crossroads[38]神ってる? バグってる?
── 若林健一 ──

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こんにちは、若林です。
Facebookのタイムラインに流れてきた「プライム会員限定Kindle Fire今日だけ3,480円」にまんまと釣られて、一台お買い上げしてしまいました。

プライム会員限定なので、これをきっかけにプライム会員になった人も多かったのかも。みんな、Amazonの罠にまんまとハマってますね。


●流行りの言葉

今年の流行語大賞は広島カープ・緒方監督の「神ってる」だったそうですが、私が最近広く浸透しているなと思う言葉に「バグってる」があります。Dojoに来ている子どもたちでも普通に「ここ、バグってるねん」というやりとりが行われるほど。

自分的には「神ってる」より、「バグってる」の方が圧倒的に使われてるイメージなんですけどね。

「バグ」という言葉については以前も取り上げたことがあるのですが、元々エンジニア用語だったものが、携帯電話やスマートフォンの「アプリ」の利用拡大をきっかけに多く一般へ普及しました。

一般化したことによる副作用というか、影響として、本来不具合として挙げられるべきではないものも含めて「バグ」と呼ばれることもあります。

それはバグじゃない
https://bn.dgcr.com/archives/20160216140200.html


●バグりすぎている

その一方で、最近は頻繁に「バグ」に遭遇するようになっている面もあります。元々「バグ」というのは、ごく稀に遭遇する隠れキャラ的なものだったはずなんですが、今はそんなことありません、かなり頻繁に「バグ」に遭遇します。

つい先日も、Facebookの日本語入力の不具合で文章がおかしくなる現象があり、ちょっとした祭りになっていましたよね。

笑いごとで済んでいるうちはいいのですが、ITが生活必需品となっている今は、笑いごとじゃ済まなくなっているなと思います。

もちろん、お金に関わるものや人命に関わるようなものは、時間をかけてテストされ、慎重にリリースされているのですぐに重大な問題にはならないと思いますが、日常的に利用するソフトウェアの品質は下がっているように感じます。

利用されるアプリの数や利用頻度が高くなっていることを考えれば、仕方のないことなのかもしれませんが、やれ人工知能だ機械学習だと機械が賢くなればなるほど「バグ」が及ぼす影響が大きくなることは間違いありません。

●技術よりも大切なもの

ソフトウェアの開発環境が進化して、誰もがソフトウェアの開発ができるようになっている今、大切なのは技術的な知識ではなく、品質に対する意識なのかもしれない、そういうところを啓発していきたい。

人間は神でないのですから。

もしかすると、自分のバグも自分で直すような技術が開発されて、自己修復できる人工知能が現れるのかもしれませんね。そうなったら、完全に神ですよね、完全に自分の想像の域を超えています。


【若林健一 / kwaka1208】
http://kwaka1208.net/aboutme/


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