腕時計百科事典[44]腕時計のメンテナンス(ベルトとブレスレット)/吉田貴之

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腕時計はまったく使わない、という方は置いておくとして、腕時計を使う人であっても、ベルトの交換を定期的にしている人は少ないのではないでしょうか。

装着感に大きく影響するベルトと、ブレスレット(ブレス)のメンテナンスについての解説です。




●ベルト

・ベルトが臭う

ベルトは汗やヨゴレを吸収しやすく、条件がそろえばカビの発生や腐敗などの劣化を避けられません。

ベルトは、腕時計を構成する部品の中でも数少ない消耗品であると考え、積極的に交換することをおすすめします。

・ベルトがちぎれそう

腕時計のベルトは丈夫に出来ていますが、特にウレタンやラバーのベルトの場合、変質によってちぎれてしまうことがあります。

ベルトがちぎれるだけならいいのですが、多くの場合、腕時計本体の落下を伴うことも多いため、出来る限り早めに交換することをおすすめします。

・硬くなった

天然皮革のベルトは、長い間使用しないと硬化します。革用のクリームなどで元に戻ることもありますが、クリームの臭いも少なからずありますし、使用感も完全に戻るわけではありませんので、交換したほうがよさそうです。

・変色した

革製ではないベルト、例えばウレタン製や合皮製のベルトは、水や汚れに強い一方で、硬化や変色が発生しやすいという、別も問題を抱えています。一度変成したゴムは元に戻らないので、交換するしかありません。

●ブレスレット

・サイズを小さくしたい

多くのブレスはバックル部分である程度調整可能です。それでも希望のサイズにならない場合は、ブレスを構成しているコマを抜き、サイズを小さく調整します。

ブレスの調整は道具さえあれば自分で出来ますが、キズが付いたり破損したりするのを防ぐためにも、時計販売店、時計修理店に任せた方がよい腕時計もあります。

・サイズを大きくしたい

多くのブレスはバックル部分である程度調整可能です。それでも希望のサイズにならない場合は、ブレスを構成しているコマを足し、サイズを大きくします。

余っているコマがあると良いのですが、メーカーの販売が終了している腕時計だとコマのみの入手は難しく、また別作することもほぼ不可能なため、多くはブレス毎交換する必要があります。

部品調達がより難しい「アンティーク腕時計」を購入する際には、腕回りのサイズの確認が大切なポイントのひとつです。

・キズがついた

外装パーツの一つであるブレスは、「キズがついてあたりまえ」です。ステンレススチールのブレスであれば、ケースと同様、研磨することである程度のキズを落とすことが出来ます。

ヘアライン仕上げの物は、研磨後にナイロンたわしなどでヘアライン仕上げを施すと、それらしく仕上がります。きれいに仕上げるにはそれなりの経験が必要です。

・歪みがある

金属板で構成されることも多いブレスは、伸びや歪みの可能性があります。ある程度の変形であれば、逆の力を加えて元に戻すこともできますが、一度変形した物を無理に戻そうとすれば金属の性質上ゆがんだり折れたりすることもあるので、丁寧な加工ができる技術と経験が必須です。

・汚れが詰まった

ブレスは水洗いすることができます。もちろん、腕時計本体をブレスから外した状態で洗浄するのがベターです。超音波洗浄も可能ですが、金属の状態によっては、ヒビなど別のトラブルが発生することもあるので注意が必要です。


【吉田貴之】info@nowebnolife.com

イディア:情報デザインと情報アーキテクチャ
http://www.idia.jp/

兵庫県神戸市在住。Webサイトの企画や制作、運営を生業としながら、情報の整理や表現について研究しています。