もじもじトークの関口浩之です。
すごく寒かったり、春のように暖かくなったり、嵐のような強風だったり、めまぐるしく天候が変化するこの頃ですが、体調など崩してないですか?
睡眠と栄養をしっかりとって体調維持していきましょう。
そういう僕はこのところ睡眠不足が続いるので、仕事が一段落したら、がっつり睡眠とりたいと思ってます。
昨晩は、欧文書体の日本人第一人者である、ドイツMonotype社のタイプディレクター小林章さんをお招きして、「欧文フォントの読み方」をテーマとしたイベントを開催しました。
印刷物やサインシステム(案内板など)を活字で表現するにあたり、見やすくて美しいとはどういうことなのか? その背景は? などを初心者でも分るよう、具体的な事例を紹介いただきながら勉強しました。
平日の夜にもかかわらず、約100名の方にお集まりいただきました。次回のもじもじトークでは、そのイベントの様子をレポートしますね。
さて、今日のテーマは文字ネタではなく、「It's a Sony展に行ってきました」
をおおくりします。
銀座ソニービルで開催されていた「It's a Sony展 Part-1」、最終日の2月12日(日)に見学してきました。
●SONYの企業ロゴの歴史
まずは、これをご覧ください。
https://goo.gl/oS4epf
会社の顔である企業ロゴ、この約60年間で少しづつ変化を遂げています。その時代にあったデザインに少しづつ調整していますね。
1955年に作成されたロゴ、なかなか素敵ですよね! 僕は好きです。
●展示会で気になった二つの家電製品
次に、これをご覧ください。
https://goo.gl/pye3GX
このテレビ、すごくないですか! 左下に小さなテレビが付いています。おっ、これなんだろう……。実は、オプション付属品のビデオレコーダー(U規格)のモニター画面のようです。
ベータ方式対VHS方式のビデオ規格戦争よりも10年前ぐらい前の1974年に、一般家庭用テレビレコーダーがあることを僕は知りませんでした。
でも、トリニトロンのテレビとビデオレコーダーの両方揃えると、70万円ぐらいになります。1974年の70万円はかなりの高級家電ですね……。
それから、電気炊飯器、なんかすごい……。本当にご飯が炊けるのだろうか。どうやら、水加減が非常に難しかったようです。
●ソニーという会社
日本を代表する企業、ソニー株式会社(Sony Corporation)という電機メーカー、ご存知ない方はいないですよね……。
しかしながら、SONYの前身の会社名、ご存知でしょうか?
正解は、東京通信工業株式会社です。
略して東通工と言ってました。創業は1946年(昭和21年)なので終戦直後です。僕、まだ生まれていません。
その後、テープレコーダーやトランジスタラジオの開発、製品化で、世界ブランドとして有名になりつつある、1958年(昭和33年)に東京通信工業株式会社からソニー株式会社に社名変更しました。
ですので、東通工の創業から数えると、昨年が創業70年だったのです。
僕は家電オタクでありオーディオオタクですので、過去にソニーの歴史本を何冊か読んだことがあります。なので、東京通信工業の社名が、すぐ浮かびあがったのです。
創業者は、みなさんもご存知の盛田昭夫さんと井深大さんです。日本を代表する起業家であり、偉大なるイノベーターです。僕が社会人になった1980年代、盛田さんと井深さんは、世界に通じるビジネスマンとして大活躍していたので、尊敬する社会人の大先輩でした。
●わくわく感のある工業製品
この展示会では、創業時の製品やテクノロジーが一〜二階に展示されていて、階段を登るにつれて、現在の製品にたどり着くようになってました。
企画として、すごく良く出来ていて感動しました。正直なところ、1960年代から1980年代の製品には、わくわくするものがたくさんありました。
ということで、わくわくした製品を並べてみました。
https://goo.gl/wDlFLJ
三枚目の写真の「ラテカセ」、すごくいいでしょ。テレビ付きラジカセです。当時、すごく欲しかったけど、そんなお小遣いはありませんでした。
ソニーに限らず、電気メーカー各社出てくる最近の新製品は、普通の優等生だったり、どんぐりの背比べに見えて仕方ありません。
スカイセンサーやラテカセ、デンスケのような、わくわく感のある家電やガジェットが、日本企業からどんどん出てきて欲しいなぁと思う今日この頃です。
「It's a Sony展 Part-2」
2月22日(水)〜3月31日(金)
http://www.sonybuilding.jp/ginzasonypark/event/
では、来週からしばらく、文字ネタを連載したいと思っています。お楽しみに。
【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/
1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。
その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。
小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。