[4334] 雨のことば、雨の名前

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《列になって踊るアレはなんだ!》

■ゆずみそ単語帳[10]
 雨のことば、雨の名前
 TOMOZO

■グラフィック薄氷大魔王[518]
 「列になって踊るアレ『デデドド、デッドー』の件」他、小ネタ集
 吉井 宏




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■ゆずみそ単語帳[10]
雨のことば、雨の名前

TOMOZO
http://bn.dgcr.com/archives/20170426110200.html
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去年の夏帰国したときに、『雨のことば辞典』という文庫本を買った。気象予報官で理学博士の倉嶋厚さんと「雨の文化研究家」原田稔さんの編著。
(講談社学術文庫 ISBN978-4-06-2922239-5)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062922398/dgcrcom-22/

広重の浮世絵「大はしあたけの夕立」を使った表紙が目について手に取ったら、全国各地に伝わる雨の名前や、雨に関わることば、気象用語、季語、故事にちなむことば、古語や漢語などがたくさん載っている楽しい辞典で、すっかり気に入ってしまった(あとがきによると、単行本は2000年初版らしい)。

日本(中国由来の漢語も含め)にはこんなにたくさん、雨にまつわることばがあるのか! とあらためて目をみはる。収録されていることばのうち、8割くらいは聞いたことがないかも。たとえば、

「ふぇーぶやー」
細かい雨を指す沖縄県中頭地方のことば。漢字で書けば「灰降」。灰のように細かい雨が降る。

「あまくしゃー」
雨がいまにも降りそうな空模様をさす熊本県下益城地方のことば。雨臭い。

「雨承鼻(あまうけばな)」
穴が上を向いている鼻。雨が入る。

「風くそ」
島根県簸川地方で風が止む前に置き土産のように降る雨をさす。風が落としていった残り物。

……なんて、たぶん、知ってても一切実用に役立つ場面はないと思うが、そのことばが実際に使われている(いた)コミュニティを想像すると楽しい。

「卯の花腐し」「こぬか雨」「時雨」「五月雨」など、日本語には優雅な雨の名前がたくさんあるし、雨だけでなく雪、霧、あられ、雹、それに風など、気象に関することばがほんとうに多い。

長い歴史の中で日本人が育ててきた、雨や風や雪に関するこまやかな肌感覚と語彙の多さは、きっと世界の言語のなかでも突出しているのではないかと思う。


ことばは先人の思考のエッセンスだ。「言語が思考を作る」というのは言い過ぎだろうけれど、育った環境で身につけたボキャブラリーが考え方や暮らし方のスタイルに影響しないはずがないし、ことばありきで感じ方の様式が決まることもあるはずだ。ことばや様式が思考を育て、そこからまた新しいことばや様式が生まれていく、というプロセスが文化というもの、だと思う。


中国や日本の文学や絵画には、雨や雪や霧や霞を愛でるものが多くて、だからその語彙も多い。伝えられる語彙が多くなれば、ますますその現象に意識を向ける人も多くなる。

とくに、季節ごとの静かな雨に幽玄なはかなさを感じるのは、もしかして東アジア地域の風土で特別に醸造された感性なのかもしれない。

「新古今集」の秋歌・冬歌編の422首の中には「時雨」の歌が35首も収録されているそうだ。

「木の葉散る しぐれやまがふわが袖にもろき涙の色と見るまで」(新古今和歌集 五六〇 右衛門督通具)

……みたいに、秋の深まる頃に冷たくしょぼしょぼ降る雨に、はかない人の世のもの寂しい心持ちを重ね合わせてうたう歌が多いようだ。


「日本の風景は水蒸気がつくる」と司馬遼太郎が『坂の上の雲』に書いていて、おおー、なるほどと思った。日本の風物とそこでの暮らしがどれほど水蒸気に包まれているのかは、しばらく日本を離れてから帰ってみて初めて実感できたのだった。

ハワイに引っ越して数年後に一時帰国したときに、夏の東京の夜空が、晴れた夜なのに薄いベールを通したようなくすんだ濃紺だったのが新鮮だった。

ハワイも雨が多い土地ではあるけれど、気象はもっと単純明解というか、コントラストが強くてすっきりしている。

ハワイの水蒸気は日本のようにゆっくりとどまらず、夕立を降らせて虹を立てると、すぐに貿易風に吹き飛ばされていく。

ハワイでは、太平洋をわたってくる風が高い山々にぶつかって雲を作り、雨を降らせるのは日本と同じだけれど、貿易風がだいたい一年を通して一定の方角から同じように吹くので、天気がとても予想しやすいうえに、入り組んだ地形によってごく小さな区域ごとに安定した局地的気候が生まれている。

小さな丘陵の谷あいには毎日朝晩必ず雨が降るのに、クルマで数分ほど走ると、めったに雨の降らない完全な乾燥地帯に出たりする。

白人が来る前からハワイに住んでいた先住民は、土地や天気ととても親密な関係を築いていたようだ。ハワイのことばにも、雨の名前はとても多いのである。

Harold Winfield Kentの「Treasury of Hawaiian Words in 101 Categories」(1967年刊)という本には101の分野のハワイ語が収録されていて、雨の名前だけで6ページが割かれている。たとえば、

「Kona hea」は、「ハワイ島のコナの、冷たい嵐」。

「Nahua」は、「マウイ島北東部に降る、貿易風をともなう細かな雨」

「Uaka」は、「<白い雨>という意味で、マウイ島ハナの有名な霧」

「Ua-moaniani-lehua」は、「ハワイ島プナに降るレフアの花の香りを運ぶ雨」

といったぐあい。この本のリストをみる限り、ハワイの雨の名前は「この場所に降るこんな雨」という、きわめてローカルな体験にもとづいたことばが多いようだ。


いま住んでいるシアトルも雨の多いことで有名な土地で、秋口から初夏まで、一年の半分以上はどんより曇ったしている日が多い。ここの住人は、じめついた天気のことで自虐ネタを言うのが好きだけれど、英語には雨の名前はそれほど多くない。

白人が来る前にここにいたネイティブ部族の人たちの言語に、雨や風を表すことばがどのくらいあったのか調べてみたいと思いながら、なかなか実現できないでいる。ハワイ語ほど研究者がいなくて、資料の数もとても少ないようだ。


英語の類語辞典を見ていると、どうも英語の雨の名前には、「土砂降り」「大雨」の表現が多い気がする。とくに、印象的なものはほとんどが大雨に関することばばかり。

「すごい土砂降り」の表現として、強烈に印象に残ることばに「rains cat-and-dog」というのがある。

語源は不明で、18世紀なかばにはすでにジョナサン・スウィフトが言い古された表現の一つとして取り上げているという。これを見ると犬と猫が空から降ってくるカオスな画像が頭に浮かぶけど、やっぱりそんな光景を描いた19世紀の滑稽画がフランス語版のWikiに載っている。

https://www.loc.gov/rr/scitech/mysteries/rainingcats.html

「cloudburst」は、雲が割れてドバドバ降ってくるような大雨。

「pouring down」も大雨の表現でよく使う。バケツのような容器で水を注いでいる感じの表現。

「shower」は夕立のような強い雨。

「drencher」も一瞬でずぶ濡れになりそうな、圧倒的な土砂降り。

こうやってみると、日本の詩歌のことばやハワイ語の雨の名前のように、雨に心情を重ねたり、雨を愛でる的な態度が感じられることばは、あまり見当たらない。

そもそも「雹」と「あられ」の区別もしないで、両方「hail」というくらいだから、アングロサクソン系の文化は気象については大雑把なのかもしれない。私は英文学の教養がないので、単に知らないだけかもしれないけど。

傘をさすほどでもない小雨は英語で「drizzle」または「sprinkle」。

どちらも、「オリーブオイルをひとたらし」「砂糖をパラリとふりかける」といった調子で、料理の手順の説明によく使われる。

和英辞典で「こぬか雨」は「light drizzle」とされている。

小雨の名前にも能動的な動きが透けてみえるところが、情景描写寄りの日本の雨のことばとは違うなと思う。


雨に関する英単語で、「Petrichol(ペトリコール)」というのをつい最近知った。

「長い間乾いていた土地に、久しぶりに雨が降るときの匂い」という意味。

あの「雨の匂い」に名前があったとは知らなかった!

雨についての感受性が飛び抜けて豊かな日本語に、これに対応することばがないのは不思議な気がする。

これは1964年にオーストラリアの学者がギリシャ語から作った造語。ということは、世界のどの言語にも、これに対応することばがなかったってことなのだろう、たぶん。

この雨の降り始めの匂いは、土に含まれている植物由来の油と化学物質が雨粒によって空中に放出されて人の鼻に届く香りなのだそうで、雨粒が地面を打ってその微細な香り物質が空中に放出されるメカニズムを、MITの研究者が映像でとらえたスローモーションビデオもある。(すごい!)



感覚を表現する新しい語彙が、サイエンスの分野から出てくるのが興味深い。


【TOMOZO】yuzuwords11@gmail.com

米国シアトル在住の英日翻訳者。在米そろそろ20年。マーケティングや広告、雑誌記事などの翻訳を主にやってます。

http://livinginnw.blogspot.jp/
http://www.yuzuwords.com/


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■グラフィック薄氷大魔王[518]
「列になって踊るアレ『デデドド、デッドー』の件」他、小ネタ集

吉井 宏
http://bn.dgcr.com/archives/20170426110100.html
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●列になって踊るアレ「デデドド、デッドー」の件

ずっと前から気になってた音楽がある。トムとジェリーの間の短編アニメとかで出てきた、列になって練り歩きながら陽気に踊る「デデドド、デッドー」ってラテンっぽいリズムのアレ。なんていう種類の音楽だろう?

映画「マスク」や「プロデューサーズ」にも出てくる。どちらもめちゃくちゃ大好き。

「マスク」2:15から


MASKの主人公は昔のカートゥーンアニメ好きという設定なので、あのダンスが始まるのがすごく自然な流れでイイんだよなあ。「Cuban Pete」とあるのは「チキチキブン、チキチキブン」の歌のタイトルだと思う。
https://en.wikipedia.org/wiki/Cuban_Pete

YouTubeでCuban Peteで検索すると「マスク」の音源がほとんどだけど、昔の歌手のものもいくつか出てくる。「デデドド、デッドー」は出てこない。





「プロデューサーズ」4:08から


トムとジェリーの真ん中作品「かかしにご用心」の1:50や5:20が、「デデドド、デッドー」を知った最初だと思う。
http://bit.ly/2p7IK0T
http://dai.ly/x15foq2?start=110
http://dai.ly/x15foq2?start=320


なんか猛烈に楽しい「デデドド、デッドー」。リンクした動画は三つとも「大流行した映画か何かの引用」って感じ。この音楽というかリズムの名前がわかれば、似たような動画をいろいろ探して楽しめるだろうと思って。

で、わかりました! アメリカ人的には常識かもしれないと思ってロサンゼルスのエージェントに聞いてみたところ、列になって踊るアレは「Conga Line(Dance)」というものだそうです。

YouTubeにも列になって踊る人々の動画がたくさん。
https://www.youtube.com/results?search_query=Conga+Line

しかし、これらにも「デデドド、デッドー」そのものの音は出てこない。もしかしたら、「マスク」や「プロデューサーズ」の音楽は昔のカートゥーンアニメからの孫引きかもしれない……と思ったら!

おおおお! これはかなりそれっぽいぞ! 1940年の映画「TOO MANY GIRLS」(邦題「女学生の恋」)の一部。イメージにぴったりだ。これがオリジナルっぽい。大流行してアニメにも取り上げられたんじゃないかな。


大流行してるConga Lineの様子らしい。


スッキリした〜! 近年何度も思い出して検索したけど、謎なままだったのでした。

おまけ。ポパイから。列になって踊らないけど、音楽はモロに「デデドド、デッドー」。4:08から音楽、4:40以降ダンス。


おまけ。以前、似たような感じで思い出して検索したらすぐ出てきたのが、頭の上にフルーツをいっぱい載せた派手な歌手、カルメン・ミランダ。やはりトムとジェリーの真ん中作品の「へんてこなオペラ」などで気になっていた存在。

YouTubeにいっぱいあります。
https://www.youtube.com/results?search_query=Carmen+Miranda

●Androidスマホに戻した

3年半近く使ってたiPhone 5cはポリカーボネート黄緑も形も大好きなのだが、何がつまらないって「ひつじのしつじくん」や「メイドのメイちゃん」が画面を歩いてないことw

2009年のデビュー以来ずっと、季節やイベントごとの着せ替えやアクションや小道具などを制作してるのだけど、iPhoneではそれが見れない。

iOSでも基本形のしつじくんやメイちゃんは「しゃべってコンシェル」の中で動くんだけど、どんどん更新される着せ替えやイベントアクションは見れない。さびしいw あと、iOSはあまりに慣れちゃってて刺激が少ないし。

なので、久しぶりにAndroidスマホに戻した。選んだ基準は5.5インチの画面サイズ。やっぱ電車で電子書籍が満足に読めるサイズがいいし、外出用にiPad miniを買わなくてもだいたいのことはできそう。

壁紙のWOWくんファミリーとiコンシェルのメイドのメイちゃんの共演w
http://www.yoshii.com/dgcr/sumaho-201704.jpg

久しぶりにメイドのメイちゃんの振袖姿を見れた。スマホの解像度が高くなってるから、テクスチャの細かい部分まできっちり見えるなあ。

テクスチャサイズは256x256pixelだからある程度妥協が必要なんだけど、ここまで見えちゃうなら細部をもっと描き込んでいいかも。
http://www.yoshii.com/dgcr/sumaho-201704-meichan.jpg

●メッセージが届かない!

iPhoneからAndroidに乗り換える場合に注意! そのままではSMSメッセージが届かないようです。

Androidスマホで奥さんとメッセージやりとりしようとしたら、Macには届くのにスマホには届かない。こちらから送ったメッセージはちゃんと届いてる。

原因がよくわからなくて困ってたら、奥さんが検索して直し方を見つけてくれた。iPhoneのiMessageを解除しないといけなかったのだ。

SIMをiPhoneに戻して解除の設定し、再びSIMをAndroidスマホに戻す。でした。iPhoneを下取りに出しちゃった場合も解除可能。

・参考にしたページのリンク。
iPhoneからAndroidに乗り換えたらメッセが届かない! その対処法教えます
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/273/273213/

iPhoneからAndroidに機種変更した場合はiMessageを解除しよう
http://simchange.jp/sim-iphone-imessage/

iMessageの登録解除
https://selfsolve.apple.com/deregister-imessage/jp/ja

●Androidスマホで音楽を聴くには

AndroidスマホではiTunesというかApple Musicは使えないものと思い込んでた。音楽ファイルを転送して聴くアプリはいろいろあるようだし、ストリーミングならSpotifyかAmazonプライムミュージックかなと。

調べてみたら、Android用のApple Musicがあるじゃないか〜! インストールしてサインイン。普通にiTunesのiCloudミュージックライブラリが聴ける〜! 知らんかった〜。
https://support.apple.com/ja-jp/HT205365


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com/
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

先週、齋藤浩さんがYMOについて書いてて、そういえば! と思い出した。この連載初期の「スター・ウォーズと私の人生(笑)」の続篇「映画ジョーズと私の人生(笑)」の後記(2年前)に、そのうち「YMOと私の人生」(と「トムとジェリーと私の人生」)を書きますと予告したのだった。

勢い込んで書き始めたら見事にとっちらかってしまい収拾がつかない〜。箇条書きっぽくなると思いますが、近日中に載せます。

・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2oOpgKg

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


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編集後記(04/26)

●石井光「医者の罪と罰」を読んだ(幻冬舎/2017)。幻冬舎の本にはいつもケチをつけてしまうわたしだが、それには理由がある。今回は新書なら780円の本を全書版にしただけで1100円とはな。しかも行間スカスカで、白いスペースが多く、ようやく厚みを確保している。情報量が多くないのに高すぎる。

筆者は現役の臨床医で、前著「医者の嘘」を上梓したとき相当の反発を覚悟したそうだが、医療界から直接の反論や批判はなかったらしい。内容に賛同し激励してくれた人からは、身辺に気をつけるようにと異口同音に注意されたという。幻冬舎から続編を要請され、再度、危険を顧みず医療の問題点を世に問う。

最近、飲んではいけない薬、受けてはいけない手術、ジェネリック医薬品の問題などが週刊誌などで盛んに報道されているが、それらは筆者が2014年に前著で警鐘を鳴らしてからだ。がん治療の現状をこのままにしては、患者は救われず、国が滅びてしまうという強い危機感がこの本を書かかせたという。

筆者は70歳の内視鏡専門医で、生涯の内視鏡件数は5万件を超えるそうだ。発見したときはすでに手遅れの進行がんという場合が少なくない。そういう患者を助けるには、手術、抗がん剤、放射線という標準治療が施されるが、それより効果的で優れた治療が、筆者が進めるANK免疫細胞療法であると主張する。

「私の定年は、全国のがん専門医が、免疫を温存する分子標的薬と強力な免疫療法の併用でがんを完治させることに理解を示し、病診連携で協力体制を築いてがんサバイバーを増やし、国民医療費を削減して国家財政の破綻を回避する筋道をつけたときです」。だが現状は免疫療法に拒絶的な医者が圧倒的に多い。

がんと診断されても治療せず放置しなさい、いまだにこんな妄説を勧めて治療のチャンスを奪っているのが、30分3万円のセカンドオピニオンを経営するあの有名な近藤誠医師である。彼の言う「放置しても進行しないがんもどき」という都合のいい細胞は存在しない。一人の医師の唱える机上の空論である。

「がん化」は段階的に起こる。粘膜内にとどまっているうちが完治のチャンスである。また近藤理論では「がんを治せる治療法はない」という。多くの医師もそれには同感らしい。彼らの頭には標準治療の世界しかないからだ。そして、完治は不可能なのに延々と抗がん剤を用いて、国民医療費を無駄遣いしている。

ANK療法は「効き過ぎる」から、医師を含めたがんビジネスに携わる人々の目の敵だ。儲けの種を奪われるからと、10年以上もANK療法を黙殺してきたが、条件付きだがようやく自由診療も可能になった。また再生医療関連3法の施行で、iPS細胞と同じ枠組みでANK療法も“公的に”扱われることになった。

医者の罪と罰を列挙すると、机上の空論・放置療法、使命放棄・医者の怠惰と無知、患者無視・治療選択の妨害、欺瞞の渦・医者の嘘と隠蔽。マスコミの罪と罰・いきすぎたがん報道。製薬/サプリメント業者の罪と罰・薬の真実。日本は時代遅れ・理想のがん治療設計。目次、構成がうまいな、さすが幻冬舎。

石井光は文藝春秋に呆れ果てる(B社と匿名だが)。文藝春秋、ムック、新書、文庫など、社を挙げて近藤誠を猛プッシュし続け、お手盛りで菊池寛賞まで与えている。近藤誠のがん放置理論の誤りは川島なお美の件でも明らかである。これからどうするんだ、文藝春秋。他人事ながら心配(&面白い)だ。 (柴田)

石井光「医者の罪と罰」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344030575/dgcrcom-22/


●「言語が思考を作る」と思います。その思考によって、結果や生き方も変わると思います。日本語は述語や主語の位置を変えたり省略できるので(書き方、話し方を強制されない限り)、臨機応変にできたり、何が重要かを見極められ、だから「空気読め」「言葉の裏を読め」なんだろうな〜と。/ペトリコール(初耳)好き!

/ドラマ「人は見た目が100パーセント」続き。クラッチバッグの持ち方にもルールがあって、斜めに抱えるとか、指先で持つとか。指が痛いという主人公らの意見に深く頷く。でもオシャレは我慢だからって。

トドメがトイレに入った時に置く場所がないというもの。そうそう! 困るのよね。いまの百貨店なんかだと、置き場が広くていいんだけど。

トイレットペーパーホルダーやフックの上に置いてみては、バランスを崩して落ちてくるバッグと格闘。結果、口にくわえてやり過ごす。

クラッチバッグにもチェーンのついているものがあって、それならフックに掛けられるよね、というオチなんだが、そんなバッグばかりじゃないよね。

第一、小ぶりなバッグなんて、中に何も入らない。パーティーならいざ知らず、街中で使えるのは車移動しているからだ。もしくはお昼休み。それなのに普通に使おうなんざ……と思ってしまうのが地味女子のスタートライン。

そんな地味女子らが応援したくなるドラマだ。頑張れ主人公たち! (hammer.mule)

人は見た目が100パーセント。木曜日22時から
http://www.fujitv.co.jp/hitopa/

TVer(ドラマ)
http://tver.jp/search/?genre=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E