[4379] 2017・レプリカントとの邂逅

投稿:  著者:


《はずしたスタンドがジャマ!》

■ユーレカの日々[61]
 2017・レプリカントとの邂逅
 まつむら まきお

■グラフィック薄氷大魔王[527]
 「Cintiq 27の進化形ではなく、退化形w」他、小ネタ集
 吉井 宏



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ユーレカの日々[61]
2017・レプリカントとの邂逅

まつむら まきお
https://bn.dgcr.com/archives/20170705110200.html

───────────────────────────────────


<著者のご意向により削除いたしました>


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■グラフィック薄氷大魔王[527]
「Cintiq 27の進化形ではなく、退化形w」他、小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20170705110100.html

───────────────────────────────────

●Cintiq 27の進化形ではなく、退化形w

相変わらず液晶タブレットが苦手なのだが、ふと思った。「苦手の原因の半分くらいは、でかくて重いスタンドによる取り回しの悪さにあるのではないか」。

スタンドは垂直から膝の上くらいまで高さと、角度が自由自在に調整できる優れもので、クリエイティブ作業する上でエルゴノミクスの極致みたいな製品なのだが。
http://store.wacom.jp/detail/2754


Cintiq 27 QHD本体は9kg、スタンドは16kg、計25kg。机一個完全占有。移動するのも大変。iPad Proなどと対極の「机に縛りつけられる」の象徴。

9kgのCintiq本体だけなら普段は壁にでも立てかけておき、使うとき机にちょいと載せるのも可能。垂直に立てて普通のディスプレイとして使えなくなるけど、24インチがメインな現在、27インチは大きすぎるし表示が細かすぎなのは何度も確認済み。

スタンドを外してみた。Cintiq27本体は軽〜〜い! 机の上に置くと引くほどでかいのはしかたないとして、裏面の簡易スタンドを立てた角度は快適。もうちょっと平らでもかまわないくらい。
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq27_IMG_1465
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq27_IMG_1466

しばらくこれでやってみるか。

で、昨日から三度やってみたけど、使うとき机の下からCintiqを引っぱり出して接続するのはやはり面倒。机が一個空いたといっても、スキャナと雑誌が載るだけ。

だったら、スタンド付きCintiqをいつでも使える状態にしておくほうがマシ。案の定w もちろん実際やったらどうなのか試そうと思ったわけだが。あと、……はずしたスタンドがジャマ!!

そもそもスタンドを購入したのは、「液タブ苦手なのはわかってるけど3Dペイントやラフの清書は液タブだとめちゃ早い。なので、普段は立てて普通のディスプレイとして板タブで使い、いざというときに倒して液タブとして使う」だった。

あわよくば、「Cintiqオンリーにして板タブ廃止、机スッキリ」だった。とりあえず、最初の目論見の方向で、元の配置に戻すw

もう小細工はあきらめて腰を据えて使おうと、仮止めで使ってたフィルムを正式に貼った。あのザラザラの「紙のような描き心地」じゃないほうの保護フィルム。剥離フィルムがない分、明るい。悪くない。

●キャラクターのネーミング

キャラクター専門のポートフォリオのようなサイトがオープンしたので、さっそくアップしようと、プロフィールなど簡単に記入、ユーザーアイコンのクマをアップして、さあ! 20個くらいTDWキャラをアップするぞ!と思ったら……。

他のアーティストの作品を見ると、みんなちゃんとキャラに名前がついてる。そりゃそうだ。キャラクターのデータベースなんだから、名前がなきゃ始まらない。

普段のTDWキャラに名前をつける習慣はない。キャラクターの完成形じゃなく「キャラクターの種・ヒント、カタチと色の応用例」のつもりなので。必要があるときに名前や設定を考えればいい。

それでも、作品カタログ作ったりなどの機会に名前を付けたものが数十個程度はあるはず、っていろいろ引っぱり出してきた。そしたら、けっこうあるある! 今のところ170個くらい名前つけたものがあるっぽい。名前つけてある率たぶん一割ちょっとくらいか。

どんなネーミングしてるかというと、「ピンクカイジュウ」「サンフラワー」「スプラウト」「スノベア」「レッドキャット」「ケロッチ」「ミノミノ」「ペンギンキャット/ネコペン」「リトル・レッド・プレーン」「ハピハピ」「キュータン」「モフボン」「シマピョン」「ナンダ」「うろうろボーレイ」「ストローチューチュー人」「プーちゃん」とか。安易w

自分で判別つくように、見た目そのまんまの名前が多い。アルファベットで付ける場合は、エージェントのアメリカ人に相談したりする。

立体制作やフィギュアなどは、通し番号で済ませるわけにもいかないので名前つけてる。
http://www.yoshii.com/toys.html

http://www.yoshii.com/sculptures.html


名前つけたことを忘れてて、別の名前をつけちゃってるのもある。今、管理できるように名前付きキャラのリストを作ってる最中。最近の気に入ってるやつにも名前をつけておこう。

●ケーキの紙袋?

奥さんがもらってきた紙袋。たぶん、ケーキかバウムクーヘンみたいなお菓子の袋だろうとは思ったのだが、仕事部屋に似てるものがあるぞ! 黒いマスキングテープそっくりだ。
http://www.yoshii.com/dgcr/mt_IMG_20170622_152330

と思ったら、なんとこの紙袋はこのおしゃれな紙テープを売ってるmtの店のものだったw つまり、絵柄とこのマスキングテープは同じもの!
http://www.yoshii.com/dgcr/mt_IMG_20170622_152423

この黒いマスキングテープは、iPad ProやCintiqに摩擦調整用にビニールやフィルムを貼り付けるとき、目立たないものを探しててLoftで見つけた。

ローソンのプレミアムロールケーキか、こういうものだろうと思ったのでした。
http://www.lawson.co.jp/company/news/010807/


同じ袋の画像を探してたら、素敵な展覧会の記事!
『マスキングテープの展示会「MT EXPO 2015 AT KIITO」に行ってきた』
http://shimashimaseikatu.com/wp/?p=6760


●Facebookのアーカイブにコメントは保存されない?

「Facebookデータをダウンロード」すれば、オフラインでもブラウザで見れる。Facebookの検索や記事の遡り機能がイマイチなので、定期的にダウンロードして過去記事の確認とかに使ってる。
http://www.yoshii.com/dgcr/Facebook_archive

ただ、アーカイブではタイムラインのコメントが省略されるのが残念。おもしろい発言は、たいていコメントで出るから。

と思ってたら、アーカイブの「写真」の一番上の「タイムラインの写真」で、アップロードした写真を含む記事とコメント(完全に全部かどうか未確認)が見れる! 知らんかった。シェア投稿やテキストだけの投稿では、コメント見れないのに。

ってことは、投稿するとき必ず写真や画像をアップロードすれば、コメントも全部見れるようになるってことだな。あるいは、今までのテキストだけの記事に画像を追加してもいいし。


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


上書き保存しちゃった時など、Time Machineに救われてる。ただ、Dropboxにも全ファイルと履歴が保存されてるんで、Time Machineは実質なくてもかまわないんだよね。週に一度くらいHDDを接続して、Time Machineすればいいんじゃないかなと。

・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2oOpgKg


・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(07/05)

●「エンド・オブ・キングダム」を見た(2016/アメリカ)。2013年の「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編らしい。不死身のシークレットサービスが、容赦なくテロリストたちを殲滅し大統領を守るという、アメリカ映画の王道wほとんどありえない設定に文句つけるのは野暮、いちいち突っ込まないで、流れにのっていればいいだけの映画で、それはそれで楽しい映画であった。

原題が「London Has Fallen」って、ずいぶんイギリスに失礼である。カタカナタイトルだって同様で、勝手によその国を終わらせていいのか。ロンドンの有名どころが破壊され、国を挙げての警備がテロリストに乗っ取られていたなんて、あまりなイギリスの無為無策ぶりの描写はまずいんじゃないかと思う。

よく撮影許可したな、さすがは寛大な大英帝国、と思ったらメイキングで秘密が明かされていた。ロンドンで撮るのはほぼ不可能、許可をとるのに永遠の時間がかかる、アクションは限定される、撮影日数も限られる、何より費用がかかる。一部をロンドンで、あとはスタジオとブルガリアのセットで撮影した。

そのオープンセットが巨大だ。セントポール大聖堂の正面全体と向かいの像を、原寸大で建てる、周囲は合成用のグリーンバック。大聖堂シーンはエキストラ300人、スタントマン100人だった。ロンドンの大規模な街をセットで再現した。ロンドンって意外に撮影に協力的だと思って見ていたのだが、それは違った。

撮影現場の様子は非常に興味深い。近衛兵の行進はグリーンバックの前だった。象徴的な名所や壮大な建造物の破壊はCGだろう。ハイドパークにヘリ墜落大破なんて撮影できるわけがない。すごいね、生存者は主役と大統領だけ。日本の首相ツトム・ナクシマの扱いはお粗末で、ドイツの女首相はお笑い系か。

お話は、英国首相の葬儀に参加する40か国の首脳を狙った同時多発テロが発生し、米英首相以外は全部殺され、主役のマイクと大統領は徐々に追い詰められてゆくというわかりやすいお話だ。テロのボスはアメリカ大統領を捕らえ、処刑の様子をネットで生中継して世界を震撼させ、かつて米軍の爆撃で殺された家族の復讐を果たすというもので、その理由は説得力あるようなないような。

警備陣にはテロリストが紛れ込んでいたとか、オールとっかえだとか、よくわからないが、38人の外国首脳を全部処分してしまうという大規模なテロの陣容は数年がかりの仕込みだと誰かが言ってたが、人事でそんなこと不可能に決まってるではないか。いやいや、まともなことを考えてはバカ映画は楽しめない。

でも、主人公は大統領を守る以外、何も考えない。タフで残忍で。大統領から、この男を殺す必要あったのかと聞かれ、さあねって感じで、テロリストを殺す、殺す。昆虫顔(でも美人)のMI6、ジャクリーンは怪し過ぎ。衛星中継を見て心配しマイクに電話するバカ妻、夫の仕事を何だと思っているんだ。(柴田)

「エンド・オブ・キングダム」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B06VVKC1ST/dgcrcom-22/



●さすがはまつむらさん。こんな展開になるのか〜!!

/詐欺サイトについては、以前後記に書いたことがある。会社概要とか、使われている画像を、既存サイトから持ってきたりするのでたちが悪い。Amazonのマーケットプレイスでも確認している。ただ、今は安すぎると警戒心を持って確認作業をするけれど、近い価格だと油断して騙されてしまいそう。

住所確認にはGoogleマップのストリートビューを併用。あとは使われているフォントを見たり。

中国系サイトって何かが違うんだよね。日本のサイトでも海外のECサービス使うと雰囲気違って見えるように、フォントの大きさとか、色とか、行間とか、微妙に違う。スパムメールもそうだけど、日本で使われていない簡体字・繁体字が使われていたりすることも。

/マスキングテープの量り売りっていいな。

/「エンド・オブ・キングダム」は戦闘シーンの長回しに驚いた。カットなしだとゲームしているみたい。ぜひ吹き替えで見て!

「エンド・オブ・ホワイトハウス」は見たのに、全然覚えてなくて、最初人間関係がわからなかったわ。同時期に「ホワイトハウス・ダウン」を見たせいもある。

/アメリカ映画やドラマって、ホワイトハウスやワシントン記念塔が良く出てくるよね。そういう傾向のものばかり見ているのかなぁ……。(hammer.mule)

中国語の簡体字・繁体字辞典
http://dokochina.com/sim2tra.htm


日本語漢字・簡体字・繁体字を相互に変換「漢字 変換ツール」
http://www.jcinfo.net/jp/kanji/