ネタを訪ねて三万歩[149]どうして今もなお手書きの手帳なのか/海津ヨシノリ

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●手書きの不便さを残したいという一念

2003年12月29日からスタートさせ、Blog(2012年5月3日よりfacebookにも同時掲載)で、概ね毎朝アップしている画像(心象イメージ、3D、イラストなど)が7月29日に5555回目になりました。自分でも驚きです。

この分で行くと、オリンピックの年には6666回目が出そうです。

それにしても、吉井さんのお誘いお気軽にスタートしたのが、数週間前のような気がしています。不思議ですね。とにかく勧めてくれた吉井さんに感謝しています。そして学生へは続けるコトの重要性をいつも説いています。

ということで、今回は手帳の話から……普段使っている手帳の切り替え時期を8月にするようになって、どれほど経つのか忘れてしまいましたが、大学で授業をしていると、このやり方がとても有効です。年明けの1月にも授業があるからです。

で、問題はカバー。私は無印良品の手帳を15年ほど愛用しているのですが、この手帳で唯一気に入らないのはビニールカバー。値段との関係で仕方がないのかも知れませんが、とっても不快です。




そこで、以前は別売りでイイ感じの合皮カバーを同時購入していたのですが、どうも販売を取りやめたようで、昨年から手作りカバーにシフトしました。ミシンで縫って出来上がり。この手造り感がとっても気に入っています。

この話は以前もしたような気がしますが、思い出す暇もないので今回のネタにしてみました。

とにかく、スケジュール管理をアナログの手帳で行っているなんて、時代に逆行とか言われそうですが、一応MacOSXのカレンダーをメインにスケジュール管理をしています。

当然、iPhoneにも連動していますので、手帳は基本的に必要ありません。それではどうして手書きの手帳なのかというと、手書きの不便さを残したいという一念です。手書きしないと漢字を書けなくなるし、ペンを持つ感覚も鈍ってしまいますから。

メモは忘れないためにするのではなく、忘れるためにするので、ガンガン馬鹿な話や思いついたことを書き殴っています。展示会の半券を貼り付けるなども。もしかすると、日記に近いかも知れませんね。

ここのところ、一般企業に出向いて個別レクチャーを行うことが重なっているので、手帳は色々な意味で大活躍です。これで私が世界的に有名だったら、死後にでもそのまま本になったりするかもしれませんね。まっ、私の場合なら絵空事以前の戯言ですが。

●一応は名の通った出版社からの胡散臭いメール

ところで、この出版について最近、少々気分の悪い思いをしました。新たな詐欺(言い過ぎかも?)なのかもしれませんけれど、とにかく不愉快なので晒します。このメールは3か月ぶり3通目です。

まったく接点のない出版社の知らない方からで、3通とも違う名前でした。下手な鉄砲も〜的にメール送信している証拠ですね。

まず問題のメールは、私のドメイン宛なのに、多摩美術大学の海津宛てになっています。多摩美術大学との接点は半年前に消えておりますので、大学宛のメールとしては不自然です。

ちなみ大学の独自メールアドレスは、非常勤教員(兼任教員)には支給されません。ただし、跡見学園女子大学と駿河台大学は非常勤教員(兼任教員)であっても分け隔てなく支給してくれています。

どの大学でも常勤教員(専任教員)なのか、非常勤教員(兼任教員)なのかは意識していない学生が多く、問い合わせなどで普通に大学のドメインで担当教員にメールを送信できた方が自然ですからね。

で、問題のメールは以下のような内容でした。

◆日頃から様々な執筆依頼を受けていらっしゃるかと存じますが、海津様は個人的に「いつかは本にまとめたい…」という題材はございますか? もしお考えがあれば、ぜひお手伝いをさせていただき、海津様にとって価値のある、そして後世に残る一冊を作りたいと思っております。

私どもは論文や記事、著者様のブログ等をもとに書籍化の企画を練り、“一般の読者に向けて”発信することを得意としております。書籍化の企画から、編集・校正、印刷製本、書店販売まで一括したサービスとしてご提供させていただいており、ページ数や刷り部数によりますが、160万円〜の費用を頂戴して実施しております。◆

最低限160万円出せば本が出来るそうです。実際には色々あって200万円は越えるでしょうね。出版社はノーリスクで、出版したい人達の足元を見るイヤラシイ商売ですね。

いや、そうとしか思えません。過去に流行った自費出版と何ら変わらないわけです。すなおに自費出版システムとして公表すればいいのにと思うのですが、もしかしたらサイトなどに明記しているのかもしれませんね。私はチェックしていません。

あくまでも失礼なメールに対しての憤りです。実際のところは違うのかもしれませんが、胡散臭くてたまりません。

ちなみに一応は名の通った出版社です。まっ、名の通ったメーカーであっても、過去に私はその場繕いの嘘をつかれて……多摩美術大学へ、胡散臭い営業を紹介するという失態をしてしまったことがありました。

人を信じ過ぎると馬鹿を見ますね。一時的に多摩美術大学の一部の教員からは、かなり嫌な目で見られましたが、その後大学での誤解は解けて安堵しました。しかし、そのメーカーとはその後は交流していません。

とにかく、怪しいメールが多すぎますね。AppleやMicrosoft、Adobe等を装ったスパムメールが後を絶たないのも困りモノです。うっかり反応してしまった方もいるのではないでしょうか。

メールだけでなく、怪しいビジネスも増え続けていて本当に困ったものです。情報を共有することで防衛するしかないのでしょうか?


■今月のお気に入りミュージックと映画

"Karrma Chameleon on Culture Club in 1983"(U.K)

カルチャー・クラブの「カーマは気まぐれ」。これ「カマー・カメレオン」なんですよね。"Chameleon" には気まぐれな人、節操のない人といった意味もあるので、当時辞書調べずに「何にこのタイトル?」とプチパニックしたことを思い出しました。

特に大ファンということではないのですが、この曲は乗りが良くて耳に心地よかったので、突然思い出してしまいました。

Culture Club - Karma Chameleon


Karma Chameleon, Culture Club, 2016, High Quality


"13 Hours: The Secret Soldiers of Benghazi" by Michael Bay in 2016
(USA)

邦題「13時間 ベンガジの秘密の兵士」。リビアのベンガジにあった米国領事館で、2012年に実際に起きたアメリカ在外公館襲撃事件を題材としたミッチェル・ザッコフの書籍が原作。

その場に存在していないことになっている、たった6人のCIA警備兵と武装勢力との過激な攻防戦を描く戦争映画。

重火器もなく、相手との意思疎通のできない状況下で、武装集団と味方であるはずの殉教旅団とかいう現地の武装組織も攻撃してきたり、守ってくれたりと、非常にスリリングで怖い現実の中に晒される感じが、とてもリアルに表現されています。

実際に戦死した2名のCIA警備兵と、クリストファー・スティーブンス大使の死だけでなく、事件後の米国政府の対応や、事件当時の各国のリアルな対応も描かれています。

13時間 ベンガジの秘密の兵士



【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com
http://kaizu-blog.blogspot.com
https://www.facebook.com/yoshinori.kaizu

先月の半ばから、唐突に日傘デビューしてしまいました。暑さを通り越して、突き刺さる痛さのような天候に我慢できなくなってしまったからです。特に中野坂上の東京工芸大学と九段下の二松學舎大学へは駅から炎天下を歩かなくてはならないので、背に腹は代えられないというわけです。

もちろん、最初はかなり勇気がいりました。でも、数回で慣れてしまいました。不快な暑さを我慢するより、この方がよほど精神的に救われますから。もちろん、メンズ用の日傘です。まっ、只の折りたたみ傘にしか見えません。

とにかく不思議なもので、慣れてしまうと「もっと前から使っていれば〜」と、プチ後悔の念に駆られます。ちなみに、これ以上暑くなったら傘の内側に保冷剤を吊す〜でしょうか。半分は真剣に考え始めました。

ところで、この日傘はとても小さくて軽いのですが、それでも重さがゼロではありません。結果として、またまた荷物が増えてしまうのはちょっと困った現実です。増え続ける荷物対策が、最重要課題となってしまいました。

■9月の画像処理セッションは9月21日(木)を予定しています。
〜AfterEffectsの基礎【デザイナーのためのAfterEffects入門2】〜
詳しくは以下でご確認下さい。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/5490.html

参加は無料で、どなたでも参加できます。詳しくは以下のサイトでご確認下さい。
なお、事前登録はありませんので、開催時間前に直接会場にお越しください。

◎講演内容

グラフィックデザイナーの視点でAfterEffectsの使い勝手と可能性を入門型式で整理する今回は、基本シェイプとエフェクト効果です。Illustratorで作成したシンプル図形で楽しむエフェクト処理の可能性を検証します。

・コピーの組合せ
・積極的なタイムラグ活用
・予想外の展開を模索
・極端な補正処理

■画像処理テクニック講座in大阪と題して、9月30日に大阪に出没いたします。詳しくは私のBlogまたはfacebookで近日中に正式告知致します。