グラフィック薄氷大魔王[522]『謎の「山路を登りながら」』他、小ネタ集/吉井 宏

投稿:  著者:  読了時間:6分(本文:約2,900文字)



●謎の「山路を登りながら」

Illustratorで文字を入れようと、テキストツールでキャンバスをクリックしたら、「山路を登りながら」って打ち込まれてる! なんだこりゃ??

ドラッグしてテキストボックスを作ると、謎のテキストがズラズラッとw 気づかずにどこかでコピーしたテキストか?
http://www.yoshii.com/dgcr/yamamichiwo-AI.jpg

と思ったら、去年からそういう機能が入ってるのね。夏目漱石の「草枕」の一節を使った、空のテキストを防ぐものらしい。どんだけIllustratorを使ってないかバレバレ。
http://bit.ly/2kidU33

ジャマだったら解除も可能。「環境設定→テキスト」で「新規テキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付け」のチェックをオフにするだけ。

英文字を打ち込もうとしてるのに、これが出るとちょっとつんのめるw 自分でカスタムのテキストを入れられればおもしろい。





●Photoshopのスライダの数値配分

前から思ってるんだけど、Photoshopのブラシサイズ調整などのスライダについて。10px以下を正確にスライダで操作するのは至難の業。

スライダのせめて3分の1を20px以下に割り当て、次の3分の1を20〜100px、残りを5000pxまで。であってほしいなあ。
http://www.yoshii.com/dgcr/brushsize-slider.jpg

現状のスライダも300pxくらいまでの実用的な直径を重視したスライダ配分になってるようだけど、10px以下も重視してほしい。あるいはスライダの数値の配分を、カスタマイズ可能にするとか。

小さいブラシサイズの微調整には「[」と「]」のショートカットも使ってるけど、スライダも使いやすくしてほしい、と。

こうしたらいいじゃん! ってのは、スライダを動かし始めたら、動かした点中心に画面横幅いっぱいのスライダが出てくるとかのインターフェース。

あと、Moi3Dにあった、数値欄をクリックすると画面にテンキーが出るやつ。ペンタブで操作しやすい。

なぜ気になったかというと、WACOMドライバの問題でPhotoshopのブラシサイズショートカット「Option+control+ドラッグ」が使えなくなったから。

小さいサイズを調整しにくいのはスライダと同じなんだけど、拡大表示した画面なら数pixelの調整もそれほど苦じゃなかったのでした。

●Photoshopのツールプリセット

今まで積極的に使ったことはなかった。画像にメモなどの文字を書き込む用に「ボールペン青」なんてのをいくつか作って登録してあるだけだった。

先日、ドローイングの最中にその「ボールペン青」などでメモ書きし、その後で元のドローイング用ブラシに設定し直すのが面倒! ってなり、ドローイングブラシもツールプリセットに登録しちゃえ! って。

そしたら便利! 色やサイズや不透明度など込みで登録できるので、普段ドローイングに使うブラシ数本と消しゴムなどいくつか登録したら、もうブラシをいちいち選択したり設定する必要なくなった。快適!
http://www.yoshii.com/dgcr/Photoshop_toolpreset.jpg

●新intuos ProのInkspace

専用のボールペンで書くと線画が本体メモリーに記録され、パソコンに読み込んだりクラウドに保存されるもの。

新intuos Pro(Paper EditonにInkセットが付属)では、ボールペンで書くと自動的にInkモードで記録が始まり、描き終わったらボタンを押すと新しい用紙(?)に移る。USBでパソコンと接続するとアプリに読み込まれ、クラウドにもアップされる。

この動画ステキ。


購入直後にちょっと試したときには「ボールペンで描いてScanSnapするのと手間はたいして変わらないし、途中で中断できないし、ペンタブに縛られるから自由じゃない」という印象だった。

あらためて、アイディアスケッチに使ってみた。LサイズのIntuos ProにA4の紙を貼り付けてガシガシ描く(MサイズだとA5サイズ)。すると、先日と違う印象が。
http://www.yoshii.com/dgcr/20170410-inkspace.jpg

「中断できないしペンタブに縛られる=一定時間集中してドローイングせざるを得ない」。結果、1時間半でA4を4枚、約70個のサムネールが描けた! これ、僕的に驚異的な成果。

たいてい、A4の紙に鉛筆やボールペンで、うだうだと一日中ドローイングして、だいたい数十個レベル。一週間そういう感じで描いて、最終的に整理済みのスケッチが200個とかそのくらいだもん。

一日中Inkspaceでやれば500個前後のサムネールが描ける計算w

そりゃペンタブに縛られるのは快適じゃないけど、これだけの成果が上がるなら、ときたま積極的に縛られるのはアリだわ!

もちろんそれ専用にWacom Smartpadsなどがあるんだけど、縛られるために使うのもいいかも。
http://www.wacom.com/ja-jp/products/smartpads

●WACOMドライバ、結局戻す orz

WACOMドライバ6.3.22-3でせっかく「command押しっぱなし問題」と「素早くクリックできない問題」が解決したのに、PhotoshopやFinderで発生するショートカットの不具合があまりに不快。6.3.20-4に戻した。

「素早くクリックできない問題」は残るけど、使い方でなんとかなるから。早く全面的解決を〜〜!


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

Surface Studioがついに日本でも発売だそう。高いけど、Cintiq 27 QHD touchとiMac 5K 27インチが合体したものと思えば相当リーズナブル。

筆圧4096段階と遅延が少なくなった、新型Surface Proのペンを採用だそう。Photoshop等でのストローク遅延と、サイドボタンが一個しかない問題がなけりゃな〜。実機さわってみたい。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2017/05/26/surface/

・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2oOpgKg

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii