グラフィック薄氷大魔王[506]「MAYA LTを使ってみた」他、小ネタ集/吉井 宏

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●先日の「紙のような描き心地」フィルムではなく別製品

Cintiq 27用の「液晶保護フィルム」を購入してみた。あくまで反射防止の保護のPETフィルムなので、たいした摩擦じゃない。けど、27インチCintiqの画面そのままよりはずいぶん摩擦がある。iPad Pro+Pencilで画面に貼って使うと描きやすい、お気に入りクリアファイルの感じ。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00XE36XHO/dgcrcom-22/

Cintiq的には「フェルト芯で画面に直描きする程度の摩擦が、通常の芯で得られる」くらいしか説明のしようがないけど、悪くない。フェルト芯を使うとさらに摩擦があって具合良さそうだけど、感触がカサカサしてちょっと苦手。

これを試した後で「紙のような描き心地」のフィルムに貼り替えて描いてみると、摩擦が大きすぎてツラい。中間くらいの摩擦のフィルムがあればベストなのだが。





化粧箱でない段ボールに、袋に入ったフィルムと方眼紙とヘラ等が入ってる。サイズは27インチCintiqの画面部分ギリギリのサイズ。「紙のような描き心地」フィルムは22インチ用なんだけど、その箱に一緒に入れられる。5インチ分どこ行った?w

http://www.yoshii.com/dgcr/hogofilm-IMG_1185.jpg

余談。立派な大判の方眼紙(写真は2つ折り状態)が2枚入ってる。小さい画面のデバイスに使うときに、フィルムを切って使うときのガイド用。なんかこのまま捨てるのはもったいない。コート紙なんでボールペンとかでラクガキでもするか。

●同じサイズの画像の中で最適な見せ方

The Daily Work作品の「気合いの入った勝負回」と「作り込みや塗り分けが単純なもの」。Webで並ぶ時には同じサイズ(長辺800pixel)なので、後者がだらしなく大味に見えてしまうのが不満だった。

気合い入れたのを大きく見せたいのは当然だけど、単純やその他大勢キャラも別に「捨て回」じゃないので、最適な見え方をしてほしいのだが。

と思ってたら、簡単な解決法があったのだった。同じサイズの画像でも、余白を大きくして本体を小さくすればいいだけじゃん! 小さいほうが見映えする作品なら「800pixelの正方形の真ん中にちょこん」でもいいんだ! なんで今まで思いつかなかったのかw

というか、TDW集中制作してたら、なぜか「点目」の地味な小品が5つ続いてしまったので、見せ方どうにかならないかと思ったのだった。

ただし、気合いを入れて作り込んだものより、単純で大味なやつのほうが人気出ること多いのだがw

■ MAYA連載 その2

○MAYA LTを使ってみた

MAYAも含めたAutodesk製品は、昨年から永久ライセンスが廃止されており、Adobe CCと同じく、期間使用のサブスクリプションのみ。導入時に大きな金額が必要ない代わり、使い続けるには料金を払い続けなくてはならない。

MAYAだけでもAdobe CCの数倍の料金。ちょっとしたあこがれだけで、気軽に導入するわけにもいかない。

そんな場合、MAYAの簡易版というかゲーム制作関連に機能を絞ったMAYA LTという製品がある。レンダリングなど映像向けの機能がなかったり、フルバージョンのMAYAとファイル互換性がなかったりする(FBX形式でやりとりは可)。

しかし、モデリングやキャラクター関連など大半の機能は、フルバージョンのMAYAとほぼ同等。これだとAdobe CCより安いのだ。

MAYA LTで基本操作などに慣れておき、いざというときにフルバージョンを1か月単位で使用するという作戦もアリだな。

MAYA LT体験版をいじってみた。MODOの操作や機能がMAYAのどれに相当するのか、探すのがとてもめんどくさくて気が狂うw それでも、ポリゴンモデリング的には僕がMODOでやってることは普通にMAYA LTでできる感じ。

http://www.yoshii.com/dgcr/mayalt-20160416-01.jpg
http://www.yoshii.com/dgcr/mayalt-20160416-02.jpg

ショートカットとかちゃんと覚えれば大丈夫なんだろうけど、MODO的な「最小限の手間でどんどん作れるスピード感」にまで行けるのかどうか不明。そのへん、CINEMA 4Dで久しぶりにモデリングしたときも、機能は十分なはずなのに、MODOの何倍も手間がかかる感じに耐えられないかもしれない。いや、まだわかんないけど。

こんな程度のモデリングなんて、どのソフト使っても結果は似たようなもの。今回、MAYA LTで試してみたかったのは、テクスチャペイントの書き味。それをやるには、UV展開の作業をしなくちゃならないけど、このまま続ける根性があるかどうかw (つづく)


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

先週のペンタブSierraの件で補足。「Sierraが原因」と書きましたが、El Capitanでも同様のトラブルが起きる。ただ、6.3.15-3を使えばほぼ支障なく使える。僕もそうしてます。「command押しっぱなし問題」、マウスで起きることもあるんだよなあ……謎。

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii