晴耕雨読[36]女性ファッションやお化粧を知る必要性
── 福間晴耕 ──

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・いわゆる男の娘が社会的に女の子として生活し始めて思ったこと
https://anond.hatelabo.jp/20120716035540


冒頭のLinkは、女装に目覚めた人がそのノウハウを獲得していく話だが、実は女装趣味とは縁がなくても、この手の知識を身につけたほうが良いジャンルが結構ある。

それは別に弓月光の「甘い生活」みたいな、ランジェリーメーカーのような話ではなく、イラストレーター・漫画家・カメラマンとして、女の子を描いたり撮ったりする場合だ。

いろんなところで言われているように、男性作家はここらへんが結構弱い。それでも、ちゃんと女の子を描けるならいいじゃないかと言われそうだが、やっぱりお化粧やファッションを知っていた方が、引き出しは広がるし女性読者の受けもいい。





そして、結構今ではネットもあって、多くの人がチェックしているせいか、変なファッションをしていたり、そもそも着付けがおかしいと直ぐに誰かが指摘するし、詳しくなくてもやっぱり何か変に感じるものなのだ。

そして長年のノウハウが蓄積されているだけあって、化粧法というのは顔を描いたり撮ったりするときにも、とても参考になるのである。

そして、実際にこれまで仕事などで接したことのある、一流のイラストレーターやカメラマンの方は、男性であっても実にこうした知識が豊富だった。

だいぶ前の話だが、ある企業広告で予算が足りないという理由で、社内で可愛い娘を使って撮ろうという話になった時、カメラマンの方がその娘よりもはるかにファッションやお化粧に詳しくて、結局その方のコーディネートで、服や小物を選んだ事もあった。

さすがにメイクや買い物指南は、カメラマンの奥様がやっていたが、確かに選んだチョイスは完璧だった。

そういえば、名前を出していいかわからないので一応名は伏せるが、誰もが知っている有名マンガ家の家には、資料用にマネキンと様々な洋服や下着があると聞いたこともある。

そうはいうものの、さすがにマネキンや本物の下着や洋服は、抵抗があるという人も多いだろう。そういう人には、ドールやアクションフィギュアをお勧めしたい。

最近の造形技術の進歩は凄いものがあって、1/6の大きなサイズのドールはもちろんのこと、1/12の一般的なアクションフィギュアやドールでさえ、ボディから衣服まで素晴らしく再現されていて参考になるのだ。

とはいえ、ここまで書いておきながら、実は自分もこの部分はかなり弱い。いまだに洋服の名称を間違えて友人の娘に笑われたり、基本的なブランド名すら判らないのが実情だ。

せめてファッション誌くらいはチェックすべきなのだろうが、結局めんどくささと気恥ずかしさで先送りになっている。


【福間晴耕/デザイナー】

フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/


HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。