[4295] 絵画とデザインの境界線に佇むモノ

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,500文字)



《「魔法」そのものだなあ》

■ユーレカの日々[59]
絵画とデザインの境界線に佇むモノ
まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[510]
 ラクガキを写真っぽく変換する「pix2pix」
 吉井 宏





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■ユーレカの日々[59]
絵画とデザインの境界線に佇むモノ

まつむらまきお
http://bn.dgcr.com/archives/20170301140200.html
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ディック・ブルーナが2017年2月16日に亡くなった。享年89歳。言わずと知れた、ミッフィー(昭和世代にはうさこちゃん)の作者である。

今ではミッフィーとして知られている、あのウサギのキャラクターは、1964年(ぼくが3歳の時)に福音館から発刊された「こどもがはじめてであう絵本」シリーズの中の一冊。

このシリーズは、けして「ミッフィー」が中心ではなく、ブルーナが絵本というものをデザインした、絵本のマスターピースである。

ブルーナはもともと、商業イラスト&デザイン(この時代では未分化)を仕事としてきた(昨年、ユニクロのTシャツでもこの時代のものがとりあげられていた)。

そんな彼がなぜ、絵本作家になったのかはわからないが、結婚した年に最初の絵本を作っているので、「こどもという存在にデザインはどう対応すべきなのか」という意識があったのではないだろうか。

●原体験としてのうさこちゃん

ぼくが幼稚園に上る前に、親からもらった、もっとも古い記憶の一冊が、この「うさこちゃん」だ。おそらく「うさこちゃんとどうぶつえん」か「ちいさなうさこちゃん」だと思う。

まさに、1作目と2作目で、今のミッフィーと比べると等身が高く、耳もピカチュウのようにとがっている。

同時期に好きだった絵本は「ちいさなおうち」「はなのすきなうし」「どろんこハリー」だった。どれも、今でも重版を重ねる名作だが、ぼくの中でもミッフィーは特にお気に入りだった。

前回の松本かつぢについて書いたユーレカを少し引用しよう。

「幼稚園の頃、弁当箱を入れるトートバッグを各家庭で手作りするのが慣例で、そこにはマーキングとしてアップリケなどを施す習慣があった。母に『どんな図案がいいの』と聞かれたわたしは、『うさこちゃん(ミッフィー)』と私は答えた。

母は『男の子だから、汽車とか飛行機がいいんじゃない?』と言ったが、私は頑として譲らず、実際二年間、ミッフィーのバッグで幼稚園に通ったのだ。」

●翻訳もすばらしい

ブルーナの絵本が日本でとても愛されているのは、その翻訳の力によるところも大きい。福音館版は、日本の児童文学の祖のひとり、石井桃子訳で、主役は「うさこちゃん」。

94年から講談社より刊行された「ミッフィー」バージョンの翻訳は、「魔女の宅急便」で有名な角野栄子。なんとまぁ、ぜいたくな。

ミッフィーの本名は、オランダ語でナインチェ・プラウス。これは「ちいさなうさぎ」という意味だそう。

だから「うさこちゃん」は直訳であり、「ミッフィー」は英語訳に倣ったものだそうだ(指輪物語の原作では「ゴクリ」、映画では「ゴラム」と同じ事情)。

ただ、「miff」は「むっとする」という意味なので、はてさて、どうしてそうなったのかは不明。なにか別の語源があるのかもしれない。ブルーナも認めている英語名だそうだ。

●ブルーナ・メソッド

ブルーナはデザイナーなので、その作品には明確なメソッド、ルールがある。

一つめは色。ブルーナの絵本は、どれも「6色」+白と黒、合計8色で描かれる。この6色が、今の感覚で言えばちょっと不思議な組み合わせ。

ブラウン、柿色、レモンイエロー、グレー、ネイビーブルー、エメラルドグリーン。今の感覚で言えば、どれも彩度が高く、明度がバラバラで、色のハーモニーが作りにくい。

色相分布で見ても、紫がない。ブラウンとグレーは「子犬や子熊、うさぎや象を描くために」後年加えられた色だそうだ。

これらの色が選ばれた理由はよくわからないが、色数を決めているという事情は、この絵本の印刷が現在一般的なプロセスカラーではなく、特色多版印刷だったということだろう。

多色多版で、もっとも効果的な表現はなにか。手作業ではむずかしい、ムラのない色面。それぞれの色が明確であり、グラデーションはできない。明度が低い版は、明度が高い版を塗りつぶせる。その結果、あの絵が生まれてきたのだ。

実際、福音館版では、墨版が重なっている(オーバープリント)のがよくわかる。つまり、「絵としての色」ではなく、「印刷される色=イラストレーションの色」として設計されているということだ。

この時代の絵本は、多色刷り(多版)の方が一般的。当時のインク事情はわからないが、シルク版画と同じように、色の数だけ版を作る。「どろんこハリー」とか「11匹のねこ」とか、多版ならではの表現が魅力の作品が数多い。

二つ目は描線。最近のキャラクター商品では再現されていないものも多く、がっかりさせられるのだが、ミッフィーの線は、線ではない。あれは点描の面だ。

何年か前のブルーナ展で、ビデオで見ることができたが、鉛筆の下書きに沿って、丁寧に丁寧に、面相筆で点を置いていく。ミッフィーの絵を「簡単(シンプル)な絵」と言うヤツは、殴るか、笑い飛ばすべし。

あの線を描きたいとずーっと思っているが、その根気と情熱はぼくにはないので、ついつい、デジタルの「もどき」になる。

Adobe Flash(現Animate)は、昔から、ミッフィー風の「ボコボコ線」がベクターで描ける稀有なアプリで、ずいぶんと「ブルーナもどき」として利用してきたが、Animateになってから、それが再現できなくなった(多分バグ)。Adobeの開発者も殴ってやりたい。

また、その下書き、フォルムも、あれだけシンプルな形状でありながら、左右対称ではない。初期の作品ではより顕著だが、左右のバランスが微妙に異なっており、鏡像反転しても同じ絵にならない。どこか、いびつなのだ。

もちろん「コピペでよさそうなほど、同じに見える絵」でも、ブルーナは毎回、描く。これが強烈に「人が手で描いた絵」を印象づける。これはぼくも昔からマネさせてもらっている。

三つ目は「横顔がない」。

こどもに与える本を考えたとき、読者と「アイコンタクト」すべきだとブルーナは考えた。情報を絵にするには、当然横顔もあった方が有利なのだが、そうすべきでない、とブルーナは考えた。

これは大した洞察力だと思う。絵本は挿し絵から進化した事情もあり、ブルーナ以前の絵本は「客観的な情景描写」が主流だ。

しかし、実は客観的な観察というのは、日常ではかなり特殊(たとえばスカイツリーに登って東京平野を観察する)で、ほとんどは主観的な観察となる。客観と主観の区別がついていなこどもにとっては、そういった客観的な観察は、実は理解が難しい。

鳥瞰図的な絵は、こどもは大好きだが、それはその絵の部分から全体を理解する学習が伴うからだろう。

ブルーナの絵本では、たとえば「海に行きました」という表現を、引いた絵で描くことはしない。あくまでも、目の前のモノでだけで、それを描き、言葉とあわせてはじめて、理解できるように作る。

そして、常に対象はこちらを見て語りかける。これは親が読み聞かせする&ひとりの時に繰り返し見る、ということを考え抜いたフォーマットと言える。

●ブルーナの底力

ブルーナの恐ろしさを感じたのは、「ミッフィーとおどろう(2002年、講談社)」を見た時だ。

この後年の作品では、早期の作品の「こういうものをこどもに与えるべき」という思想から、「いやもう孫が可愛くて」という絵に変化している。やたら丸く、愛らしさが強調されるバランスなのだが、それ以上に凄いのが、年齢性差の描き分けだ。

この絵本では、ミッフィーがダンスにはまって、両親や友達といっしょに踊る、という内容なのだが、まず「両親と踊る」、その次に「祖父母と踊る」という構成がある。この4ページがすごいのだ。

ミッフィーのデザインは、極限まで単純化された「うさぎ」の記号だ。

しかし、ブルーナは「記号で描く」のではなく、記号化そのものを熟考の上に行っている。

たとえば特徴的な「口がバッテン(×)」は、バッテンではなく、上半分が鼻、下半分が口である。後年の作品では単純化が進み、「×」になっているが、初期の作品では、上の角度と下の角度が明確に異なり、記号の「×」ではない。

それほどまでに単純化されたあの絵で、あなたならどうやって「ミッフィの父母」「ミッフィーの祖父母」を描きわけるのか、考えてみて欲しい。

この命題に対して、ブルーナの回答はこうだ。

ミッフィーの鼻口は「×」だが、両親の鼻口は「*」。線が一本多い。これはシワ、髭と解釈できる。目鼻の位置も、ミッフィーよりもかすかに上に配置され、さらに服のデザインと色で、「オトナ」であることが示される。

では、さらに一世代上の祖父母を、父母とどうかき分けるのか。これがすごい。

父母と祖父母は、連続する二見開きで描かれる。そのどちらも、正面を向いたツーショットで、背景はない。顔だけ見れば、父母と祖父母の見分けはつかない。だが、全身を見れば、明確にその差が描かれる。

父母の服はブルーだが、祖父母の服は黒。黒い服は喪服であり、死が近いことを予感される。

さらに、踊っている表現がすごい。両親は腕を上げているのに、祖父母の腕は下がっているのだ! これが五十肩だったり、元気がなかったりする表現となっている。これに気がついたとき、ぼくは全身に鳥肌がたった。ブルーナ、恐るべし。

そもそも、ブルーナご自身の顔が反則だ。どうみても、ブルーナのイラストのまんまの顔をされている。記号とは、観察に基づく抽象化である、と体現されているようだ。

●絵画とデザインの境界

いつだったか、学生から「イラストと絵画とデザインの違いって何なんですか」と聞かれたとき、とっさに「その境界線には、ミッフィーちゃんがたたずんでいる」と答えた。

イラスト、絵画側から見た時、ミッフィーよりも単純化、最適化をすすめる向こうは「デザイン」という意味だ。

たとえば、非常口のサインに描かれる人物は、記号だ。絵画に描かれる人物は絵だ。ではその境界はどこにあるのか。

いささか乱暴だとは思うものの、ブルーナの描く絵は、デザインでもあり、デザインでもなく、絵画でもあり、絵画でもなく。童画ではなく、イラスト。

時代背景を考えても、実に絶妙な境界線(閾値)にあると思う。

これは、頼もしくもあり、恐ろしくもある存在だ。絵描きであれば、ミッフィーを超えると、絵としてのアイデンティティが揺らぐ。デザイナーであれば、ミッフィーを超えれば、デザインとしてのアイデンティティが揺らぐ。

まるで、「千と千尋」で静かにたたずみ、時に凶暴化する「カオナシ」のような存在ではないか。

ある意味、これは「絶対イラストレーション」と言ってもいいのかもしれない。「なんでもあり」なイラストレーションというものを定義する時、基点となる存在ではないか、と密かに思っている。

そしてそれが、絵本として愛され、キャラクターとして愛され、映像化され(立体アニメより、2Dイラスト版がいい。声&歌が壮絶カワイイ)、おそらく、これから100年は愛され続ける。

ブルーナがイラストやデザインや、あらゆるモノに与えた影響ははかりしれない。ブルーナがいなければ、ぼくはイラストレーターになっていなかっただろう。デザインも絵本も、理解できなかっただろう。

ありがとうブルーナさん。やすらかに。


【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学教授】
twitter: http://www.twitter.com/makiomatsumura
http://www.makion.net/
mailto:makio@makion.net

近況:Amazonのクレジットカードを作ったら、IDカードってのが付いてきた。最初は興味もなかったが、チャージ不要、クレカ直結、すべてのコンビニで使える。便利すぎ。DOCOMOのお財布ケータイの人が、お財布ケータイのこだわった理由がようやくわかったわ。ガラパゴスバンザイ。


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■グラフィック薄氷大魔王[510]
ラクガキを写真っぽく変換する「pix2pix」

吉井 宏
http://bn.dgcr.com/archives/20170301140100.html
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ひゃ〜! またすごいのが出てきたw
適当に描いた線画を人工知能が写真のように仕上げてくれるサイト。
http://affinelayer.com/pixsrv/index.html

まず、最初にやってみた3枚。
http://www.yoshii.com/dgcr/pix2pix-image-01.jpg

適当な走り書きでこれかよ〜〜! 「魔法」そのものだなあ。カバンがかわいいw

●pix2pixの使い方

使い方は簡単。上から「建物のファサード」「猫」「靴」「バッグ」はサンプル画像ではなく、アプリのインターフェイスそのもの。

ファサードはちょっと特殊なのでおいといて、猫がわかりやすいと思う。WebブラウザはChromeがお勧めだそう。

まず左の三つ並んだボタンのclearをクリックして消去。左上のlineとeraserを切り替えながら正方形内にラクガキする。下のボタンでundoもできる。

絵が描けたら(途中でも可)、中央のprocessボタンをクリックすると、数秒〜十数秒後に右の正方形に仕上りが現れる。

右のdownloadボタンを押せばping形式で元絵ごと保存される。ただ、これをFacebookに投稿すると、サムネールが中央部分しか見えないってのはとても損だと思うw

processボタンは何度押しても可。その都度微妙に異なった仕上がりになるので、何枚かダウンロードしたものから気に入ったものを選べばいい。

また、線を少し足したり書き直せば、やはり仕上がりはどんどん変わるので、一度のprocessボタンじゃもったいない。

randomボタンはいろんな作例を閲覧できるらしい。

●「edges2cats/猫」

やはり生き物というかキャラクターが出来上がるのは楽しい。上のほうの尖った三角形は耳に、丸は目に、ちゃんと認識されるようだ。

そこへライブラリの猫写真から適当な部分を切り抜いてきて、全体としてまとまって見えるように合成しているらしい。
http://www.yoshii.com/dgcr/pix2pix-cat01.jpg

正方形を画面一杯まで拡大表示して、液タブで真面目に描いてみたけど、たいしておもしろくない。テキトーなぐだぐだの絵が、写真っぽくなる落差がいいんだよな。かといって、ニャロメで試したらあまりうまく行かなかった。

とりあえず、丸がついていれば目にしてくれるので、何を描いても毛むくじゃらのエイリアンが出来上がるw 目は何個描いてもOK。

誰かコメントしてたけど、人間の写真をソースにして、何でも人間っぽい生物にしてくれたら面白怖いだろうな。あと、ごくシンプルなラクガキでも律儀に仕上げてくれるのが面白い。
http://www.yoshii.com/dgcr/pix2pix-cat02.jpg

●「edges2shoes/靴」

なんというか、ものすごくマトモ。しっかりと靴にしてくれる。画像認識させるには靴はいいモチーフなんだろうな。
http://www.yoshii.com/dgcr/pix2pix-shoes01.jpg

●「edges2handbags/バッグ」

猫で何度もやって喜んでたけど、実はこの4種類のpix2pixの中で最も汎用性があるのは「バッグ」かもしれない。顔とか描き入れても違和感少なく仕上がる。
http://www.yoshii.com/dgcr/pix2pix-bag01.jpg

●「facades/ファサード」

これは他とはずいぶんちがう。左のリストから「壁になる部分」「窓になる部分」「バルコニーになる部分」を選んで、矩形で塗りつぶしたものがINPUTになる。色分けに基づいて、ライブラリの写真を切り抜いて合成してくれる感じ。
http://www.yoshii.com/dgcr/pix2pix-facade01.jpg

線画の猫などとちがって推測する部分が少ない分、易しいのかもしれない。猫・靴、バッグもそれぞれ「何を描くか」が決まってるところがポイントで、なんだかわからないものを描いても、人工知能が困るだけだろう。

DeepDreamを皮切りに、ちょっと前には考えられなかった「人工知能が人間のアーティストがやるようにあれこれ推測して提示してくれる」サービスが次々出てきてる。最近は「線画自動着色サービス」ってのもあったし。

単に楽しいだけでなく、僕らの制作に役立つ可能性も見えてきてる。それはもちろん大歓迎。でも、一般の人には「人工知能でちゃちゃっと出来るじゃん」とか思われるんだろうな……。


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

ベビースター焼きそば、おいしい。ポリポリ食べててふと裏を見ると「1袋70g」って。えっ! カップヌードルより多いじゃん! インスタント麺そのものだし。おやつと思って食べてると、一食分以上食べてることに。
http://www.yoshii.com/dgcr/babystar-IMG_1346.jpg

新キャラクターのお腹のポケットに手を入れる位置が間違ってる問題は、さすがに修正されたようだw
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1612/20/news092.html
http://www.yoshii.com/dgcr/babystar-IMG_1347.jpg

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii


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編集後記(03/01)

●「グッドナイト・マミー」を見た(2014、オーストリア)。よくできた予告編を何度も見せられて期待は大きかったが、じつは予告編詐欺だった(笑)。頭部を包帯ぐるぐる巻で目と口しか見えない母。兄弟を見る目が怖い。「ママじゃない」と言う息子を強烈なビンタ。森に入って裸になりものすごい勢いで頭を振る、もう普通の人間ではない。眠っているときに口に這入ったゴキブリを食べてしまう(これはウソ予告。本編カットをつないで作った)。「前と変わった」「手術を受けたらあんな感じになるんじゃない」。仮面をつけた双子は反撃するのか? 「完璧な悪夢」「刻々と増す恐怖」といったコメント……。

森と畑のそばのモダンな一軒家で、遊び戯れる双子の兄弟(9歳)と、病院から帰って来た母親。包帯にかくれて顔が見えない。兄弟に対してきつくあたる。兄弟は本当の母親なのかと疑う。母親と称するこの女の異常行動がエスカレートして恐怖の……という期待は外れるが、双子に対してかなり冷めたい態度をとっている。どうやら事故に遭って顔に大怪我をして整形手術を受けたらしい。兄弟はエリアスとルーカス、双子だから全然見分けがつかない。しかし、どうにも微妙な親子関係である。映画の半分くらいで、そうか、そういうことかと分かる。勘のいい人なら、母親が帰ってきてから、すぐに気づくだろう。

登場人物は基本的に親子3人だけ(数えたら合計10人ほどか)。家の中外で遊ぶ兄弟と、室内の包帯母のシーンが延々と続く。森に入って超スピード顔を振る異常なシーン(あれはどういう意味だ?)以外は、とくに母がヤバイ行動をとるわけでもない。きちんと状況説明すればいいのに黙っているから、兄弟はますます母を別人のなりすましではないかと疑い、異常な行動に走るのだ。包帯をとった母親は手術で顔が変わっているから、やっぱり違うと兄弟は思う。ちょっとガッカリさせられたのは、ごく普通の中年女の顔だったことだ。ここは思い切り美人にしないと、兄弟に激しく痛めつけられたときの効果が薄い。

予告編を見た限りでは、サイコホラーと思い込んでいたので、まさかこの種のホラー展開とは意外だった。いや、見た目はサイコホラーかな。やはり母親ではないかもと疑う兄弟は、彼女が眠っている隙に(安易な設定だな)手足をベッドに縛り付ける。目を覚まして驚愕の母親に、お前は誰だ、本物のママなら証明しろと問い詰め拷問を加える。きれいな顔をした双子兄弟の暴力は、さらにエスカレートしていく。といった大変後味の悪いお話だった。伏線はたくさんあった。聞き流していたらわからなかったかもしれない。まさか最後まで気がつかなかった人は……いたりして。ゴキブリが怖い人は要注意。でも日本のゴキブリと違って動作が鈍い。日本ゴキブリが世界最凶らしい。 (柴田)

「グッドナイト・マミー」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B019SI5IOC/dgcrcom-22/


●読み応えがあった。ワクワクした。絵本見なきゃと思った。/人工知能凄すぎる。化け猫まで……。吉井さんのバッグデザインがユニークで楽しい。顔に見える建物が〜。

/バッグの枠を描く。線を書き足してはprocessボタンを押す。塗りつぶすようにギザギザに模様を描く。色や素材まで変わって楽しい。

/ID便利ですよね。少額でも使いやすいしポイントが知らず知らず貯まるし。Apple Watch欲しいなぁ。Apple Payで、お財布忘れても決済できる〜。PiTaPaも使えるようにして欲しいよ〜!

/クロネコヤマト。正午から14時までの配達停止。レターパックが遅いだの何だの書いたけど、こういうのは賛成。午前中に届くか、その日のうちに届くかは期待されても、この時間に欲しいという人は少ないはず。お昼ご飯ゆっくり食べられるといいな。 (hammer.mule)

キャンペーンページはそのままだった。抱き枕はちゃんとなってる。
https://www.oyatsu.co.jp/campaign/dakimakura/

ヤマト運輸 人手不足で宅配サービスを抜本見直しへ(2017.2.28)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170228/k10010893171000.html