装飾山イバラ道[206]「怪盗グルーのミニオン大脱走」に大満足
── 武田瑛夢 ──

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デジクリが夏休みに入る前に、「怪盗グルーのミニオン大脱走」を見た。私はミニオンが大好きなので数年に一度の新作を楽しみにしている。
※以下には映画のネタバレを含む可能性があります。

USJにもミニオンのエリアができたそうで羨ましい。新宿の伊勢丹では今は終了してしまったけれど、公開記念のミニオングッズの限定ショップをやっていたので寄ってみた。

・ミニオンズ ドット トーキョー: MINIONS.TOKYO
http://minions.tokyo


私は乳白色のマグカップ二個とクリアファイルを買った。限定ショップはミニオンファンでいっぱいだったけれど、WEBショップでは今でも同じものを購入できる。

・MILKWARE スタッキングマグ
http://eimu.com/dgcol/mini826





写真のマグに入れたぬいぐるみキーチェーンは、前回のミニオンズのボブ(奥)と、今作の囚人服のメル(手前)で、楽天で購入したもの。

マグカップは「MILKWARE(ミルクウェア)」のミルクガラス製で、軽くてスタッキングできて使いやすい。耐熱性で電子レンジもOK。うちではカステラを食べる時の、牛乳用にちょうどよかった。

映画は大きなスクリーンで見ると、どこまでもクリーンなCG特有のパキっとした色で、なんとも清潔感があって爽快だ。新宿のゴミゴミした歌舞伎町の映画館だったので(笑)、なおさらそう感じたのかもしれない。

映画って、始まると別世界に連れて行ってくれる良さがある。

言葉は何を言ってるのかわからないけれど、ミニオンたちはあいかわらず可愛い。ミニオンたちがやりたい放題にしている様子は、見ているだけでも癒される。でも、それでは猫動画と同じかな? とも思う。

今回のストーリーの軸がグルー兄弟にあるなら、ミニオンが大脱走していたところとの関わりがもっと欲しかった。主人公のおじさんの見た目のグルーには、施設から引き取って育てている子供達がいて、黄色のミニオンたちはグルーの助手というか、悪党の手下的な位置づけだ。

子供達とミニオンとの関わりは、あまり重要視されていないように思われるけれど、ミニオンの表情を見ていると案外優しく見守っているのがわかる。

グルーと子供達のやり取りも愛があって優しいけれど、過去作の(月泥棒等)がもっと心温まる話になっているので、今作はテンポの良い壮大な戦いを楽しんで! ということかもしれない。

発想はくだらないけれど、巨大なロボットが大暴れするシーンなんて、本当に巨大でリアルで、バカバカしくて大好きだ。爆風や町の細部の作り込みの精巧さは素晴らしい。

まるでカートゥーンアニメのトムとジェリーや、トゥイーティーとシルベスターのような追いかけっこを、精彩なグラフィックで見ているような感じだ。

次々に飛び出してくるアイデアに圧倒されて、見ている方が映像に飲み込まれてしまう。

ミニオンたちは大量にいて、集団のシーンでもそれぞれ独自に勝手なことをしているはずなので、いろんな場所をゆっくり見直したくなる。見た目は子供っぽいミニオンも、なぜか割と協調性があって、きちんと持ち場を分けて仕事をこなすのも健気だ。

数がいっぱいいるおかげで、映画のスクリーンのサイズでも見ごたえがある。

80年代に流行したディスコ調の曲や、マイケル・ジャクソンのBADが使われているので、私たちには懐かしい。BADをバックに、生き生きと悪いことするやんちゃなミニオンの魅力は見ていて飽きない。

今回の大脱走の、白黒ボーダーの囚人服のミニオンたちが大量にいる様子は、あの「ウォーリーをさがせ!」みたいにも思える。

目玉と髪型などで個体識別もできるらしいので、静止してゆっくり見られるようになったら、お気に入りのミニオンがどこにいるかを見つけるのも楽しそう。

好きか嫌いかどうでもいいかで別れる系統の映画だと思うけれど、夏休み気分を楽しむにはぴったりで、女子たちは満足そうにしていた。

私も結局大満足だけれど、すべてのミニオンが脱走できたのかが気になってしょうがない気持ちなのは、見た人にはわかっていただけると思う。


【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/


「スプラトゥーン2」を始めて一か月ほど経ち、ゲームにも慣れて楽しんでいる。もしかして、他のゲームよりは向いているかもしれない。

このゲームは撃ち合いの瞬発力も必要だけれど、同時進行で複数の物事をこなす力が大切だ。なんだか、料理をしている時の私と似ていると思った。

電子レンジで野菜の下ごしらえをしつつ鍋で出汁を取り、大根おろしを夫に頼んで、グリルで魚を焼くためのタイマーセットも忘れない。食材ごとの加熱具合に気を配り、ほぼ同じ頃に出来上がるように進める。

案外こんな作業をこなしている人に、スプラトゥーンの適性があるように思う。ボム(爆弾)を投げつつ床を塗り、近づいてきた敵のブキを一瞬見て、射程を考えて回り込んで撃つ。仲間の生き残り数やMAPのチェックも忘れない。

しかし、わかってはいても同時にすることが多すぎて追いつかないなぁ。イカで泳いで逃げるのだけは、だいぶ上達した。