まにまにころころ[121]ふんわり中国の古典(孫子・その2)/川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

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まにまにフェスティバル(まにフェス)P4コロこと川合です。今回は孫子の2回目なんですがその前に、9月2日に開催予定の「まにまにフェスティバル(まにフェス)P5」について紹介させて下さい。

ということで、今回はちょっと長めです。二本立て!!

まにフェスは、Web/IT系を中心にコンテンツ分野の色々なものを集めて、展示とセミナーとを行うイベントで、今回が5回目。大阪で開催します。

http://m2college.net/fes5/

だいたいこういったイベントって業界別で行われていて、自分の業界のものにしか参加しませんよね。なので、周辺の近しい分野のものも一緒に混ぜれば、交流とか情報交換が進んで新しい何かが生まれるきっかけになるんじゃないか、面白いんじゃないかと思って始めたものです。




準備がわりと大変で、気が向いたときにしか開催しないんですけど。(笑)

でもやるからには、ひとりでも多くの人に来て欲しいので、宣伝させてください。あと、周りの人に紹介をお願いします。

展示とオープンステージは無料です。ホールでのセミナーは有料ですが、今なら早割で1000円。あと、大阪府以外の参加者は遠割で1000円。学生は無料です。社会人学生も、学校法人じゃなくて一般のスクール生も無料です。

今後こういったイベントやセミナーに参加するきっかけになったらいいなあと。

準備が追いついていなくて、サイトにまだあがっていない情報もありますので、それらもここでご紹介。


◎──ホールステージ

・ブラウザトークセッション(物江修さん、壽かおりさん、林栄太さん)

今回の目玉のひとつは、第一回目のP1以来二度目の「ブラウザトークセッション」。

説明不要の巨人「Internet Explorer」、「Microsoft Edge」のマイクロソフトから物江修さん、Operaの流れをくむ「Vivaldi」からは壽かおりさん、そして国産タブブラウザの雄「Sleipnir」フェンリルからは林栄太さん。

このお三方にモデレーターであるバスタイムフィッシュ村岡正和さんを加えて、それぞれのブラウザの特徴や最新事情をお伺いします。

Webクリエイター必見です。物江さんにはこれだけでなく、Inclusive DesignについてやAIのAPIについてもお話しいただく予定です。

・村岡正和さん

毎回モデレータと司会をお願いしている村岡さんですが、今回は登壇もされます。「Web based IoT」というテーマになる予定です。

・関口浩之さん

デジクリでもおなじみ、ソフトバンク・テクノロジー関口さんには、フォントのお話をしていただきます。もじもじトークの生ライブですね! 関口さんは、まにフェス皆勤賞となる五度目の登壇です。

・瀬口理恵さん

先日、関口さんと一緒に瀬口さんがやってるWeb番組に出演してきたのですが、瀬口さんも前回に続いての登場。WordPressのお話か、デザインのお話になるかと予想しているのですが、まだ未定です。

・轟啓介さん

Adobeの轟さんは、今回が初めてのまにフェス参加です。Adobe XDについてお話いただく予定ですが、開催時点での最新情報を盛り込んでもらうため、サイトにはおそらくギリギリまで情報が出てきません。機能追加とかあるのかな。

・安藤ミキのアンプラグドトークセッション(安藤達也さん、ミキチョクシさん)

サイバーエージェントの安藤さんと、ペタビットのミキさんによるトークです。今回が4回目。プランナー、プロデューサーであるお二人が最近のお仕事や、今注目している技術の話などをネタにトークを繰り広げられます。どんなお話になるのかは、当日まで誰も分かりません。おそらくお二人にも。

・阿部正幸さん

KDDIウェブコミュニケーションズのエバンジェリスト阿部正幸さんには、最近色んなことができるようになってきたWebについて、それを実現させているAPIのお話をしていただきます。題して、「こんなこといいな、できたらいいな」をかなえるWeb API。ちょっと未来の話も聞けそうなタイトルです。

・藤堂高義さん

藤堂さんも前回に続いて二度目の登壇。今回は広告での機械学習の活用など、テクノロジー寄りのお話になりそうです。藤堂さんについて特筆すべきことは、僕の中では「戦国武将・藤堂高虎の末裔」というプロフィール。すごいです。

・長野年起さん

今回が初登場の長野さん。VRやAR関係のビジネスをされていて、時々テレビに出演されているので、見かけられた方もいらっしゃるかもしれませんね。お話いただくのはもちろん、それらの分野の話。個人的にはアニソンカラオケ仲間で、そういえばお仕事の話はちゃんと聞いたことがありません。(笑)


◎──オープンステージ

・森和恵さん

デジクリでおなじみ、森和恵さん。森さんにも毎回登壇いただいていて、登壇だけでなく、色々助けていただいています。お話しいただく内容については、今日か明日くらいに届く予定です。……たぶん。届き次第サイトに載せますね。

・森巧尚さん

プログラミング界のレジェンド、森巧尚さんに今回も登壇いただきます。今回は、近著の『楽しく学ぶ アルゴリズムとプログラミングの図鑑』にちなんで、トランプカードを使ったアルゴリズム入門についてお話しいただきます。

・松川睦さん

映像クリエイターの松川さんも数度目の登場。今回も、ちょっと使えると便利な映像ソフトAdobe AfterEffectsのお話をしていただくと思います。

AfterEffectsはプロ仕様の映像ソフトで、使いこなすのはなかなか大変ですが、Creative Cloudで一式契約していると、Webクリエイターでも、持ってるソフトなんですよね。持ってるなら使ってみようよ、というお話です。

・河田曜士さん

今回初登場、Web解析士である河田さんには、Web解析やマーケティングのお話をしていただくことになると思います。

・建山和徳さん

前回に続いて登壇いただく建山さんですが、「南島原手延べそうめん大使」を務められています。そのきっかけがハッカソンだったという、その不思議な縁についてお話しいただきます。

そしてまた今年も、建山さんが支援されている大阪のプロレス団体・プロレスリング紫煙のみなさんにも登場いただきます。そうめんの話とプロレスの話。……でも、建山さんはウェブ屋さんです。

・福嶋伸之さん

アプリ開発の会社を経営されつつ、プログラミング教育にも力を入れられている福嶋さん。今回は子ども向けプログラミング教育に求められる能力についてお話をしていただきます。

プログラマーさんのほか、学校の先生などにも来ていただけると嬉しいんですが、先生方、デジクリ読んでくれてるかなあ……

・小島健司さん

様々なセミナーでおなじみ、ファーストサーバの小島さん。最近ほかのセミナーで何度か常時SSLについてお話いただいています。まにフェスでの講演テーマはまだ未定です。SSLか、セキュリティか、それとも……


以上が現時点で決まっている講演情報ですが、おそらくもう少し増えそうです。また、講演のほかブース展示もどんどん増えています。

詳細順次発表、とサイトには書いていますが、毎回ギリギリまであれこれ色々増えていきます。もうそろそろ開催一か月前なので、急ピッチで準備を進めていきたいと思いますので、みなさん是非、お越しください。

http://m2college.net/fes5/
まにフェス参加はもちろん、合わせて大阪を楽しんでいって欲しいです。


◎──孫子・その2

ここから急に孫子の話に変わります。(笑)

前回は計篇(始計篇)の途中まででした。今回は計篇の最後まで紹介したいと思います。

段の区切りは前回同様『全訳「武経七書」1 孫子 呉子』に合わせたものです。


◎──『孫子』計篇(四 〜 七)

部隊をまとめる将が私の計略に従うなら、その計略で必ず勝つ。だから留める。従わないならきっと負けるから解任する。

計略の有効性が理解されたら、あとは現場での勢いでその計略を支える。勢いというのは、状況に応じた臨機応変な対応のことだ。

戦というものは、相手の裏をかくことが大事。能力を隠してできない振りをしたり、欲しいのに要らない振りをしたり、近づいているのに遠い振りをしたり、行けると思わせて誘い出したり、混乱させて奪ったり、敵の力が充実しているときは引いて守りを固め、強そうならぶつかることを回避して、挑発して怒らせて統率を乱し、卑屈な振りをして驕り高ぶらせて、敵が十分に休養していたらなんとか疲れさせて、結束が強そうなら仲違いさせて、手薄なところを狙って不意を突く。

これらが私のいう「勢い」というもので、事前準備はできない部分だ。

開戦前の会議で勝ちの算段がつくのは、あれこれ計算した上でのことで、計算して勝ち目が多そうなら勝つし、少なそうなら勝てない。計算さえしないなら、勝てるはずがない。そうやって考えて、勝負の見通しを立てるんだ。


◎──『孫子』計篇(四 〜 七)について

前回の話は、計略のベースになるところで、事前に確認しておく部分。今回の話は、いざ開戦となって敵と相対した時に考える部分。最後の段は開戦前の話だけど。前回からここまでの話をまとめると─。

戦は国の一大事なんだから、十分に考えて臨め。まずは彼我の戦力や状況を分析して、勝てそうかどうかを見極めろ。十分な準備に加えて、現地ではさらに臨機応変に対応して事前の計略を活かす支えとしろ。考えろ。考えろ。考えろ。

と、そんな感じ。

特に、事前にしっかり調べて、勝てるかどうか見極めるってのが重要で、勝ち目がないなら戦わないのが孫子流。当たり前のように思えますけど、最初から戦うことが前提で話が進んでること、よくありますよね。まあしかたないってケースも多いですけど、何かを始めようとする時、どうやってするかを考える前に、すべきかどうかをまず考えて、「しない」という選択肢も忘れずに。

裏をかくことが大事、というのは有名な「兵とは詭道なり」というフレーズ。裏をかくというか、騙しあいというか、考えなしに正面から突っ込むなと。

計篇(始計篇)はここまでで、この先は具体的な話が中心になります。つまり、ここまでの話を押さえていれば、孫子のエッセンスは得られたと言ってもいいんじゃないかと思います。事前の分析と、現場での判断。とにかくよく考えろ。


◎──今回はここまで

今回の最初の部分は、本によって訳が違っていました。『全訳「武経七書」1 孫子 呉子』では、王が私の計略を聴くなら留まるが、聴かないなら去るよって感じで。ただ、話の流れ的にここでそんな話はしない、だろうと思って、岩波文庫『孫子』を参考に、将軍の採否の話を選びました。

孫子は参考テキストが豊富なので、何かと助かります。ただ元がかなり簡潔な文で解釈が分かれるところが多いみたいで、あちこち色んな説があったりします。だからこそ参考テキストも多いんでしょうけど。

あの曹操までが孫子の解説本を書いていたくらい、昔から注釈がたくさんで。日本でも林羅山、山鹿素行、新井白石、荻生徂徠、佐藤一斎、吉田松陰などと、名だたる偉人たちが孫子に触れたテキストを残しています。

今も何冊も何冊も孫子に関する本が出ているので、手に取ってみてください。役に立つかどうかは知りませんけど。(笑)


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
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http://manikabe.net/

◎──セミナー・イベントのお知らせ 詳しくは上の本編をご覧ください
・「まにまにフェスティバルP5」(大阪)
http://m2college.net/fes5/

・「欧文分科会「欧文組版のいろは 初級編」─基礎から応用まで─」(大阪)
http://www.wabun-oubun.net/

9/2開催で、まにフェスと日程が被ってしまっていますが、文字クラスタの方は是非「はしご」してください。