歌う田舎者[58]台湾でなまはげる
── もみのこゆきと ──

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一年に一回は飛行機に乗らないと、禁断症状で精神が異常をきたす奇病に罹っている。前回は2015年12月の台湾行き。このまま飛行機に乗れないままだと、裏返った声で「酉年だから、飛びます、飛びます」と叫びながら発狂してしまうかもしれぬ。これはいかん。

そこで、この年末年始は妹の住む横浜に行こうと考えていたのだが、いつ何時も初動の遅いアテクシ。ネットの航空券予約状況を横目に卒業試験問題を作成していたら、12月も半ばを過ぎていた。

アテクシの仕事は20歳前後のお子様がたに、システム設計やプログラミングのインチキ指導を行うことなのだが、C言語は実務経験もなければ授業でも担当していないというに、なぜ問題作成の担当になっているのかわからぬ。メロスは激怒している。

やっと試験問題の作成が終わり、クレジットカード片手にチケット価格を眺めてみたのだが、学生たちの冬休みに当たる時期は、日程をどう組み合わせても、非正規ワープアのアテクシには高すぎた。交通費に30,000円以上は出せないという懐事情なのである。




●非正規ワープアの冬休み

致し方あるめえ。それならいっそ海外はどうだ? 薩摩藩から直行便がある行き先は、ソウル(大韓航空)、上海(中国東方航空)、香港(香港航空+香港EXPRESS)、台北(中華航空)の4か所である。そらもうLCCが安いだろうと思ったのだが、預け荷物追加料金を加算すると予算オーバーになってしまうのだ。ええい、LCCの役立たずめが!

この4か所だと、そそられるのは台北しかないなあ、去年行ったけど。いちおう航空運賃を調べてみたところ、空港使用料等々まで含めて、薩摩藩・台北往復29,400円である。何と絶妙な価格設定であることか。中華航空はアテクシの懐事情を知っているとしか思えない。他の行き先は予算を遥かに超過している。

そうか、台北な。そういや思い出したよ。去年の台湾旅でMRT(地下鉄)に乗るために買った悠遊カード(Suicaみたいなヤツ)、あの中には160元もの大金を入れっぱなしなんだよ。

それをPCデスクの上に旅の記念として放置プレイしてたんだが、賢い消費者としては、これはダメだろ。ちゃんと使い切らないと。

これは現地に行って使い切ってこいという神の啓示ではないのか。あるいはムハンマドの預言とかブッダの教えであるかもしれない。ちなみに160元がどのくらいの大金かというと、160元×3.7=592円である。大金だろ?

非正規ワープアとか言ってんだったら、旅に出ないのが賢い消費者の選択ではないかというご高説を垂れる御仁もおられましょうが、いやはや年をとると耳が聞こえにくくなりましてねえ。え、なんかおっしゃいました?

そんなわけで、ふたたびの台湾なのである。一昨年の台湾旅の間、便意王が降臨しない苦悩と絶望を綴った珠玉のコラムはこちら↓。

・2016年3月22日掲載:歌う田舎者[55]あこがれのBEN E.KING
https://bn.dgcr.com/archives/20160322140100.html


今回も泊まったのは、リーズナブル&清潔&快適なネオユニバースというゲストハウス。
http://minato-tw.com/


前回は1号館に泊まっているのだが、今回は新しくできた2号館に宿泊。1泊500元(通常日程で連泊の場合)。桃園空港から長栄巴士に乗り行天宮で下車すると、徒歩10分で2号館に到着。

ドアを開けると、推定年齢23歳のメガネ男子がソファに鎮座している。あらやだ可愛い。日本語がうまい台湾人スタッフで、通称オレオ君と呼ばれているらしい。ビスケットのオレオだ。彼の地で日本語を学んで7年。今や教える側でもあるそうな。

オレオ君から仕入れた現地情報をもとに、早速お土産の買い出しや夜市の散歩に出発である。

●なまはげのまま台湾の旅

ところで「なまはげる」っていったい何なんだよ。

なまはげない(未然形)
なまはげます(連用形)
なまはげる(終止形)
なまはげるとき(連体形)
なまはげれば(仮定形)
なまはげろ(命令形)

げ・げ・げる・げる・げれ・げろ。下一段活用である。受験生の皆さんはよく覚えておくように。アテクシ的には「なまはげる」とは、「泣ぐ子はいねが〜」のアレではない。

それはアテクシがご幼少のみぎり、ド田舎にある郡部の小学校から市内の小学校に転校してきたときのこと。ちなみに薩摩藩では「市内」と言えば、城下町・鹿児島市のことを指す。もちろん他にも市はあるのだが、「市内」は鹿屋市でも薩摩川内市でも奄美市でもなく、鹿児島市のことだけである。

ド田舎の小学校は、制服がセーラー服だった。ところが市内の小学校はことごとくブレザーだったため、セーラー服を来ていたアテクシはクラスの男子にいじめられた。

「なんよわいやー、小学生んくせにセーラー服なんか着てよかぶっせえ。中学生かよー(なんだお前は、小学生のくせにセーラー服なんか着てカッコつけやがって。中学生か?)」

涙をこらえるいたいけな小学生のアテクシ。そのうち、いじめっ子大将がわたしのおでこを叩いてこう言い出した。

「でこがはげちょらいよー。なまはげやらい、なまはげー!(おでこが禿げてるよ。なまはげだ、なまはげー)」

確かにわたしのおでこは広かった。前髪が風に舞い上がっておでこが全開になると、男子の一群が「でこがなまはげー、つるっぱげー!」と囃し立てるので、運動会の徒競走でも一生懸命走れなくなった。定位置はいつもビリから2番目である。15、16、17どころか、7、8、9歳と私の人生暗かったのである。

大人になって、秋田のなまはげは禿げていないことを知った。おそらくいじめっ子大将たちは、なまはげの「はげ」という音だけで、禿げていると思っていたのだろう。

今なら「あなたたち、ほんとに知性と教養のない方々ね。恥を知りなさい。あら、何よその目は。文句があったらベルサイユにいらっしゃい、ベルサイユに。おーっほっほっほっほ!」(←タカラジェンヌ定番の捨て台詞)と高笑いのひとつも決めていたのに。

アテクシの心の広辞苑は、「なまはげ=秋田地方で陰暦正月15日もしくは大晦日に行われる民俗行事」ではなく、「なまはげ=広いおでこを前髪で隠さずに、娑婆で跳梁跋扈する妖怪女子」に上書きされているのである。

それ以来、なまはげという単語はトラウマになっており、娑婆では未だにおでこを見せることができない。しかもくせ毛なので、ストレートアイロンがないと前髪をまっすぐ降ろせないのだ。湿気の多い日などは、くせが戻って前髪がどこを向くかわからないので、死にたくなるのである。

……というなまはげの説明に1,110字もの字数を費やしてしまったのだが、つまり、ストレートアイロンを忘れたのだ。台湾初日のまち歩きから宿に戻り、シャワーでも浴びて寝るかーと荷物を開けて気づいた。

「おーまいがーーーーっ! なまはげのまま台湾を旅せよというのかーっ!」

まずい。精神に異常をきたさないように飛行機に乗ったというのに、ストレートアイロンを忘れて精神に異常をきたしそうだ。

いや、落ち着け。ここは日本ではない。日本ではないからして、誰か知り合いに偶然出会うということもない。なまはげに変身する秋田県人に出会う確率も限りなくゼロに近いはずだ。

忍び寄る秋田県人に気付いたら、♪透明人間〜あらわるあらわる〜消えますよ〜消えますよ〜♪と念仏を唱えればよいのではないか。泣ぐ子はいねえ、一人もいねえよ、南無南無。

しかしながら微妙なのは宿の中である。ゲストハウスのリビングでは、宿泊者と何度も顔を合わせることになる。連泊だと毎日だ。これを通りすがりの知らん人というカテゴリに入れていいものか。二度と会わない人ではないのである。超絶まずいぞ。

しかも、ゲストハウスの宿泊者は若い男子が多いのだが、これがことごとく、あらやだ可愛いなのである。そんなリビングに、なまはげ状態で出ていくことなどできようか。

もうこれは日本人女子、いや日本人BBAとしては、女性専用ドミトリに引きこもって、固く扉を閉めておくしかない。おでこを見られたら死ぬのである。蒸発するのである。HPゼロである。

そのように悲壮な決意をし、天岩戸に引きこもったアテクシであるが、しばらくして扉の向こうから「ビールあるけど飲みません?」という声が。なに? 酒? 酒か?

酒は涙か溜息か、夜市に並ぶ小吃が、浮世のうさを忘れさせ、今日も台湾の夜は更ける。さあ、それでは歌っていただきましょう。薩摩藩の歌姫、もみのこゆきとさん!

ゴゴゴゴゴゴーッ。

あ、しまった。酒につられて天岩戸を開けちまったじゃねえか。心の中の玉置宏がナレーションするからいけない。

声の主は、ネオユニバースのオーナー、サチローにーさんである。にーさんと言ってもアテクシよりずっと年下である。ああ、しかしおでこが、おでこが…ええい、しのごの言ってる場合じゃねえ! 酒があるではないか、酒が! 

このうえは、酒をゴゴゴゴゴゴーッとかっ食らって、おでこが見えていることを自分の記憶から消せばいいのだ、きっとそうだ。そうに違いない! ゴゴゴゴーッ。

リビングに居た数人のゲストとともに、チリパウダーがたんまりかかったフライドパスタ的なものをカリカリしつつ、ビールをぐびぐび飲む。中国語の勉強で留学している男子や、ギターを持ち込んで歌う男子などを眺めていると、いやー、若いってほんとにいいもんですね〜(←水野晴郎風)。

♪だから〜あの青い空を見るの〜若い〜ってすばらしい〜。ぐびぐびぐびぐび。

このへんから記憶が定かではないのだが、何か話がエロ方向に振れたときに、猛烈に食いついたのは、もちろんこのアテクシである。

何やら台湾でホテトル的風俗嬢をする場合、ピンキリではあるが、30分で一発、4000元。そのうち、ホテル代が500元、ポン引きが1000元、嬢に渡るのは2500元くらいの比率なのだそうである。

サチローにーさんによると、西門のあたりで恋ダンスなどを弾き語っている日本人が、3時間で10,000元稼いでいるらしいので、風俗嬢の稼ぎとしてはちょっと微妙なラインである。……と、天岩戸の向こうまでわざわざ取りに行ったメモ帳に、そう書いてある。

しかし、それまで一緒に会話に参加していた可愛いオレオ君は、台湾エロ事情についてアテクシが食いついている間、ずっと下を向いてスマホで何かをやっていた。困っていたに違いない。

そう、日本語を教えているオレオ君は言っていた。「日本語、響きが優しいですよね。僕は好きです」わーーーーーー;;すいませんすいません。そんなあなたの目の前で、なまはげた日本人女子が「一発30分で4000元と。なるほどなるほど。で、その内訳が…」とか、鉛筆なめなめメモる風景のお下劣さはいかばかりか。ビールの酔いも覚めようというもの。

いや、アテクシ、日本人女子ではなく日本人BBAなので、あのそのすいません、違うんですそうじゃないんです…何がだ!

……今は反省している。でもデジクリのネタになったからいい。

この宿にはサチローにーさん以外に裏番長がいるのだが、裏番長の弟君の訪問もあった。これがまた、あらやだ可愛い男子であって、聞けばアテクシと同じ薩摩藩出身。しかも隣の隣町である。「えー、マジかー?」

ここで、薩摩藩出身であるかどうかを見分ける確実な方法を、全国の皆様にお伝えしたい。鹿児島弁イントネーションで「将来なんになるのー?」と聞いたとき、「こーむいーん!」と答えられるのが、真の薩摩藩の人間である。発音は標準語と逆で「こーむいーん!」の「いーん!」が上がる。

こーむいーん


まさか台北のゲストハウスの片隅で、薩摩藩出身の可愛い男子と「こーむいーん!」とユニゾンするとは思わなんだ。世界は狭い。

それにしても、トラウマを忘れるには酒が一番だ。酒や酒や、酒買うてこい!

アテクシの墓標には、「デジクリのお下劣&下ネタ担当、ここに眠る。仕事にあっては20歳前後の紅顔の青年たちに囲まれ、旅先でも可愛い男子と邂逅する、逆ハーレムの幸せな晩年であった」と刻まれるだろう……晩年かよ!

その他の小ネタは下記の通り。

【飛行機】中華航空

もちろん前回の台湾旅で、リクエストしないと酒は出ないということを学習しているアテクシ。空中小姐は2時間25分という短い飛行時間内に、ホットミールの機内食サービスと免税品販売をしなきゃならんので、アルコールのサービスなんぞしてる暇はないのである。ないのであるが、リクエストすれば出る。

魯肉飯の上に豚のカツレツが乗った風の機内食が配られると同時に、白ワインをリクエスト。プラカップに半分くらいだったので、この量なら赤ワインまでいけると、機内食を平らげた後、赤ワインをリクエストしたら、なみなみと注がれたものがサービスされた。

うむむ…あんまし飲むとトイレ近くなるんだよねえ……これはどう対処すべきかと考えたが、売られた喧嘩は買わねばなるまい。飲ませていただきましたとも、一滴残らず。

今回も機内を見渡す限り、昼酒かっ食らってる荒野のならず者はアテクシ一人であった。ちなみにThe Three Degreesの「荒野のならず者」は、邦題は西部劇っぽいが、原題の直訳は「Dirty Ol' Man(いやらしいオッサン)」であるそうな。

【Wi-fi】iTaiwanそのほか

iTaiwanは台湾政府が提供する無料の公衆無線LANサービスなのだが、超絶失敗であった。前回も謎の接続不良についてコラムに書いているのに、金がないのでWi-fi機器をレンタルしなかったのだ。貧して鈍すると、節約するところを間違うのである。
https://itaiwan.taiwan.net.tw/


iTaiwanは日本からネット登録したあと、桃園空港のインフォメーションカウンターでアカウントを有効にしてもらうのだが、台北市内に着いてからWi-fi接続を試みるも、ログインできない。

アカウントがパスポート番号で、パスワードが西暦生年月日なのだが、何度入れてもパスワードが通らない。しかも中国語表記なので、うーんとうーんと、何が書いてあるのかな、パスワードがダメってことかな?と、漢字を見て推測するしかない。

しかし、どんなに困難でくじけそうでも、信じることさ、必ず最後にネットは繋がると、KANも言っていたではないか。それを信じてパスワードを入れ続けたが、悲しいかな、うんともすんとも言わないまま、初日は暮れていった。

翌日なんとかパスワードは通ったものの、接続は前回にも増して不安定で使い物にならず、情報は宿のWi-fiにつながっているときにスクショを撮りためるという作業が必要になり、時間を無駄にした。

まあ、無料のサービスにしのごの文句を言ってはいかんでごわす。あきらめてWi-fi機器、借りてたもれ。

【観光】

☆士林夜市・師大夜市

士林夜市は、台湾を訪れた観光客なら必ず行くほどの大規模な夜市。屋台から服飾雑貨まで、なんでもある。

師大夜市は、規模は小さめだが周辺に大学が多い地区なので、きっとリーズナブルなものが売ってるんではないかと到着日に訪問。生煎包に長い行列ができていたのでアテクシ的台湾の定番ドリンク、西瓜汁とともに食す。大変美味し。

☆雲林

台北から台湾高鐵(新幹線)を使って約1時間30分の場所にある台湾随一の農業県。高鐵雲林駅から台西客運バスに15分ほど乗ると、日本統治時代に糖都と言われた虎尾に着く。製糖工場の小豆アイスは甘さ控えめ。

その後、虎尾からバスで西螺まで移動。ここはバスの本数が2時間に1本程度しかないので要注意。西螺で1940年頃に建てられた延平老街の街並みを眺める。なぜか醤油を醸造している会社がたくさん。西螺から高鐵雲林駅に戻るバスの接続が悪かったので、帰りは長距離バスに揺られて台北まで3時間。

台湾は観光地に無料のレンタサイクルが置いてあるのだが、雲林レベルの地方都市にも準備されていた。ただしアテクシ自転車に乗れないので、ただひたすらあるき続けるしかなかったのだが。

☆新北投温泉

台北中心部からMRTで約30分。温泉に入ってゆっくりするほどの時間はなかったので、公共の無料足湯に。お客はほぼ地元のじーちゃんばーちゃんたちである。午前10時半くらいに行ったのだが、芋の子を洗うレベルの大混雑。湯温高めで、足を突っ込むと「熱っつーーーっ!」という感じ。中国語ができたら、じーちゃんばーちゃんと世間話ができて和むだろうなあ。

☆松山文創園區
http://www.songshanculturalpark.taipei/


文化総合施設。Golden Pin Design Awardなるものを鑑賞。英語の字面だけで、金細工のピンバッジ展示会かと思ったら、中華圏向け商品をターゲットとした国際的デザイン賞の展示会なのだった。台湾の百の観光地をピクトグラムにしたものがかわいかった。敷地内には、熊本県をPRするくまモンブースや、マジンガーZの展示ブースが。

【食い物】

☆永和豆漿大王

朝ごはん屋として、日本語の情報ソースに必ず出てくるのがMRT善導寺駅そばの阜杭豆漿という店なのだが、午前中しかやっていない。朝起きてから宿でもたもたやってるアテクシは間に合わないので、阜杭豆漿の近所にあるここへ。24時間営業。

豆漿(豆乳)は前回いろんなおかずとともに食べたので、今回は鹹豆漿を。豆乳に干しエビ、ザーサイ、油條(細長い揚げパン)が入った、しょっぱい具沢山スープのようなもので25元。すっかりハマってしまい、3回もリピート。ちょっとラー油とか垂らしてみたり、香菜ばかすか投入しても美味しい。

☆温州大◎飩(◎=食へんに昆)

一口で食べるにはちょっと大きめのワンタンスープ。薄味なので、濃い味が好きな人は準備されている調味料・調味油の類で味を調えて。

ワンタンスープには結構たっぷりの葱や海苔がトッピングされている。野菜のワンタンスープをオーダーして65元。小菜多数。ご飯にするには少なめなので、小腹を満たしたいときに。

☆新葡園
http://www.shinpuyuan-group.com/jp/shinpu/index.aspx


地球の歩き方に「気軽に楽しめる本格飲茶。シックな雰囲気で女性ひとりでも入りやすい」と書かれている。お土産のヌガーを買いに行ったホテルロイヤルニッコー台北(老爺大酒店)の前。

確かに歩き方の説明通りのお店なのだが、シックなお店にシックじゃないアテクシが行くと、ちょっとごめんなさいすいませんな気持ちになるのであった。夜市のご飯とか危なくて食べられない! とおっしゃる方々には安心して薦められるお店。

☆騒豆花

豆花(豆乳プリンらしきもの)を提供するデザート屋。こじんまりとした小さなお店。豆乳プリンの上に茹でたピーナツが乗っかっている。うす甘いシロップがかかっており、体に優しそうな味。40元。他店のものも食べて味比べしてみたい。

【お土産】

☆オリジナルミルク味 マカデミアナッツヌガーキャンディー
http://www.royal-taipei.com.tw/jp/newsdetail.php?newsid=300


ホテルロイヤルニッコー台北で420元。台湾のヌガーランキング上位常連。でかいマカダミアナッツがざくざく。お値段高いだけあって美味。

☆原味牛軋餅乾
http://www.chfoods.com.tw/product.php?id=32


バラマキ用お土産。全聯福利中心で85元で購入。同じものが新光三越で150元。葱クラッカーにヌガーがはさまったもの。甘じょっぱくてうまい。同種のお菓子がいろんなメーカーから発売されている。ヌガーのクラッカーサンドが美味いとのオレオ君のおすすめで購入。

→帰宅してからも、いや、こりゃ美味いわ! で食べ尽し、国内でも手に入らないかと探したが、薩摩藩あたりのリアル店舗などにあるはずもない。ネット通販になくはないのだが、85元で買ったものが2,000円近くする。しかも送料別だったりして。

☆中国茶

問屋が立ち並ぶ迪化街で購入。いかにも女子が好きそうな可愛らしいチュールの布袋に入ったお茶。50元。あとで調べたら、花茶(ポットに入れると、お茶の葉が花のように開く工芸茶)は台湾での生産量は少ないらしく、大陸のものかもしれない。

☆李製餅家 パイナップルケーキ ☆微熱山丘 パイナップルケーキ
http://www.sunnyhills.com.tw/index/zh-tw


台湾土産の定番、パイナップルケーキは昔ながらの製法だと餡のベースに冬瓜が入っているものがポピュラーらしいのだが、李製餅家は冬瓜餡でやさしい味わい。微熱山丘はパイナップル餡で、ドライフルーツのパイナップルがざくざく入っている感じ。

微熱山丘の本店は、宿泊場所によっては、わざわざ行く時間がもったいないので、桃園空港店を利用すれば便利。ただし開店は午前7時なので、早朝便の人はちょっと焦るかもしれない。東京南青山にも支店があるが、餡の味が違うそうである。

【その他】

☆帰りの空港バス・料金支払い方法

桃園空港から台北市街地へは、空港のバスロビーでチケットを買って乗ればいいのだが、帰りは不思議な方法である。他のバス停がどうであるかわからないが、ネオユニバース2号館近くの行天宮の場合、バス停で待っていると、どこからともなくチケット売りのオバサンがやってくる。オジサンの場合もあるらしい。そのオジサン・オバサンからチケットを買ってバスに乗るのである。

※「飛びます、飛びます」坂上二郎

※「圭子の夢は夜ひらく」藤圭子

※「透明人間」ピンクレディ

※「愛は勝つ」KAN

※「酒は涙か溜息か」藤山一郎

※「若いってすばらしい」てるてる家族エンディング

※「荒野のならず者」The Three Digrees



【もみのこ ゆきと】qkjgq410(a)yahoo.co.jp

2016年末の『デジクリ行く年来る年』で、「デジクリに3回しか書いていないのに、年末の原稿にこっそり潜り込むサブリミナル詐欺師」を名乗ったアテクシ。今年は、今回のデジクリ1本で、2017年末の『デジクリ行く年来る年』に潜り込むことを目指しております。ぐははははは。

ところで、MRTに乗るための悠遊カード、今回の旅で残額は16元になったんすよ。賢い消費者としては、これはダメっすよね。ちゃんと使い切らないと。これはふたたび現地に行ってこいという神の啓示ではないのか。いや、絶対にそうだ、そうに違いない…エンドレスループ…。