《よう、若造、お前はちゃんと頑張れよ!》
■羽化の作法[46]
ふたりの死
武 盾一郎
■LIFE is 日々一歩(59)[web]
Photoshopでスマホ写真を補正する《動画レクチャー付》
森 和恵
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■羽化の作法[46]
ふたりの死
武 盾一郎
https://bn.dgcr.com/archives/20170919110200.html
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制作ノートNo.9 1997年4月2日(水)
今日、この日、ひとりの人間が死んでいた。身寄りもない。
本名も分からない。でも僕とそのおっちゃんは知り合いだった。
屍体は物質だった。でも顔は子供みたいにあどけない表情だった。
少し微笑んでるように見えた。両手を胸元に、膝を折っていた。
赤ちゃんの時の格好に戻ろうとしたのかも知れない。
最後はビニール袋に包まれて持ってかれた。
同じ日の夜、高校の同級生「K」の死の知らせが届いた。
3月下旬。退院からしばらく経ち、体調も回復し、雑誌『現代思想』のインタビューを受けたり、段ボール村の大掃除のいざこざの中で、段ボールハウスに絵を描き続けたりと、それなりに慌ただしく過ごしていた。
4月に入り、段ボールハウスに描き続けている中で、忘れられない一日がある。それが4月2日の出来事だ。
その日も相変わらず段ボール村に通って、段ボールハウスに絵を描いていた。段ボール村の一角に数人が集まっていた。
野宿者の一人が「おい、いい加減起きろ!」と段ボールの外側から、段ボールハウスを蹴っていた。「いつまで寝てるんだよ!」乱暴に声をかけている。この段ボールハウスの家主は、酒を呑んで寝てるだけだろう、という感じで扱われていた。
家主は絵を描いている自分に、ちょくちょく話しかけてくるおっちゃんだった。「俺も絵描きだったんだ」と言う。どうやら、そのおっちゃんは元絵描きのようだった。映画の看板などを描いていたらしい。
僕のリアリズム風ではない絵を見て「ヘンテコな絵だなあ」とか言いながら、面白がってくれていたのだ。
「今度、俺の家にも描いてくれ。俺と一緒に描こう」と言ってくれた。家主とのコラボレーションは、そう言えばしたことがなかったので、「それはいいですねえ!」と僕は答えていた。
今描きかけの絵を終わらせてから、コラボレーションしようということになっていた。それからしばらく、そのおっちゃんと出くわすタイミングがなく、なかなかコラボレーションが実現しなかった。
そうこうしているうちに、4月2日がやってきた。
そのおっちゃんの段ボールハウスの周りに数人が集まっている。女性の段ボール村の住人が「なんか臭いですよね」と言っていた。いつもとは様子が違うと言いたいニュアンスだった。僕にはその臭いの違いは正直分からなかった。
こんなことを言ってはなんだけど、そもそも段ボール村に近付いたら「におい」がするのだ。猛烈な体臭と言ったらいいのだろうか。段ボール村自体がその体臭を放っているようだった。
最初はその「におい」がとても「くさい」と感じたのだけど、段ボール村に通うようになると気にならなくなるのだ。なぜならばそれらは「私たちのにおい」だからだった。
「化粧品のにおい」や「動物のにおい」など、人間以外の「におい」は判別できるのだけど、人間の「におい」には寛容というか鈍感になっていた。
「(家の)中で(酔っ払って糞尿を)漏らしてるんじゃないか?」と誰かがなんとなく言ったが、「奇妙なにおい」があることには同意してるようだった。
それで、なんとなく「ひょっとしてなんか変かも?」という無言の合意があり、その段ボールハウスを、家主の返事なしで開けてみようということになった。無闇矢鱈に誰かの家を覗いたりしない、段ボール村はプライバシーを守り合っているのだ。
誰かが段ボールの扉を開け、屋根を取り外した。
「死んでる………」
ホームレスのおっちゃんが死体となって段ボールハウスから発見された。しかも、なぜか全裸だった。パッと見た瞬間にそれは「寝てる」のとは違うことが分かった。
段ボール村の住人たち何人かはその屍体を見つめてしばらく立ち尽くしていた。僕もおっちゃんのしかばねから目が離せなかった。
「おいおい死んじゃってるぞ」
「どこに連絡したらいいんだ」
「ああ………(泣き声)」
あたふたと動き始める段ボール村の住人たち。僕はじっとおっちゃんの屍体を見つめている。女性のホームレスは、涙を拭きながら僕の目の前に立っている。若いホームレスの男性が屍体の前で膝間づいて、うな垂れながら合掌している。
亡骸は微笑んでいた。微笑んでいるように見えた。その時、亡骸のおっちゃんの声が聞こえた。
「よう、若造、お前はちゃんと頑張れよ!」
確かに、そう言っていた。野たれ死んだおっちゃんは、この期に及んで僕を励ましていた。それは僕の願望なのかも知れないが、妄想なのかも知れないが。
あどけない微笑を浮かべながら、胎内にいる胎児のように手足を縮めた全裸の格好で、一緒に絵を描く約束をした絵描きのおっちゃんが、死して僕に話しかけてくれた。そうとしか言いようがない現象だった。
しかも、おっちゃんはこの世を呪う言葉ではなく、他者を励ます言葉をかけて天国に逝ったのだ。
おっちゃんからしたら、ホームレスになっている自分自身よりも、なんのアテもなくバカみたいに段ボールハウスに絵を描いている若い男の身の方を案じてくれてたのかもしれない。
おっちゃんは生者を励ましてこの世を去った。としか僕には感じ取れなかった。
おっちゃんの声を聞き、びっくりして我に帰り、辺りを見回した。筆を持ってボーッと立ちすくんでいる僕の周りは、何やら忙しそうな感じになっていた。
警官が何人か来た。身元を確認しようとしていたが、分からない。名前を確認しようとしても、本名すらも分からない。警察も困ったようにあたふたと連絡を取り合っている。周りはなんだかバタバタしている。
僕はまだぼんやりとおっちゃんを見つめている。
しばらくすると、大きな半透明ビニール袋みたいなのを抱えた、数人の救急隊のような人たちが小走りにやってきた。隊員たちはテキパキと、おっちゃんをそのビニール袋に入れていた。
「おいおい、ビニール袋に入れるんかよ!」と僕は思った。
ビニール袋に入れ終わり、「人間の搬送」というよりも「ゴミの回収」のような隊員の合理的な動作で、段ボール村から一人の遺体が運ばれていった。その場に居合わせた、ほんの数人の段ボール村住人と、合掌して見送った。あっけなかった。
その後、僕は何をしたのか覚えていない。家には帰った。
夜になると一本の電話がかかってきた。高校時代の同級生3年6組の「K」が、運転中にトラックにぶつけられて死亡したと言う知らせだった。お通夜は翌日の夜から、夜通し行われるとのことだった。
電話で僕は何か堰を切ったように泣いてしまうのだった。
翌日、4月3日(木)。この日は昼間からベルクのポスター制作の打上だった。店長・井野朋也さんと副店長・迫川尚子さんにメキシコ料理をご馳走になった。
やろうやろうと言っていたのが、延び延びになっていてこの日を段取っていたのだが、よりによってホームレスのおっちゃんが亡くなった日と、高校の同級生「K」の通夜の間になってしまったのだ。
僕は自分の気持ちが何だかよく分からず、ハイテンションになるしかなかった。
ベルクポスター制作の打上げが終わると、土砂降りの中、「K」のお通夜に駆けつけた。通夜には物凄い大勢の人が来ていた。大学関係、会社関係、友人知人。生前の彼の人柄は通夜に駆けつけた人数が物語っている。
高校の3年6組は卒業後もしょっちゅう同窓会をしていて、何故だかすごく仲良しだった。「K」も僕もしょっちゅう3-6の同窓会に出ていた。
「K」は割と優等生理系男子生徒だったけど、硬い感じの人ではなかった。同窓会ではいつも赤ら顔の、満面の笑顔が印象的だった。生前「3年6組が大好きだ」と家族にいつも話していたらしい。
なので「3年6組の人たちだけ朝まで一緒に飲んで欲しい」というご遺族の希望で、通常の通夜が終わると、3-6の連中だけが残り、彼の棺の前で飲み明かしたのである。
4月3日(木)制作ノートNo.9より
「暖かい場所、沢山の花、家族、友人、いろんなもの囲まれて「K」は眠っていた。死化粧は美しかった。
不思議なことに涙は出なかった。昨日の電話では流れたのに。不謹慎だと言われてしまいそうだが、彼の顔を見た時、「ああよかったね」と思った。みんな来てるよ。みんな居るよ」
朝まで飲み明かしたその日も、僕は新宿に段ボールハウス絵画を描きに行くのだった。
段ボールハウスは許可を得た人の家だけを描いているだが、この日は「描いていいよ」と言っていた家主が、突然僕のところにやってきて「こらー! 絵を描くんじゃねえ!」と怒鳴る。
「描いてもいいって言われましたよね?」と返答しても、「描くんじゃねえ!」と怒鳴るので、仕方なく諦めた。その後、段ボールハウスに絵を描く気が起らず、落ち込んで家に帰るのだった。
そして、家の中で絵を描き始めるのだった。(つづく)
【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/呑み疲れ】
◎YOUTUBEアップしました!
知に串刺せば香ばしい #chinikushi Vol.01 機械に意識は宿るのか?
セーラー服おじさん主催、人類の根源的な謎に迫るシンポジウム(飲み会)
〈コンセプト〉
様々な人が語らうことによって「メディチ効果」が起きて欲しいと、割と本気でそう願っているセーラー服おじさん主催のシンポジウム(飲み会)
〈登壇者(飲み会メンバー)〉
左奥:小林秀章(セーラー服おじさん)
中:鈴木ちよ(京都大学産官学連携本部)
右手前:武 盾一郎(線譜画家)
手:阿部 将(株式会社洛歩代表取締役)
◎出展します!
アートラッシュ @artsrush 『絵物語り』展
2017年10月18日(水)〜10月30日(月)
http://www.artsrush.jp/
=参加作家=
藤井春日(写真)
藤沢芳子(絵画)
能野裕子(造形)
Bird Deco(造形)
武盾一郎(線譜画)
H@L(絵本)
うえだしげこ(イラスト)
野谷美佐緒(絵画・アラビア書道)
◎出展してます!
iPhoneケース展 in 東急ハンズGINZA
2017年9月1日(金)〜9月29日(土)
http://iphone-caseten.com/
新作タムちゃんiPhoneケースは売約済みとなりました。
どうもありがとうございました!
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目指せジャケ買い!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)
星野智幸コレクションI スクエア
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226418.html
星野智幸コレクションII サークル
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星野智幸コレクションIV フロウ
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b278897.html
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■LIFE is 日々一歩(59)[web]
Photoshopでスマホ写真を補正する《動画レクチャー付》
森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20170919110100.html
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こんにちは! 森和恵です。ここのところ、お出かけが続いてて写真を撮る機会が多くなってきました。
登録だけしてて、ずーっとほったらかしにしていたInstagramに、とうとう写真を登録してみました。
調べたら、以前はできなかったパソコンからの投稿ができるツールが登場したようです。これなら続けられそうです。
https://www.instagram.com/r360studio/
Instagramをずっとつかわなかった理由は、スマホからしか投稿できなかったからです。「公開する写真は、原則加工してから」をモットーにしていて、Photoshopが使えないのが嫌だったんです。
写真撮影の腕を磨けば、加工なんて必要ないんでしょうけれど、あいにくカメラの扱いはからっきし下手。ダメ元で何枚も撮影して、後からいいとこ取りをするようにしています。
写真の色補正をするときは、Photoshopを使います。
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html
Photoshopは、バージョン3.0から10年ぐらいのつき合いです。EPSONショールームで、サポートやインストラクターをしていた経験が始まりです。
スキャナ、デジタルカメラ、プリンターのデモストレーションをしたり、使い方をレクチャーしたり、店内で掲示する印字見本を作ったりしていました。
本業がグラフィックデザインではないので、ライトユーザーだと思いますが、一般職の方がビジネスや趣味で使うために必要な操作は、あらかた網羅しています。
EPSONさんにお世話になっていたときに、入力機器を活かすためのノウハウをたたき込んで頂いたのが、現在まで役に立っているので、本当にありがたいなと思います。
ということで、今回は久しぶりの動画レクチャーです。スマホで室内から空を撮影すると、よくある逆光的に暗くなってしまった写真を、Photoshopで手直ししています。
【解説している操作の流れ】
1)調整レイヤーで後から手直しできるように補正する
色調補正パネルを用いると、調整レイヤーでの色補正ができます。調整レイヤーを操作することで、写真に補正をかけているため、後からの修正がしやすいです。
2)レベル補正で、全体的な明るさを整える
まずは、レベル補正で全体的な明るさを整えます。今回は、明るさをメインに操作したいので、中間調→ハイライト→シャドウの順で、補正しました。ポイントは、この時点でキメすぎない(加工しすぎない)ことです。
3)ガラスの映り込みを消す
元の写真データのゴミを取り除きます。今回のゴミは、ガラスに写ってしまった模様です。最近のPhotoshopでは、ゴミを消すためのツールがずいぶん進化しています。今回は、スポット修復とパッチツール、コンテンツに応じるなどを使いました。
4)範囲指定して、補正を加える
画面の一部分だけを極端に補正したい場合は、選択範囲を作って部分的に補正します。選択範囲の作り方と、マスクを使った調整レイヤーについてお話しました。
25分ぐらいある動画ですが、具体的な補正の流れをご覧いただけると思いますので、ぜひ。
映像の中でも何度も口にしていますが、「写真補正は、絵作り」です。
その時に自分が必要な状態に、絵を描くように写真を補正していきます。きれいな写真というのは、個人的な好みのある抽象的な言い方です。
今回だと「スコーンと抜けた、秋晴れの青空」を目指してみました。
さてさて。最後にセミナーの告知をさせてください。
1,000円で受講できるPhotoshop講座を行います。
今回お話したような、Photoshopを使って絵作りをするために、知っておきたいことをお話します。夜間開催ですので、お仕事終わりにでもぜひ。
【ここハジ!仕事に役立つPhotoshopで写真加工テクニック】
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=24116
……ということで、今回はここまで。
次回のお題もPhotoshop。もうすこし、ウェブ制作に使う機能を紹介します。お楽しみに。ではまた、次回お目にかかりましょう!(^^)
【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
site:http://r360studio.com
mail:r360studio@gmail.com
Twitter:http://twitter.com/r360studio
担当講座一覧:http://r360studio.com/seminar/
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編集後記(09/19)
●春日武彦「鬱屈精神科医、占いにすがる」を読んだ(太田出版/2015)。“不安感と不全感と迷い”に精神を覆い尽くされた状態に陥っているという筆者。生まれてこの方、ずっとそんな調子で、心の底から笑ったことが一度もなく、ここ5年くらいがことさら不調であるが、鬱病というわけではない。診断的にはパーソナリティの問題であろうという。だいじょうぶか、この精神科医。
カウンセラーに相談という手もあるが、いわば手の内を知っている同業者に悩みを打ち明けるのは双方が気まずい。文学で安らぎを得られることもあったが、救いは訪れない。お手軽さも極まるが、次は占い師にすがって、救われたいと考える。本気なのか、現役の精神科医、いくら寄る辺なくても占い師とは……。
筆者は60歳前後の数年で計5回、5人の占い師を訪ねている。ネットで調べて評判のよかった池袋の女性占い師。60歳近くのごく普通のオバサンだった。精神科医というと大概の占い師は警戒モードに入るものだが、オーラが見えるという霊感カウンセリングのこの人は平然としていて、なかなか話させ上手である。
筆者は思いの丈を、ややまとまりを欠きながらも延々と語る。自分でも話の焦点が合っていないことを実感している。占い師は問う。「もしあなたの患者さんが今おっしゃったようなことを語ったとしたら、あなたは担当医としてどんなふうに答えますか」。精神科医らしい対処法を語る。すると占い師は「まさにそれがわたしの言いたいことです。お分かりになっているじゃありませんか」
さすがにこの切り返しには、筆者も「ずるいなあ」と思う。オーラが見えるなら、想像もつかないシュールなかつ意表をついた助言をしてくれなければ困る。「あなたがいうような不安材料はない。あったほうが納得は行くんでしょうけどね」。不平そうな筆者に、占い師は別の話題、家族関係を振ってくる。
一人っ子だった自分への、一貫性を欠いた母親の愛情がつらかった。父親はいつも不在だった。不安じゃなかった日なんて物心ついてから一日も……淡々と語っていると、不意に嗚咽したのだった。号泣しそうになる。「存分に泣いていいんですよ。泣くことで人はカタルシスを得られますからね」とのたまう。
ふざけるな、それは精神科医であるオレが患者に言う台詞だろう、と腹が立つ。しかし、馬鹿げた発想だが、精神科医が占い師に敗北したように感じられたという。実は、泣いたら結構すっきりした。こんなことになって、精神科医として面目ないではないか。翌日、冷静になって思う。ただの素人カウンセラーに過ぎない。とはいうものの、あの占い師は「本物」だったのかもしれない。
翌週訪ねたのは原宿の「占いの館」。独自に作成したタロットと、星占いの男性である。タロットではスサノヲが出た。精神科医から見たスサノヲは境界性パーソナリティー障害に近い。星占いからは安倍晋三が出た。思いもよらぬ指摘は傾聴に値すると筆者は考える。占い師ケースタディはこの二件だけである。
占い師巡りの具体的な話が続くと面白かったのだが、全五章中の二章で終わってしまった。精神療法、カウンセリングを実際に行っている筆者の、クレームを出さずに仕事を続けられている一応の目安がある。その企業秘密六項目を公開している。結局、聴き手は相手に心ゆくまで「一人相撲」をとらせる。筆者は行司に近いのであろう。占い師もそれと共通した構造を持っているらしい。
「母によって救いをもたらされるという図式(それはわたしを認めてくれるということだ)に憧れていたわたしにとって、ひょっとしたら占ってもらう行為自体がその図式の切実な模倣であったのかもしれない」というのが結論。筆者の人間関係は「わたしと母」だけで成立する。そういう世界の本だ。 (柴田)
春日武彦「鬱屈精神科医、占いにすがる」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4778314956/dgcrcom-22/
●DTPエキスパート認証試験。「プランナーやデザイナー、セールスパーソンなどが、DTPに関連する知識を理解し、パートナーとして活躍できる人物を育成することを目的」としたもの。
二年ごとの更新試験を受け続けている。最初受験したのはつき合いだった。ウェブ仕事がメインだし、紙はやっているものの、お客様に何かを提案するような立場ではない。名刺に資格者として入れるわけでもない。
セミナーやイベントの割引はあるが、大阪在住だとメリットは少ない。毎回、更新はどうしようかなぁと思いながら、勉強になるからいいかなと受けている。
更新試験は9月1日から29日までの約一か月間にブラウザ上で回答し提出。人に聞いたり、ネットで調べてもいい。知識のアップデートを目的としているからだ。続く。 (hammer.mule)
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