[4280] フキダシの形と位置の問題

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《パクチーが恋しくて》

■ローマでMANGA[105]
 フキダシの形と位置の問題
 midori

■グラフィック薄氷大魔王[507]
 「キーボードの置き場所問題」他、小ネタ集
 吉井 宏




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■ローマでMANGA[105]
フキダシの形と位置の問題

midori
https://bn.dgcr.com/archives/20170208140200.html

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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行きます。

●「天才的なプロジェクト」のその後

ローマのマンガ学校の講師仲間である原作者、絵師と組んで私がmanga式の演出をする「天才的なプロジェクト」は、絵師の遅れもあって企画出発から一年経過してしまったが、ようやく軌道に乗って来たようだ。

プロローグ4ページ+25ページの最初のエピソードが完成し、オノマトペを入れて完成原稿とし、出版社に送信するに至ったのだ。

これを書いている日の朝、出版社との連絡係である原作者から、編集部が原稿をダウンロードしたと連絡があった。出版社に請求書も送ったし、いよいよ正式に制作段階に入ったということ。

絵師は昨年、なかなか原稿を見せてくれないと思ったら、この描き方はどう? というのを3回もやってスタイルを変えて、その度に時間が経っていった。そうそう、その前には「自由にレイアウトを決めていいんだね!」と私のネームを無視したこともあった。

悪気でやったわけではなく、私の「演出」という立場をどうしても理解できなかったのだ。その上、私が作る乱雑な下書きのような「ネーム」の意味がわからなかった。

仕方がないので、ネームの上に赤で「このコマの目の位置の高さと次のコマの手の位置の高さを同じにして」などと注文を追加した。それでもネームの意味がわからない。「脚本を出してくれないと、どうしていいかわからない」と繰り返す。

原作者は肩をすくめて諦めて、私のネームを画像として埋め込んでワードで脚本を制作することにした。つまり、

「ページ2
1コマ目 主人公中央にアップ、憂い顔
2コマ目 島の遠景。水平線をほぼ中央の高さに……」

と、延々と続くわけ。こんなふうに文章で読む方が分かりにくいと思うのだけど、こちらでずっと仕事をして来たので、文句を言っても始まらない。

長くやって行くうちに、私の乱雑な下書きのようなネームを読めるようになってくるかもしれない。取りまとめ役の原作者は、私のネームをわかってくれるのが救いだ。

●欧文には横書きのフキダシ! と思いきや…

出版社に送信したプロローグ+最初のエピソードは、一人住まいの主人公の家での話なので、セリフがない。

副詞がそのままオノマトペになる日本語と、そうでないイタリア語での演出の違いを改めて感じつつ、ともかく終わった。主人公が無言で玩具を直すシーンで、主人公が画面に現れず、作業場の何か所かを「映し出す」構成をした。

主人公が現れないコマにも作業の音を入れたかったのだが、イタリア語にはそういう音がないし、無理に作っても読者には何の音かすぐには分からないので、オノマトペを入れることが出来なかった。

次のエピソードは、もう一人登場人物が現れて会話の連続になる。そこで、なるほどー! と思うことにぶつかった。フキダシの形と位置だ。

イタリアで翻訳出版されるmangaは、オリジナル通り日本式の読み方向だ。イタリア語は横書きで左から右へ読む。右から左へ読み進むmangaのコマ運びとセリフが、常にコンフリクトを起こしている状態だ。

しかも、縦書きの日本語に合わせて縦長のフキダシに横書きの文を嵌め込むので、単語が切れぎれになって読みにくい。

mangaファンで自分でもmangaを描く若者の多くは、絵のスタイルだけでなく、読み方向を日本式にして、フキダシも縦長にする。イタリア語なのに。

ページが進む方向とセリフの読みの方向がコンフリクトを起こすことと、縦長フキダシで文が切れて意味にくい、イタリア人読者を相手にイタリア語で書くのだからこの二項目は意味がない! とコメントする。

たいてい、これで慣れてるから全然違和感がないよ……とブツブツ言う。mangaみたいでかっこいい、とも。

今回、イタリアの市場向けにイタリア語で制作するのだから、フキダシの形は断じて横長だわ! と意気込んでネームを作って行って困ったことになった。

一段を全部使った横長の大きなコマだったら、横長のフキダシが入る。入るだけではなく、左寄り、右寄り、中央、上、下とフキダシを置く場所を選ぶことができる。

キャラの右にフキダシがあるのか、左にあるのかで、セリフを読む速度が変わってくるのだ。だから演出の大きな要素になる。

一段にコマが二個とか三個とか入って、コマの幅が狭くなると困ったことになるのだ。

イタリア語は他の欧米語同様、ひとつの文に主語、動詞、述語がある。ある、というか、ないと文にならない。必然的にセリフが日本語に比べて長くなり勝ちである。

その長くなったセリフを収める、横長のフキダシをコマの中に入れると、コマの横幅一杯になってしまうことが多々ある。絵も当然あるわけだから、フキダシはコマの上か下、横幅いっぱい使って置くしか方法がない。

コマの中央に置いたら、コマを三段に分けてしまってよろしくない。

欧米マンガでフキダシが全部コマの上部とか、昔のマンガだと、コマの下に文を置いたりしたのはむべなるかな、なのだ。

つまり、日本式の(やや)縦長のフキダシの方が、コマの中に自由に配置できるということなのだ。

manga好きの若者が自分のmangaを描くときに、文が切れて読みにくくともフキダシを縦長にするのは、「オリジナル」のmangaのやり方を真似したいと思ってるだけなのかも知れないけれど、縦長のフキダシを使うな、と言われたら大いに困るだろう、ということがよくわかった。

昔、手塚治虫が使っていたような、丸っこいフキダシがちょうどいい気がする。縦長フキダシほど単語を切らずに済むし、置く場所も横長より自由になる。

出版社に送った完成原稿を見たら、取りまとめ役/原作者は「全ページ無言だと寂しいから」と、主人公がモノに話しかけたりさせていた。そのフキダシの形は……カクカクとした横長長方形。そう来たか。

セリフがごく短いので、コマの幅いっぱいに広がらないで済んでいる。すごく感覚の優れた人だから任せて安心。でも、カクカクの長方形は予想外だった。とっても外国的。今後の演出のために頭に入れておかねば。

●ガンバレ、絵師!

今、絵師が次のセリフ満杯の10ページを製作中だ。出版社と月に10ページ納品すると約束しているのだ。

その次にさっさと進みたいから、次の10ページ分のシナリオを頂戴、と原作者に言ったら、いま絵師が描いている分が終わったら、それを見ながら書くと言った。

それぞれ製作の仕方というのがあるので文句は言えない。ネームを考える時間があまり取れない、ということだけは確かだ。ネットで色々な画像を見たり、テレビで映画を見たりして、なるべく様々なテンポや構図を頭に貯めているところだ。

ところで、この作品がいつから実際に掲載になるのかは、出版社の社長の胸三寸で、未定なのが残念。もっとも、まだ30ページしか手元になかったら、次が本当に来るのかどうか不安だから、スタートしないだろうな。

ちゃんと、何か月かにわたって、月に10ページを提出して初めて信頼を得ることになるのだろう。このへんは、日本人には理解しがたいことかもしれない。月に何ページ、と約束したらその通りにするのが普通でしょ? と思いますよね? 出版されなければ、当然支払いもない。

絵師、頑張って! と声援を送るしかない。


【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】midorigo@mac.com

最近興味が出て来たのが、筆と墨。墨はお手軽に墨汁だけど。私のmangaの「彩色」を、墨絵風に滲みを生かしてやってみ始めた。

元を辿ると、ローマのコミックスフェアで学校のブースに参加し、ライブで絵を描くのに、人のキャラは描けない、自分のキャラはない、そこで目の前にいる人の似顔を描き始めたのがきっかけ。

つけペンでキッチリ描くのは性に合わず、筆ペンを使って下書きなしで即興で描き始め、その線が気に入った。私のmangaもつけペンをやめて、筆ペンで野蛮な線を敢えて使った。繊細な線が描けない、とも言う。

さらに昨年、iPad ProとApple Pencilを買い、筆のアプリ導入して、それが気に入ってしまった。

デジタルで墨絵風な感じに影をつけてみた。Facebookにアップしてみたら、知り合いのプロの漫画家さんが「デジタルでもいい味出てるね。アナログでやってみないの?」とコメントをくれて、それがすごく私の心の奥の方にひっかかった。

デジタル彩色や描画を否定したり、アナログの方が上だという考えかたはまったく持っていないものの、私の場合は、白い紙が怖い……という事実を隠してのデジタルだから、見たくない欠点を見透かされた感じなのだった。

オンラインで和紙(風?)の紙を買って試してみた。あっ、しまった!失敗か! という線が結構面白かったりして、ちょっと自信を持ったところなのだ。消せない、後戻りできない、というのもいいかも。

アウトラインは筆ペンで描いて、それをスキャン。スキャンしたものをプリントアウトし、その上に和紙を置いて筆を使うことにした。墨が下に置いた紙を汚すので、これで原画は無傷のまま保てる。しばらくはこれで。

MangaBox 縦スクロールマンガ 「私の小さな家」。更新してない…
https://www-indies.mangabox.me/episode/58232/



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■グラフィック薄氷大魔王[507]
「キーボードの置き場所問題」他、小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20170208140100.html

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●バルーン!

ぼんやりしてたら、頭の中にゲルニカの「復興の唄」が流れてきた。そういえば、アドバルーンって最近見ないな。やはりコストや宣伝効果の面で下火になってるとのこと。ただ、空に飛ばす丸いバルーンの代わりに、キャラクターなどの立体バルーンは増えてるらしい。

キャラクターのバルーン。店内装飾などでよく見かけるし、ビッグサイトの展示会なんかでも、ゲームのキャラクターなどのバルーンをよく見る。

そういえば以前、広い会場の展示会用にバルーンで高さ2〜3メートルのキャラクターを作ってもらったら、見映えするだろうなと思ってたことがある。大きな作品っていうと、興味がFRP作品に移っちゃったのですっかり忘れてた。

先日、FBで程亮介さんが展示会に大きなバルーン作品を何個も展示してる写真があって、やっぱいいなあ〜〜! ぜったいバルーンだな! と。

http://okosama-star.com/category/balloon-art/

http://okosama-star.com/2015/09/15/%E5%A4%A7%E5%AE%9D%E5%AE%9D/


浅草橋のシモジマに行ったとき、周辺にバルーン制作の会社を見つけて、こういうところに一度問い合わせしようと思ってたんだった。Webで検索すると、オリジナルバルーン制作会社っていくつか出てくるぞ。いつか依頼してみたい。

●パクチーやきそば

ちょっと話題が古くなっちゃったけど、「ペヤング パクチーMAXやきそば」。一回目は素のまま食べたんだけど、意外に香りの強い乾燥パクチーが麺に絡んでもちょっと物足りなかった。

http://www.yoshii.com/dgcr/coriander-IMG_1207
http://www.yoshii.com/dgcr/coriander-IMG_1210

今回は生のパクチーをどっさり加えてみた。パクチーだけのサラダに麺がちょっと混じるくらいにw パクチー堪能だけど、さすがに味が足りない。アジアンエスニックのドレッシングとかかければよかったな。

http://www.yoshii.com/dgcr/coriander-IMG_1209
http://www.yoshii.com/dgcr/coriander-IMG_1212

絵の修行みたいでした。ひたすら、モシャモシャモシャw

数年前にパクチーハウスに行って以来、なかなか食べる機会がなかったんだけど、最近はスーパーでも時たま見かけるようになった。で、知らなかったんだけど、パクチーって「コリアンダー」って名前で、以前から普通に売ってたのね。見逃してたかも。

パクチーが恋しくて、インスタントのパクチーラーメンやパクチードレッシングも買ったことある。何のサラダにかけてもパクチー味にw

●連載 Cintiq 27 QHD その3

○キーボードの置き場所問題

液晶タブレットの大小にかかわらず、いつも困るのがキーボードの置き場所。

僕は基本的に、キーボードは液タブの上に配置するのが使いやすいと思っている。ただ、液タブは傾けて使うので、たいてい空中にどうにかしてキーボードを固定しなくちゃならない。裏に板を貼り付けたり、アタッチメントを自作して工夫してきた。

http://www.yoshii.com/dgcr/ekitabukeyboard-01
http://www.yoshii.com/dgcr/ekitabukeyboard-02

Cintiq 22インチでは木材で液タブ上部を挟み込むような台を作り、キーボードを載せた。これはなかなか使いやすかった。

http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq22hd-keyboard

そもそも「液タブの上部にキーボードを固定する」こと自体が「え〜? 使いにくそう〜」とか言われちゃうのだが、ちゃんとこんな↓製品も出ているのだ。

http://www.gizmotweak.com/


で、今回のCintiq 27も、同じ方式でアタッチメントを作ってみた。ちゃんと機能するかどうかテストするため、ハレパネを切って手っ取り早く作ったのだが、これがなかなか良い。

http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq27-keyboard-01
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq27-keyboard-02
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq27-keyboard-03

ハレパネを組み合わせて、テープ止めしてあるだけなのでヤワだけど、台とキーボードをポコッと載せてすぐ使える。そのうちベニヤ板をレーザーカッターで切ってもらって、しっかりしたものに作り直そう。(つづく)


【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


最近よく使うようになったAirDrop。同期したりUSB接続せずに、iPhoneとMac間で写真やファイルをやりとりできて便利。ただ時たま、知らない人のiPhoneが共有先として現れることがあって不気味。

何か変なファイルを送りつけたら驚くだろうなw もちろん、AirDropの検出可能な相手を「連絡先のみ」にしておけば検出されず、大丈夫なんだけど。

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii



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編集後記(02/08)

●佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」を読む(小学館、2016)。大きな文字組みがページを稼ぐから、20分かからず読了。90歳超の佐藤愛子本はベストセラーにいくつか並んでいるが、本当の新刊はこの本だけで、ほかは再編集、聞き書きものだ。25歳で小説を書き始めて67年、最後の長編は88歳の「晩鐘」で、何もかもこれでおしまいという気持ちだった。ところが、いよいよノンビリ生活に入ってみると、何だか気が抜けて楽しくない。仕事がなくなると、人も訪ねて来ない、電話もないという日々、気力が籠もらないどころか滅入ってくる。ウツウツとして「老人性ウツ病」とはこれだなと自覚しつつムッと坐っていた。

そんな時「女性セブン」がエッセイの連載を依頼してきた。隔週連載が始まって数週間、気がついたら錆び付いた脳細胞がいくらか動き始め、老人性ウツ病から抜け出していた。なくなった力を奮い起こすために、しばしばヤケクソになる。昔からそういう人だった。脳細胞の錆はいくらか削れて、なくなりかけていた力が戻って来た。怒っている。怒っている。かつての佐藤愛子節がここにある。この頃の日本はやたらギスギスとして小うるさく、住みにくくなっているのは、何かにつけて雨後の筍のように出てくる「正論」のせいだ、とズバリ。イチャモンつけの元祖である愛子さんもあっけにとられる世の中だ。

11年前、小学6年生の男の子が蹴ったサッカーボールが、校門の扉を越えて、オートバイで走ってきた老人がそれを避けようとして転倒、足を骨折して入院、それから1年4か月後に肺炎で死亡。すると老人の遺族は少年の両親に5000万円の賠償を求めて提訴した。両親が監督義務を怠ったという理由だ。判決は一審で1500万、二審で1180万円の賠償を命じた。両親が監督義務を怠った? 子供が学校にいる間も監督しなければならないのか? 老人の死因は肺炎である。事故の骨折との因果関係はない。訴えた方も狂ってるが、「司法は人間性を失った。情を捨て、観念のバケモノになった」と愛子さんに断じられて当然だ。

11年後、最高裁は「危険がない遊びなどで偶然起きた事故なら責任は免れる」という正しい判決を出した。愛子さんの胸のつかえは一応下りた。しかし、11年とはあまりにも長い。この歳月を耐えた元少年と両親の心のうちを思うと、無罪でよかったですませていいわけがない。「損得よりも寛容な心を持つ人が増えさえすれば起こる問題ではないのである」その通りである。ある、あるがいっぱい。佐藤愛子のようなまっとうな考えの人は絶滅危惧種かも。そんな世の中であっていいはずがない。しかし、この本の装幀はなんだ(怒)。表1イラストは愛子さんが新聞を広げているらしき下手くそな絵、新聞の題字位置がありえない。表4の犬は、尻尾をピンと立てて眠ってる。馬鹿だ……。 (柴田)

佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093965374/dgcrcom-22/



●墨絵で思い出した。知人。数日かけて緻密に描きこむタイプ。ある朝、課題を忘れていたことに気づき慌てた。下書きなしで白い紙に、筆で犬の絵を描いた。一筆書きみたいなしゃらっとした感じのもの。A+がついて複雑な気持ちになったそうだ。

見せてもらったがA+に納得。妙に味があった。別の課題で同じように筆で描いてみせた。二匹目のどじょうはいなかった。

/パクチーという音の響きが好き。

/尻尾は上から見た絵なのかも。確かに題字位置はおかしい。ノド側にないと。それに気づく編集長って……。 (hammer.mule)