アナログステージ[154]今年の楽しみをやっと見つけた ─ 関東三十六不動 総開帳[前編]/べちおサマンサ

投稿:  著者:  読了時間:9分(本文:約4,100文字)



コンニチハ。文中にデジタルの「デ」の字すら出てこなくなってしまった、べちおです。仕事がアホみたいに忙しいうえに、出張ばかりの生活にあきらめを通りこした境地。

先日、久しぶりに休日をいただき、癒し目的でひとりフラフラと深川不動尊へお参りにいってきました。

そうしたら、なんとまぁ、関東三十六不動の、12年に一度の総開帳が今年からはじまっていたのです!

・関東三十六不動霊場会・公式ホームページ:
http://tobifudo.jp/36fudo/index.html

三年前の2014年、秩父三十四観音が、同じように12年振り(甲午)の総開帳で賑わいをみせておりましたが、今年の干支でもある酉年は、不動明王さまの年でもあります。二年前なら絶対に忘れないであろうことも、いまはスッカリとワーカーホリッカーで、お寺すら遠縁に。

出張先で、西国をチラチラとしか足を運べておりませんが、この機を逃すことなく年内に二回目の巡礼を行ければと目論んでおります。

今回からの三話は、2014年暮れから2015年にかけて満願した関東三十六不動を、十二のお寺さんを区切って綴ってみます。一部デジクリで掲載したものもありますが、巡礼していた当時の記憶を辿りながら、少し書き加えてみます。

お散歩も気持ちいい季節、ご縁があれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに、原稿書いている時間がないという手抜きではありません。リメイクするほうが面倒なんです(笑)






【一番札所】雨降山 大山寺(大山不動尊)

平日に参拝したこともあって、観光客もハイキング客も疎ら。お寺までの道のりをケーブルカーで楽チンしようかと脳裏を過ぎったのですが、頑張ってお寺まで自分の足で歩くことに。が、この選択は間違っていた。健康体なオイラなら、まったく問題ない山道であるが、いまのオイラは病を患っている身。

ハイキングコースは男坂と女坂があり(高尾山にも男坂と女坂がありますよね)、体の負担が優しそうな女坂のほうを進むも、途中で足が動かなくなってしまったのだ。

後戻りしてケーブルカーの恩恵を考えたが、おそらく半分まで登ってしまっているであろう山道、戻るのも面倒というより、戻ったらいけないような気がして、10分くらいの足休め後に再スタート。いま思い出してもこれはツラかった。

お寺の姿が見えはじめて、ホッとしたのも束の間、「これ、なんて罰ゲームなの?」というくらいの急斜面の長い階段が待ち構えていた。思うように動いてくれない足に、もどかしさを感じながらも、手摺に掴まり、「一歩進めば、一歩近づく」でなんとか本堂へ到着。

勤行を済ませ、本堂にて関東三十六不動の打ちはじめを伝えて、専用の納経帳を購入。大山寺は『発心』の名のとおり、自堕落している心に、喝をいれる絶好の機会でした(神奈川県は発心の道場、東京都は修行の道場、埼玉県は菩提の道場、千葉県は涅槃の道場)。

【二番札所】大雄山 最乗寺(清滝不動尊)

「お寺の場所的に一番行き難いところかな……?」と危惧していたものの、着いたお寺さんは、ビックリするほど立派でした。とにかく広いわ、お堂は全部立派だわで、半日はゆっくりできそうです。

ご朱印をいただいている間、曹洞のお寺さんで、不動明王をお祀りしているのって珍しいなぁと思いつつ、たまたま近くにいた僧侶さまと少し立ち話を楽しみました。

ぜんぜん関係のない話ばかりで、気になっていた曹洞のお寺さんで不動明王のことを聞きそびれてしまった。着いた時間も閉山ギリギリだったので、またゆっくりと足を運んでみたいです。

【三番札所】成田山 横浜別院延命院(野毛山不動尊)

関東三十六不動を巡礼した年、野毛山不動は、10月に襲ってきた台風18号による土砂崩れで、本堂周りが無残にも崩壊しておりました。本尊の不動明王さまは土砂災害の難を逃れたそうで、当時は仮寺務所(なんとマンションの一室!)に移されており、本当に目の前で、ご本尊さまをお詣りすることができました。

昨年の春に、装い新たになった野毛山不動にお参りにいったのですが、崖の一部はまだ未修のままになっており、当時の被害の大きさを伺うことができました。その後はまだ足を運んでいないので、改修工事は終わっているかもしれません。

【四番札所】大聖山 真福寺(和田不動尊)

参道に、ところ狭しと並ぶ仏像がとても印象的なお寺さんでした。ご朱印をいただいた後、なんと、ご祈願までしていただきました。とても話しやすいご住職で、世間話の小話を交わし、とても親切溢れる、素敵なお寺さんでした。

【五番札所】清林山 金蔵寺(日吉不動尊)

近所のようであまり縁のない街、日吉の奥に、立派な山門に本堂。本堂が閉まっていたので、庫裏から声を掛けると、奥さんが「どうぞどうぞお参りください」と本堂を開けてくださいました。

ここでも少し小話を交わして本堂を後に。寺内を散策しいると、地元のかた達が順番にお参りしており、地元に大切にされているお寺さんというのが、とてもよく分かります。

【六番札所】神木山 長徳寺 等覚院(神木不動尊)

法事を避けるために朝イチでお参り。お寺の所在地をみて、「神木(しぼく)本町」と書かれていたので、もしや……? と思っていたら、ビンゴ。

実は、ここのお寺さんの麓にあるアパートを『隠れ宿』として、18歳くらいまで住んでいたのです。住んでいたにもかかわらず、こんな立派なお寺さんがすぐ後ろにあったとは。

誰もいない本堂にズカズカとお邪魔し、扉を開けたすぐ左に、それは立派な不動明王さまが鎮座されておりました。間近で見るのは野毛山不動尊に続いて二回目になりますが、お顔はやっぱり怖いです。

怖いのですが、なにか引っぱられる力もあり、ズーッとお顔を眺めていると、半分にこやかになってくるような錯覚が。いや、錯覚ではなく、少しだけ笑みを浮かべた表情に見えたりと、なんだか新しい自分が覚醒されてきそうですw

庫裏にて、対応してくださった奥さんと、「このあたりも随分と変わりましたねぇ」と、しばらく昔話で盛り上がり、「ツツジが咲くころ、またいらしてくださいね。とてもきれいですよ!」とお言葉をいただいてきました。

【七番札所】金剛山 平間寺(川崎大師不動堂)

関東圏なら言わずも有名な川崎大師。着いたときに、ちょうど護摩の時間にあたり、ちゃっかりと参加。もちろん、お加持もいただいてきました。

前回参拝したときは、開帳のときだったのですが、とにかく凄い行列だったので、本堂と不動明王堂と薬師堂を参拝しただけで、逃げるようにお寺を後にしてしまったが、いま考えると、実にもったいないなぁ。

【八番札所】高尾山 薬王院 有喜寺(飯縄大権現)

この日はムスコの仕事が休みだったこともあり、ムスコと一緒にお参り。足の具合が心配だったので、行きも帰りもケーブルカーに乗って楽チンしました。

前回と同じように、着いたときに護摩供がはじまったところで、法螺貝の音色が、高尾の山に響いておりました。ステキ。お昼時間もだいぶ過ぎてしまっていたので、山門前のお蕎麦屋さんでランチ。

【九番札所】高幡山 明王院 金剛寺(高幡不動尊)

関東三大不動のひとつと数えられており、土方歳三の菩提寺としても有名です。8時半ころにはお寺さんに到着し、山門の目の前にある不動堂では、タイミング良く朝の護摩供が始まっておりました。

奥殿の丈六不動明王坐像(重要文化財)をお参りし、大日堂(本堂)を拝観してお寺を後に。広い境内には、お散歩にはちょうど良い、山内八十八箇所巡拝コースというのがあります。

【十番札所】田無山 総持寺(田無不動尊)

駐車場の場所がとにかく分かり難かった。何回お寺さんの周りをグルグルしたことやら(笑) 参拝した日は、なにやら法事の準備でバタバタと慌しかったのですが、本堂右後ろに佇む、妙見堂。その堂に祀られているのは、初めて目にする『妙見菩薩』のお名前が。

若い住職さんにご朱印をいただき、妙見菩薩さまについて尋ねると、いろいろ丁寧に教えてくださいました。まだまだ知らない仏さまがいるとお勉強になりました。

【十一番札所】亀頂山 密乗院 三寶寺(石神井不動尊)

アホなカーナビに誘導されて到着したものの、地元民しか通らないような道をくねくねと走ってきました。なんなの、このカーナビ。普段は殆ど使うことがないから鈍っているのか。

ナビの愚痴はどうでもいいとして、着いたお寺さんはとても重厚感があふれ、「天台のお寺さんなのかな?」って思うも、真言系のお寺さんでした。単にオイラの内での比較になるんですけど、天台のお寺さんは、とてもシックな佇まい。余分な装飾はせず、「必要であるもの」だけが存在しているような。

本堂で勤行を済ませ、観音霊場用の札を持っていたので、観音堂で納札。大師堂へ向かう道すがら、お砂踏みがあります。

【十二番札所】寶勝山 蓮光寺 南蔵院(志村不動尊)

アホナビに誘導されながら到着したものの、またもや駐車場トラップ。ただの参拝者だが、檀家さん用の駐車場を拝借して、お寺へ。お寺さんの雰囲気は、とてもコンパクトに纏まった印象があるものの、なにか入り難い。

そんなことを気にしていたら進まないので、まずは本堂でお参り。不動堂では護摩が終わったばかりで、お片づけをしておりました。勤行を済ませ、ご朱印をいただきたくも、ご朱印の受付が庫裏なのか寺務所なのか、どこなのか分からない。

境内をフラフラして「もしかしてここが庫裏かも」と本堂に隣接している建物へ。ビンゴ。奥からでてきた奥さんから、「あなた何者ですか?」くらいの視線とご朱印をいただいて、無事にお勤め終了。まぁ、格好が黒い作務衣に雪駄姿ですし、なんか、すみません。

次回は、十三番札所から廿四番札所までをリメイクします。ではでは。


【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp

NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。愛機はD90とGRD4。最近はiPhone6で写真撮影多し。全国寺社巡りで、過去の懺悔道中をしております。→ついに西国を打ち始めました。結願まで何年掛かるのやら。