん、と打つだけ。クールファイブのバックコーラス以下。せいぜい餅つきのときに横から水をつけるひと、オーケストラのシンバル」

「それ、どっちも大事な役割じゃないか」

「世の中まじめにやっても報われないことが多すぎ。あんたなんか最低賃金にも相当しない働きしかしてないのに」

「いや、給料もらってないし」

「博士も博士よ。カナ入力にすればいいのに、なんとなくかっこよさそうという理由だけでローマ字入力にするからよけいたくさん打たなきゃならない」

「博士がみえっぱりのばかであることは認める」

認めるなよ! と博士はおぼろな意識の中でつっこもうとするが、なにしろ半分寝ている状態なので無理だ。

「ぼくにいわせると君は少々おせっかいだ」

「なんですって」

「たとえば『私はそう考えたのであった』と打つとき、君はぼくが打つのを待ってりゃいいのにTやG、D、時にはSにまででしゃばって打ってしまう。越境行為がはなはだしい」

「あんたが遅いから見てらんないのよ!」

「勝手にやっといて『あんたはたまにAを打つだけ』だなどと言わないでほしいもんだ。隅っこに追いやられて小さくなってるぼくの気持ちもわかってほしいね」

「もっとさっさと打てばいいじゃない。博士が書くのは一応小説だから、どうしても『だった』『なかった』『なのだ』『だから』とか、AとかDが多いでしょ。あんたがもたもたしてるといら〜〜っとする、てか、こっちにも影響がおよぶのよ!」

「別にゆっくり打ってもいいじゃないか。売れっこ作家ならいざしらず。売れないもの書きのいいところはのんびり書けるということだろ。遊びをせんとや生まれけむ。人生、楽しんでなんぼ。ぼくはあくせくしたくない」

「あんたといるとのらくら体質がうつりそうだわ。おお、いやだ!」

そのあたりで博士はごうごうといびきを立て始めたので後は知らない。

次の夜。

博士が飽きもせずに、ああだめだめ、いやん、あーん、もーと寝落ち前の甘いひとときを楽しんでいるとまた会話が聞こえてきた。

「前から言ってるでしょ。タオルをしぼるときにあんた全然力入れてないじゃない。あたしばっかり」

「ぼくとしては十分に力を入れてる」

「どこが」

「ぼくは力が弱いんだ。君の6割くらいだろうな。弱いものの立場に立ってものごとを考えるべきだ」

「がんばればできるわよ! さぼってるだけじゃない」

「あのさ。ぼくたち左手が力も弱く不器用でもあるのは、ぼくたちのせいじゃない。なんでも右手中心にできてる社会のせいじゃないか。ぼくたちだって華々しく包丁を使ったり、ピンポンで鋭いレシーブを打ちこみたいもんだが、ほったらかしにされたおかげでこんなふうになったんだからな。ぼくたちは社会の犠牲者なのさ」

「犠牲者ですって。甘ったれないでもらいたいわね」

いいぞいいぞ、もっとやれ〜という声が聞こえた。博士は半分寝ながら、どこだろうと訝っていると

「あんたたち、黙っててちょうだい、右足と左足!」

ああそうか。足か。

「いいじゃないか、言わせておけよ」これは左手。

「足の場合は右も左もあんまり関係ないでしょ!」

「そんなことないぞ〜」

「利き足でつい踏ん張るしな〜」

「靴のかかとの減り具合も全然違ったりするぞ〜」

「水虫になるときもばらばらだしな〜」

「椅子の上に靴下脱いであぐらかいてたら脱いだ靴下が床に落ちて、それを足の指でつまんで拾うときは〜」

「右足左足どっちでもいけるけどな〜」コーラスで来た。

でんでん山博士は依然もにゃらもにゃらと夢うつつの境をさまよっていたが、つられてつい言葉を発してしまった。

「右手と左手、交替してみりゃいいじゃないか」

一瞬、しーんとなった。

まずかったかな、と思ったのもほんのつかの間。やがて本格的な眠りに背後から猛タックルされてかすかな抵抗を試みるもむなしく、すとんと意識がなくなった。


次の日。博士は朝の牛乳を飲んでいて、いやにカップが重いと感じた。カップを持つ右手がしんどくて耐えられない。わしも年かと悲しくなった。確かに年だけど。

昼にラーメンをつくってテーブルに運ぼうとしたときは丼が傾いて、もうちょっとで熱いスープがこぼれるところであった。

右手が「重っ」と感じて、つい下がってしまったようだ。さらに、いざラーメンを箸で食べようとすると麺がろくにはさめない。ラーメン食い歴50年、日本のインスタントラーメンの歴史はすなわちわが人生と言っても過言ではないわしが何としたことか。と思って気がついた。

ははーん。交替したか。

さすがに違いは歴然だった。突然現れたゴキブリを、右手にはえたたきを持って叩こうとしたときは狙いがはずれまくり、二度三度と失敗したあげくパニクったゴキブリがぶわーんと飛んできて、もうちょっとで博士の顔面にぶつかるという恐怖の体験をしてしまった。

鼻くそをほじくろうとした指は間違えて口の中に入り、仕方ないので歯に挟まったものを無理矢理探してほじくった。

博士はあきれはて、むしろおもしろくなった。メールを打つにもいつもの倍の時間がかかり、もたもたぶりに自分で吹いた。

すると、途中から打つのが速くなった。なんと、左手が右手の領域まで進出してくるのだ。左手は「U」や「I」までどんどん指を伸ばして打ち、右手の分までさっさと仕事をしてしまった。右手は左手になってもやっぱり右手で、左手は右手になってもやはり左手なのだった。

「もう、ほんとにあんたって、見てらんないから。はらはらするばかりでいつもの5割増しで疲れちゃった。交替は今日一日でおしまいだからね! あたしがいかに毎日、苛酷な労働をこなしているかわかったでしょ!」

「君は忙しくしてるのが好きなようだからそれでいいじゃないか」

「ご、誤解よ!」

「それにしても君は相変わらずおせっかいだ。ぼくをまたいで『:』や『@』を打とうとしたときにはびっくりしたよ。あんなことしてたら、腕がひきつれるぜ」

「だから…遅すぎるからつい手を出したくなるの! 博士だってもうこりごりと思ってるわよ」

「そうとは限らないぜ。それに…」

「それに?」

「今まで遠いので気づかなかったけど、マウスとぼく、なんか気があうみたいなんだよね。向こうもぼくのこと、まんざらでもないような。うふっ」

「何それ! かんちがいよ、きっと!」

「そうかなあ」

「そうに決まってるって! だれがあんたのこと!」

右手と左手の会話を、博士はまたしても、もにゃらもにゃらしながら聞くとも
なく聞いていた。

うーん。左手にも困ったもんだが右手にも問題があるし、なんというかこれはその、あっちを立てればこっちが立たず。

のんびり屋の左手と、基本忙しいのが好きだが文句の多い右手。

わしにとってはどっちも大事であるし、どっちがいいということはない。それぞれの個性というものだ。ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワ〜ンとSMAPも言ってたではないか。解散するけど。

ここはひとつ、どちらもが今のままで日々楽しく暮らしていけるよう、仕事を配分するのが親心というものだろう。

翌日、博士はまたろくでもない小説を書き始めた。

「ふと思う。東京でもっとも古い店。地図、ひろげる。雪の降る日に。そして見つける。ふと、イチョウの木に妹と弟とともに、交響曲のむちうちに」

──意味不明だ。

博士が何を考えていたかというと、なるべく右手の領域の比率を上げる、左手はあくまでものんびりさせたいということだ。甘やかしすぎだろうか。

「A」はたまにしか打たなくて済むように、過去形は避けることにした。過去の話なのだが。登場する地名も「大阪」だと「A」を2回も打たなければならないので、くやしいが東京にする。「那覇」とか「金沢」は論外だ。Aの連続で左手がうろたえ、右手がいらついてしゃしゃり出るに決まっているから。

人物の名前は「福本由起夫」にするか。「笹田大三郎」はやめよう。いや、それだけか。

これで配慮したといえるのか。いえないような気がする博士であった。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
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今年の大河ドラマは三谷幸喜脚本ということで珍しく毎週見ている。歴史にうといもので、このドラマで初めて、真田幸村とか後藤又兵衛がどういう人かわかった(ちょっとだけ)。大阪城の堀がだまされて埋められたということは子どもの頃にかすかに聞いた記憶があるが、改めてドラマで見て、いまごろ「徳川家康むかつく〜」と思ってる私。遅すぎだよ。


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■3Dプリンター奮闘記[88]
コンシューマー向け3Dプリンター劇的な進化

織田隆治
http://bn.dgcr.com/archives/20161208140100.html
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急に寒くなりましたねぇ…。(´・_・`)
僕は明日から東京へ久しぶりに出かけます。厚着して行こっと。

で、本題なんですが、最近のFDM(熱融解式)3Dプリンターは、凄いですね。低価格のプリンターでも、かなりのポテンシャルですね。

僕が使い始めた頃は、本当に普通に出力するだけで大変でした。サポートが付いた所は汚いし、どうサポートを使わずにプリントするか、ということをずっと考えながらデータを制作していました。時間もかかりますしね。

最近のFDMプリンターは、サポートも綺麗だし、出力のスピードも早くなったし、素材も安くなったし、本当に凄いです。

僕が使い始めたのは、まだ4年前。たったの4年でこの進化は凄いです。

まず、劇的な変化を感じるのは、素材。

基本的に僕はPLAしか使いません。ABSを使いたかったんですが、当時のABSは熱収縮が激しく、テーブルからすぐに剥がれました。

ちょっと大きいものを出力すると、すぐにテーブルから剥がれて、モジャモジャの芸術品が出来上がりました。

そこで、やっぱりPLAになるわけなんですけど、当時のPLAは凄く固い!もう凄く固い!!

出力時の温度が低いので、熱収縮が少なく、テーブルからの剥がれはABSよりはかなり少なかったんですが、出力した物を研磨すると、固いし、融点が低いので激しく研磨すると、PLAが溶け出してきて、サンドペーパー等に詰まり、すぐに交換するかしないとダメでした。

そこで、次に発売されたPLAは少し柔らかい素材となりました。しかし、、、そこでまた問題が発生。

出力された形状を維持出来ないんですよね。日時が経つと、どんどん変形していきます。重さや力がかかる個所は、顕著にその変形が出ていました。

これは、PLAが湿度にかなり弱いことも影響してたんだと思います。塗装したりして、表面を表に出さないようにはしていましたが、それでも変形していました。

ところが、最近のある種のPLAは、かなりABSに近い特性を持つようになってきています。研磨もし易く、ある程度の強度も持っていることで、もうABSを使わなくて良いんじゃないかなぁ、とも思っています。

そして、プリンターの方の進化も凄いです。

まず、僕が使っていたコンシューマー向けの3Dプリンターは、テーブルが冷えたままでした。

当時、テーブルに両面テープを貼ったり、マスキングテープを貼ってノリを付けたり、他にも剥がれかけてきたらガムテープで固定するなんて荒技もやっていました。

最近のプリンターは、テーブルにヒーターが付いているものが主流になっています。これは、テーブル本体が熱を帯びることで、素材を保温できます。

そうすると、素材の熱収縮を抑えられるので、テーブルから剥がれにくくなる訳ですね。ABSを出力する際には、このテーブルの加熱が必須だと思います。

それでも反るのがABS…。悩ましいところです。

そして、素材を送るエクストルーダーという部分があるのですが、概ねのプリンターはヘッド部分に付いていました。

そうすることで、安定した素材の供給が可能になるのですが、逆にヘッドが重くなり、造形の際に「慣性の法則」でブレが生じてきます。

エクストルーダーとヘッドを分離し、別になったものも出て来ていますが、エクストルーダーからヘッドまでの距離があるため、安定した圧力を与えにくいという問題も出て来ます。

その辺の改良も行われてきています。個体の剛性もかなり強くなり、プリンター本体のブレも軽減されるようになってきています。

そういった面で、今日のFDM式3Dプリンターの熟成度がかなり上がってきているんですね。

そして、次に上げられるのが、光で硬化する樹脂を用いたプリンターです。コンシューマー向けでは、まだまだ全然「これ!」というものがないように思えます。

インクジェット方式の光硬化プリンターは、前から結構良いと思っています。光硬化タイプで、DLP等の方式のプリンター。精度は凄く良いのですが、まだまだこなれていない印象です。

テーブルにぶら下がるタイプのもののことなんですが、MiiCraftやProJet1200といったものは、結構使えるプリンターだと思いますが、なんせ造形範囲が小さく、ジュエリー以外の分野で、第一線になるものはほとんどない状況です。

現在のところ、B9クリエーターやForm2といったプリンターが、まだ「使えるレベル」だとは思いますが、樹脂を入れるバットやプールといわれる部分の仕組みが、まだまだ熟成されていないと思います。

テーブルからの剥がれがまったくない、とまでは言いませんが、やっぱりまだFDMと同じように、とは行かないようですね。データを工夫したりする必要もありますね。

それから、バットの掃除も大変ですし、バット底のシリコン部分の劣化。これ、一番の問題ですね。

シリコンを貼り直すのもかなり面倒ですし、バットを交換するとしたら結構なお値段。まだまだランニングコストが高すぎます。

特許関連の問題もあるんだろうと思いますが、今後色々と発展して行くんだろうなぁ、と思います。

3Dプリンターって、凄くいいんです。最近では、あまりマスコミに取り上げられなくなりましたけど。これ、3〜4年前とは違って、マスコミ的に言うとセンセーショナルでもないのでしょうね。

でも、最近色々と海外の情報なんかを見ていると、猛烈な速度で3Dプリンターが進化しています。もっと、取り上げても良いんじゃないかなぁ…。

中小零細企業や工場で、もっと普及すべきなんだと思うんですよね。そして、もっと使える人を増やさないと、日本は海外からどんどん遅れて行く…。

教育しかり、一般向けの情報もしかり。なんとかならないものでしょうかねぇ…。


【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp


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編集後記(12/08)

●本人・南伸坊、写真・南文子「本人遺産」を読んだ(2016、文藝春秋)。「オール讀物」に八年も長期連載されたものに、「週刊プレイボーイ」「芸術新潮」掲載分、さらに撮り下ろしを加えて80人ほどの「本人」写真、さらに東海林さだおとの対談を配した、高校の教科書みたいなシブい表紙のおもしろ本だ。南は長いこと、自分にとっては他人にあたる「本人の顔」になりきり、写真に撮られるというバカバカしい所業を続けてきた。そして、世界遺産はユネスコ分類では三つあるが、「顔」も文化遺産といえないだろうか、「顔面遺産」というべきものが考えうるのではないか。そう強弁するに至ったようである。

人に笑ってもらうのが大好きな夫がこんな企画を立て、ノリノリの妻がメークと写真を担当、まことに麗しい夫婦である。ほぼ半数の「本人」では、その本人がひとり語りしているが、その人になりきったセリフ、文体でじつにうまいもんだ。こういうのを「本人術」というらしい。始めのうちは女装に過ぎなかったものが、いまやこれでもかという感じで女性になりきっている。恥ずかしいという気持ちはもはやないらしい。かなり危ない領域に入っているのかもしれない。しかし、女性はあまり似ていないと思う。「ルリ子と旭」は両方ともかなり似ている。壇蜜は似てない。文章は似てる。ほとんど完璧な本人だ。

南は丸顔だから長い顔の人は似せるのが難しいはずなのに、長い顔の人の方が上手だ、と東海林の指摘。たとえばスティーブ・ジョブスはかなり似ているが、おでこの上の髪の毛を肌色に塗って皮膚のように見せているのだという。南はイラストの仕事で似顔絵を描くときは顔の特徴を誇張するが、本人術は三次元のものに三次元のものを表現しているので、特徴だけ誇張すると浮き上がってしまい、かえって似なくなるという極意を掴んでいる。撮影はデジカメだからものすごい量の写真を撮る。モニタを確認し、表情を研究しているとそのうち似てくるそうだ。結局、目を似せるのが一番重要だということが判明した。

そもそも似せたいだけなので、イヤな感じにしたいわけではない。みんなが思っているその人のイメージを援用して、デフォルメするという方法にはしたくない。東海林「似顔絵や顔面相似形というのは識別を軽く混乱させるんだよね」南「そうなんです。混乱というのを脳ミソは好きなんですね」このあたりが結論。傑作は、清原和博、舛添要一、大江健三郎、ドナルド・トランプ、石黒浩、長嶋茂雄、振分親方、東海林さだおだな。しかしまあ、なんでこんなやくたいもないことしているのか。人に笑われたいからといっても度が過ぎる。図書館で借りて読んだが、自分の本棚で保存しておきたいような本ではない。 (柴田)

南伸坊・南文子「本人遺産」:なか見!検索 をチェックしましょう
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163905103/dgcrcom-22/


●毎度のことだが、ヤマシタさんの発想が冴えてはる。/3Dプリンターの実力比べの結果を見せてもらった。モジャモジャのもあった。だいぶ前のことになるけれど、Macで使うプリンター実力云々を思い出した。DTP初期の頃。/3D CADの使えるのがいるんですけど、誰か雇ってやってください……。ニーズないのかなぁ。

/スマホ料金見直しの続き。UQなら、auのiPhone 5sをそのまま持っていける。まだ使えるのにもったいないと思っていたからラッキー。

なぜか9月の時点では、Apple製品は動作確認端末一覧にはなく(10月24日の表会後にApple製品は一覧に復帰)、UQ独自の仕様による5sが販売されていた。ネットでは5sが使えるという話だったし、UQのサイトからはプロファイルをダウンロードできるようになっていた。

ということで、契約前に二週間試せる「Try UQ mobileレンタル」というサービスでSIMを借りた。切替はSIMを入れ替えて、キャリアプロファイルをダウンロード&インストールするだけ。機種によってはSIMの入れ替えだけで使えるようになるらしい。

データのみのテストだが、スピード、品質、接続状況にまったく問題がなかったので、というよりauとの差が感じられなかったわ。 (hammer.mule)

ソフトバンクとauから同回線MVNO、SIMロック解除不要で乗換え可能に!
http://iphone-mania.jp/news-144440/

Try UQ mobileレンタル
http://www.uqwimax.jp/signup/tryuqmobile/

iOS端末の設定方法
http://www.uqwimax.jp/support/mobile/guide/apn/ios2.html

UQ、2016年秋冬の新端末/サービスを発表 - 新CMは深田恭子ら扮する"三姉妹"
http://news.mynavi.jp/articles/2016/10/24/uq/
(書いていたのが10月だったので古い情報ですみません……)