[4378] 絵画が自ら増殖していくイメージを求めて

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《はじめてのGit》

■羽化の作法[42]
 絵画が自ら増殖していくイメージを求めて
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(55)[Web]
 DreamweaverでGitにPUSHチャレンジ!(1)
 森 和恵




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■羽化の作法[42]
絵画が自ら増殖していくイメージを求めて

武 盾一郎
https://bn.dgcr.com/archives/20170704110200.html

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●徹夜して始発でBERG

1996月10月19日〜1997年1月4日までの間の制作ノートはない。なぜなら段ボールハウスに絵を描いてる時に、脇に置いてあったリュックを盗まれてしまったのだ。

中にはメガネと制作ノートと豚毛の筆が入っていた。僕にとっては非常に重要なものばかりだが、盗んだ側からしたら残念だったろう。

僕らは段ボールハウス絵画の制作中、通常リュックを背負って描いていた。盗まれるのを警戒したから、というのもあるがそれよりも通行人に背を向けて丸腰で描いてるので、背中が無防備で怖かったからである。

制作ノートは97年1月4日(土)から始まる。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1624731370905077



「徹夜して始発でBERG」と記してある。
(BERG〈ベルク〉はJR新宿駅東口改札を出て階段を降りる手前にあるカフェ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%A2%26%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7BERG


タケヲと「無一色×創庫(むいしき そうこ)」というユニット名で、ベルクで展示をしていたのだ。

タケヲが様々な紙を様々な形に切って、どんどん僕に渡していく。その紙に僕がペン、アクリル絵の具など様々な画材を使ってドローイングしていく。

それらを大量に用意してベルクの壁や天井で繋げていく。といった、ひとつの「絵画生命体」のインスタレーション。(写真が見つからない)

「絵画が絵画自身で増殖していくイメージ」というのが、自分の絵画観だった。それは現在描いてる『線譜』の制作プロセスの中で受け継がれている。

ちなみにこの日のノートに描いてある「オバQ」のようなキャラクターのモデルは、新宿ベルク副店長・写真家の迫川尚子さんである。名前は「サコQ」。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1624769937567887



このノートに描いた「サコQ」を元ネタにして、タケヲが作った人形がこの「サコQ人形」である。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1624780604233487



制作ノートより32

○1月15日(水)
またもや完徹。具合が悪いのは知っているがどうにかごまかして制作してる。

○1月16日(木)
始発電車に乗るために5:20AMごろ家を出る。まだ外はまっくら。
高崎線は始発からすでに混んでいる。始発でベルク。
東金屋さんへ。千葉へ向かってガタンゴトン。

「東金屋」とはベルクのソーセージ屋さん。東金屋さんの凄さはこちらを参照。
http://berg.s1.bindsite.jp/sako2/cn23/craft-kohno.html


ところで、なぜ僕たちが東金屋さんに行く必要があったのか?

それは、この頃にベルクは新メニューを出すのだが、そのポスターを描いて欲しいと頼まれたからである。そこでベルクの「味の元」であるソーセージを作ってる店に行って見て来たのだった。

ベルクの新商品は今や定番となっている『ジャーマン・セット』である。
http://www.berg.jp/menu/teibanset/teibanset.htm

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF+%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88&tbm=isch


僕たちが作ったポスターの画像がないのがまことに残念である。

32時間以上は寝てない僕は、この日のノートに「思い出深い一日となるでしょう」と記している。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1624714934240054



●逮捕がもたらした変化

どうも逮捕以降、体調を崩してるようだ。段ボールハウスの画面にギューッと一点集中していたエネルギーが、ありとあらゆる方向に破裂して行くような感じだった。

「逮捕」というちょっとだけ凄そうな体験をしたからには、それ以上の実績、アーティストとしての証明が欲しかったのだろう。何かに追い立てられるような焦りが常に付き纏っていた。

「自分は何か大切なことをやってる」という実感を強烈に欲し、それは「寝ないで無理をする日々」になって行った。

それから逮捕後の変化として、タケヲとひとつの画面でコラボレーションすることをしなくなる。

自分としては、同じ画面で混ざりあるカオスのような状態を続けて行きたかった。分業がはっきりしたコラボレーションではなくて、仕事自体も溶け合って混ざるコラボレーションを続けたかった。

この距離感をマイナスにしてしまうコラボレーションは、奇跡的ではあったのだが、それは個体を失った依存的な状態でもあって、逮捕をきっかけにお互いに距離が出来て、タケヲとはもうそのようなコラボレーションは続けられなくなってしまったのである。

たぶん、このことが自分にとって意外なほどの寂しさで、そのストレスから藁をも掴むような気持ちで、他の依存先を探して活動範囲を広げて行ったのだ。(つづく)


【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/断捨離リフォーム今週大詰め】
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目指せジャケ買い!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)

星野智幸コレクションI スクエア
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■LIFE is 日々一歩(55)[Web]
DreamweaverでGitにPUSHチャレンジ!(1)

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20170704110100.html

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こんにちは! 森和恵です。ようやく梅雨らしい季節になったと思ったら、台風3号が来ているそうですね。いま、お友だちが宮古島に旅行中なので、帰阪にぶつからないといいなと祈っております。

台風と聞くと、つい名前を調べてしまうのですが、今回は「ナンマドル」と呼ぶそうですよ。ミクロネシアにある遺跡の名前が由来とか。

140カ国が加盟する台風委員会によって、あらかじめ準備された名前が順番につけられるそうです。

さてさて。今日は、ショートバージョンでお届けします。
DreamweaverがGit対応したということで、チャレンジしてみますね。

●新しいことにチャレンジするときは……

お恥ずかしながら、Git、いまの段階でまったく知りません。

流行っているらしいので、使わないと乗り遅れるぞ! と何度かチャレンジしてみたものの、Macと違ってWindows環境では、ツールがぜんぜんイケてない状況でした。

「SourceTree」とかも使ってみたものの、「なんかこう……ワクワクしないよね」と、身につくところまではのめり込めないでいました。

【SourceTree】
https://www.sourcetreeapp.com/


先日、DreamweaverがGitサポートしたという話を聞き、ドリが大好きな私としては、これは使ってみないとダメだよね! と、今回気合いを入れてみたというわけです。

やはり、新しいことにチャレンジするときには、相応の覚悟が必要になります。

・仕事でどうしても使わないとダメ
・ツールが好きで、ツールのことなら全部知っておきたい
・あこがれのアノ人が使ってるから、わたしも!

などなど。モチベーションって大切です。

今回は、どうせやるなら、このメルマガで勉強する工程もすべてネタにしたいと思います。

●今回参考にしたページ

新しいことにチャレンジするときは、まずは参考文献を調べます。

DreamweaverのGitサポートは、先日行われたばかりなので参考になるページも少ないです。検索してヒットした、公式マニュアルとIT工房さんの記事を参考にしました。

【Dreamweaver での Git の使用】
https://helpx.adobe.com/jp/dreamweaver/using/git-support.html


【Dreamweaver CC 2017.5で新しく加わったGit機能を使う方法 | IT工房|Webデザイン入門】
http://itstudio.co/2017/06/15/6829/


ここで感じたことは、情報を出すなら、的確に早く公開するのがお得だということです。早く公開していれば、それだけ人の目にふれる回数も増え、参照されるボリュームが多くなれば、アクセス数も増えますよね。

公式マニュアルはあって当たり前なのですが、それよりもかみ砕いて説明してくれたIT工房さんのページには、助けられました。

●Gitクライアントのインストールとアカウントの作成

まず、公式マニュアルをみると「DreamweaverでGitを使い始めるには、GitクライアントのインストールとGitクライアントにアカウントを作成」しろ、とあります。

なにせ初心者の私、なんのことかさっぱりわかりませんでした。Gitクライアント、Windowsのキーワードでしばらく検索したところ、下記のページにたどり着きました。

【Git for Windows導入方法&初期設定まとめ | vdeep】
http://vdeep.net/git-for-windows


どうやら、Gitクライアントをインストールした後、Windowsのコマンドプロンプトでユーザー名とメールアドレスの登録が必要になるようです。

ということで、Gitクライアントのインストールから、ユーザー登録までを実際にやってみました。今回はチャレンジ企画ということなので、迷いながら進めている様子を動画にしています。

【Dreamweaver で Git にPUSHチャレンジ!(1)】

※音声なし。迷いつつ作業しているので、2倍速再生をオススメします。

Gitのクライアントは、下記よりダウンロードしています。
https://git-scm.com/downloads


●DreamweaverでGitを設定する

「これであってるのかしら?」と不安になりつつも、いざ、Dreamweaverでの操作に入ります。Gitについていろいろと調べてみると、ファイルに対して「ステージング→コミット」という操作をすることで、ファイルの更新履歴が残せるようです。

参考ページを見つつ、下記の操作をしてみました。

1)サイトの設定の「Gitリポジトリ」の指定をする

[サイト設定]-[サイト]ダイアログの「このサイトにGitリポジトリを関連づける」にチェックを入れて、「Gitリポジトリとして初期化」を選びました。他のツールで作成したGitの環境がない、新規作成の場合は、この設定で大丈夫のようです。

2)環境設定の「Git」にGit実行ファイルのパスが記載されていることを確認する

インストール後に確認したところ「git.exe」と指定がありました。この後の操作で使えているようなので、これでパスはあっているようです。GitクライアントをインストールするとDreamweaverが検知して、勝手にパスを指定するみたいですね。

3)新規ファイルを作成し「ステージング」する

Gitでのデータ管理は「Gitパネル」を使います。新規ファイルを作成すると、Gitパネルで「未追跡」と表示されます。チェックをつけ、しばらくするとGitで扱えるファイルに変わります(この操作を「ステージング」と呼ぶそうです)。

4)ステージングしたファイルを変更し、「コミット」する

履歴管理がされているかを確かめるために、ファイルの書き換えを行いました。書き換え後、Gitパネルには「修正済み」と表示されます。この操作をGitに覚えてもらうために「コミット」という操作が必要です。

ファイルにチェックをつけ「ステージされたファイルをコミット」ボタンをクリックすると、「Gitのコミット」ダイアログが表示され、コメントをつけて登録ができます。

この様子は動画で取っておきましたので、合わせてご覧になってみてください。

【Dreamweaver で Git にPUSHチャレンジ!(2)】


●勉強のために残したメモ書き

と、こんな感じで「はじめてのGit」勉強の一回目を終えました。わたしが新しいことを学ぶときは、大抵こんな感じです。

こうやって学んだことを、自分のセミナーで生かすために、学んでいる中で気づいたことをメモに書き残すようにしています。今回作成したメモ書きはこちらです。
http://r360studio.com/dgcr/dgcr-Lifeis55

新しいことの連続だったので、感想的なコメントは少ないのですが、「いま使わないけど、調べる中で知ったこと」を関連づけて書き残すことで、後から深掘りしたり、知識を広げるのに役立っています。

……ということで、今回はここまで。
次回も、DreamweaverとGitチャレンジを続けます。

次は、履歴からファイルを元のバージョンに戻してみたりと、Gitらしいことをしてみたいなと思っています。ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)


【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
site http://r360studio.com

mail r360studio@gmail.com
Twitter http://twitter.com/r360studio


7・8月のウェブ系セミナー、募集スタートから順調に埋まってます。
この機会にぜひ!
http://r360studio.com/seminar/



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編集後記(07/04)

●サメ映画というと、元祖「JAWS」以外はほとんどキワモノだと思っていたが、「ロスト・バケーション」では違った(2016、アメリカ)。リアルサイズのサメで、特別に知恵があるわけではない。ましてや空中を飛ぶなどの、荒唐無稽とはほど遠い、じつにマジメに人間を襲うサメであった。サメが人間を襲うというのは、ごく稀なことであるが、いちおう映画の上ではお約束である。

86分といまどきの映画にしては短い。23分過ぎ、巨大に膨れあがった波を画面右側から滑り降りるナンシー、波の中を左側から迫るサメの影、この直後から始まるサメの攻撃は直接見せないが、海中を転げまわるナンシー、やがて画面が血で真っ赤になる。鯨の死体によじ登って避難、太ももの負傷を止血する。

サメの攻撃で鯨から落とされたナンシーは、幸運にも干潮時に現れる岩礁に上がる。彼女は医学生である。ここでピアスやネックレスを用いて、自らを手術するという荒ワザに出る。砂浜までは約200メートル、負傷した身体で泳いで渡るのは不可能である。サメは岩礁の回りを巡回している。一夜が明ける。

こういう映画では、誰かがサメに襲われるところを見せないとお客さんは絶対に納得しない。砂浜に現れた一人の酔っ払い、前日一緒に滑った二人の若者が、ナンシーの必死の制止を聞き取れず、サメの餌食になる。徐々に潮が満ちてくる。ナンシーの砦が水没したらお終いである。満潮まであと何分、時計表示が出る。

被害者のかぶっていたカメラ付きヘルメットを見つけて取得、彼がサメに襲われるまでのシーンが記録されていた。ナンシーは父と妹あてのメッセージを録画し、砂浜に向かって放る。これが流れ着き、地元の少年が発見、録画を再生して助けを呼びに、というのは物語の最初にあるシーンと同じである。

岩礁水没直前に、ナンシーは船舶の目印用のブイに向かって泳ぐ。サメは、追いつかない(のはお約束)。こちらは海底と鎖で結ばれており、常に浮いている。最初から、きっとあそこに行くぞと誰しも思う。ここでのサメとの攻防はなかなかスリリングで、見せ場である。医学生はいろんなことを知っているw

この映画の映像はロケだけでは得られない。小さな岩礁が主な舞台となるのだが、実在の岩礁上で演技するなら、洋上のカメラの安定性が必要で、それは無理である。人物回りはスタジオのセットで撮影して、後処理で合成しているに違いないと考えながら見ていた。やな客だねー。その証拠はエンドクレジットで見られる。VISUAL EFECTS関連の社名、人名があきれるほど延々と流れる。

トラウマ級のひどい目に遭ったというのに、最後でまた楽しそうに波に乗りに出るナンシー。懲りないヒロインというしかない。しかも妹と一緒、父もいる。アメリカ映画のお約束「家族の再生」である。ここで、サメの背びれを見せて終わらせれば余韻が、と思うのはわたしだけではないだろう。それにしても、「ロスト・バケーション」ってマヌケなタイトルにはあきれました。 (柴田)

「ロスト・バケーション」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B071CPXWP1/dgcrcom-22/


おまけ:「こちらはらいんです」というキカイ音声を固定電話で受信した。巷で使われているという、あの平板な発音だった。気味悪いなあ。じゃ、Apple、Amazon、Adobeなんてのを、らいん式に発声したら、うわーやだやだ。

・LINEは本当は「ラ」を強調する頭高アクセントだった!? 日本にはびこる「名詞平板化の謎」を追う(2013/9/26)
http://bizacademy.nikkei.co.jp/business_skill/shaberi/article.aspx?id=MMACi8000020092013



●サメといえば、映画「海底47m」がアメリカでヒット中。/「こちらはらいんです」は、どういう時にかかってくるのか検索してしまった。認証用なのね。

/走るなら心拍数わかった方がいいよね、便利そうだよねと買ってしまったApple Watch(AW)。

設定はほとんどiPhoneで。小さなAWの画面でやらなくていい。単体でできることは限られ、サードパーティーの対応アプリは、ほぼiPhoneとやり取りするもの。通信はWi-FiとBluetooth。

単体でできること。同期しておいた音楽が聴ける。同じく同期済み写真が見られる。心拍数を測れる。

呼吸アプリで、深呼吸しながらリラックス。これは何時間ごとに実行するかを設定できる。私は3時間ごとに1分間7呼吸。

活動量が見られる。どの程度動いているか(ムーブ)、運動しているか(エクササイズ)、立っているか(スタンド)を把握。

ワークアウトの記録。試したことはないけれど、室内ランニングも対応しているので、ジムがメインの人にも良さそう。続く。 (hammer.mule)

海底47m
http://gaga.ne.jp/47m/


いきなり自宅の固定電話に、「こちらはライン…
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13125167693


こちらはLINEです:という音声案内
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10111907655