グラフィック薄氷大魔王[525]「Intuos Proのオーバーレイシートの貼り替え」他、小ネタ集/吉井 宏

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●Intuos Proのオーバーレイシートの貼り替え

オーバーレイシートはペンタブの描画面に貼ってある樹脂板。最初からついてる「スタンダード」はちょっと摩擦がある。書き味はいいんだけど、黒板を爪で引っ掻く系のイヤな超音波が指先にビンビン伝わって、僕はぜんぜんダメ(芯の減りも早いそう)。

普段はカッティングマットを敷いて摩擦調整してるけど、先日からやってるペンの新しい持ち方だと摩擦がジャマになることもあり、そういうときは直に描くほうがいい。しかし、超音波でダメ。

そこで、別売りの滑らかな「スムーズ」を購入(もっと粗い「ラフ」と三段階ある)。Amazonのビニール越しに見て「ああっ小さい! 間違えてMサイズを買ってしまったかー!」と思ったら、パッケージの印刷でしたw
http://www.yoshii.com/dgcr/WACOM_texture_sheet-01_IMG_1425.jpg





貼り替えはパッケージの説明を見れば簡単。剥がす用の粘着ツールも付属してる。失敗は少なそう。剥がした「スタンダード」は剥離紙を貼ってしまっておけば、また貼って使える(剥離紙をちょっと破いちゃったのは失敗)。
http://www.yoshii.com/dgcr/WACOM_texture_sheet-02_IMG_1426.jpg
http://www.yoshii.com/dgcr/WACOM_texture_sheet-03_IMG_1427.jpg

シートを剥がす用の粘着ツールは二個入ってるので、元のシートに貼り替えるときにも使える。

書き味は、以前のIntuos Proとほぼ同じ。カッティングマットを敷いてるとき、弱い筆圧で描くと引っかかってしまうんだけど、オーバーレイシートの素の描画面なら滑らかに描ける。まあ、表面でペン先が止まってくれないのは、善し悪し。

また、サラサラ表面のカッティングマットとちがって、手がオーバーレイシートに貼り付いて描きにくい。手袋や先日書いた掌ポストイットは必須。

その後、調子よかったのでMサイズも貼り替えた。軽く繊細に描くときには重宝してます。

●ロジクールの「白物」キーボード

実家滞在中の都合だけど、スマホでショートメールやFacebookとかのコメントをひとこと書くためだけに、Wi-Fiテザリングをオンにするのが面倒。

そんな時、家電量販店でロジクールのスマホ/タブレット用のキーボードを見つけて衝動買い。スマホを固定するための溝があるタイプで、スマホやタブレットやパソコン(MacとWindows両対応)の三台をダイヤルで切り替えて使える。これはいい!
https://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/multi-device-keyboard-k480

箱が妙に重いのは気になってたけど、家に戻って箱から出して驚いた。超ズッシリ! カタログによれば815g。普通に鈍器。何でこんなに重いんだ? と検索してみたら、安定のために厚い鉄板が入ってるそう。

溝にiPhone5cを差し込んでみるとほぼ垂直。画面を見ながら文字入力しにくい。おかしいなと思ったら、クリアケースのせいで厚みが増してるからだった。ケースなしなら快適な角度。富士通スマホはクリアケースありでもちょうどいい角度。
http://www.yoshii.com/dgcr/sumaho_P6120123.jpg

iPad Pro 12インチは、横位置では溝の長さが足りなくて入らない(なぜ溝をフチまでの断ち切りにしなかったのか?)。縦位置なら入る。12インチの画面がド〜ンとそびえ立つ。長文テキスト専用機って感じで面白い。

それで本体の重さの意味がわかった。12インチのiPad Proを縦に差した場合、これより少しでも軽いと後に倒れちゃうのだ。
http://www.yoshii.com/dgcr/ipadpro_P6120125.jpg

鉄板を外す改造する記事。まあ、モバイル目的には折りたたみ式などいい製品がいろいろあるから、そこまでしなくてもと思うけどw
http://paagee.com/k480-2/

ダイヤルに三つのデバイスを登録するのは簡単。スマホやタブレット用としては申し分ない。MacやWindowsのキーボードとしては、厚みがあって奥行きサイズが大きいので使いやすいとは言えないけど。

白くて丸っこい形、キートップも丸い、プリントされた文字の雰囲気。なぜかコンピュータミシンやテプラを思い出した。リビングで使える雰囲気。これは「白物家電」だな(黒バージョンもあるのだが)。

●幽霊指揮者

実家にあったCD三枚をiTunesに取り込んでたんだけど、ヨハン・シュトラウス二世のCDが傷が多いようで、エラー補正しても途中で切れてしまう曲がある。

クラシックの安売りCDは、同じ曲順・同じ指揮者で発売元が異なる別のCDがあったりする。iTunesストアやApple Musicにあるかもしれない。と、ブックレットの指揮者「アルフレッド・ショルツ」で検索したら、Wikipediaにおもしろいことが書いてあった。

「ドイツの指揮者兼音楽プロデューサーであるアルフレート・ショルツ(Alfred Scholz)は、オーストリア放送協会の放送用録音を大量に買い取り、PILZというレーベルを設立して、自身が指揮したもの、あるいは架空の演奏家のものとして大量に売りさばいた。

幽霊指揮者の演奏とされるCD音源の多くは、この流れを汲んでいるとされる。これらの中に、ショルツ自身の演奏による録音が存在する可能性は否定できないが、概して演奏者データが信頼できないため、検証できない。」

架空の名前の演奏家のCDがいっぱいあるんだw 探したらiTunesストアにもあった。
http://apple.co/2nlPeUo

「音楽の都市伝説:幽霊指揮者の怪」
https://33man.jp/article/column17/001187.html

映画だと何かの事情で降板した監督が、「アラン・スミシー」名義でクレジットされるのは知ってるけど。こっちは純粋に商売目的なのね。

(その後、エラーのCDは別のDVDドライブでやってみたらちゃんと読み込めた)


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

一枚千円程度の格安CDが出始めた頃、「ああいうのは著作権があやしいグレーのもので、アーティストにはお金が行かないから買っちゃダメ!」ってうるさく言ってる人がいたなあ。

・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2oOpgKg

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii