装飾山イバラ道[204]久しぶりにヤフオク! する/武田瑛夢

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インターネットで物を買うことが一般化して、その中でもかなりの人がスマートフォンで注文しているだろう。

「ピザ頼んだの?」「うん、電話で。」と言った場合、WEB経由なのか声の電話注文なのかはっきりしない。はっきりさせなくてもいい場合が多いけれど、「WEB限定割引使ってたら安かったのに!」というような、細かな行き違いがあったりするかもしれない。

インターネットで物を買う方法には、WEBモールや一般商店の他に、個人から買う方法がある。minneやCreemaなどの個人の手作り品を買えるサイトの利用や、ネットオークションも便利だ。

オークション形式で人と価格を競り合って購入するのは、また別の話と思う人も多いようだ。価格が決まっていないことや、落札できるかどうかもわからないのが不安みたいだ。慣れていないし、慣れるのを辛抱するほど良さを感じないということかもしれない。





●ヤフーオークション黎明期

私はヤフーオークションが始まった頃(1999年)からのユーザーだけれど、もっぱら買う方だけだ。売る方をやってみて、初めてその醍醐味を知ることができるのかもしれないけれど、未だ試していない。

だからオークションにある程度の敷居というものがあるのはよくわかる。

あの頃はまだネットオークションも珍しかったし、なんだか危ない目に合うんじゃないの? という感想を持つ人も多かった。私は「渋谷と同じで歩き慣れれば怖くないって。」と説明していたと思う。

久しぶりに自分の評価の履歴をたどって、昔商品を買ったことがある人がまだ出品しているのを知ったり、IDまですっかりなくなっていて寂しかったりした。

不思議なもので、10〜15年以上前の買い物なのにかなりはっきりと覚えている物が多い。PC画面の前で粘って落札して手に入れた物だからかもしれない。

●最近のヤフオク!

最近すごく久しぶりにヤフオク! で落札した。楽天などでも買っていた天然石が、ヤフオク! だと随分と安いらしいのだ。

ヤフオク! のIDは何かの時のために継続していて、時折見てはいた。話題の物がいくらで取引されているかをウォッチできるし、急にチケットが必要になった時などに助かるかもしれないからだ。

自分が欲しいと思っている商品を検索すると、画面いっぱいに類似の商品が出てくる。本格的には使っていなかったので、関係ない商品の表示を切ったり、見やすく整えるのが大変だった。

私にとってはどうでもいい商品ほど大量出品されていて、画面を圧迫していてとても困るのだ。

しばらくの間、それこそ玉石混合の中をもがくように絞り込みの作業をした。ほぼ変わらないような同じ写真で、しかも色調補正バリバリの淡白な画像を、こんなに見せられても欲しいとは思えないよー。

ようやく良さそうな綺麗な天然石の出品者を数人、ピックアップすることができた。この人たちの出品一覧を表示させると、そのラインナップの素晴らしさに驚いた。

大量に出品している業者と違って、一点一点をいろんな角度で撮影した写真を載せて、独自の基準でレベル分けして説明している。WEBで物を売るなら、写真のうまさは本当に大切だ。

この独自のレベル分けというのは賛否があるようで、AAAトリプルエーとか5Aといった美しさ珍しさのランクのことだ。

ダイヤモンドなどと違って、天然石には統一された基準がないので、その店、出品者レベルの基準になる。私は統一されていなくても比較はしやすくて良いと思う。

A店のトップグレードと、B店のトップグレードを比べればいいし、その店の最多価格帯のレベルをチェックすれば、どういった取引を優先しているかがわかるからだ。

大量出品のところは薄利多売なのだろうし、厳選された一点に手間をかけているところはそれなりの値段が付く。オークションなので価格は表示されておらず、おおよそを知りたければ評価から過去の取引履歴を見ればいいのだ。

見てみると通常のWEBのショップが売っている商品の、はるかに安い価格で落札されている。ここ数か月の落札結果を検索できるページもあるので、事前に状況を確認することができて面白い。

私は最後に落札してから7年ほどヤフオク! をしていなかったようで、プライバシーの保護なのか、入札者のIDが一部マスキングされていたり、他人の過去の履歴が見られないのは良いシステムになったと思う。

確か以前は、自分と競り合っている人の過去の落札履歴まで見ることができたので、すごい高額落札履歴のある猛者だったりすると、即諦めたりしていた。

●スナイパー登場

久しぶりに入札した商品の決着が着く日は、忘れないように気をつけた。何度か高値更新を繰り返して、もう終わるかと思った瞬間に、ガツン! と新たに入札されたので、メゲた私は結局あきらめてしまった。

そういえば、終了ギリギリにやってくる「スナイプ入札」っていうのがあったんだっけ。この時は久しぶりすぎて、心構えがなくてダメだった。

私の参加した商品の場合は、自動延長の設定が入っていて終了時間が5分間伸びたけれど、5分って考えをまとめるには意外と短いのだ。

ちょっと調べてみると、オンラインスナイプとかスナイプ入札を事前に設定できるオークションサイトもあるらしい。自分がリアルタイムに見張っていなくても、自動設定でギリギリでの高値入札をしてくれて、これも賛否両論あるらしい。

ヤフオク! を便利に使うための外部サイトもいろいろあって、昔の地道な方法だけでは簡単には勝てないのかもしれない。

ただ、最も高値をつけた人が買うことができる基本ルールは変わらないので、高値をつければいいだけだ。しかし、できるだけ安値で落としたいのだから、こまめなチェックや自分の中での価格上限をしっかりと決めることが大切だ。

負けるのが悔しくて、なんだかダラダラと高値を更新してしまっても、それは本当に良かったのかどうかわからない。

週末の夜に終了設定されているオークションが多いので、土日は熱い戦いが繰り広げられる。まったく入札する気がない、見るだけのオークションもなかなか面白い。

IDが一部マスキングされていても、最初に入札した人と同じ人が再入札に来たことぐらいはわかるので、この人はどうしても諦めないだろうなとわかる。

自分が予想した価格付近で終わると納得するし、あまりに安いと参加すればよかったかなと思ったりする。予想を超える高騰をした結果を見ると、何がそんなに魅力だったのかを知りたくなったりする。

天然石だとちょっとした内包物のゴミや濁りが大きく評価を分けたりするけれど、元々の地の色の良さが最も大きな違いのようだ。

●出品者選び

以前は躊躇して避けていた海外からの出品物も、今は出品者の評価が良ければ問題ないと思っている。中には日本語の説明文が怪しい人がいるけれど、日本語が怪しいだけで、人物がちゃんとしていそうならばOKだ。肝心なのは誠実さだからだ。

無事落札ができると、WEBで入金を速やかに済ませて、商品が届くのを待つだけだ。海外から発送された物でも、教えてくれた荷物の追跡番号でしっかり確認ができて安心した。

届いた荷物を開けて、写真通りの物を確認して、出品者の評価を「非常に良い」にしてやっと終了。

今回の場合は、ちょっと写真写りが良かった気がしたけれど、現物とモニターで表示した写真の色の違いがはっきりとわかるサンプルが手に入ったわけで、今後はもっとその出品者の出品物をリアルな感覚で見ることができる。リピーターが多い出品者を選ぶのもポイントだ。

お互いトラブルなくやり取りを済ませられるとホっとする。自分に「非常に良い」をつけてもらうと、ちょっと褒められた気もする。

私も長いヤフオク! 歴の中では嫌な思いをしたこともあるし、出品者を選ぶ基準もその人ごとに違うと思う。昔は悪い評価がついている人を避けたけれど、業者間の足の引っ張り合いもすごいようなので、最近は悪い評価がついた理由をよく見て判断するようにしている。

良い商品と良い取引ができるかどうかを探すことは、良い勉強になるのだ。


【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

夏は冷やし中華が好きでよく作るけれど、大きな氷はジップロックにお水を入れて凍らせればいいという知恵を得た。手のひらサイズのジップロックに水を入れて、冷凍庫で平らにしておく。

絶対にこぼれないように、封はしっかり確認しなければならない。麺を冷やすのに最適な氷ができる。具は基本のものに加えて、茹でたトウモロコシをそぎ落としたのを入れると、色も綺麗で甘くて最高です。