[4436] “Adobe MAX Japan 2017”に出演します

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《大阪は人に優しいところです》

■羽化の作法[48]
 東京大学駒場寮へ
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(61)[web]
 “Adobe MAX Japan 2017”に出演します
 森 和恵

■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[003]
 はじまりは大阪、上本町のバー
 マカロニブック
 柴田友美:超短編ナンバーズ




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■羽化の作法[48]
東京大学駒場寮へ

武 盾一郎
http://bn.dgcr.com/archives/20171017110300.html
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◎4月21日(月)

「とりあえず緑で塗ってみました。」と制作ノートに記述があるので、きっとこの絵だろう。
https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1732583450119868:0


東京大学駒場寮を何で知ったかはよく覚えてないが、前々からチラチラ聞いたりしていた。「段ボール村」でちょくちょく顔を合わせていた、当時新宿連絡会の稲葉剛さん( http://inabatsuyoshi.net/ )は東京大学の院生で「駒場寮って面白い場所ですよ」と話してくれた。

大学の寮というと、漫画家たちが集まっていた「トキワ荘」のようなイメージだった。瓦屋根で木造で玄関は引き戸で広めの玄関があって、そこに寮生たちの靴が乱雑に置いてあって、上がると木の床の廊下がのびていて、各々の部屋が分かれている、みたいな。

洗面所とトイレが共同で風呂はない、という貧乏臭いイメージしかなかったので、どこが面白いのかいまひとつピンと来なかった。


◎4月28日(月)

この日も新宿西口地下道で段ボールハウスに絵を描いていた。通行人の一人から「あなたの絵にはサタンがいます」と話しかけられて、内心「うるさいなあ」と思っていた。

その後、誰に誘われたのか覚えてないが、下北沢で飲むことになった。そこはいろんな人がごっちゃにいた飲み会で、東大の駒場寮に部屋を借りている女性、「エリセ」に出会った。

「駒場寮ってバーがあったりパフォーマンスする人がいたりして盛り上がってるんだよ、誰でも入れるんだよ」なんていう話を聞いたので、じゃあ今度行くよという話をした。

そして廃寮問題で揺れている話も聞いた。寮を潰そうとする大学当局、それに抗う寮生たち。そこに学外者たちが流入して、カオス状態で面白いことになっている、と。


◎5月2日(金)

この日、東京シューレに行った後、初めて東大駒場寮に行った。

渋谷駅から京王井の頭線で駒場東大前駅に降りると、すぐに東京大学はあった。広い。新宿西口地下道は広いと思っていたが大学の方が広い。放課後のけだるい感じがだだっ広く横たわっていて、なんとなく心細くなる。

キャンバス内をあてもなくしばらく歩いて、「これは誰かに聞いたほうがいいな」と思った。古びた建物に覆いかぶさるように木や植物が生い茂る、暇を持て余してるような空間でふと見やると、ベンチに座ってひとりでギターを弾いている男子がいたので声を掛けてみることにした。

「すみません、駒場寮にいるエリセって人、知ってますか?」と、いきなりピンポイントな質問をしたのだった。

そしたら彼は、「ひょっとして武さんですか?」と訊き返して来たのでビックリした。

なんでも、ちょっと前に呼ばれて出てたシンポジウム(確か野宿者支援とかがテーマの)を見に来ていたとのこと。

「え、あ、武です、武です。彼女が駒場寮にはバーもあって面白いっていうんで来てみたんです」
「ゼロバー? 俺、そこの仲間ですよ」
「あ、ほんと? 今やってるの?」
「いや、えっとじゃあ、いま店あけるよ」

みたいな感じで、いきなりハードコアにタッチできたのだ。ギター弾きの彼は「モリオ」と名乗った。

駒場寮には二つの大きな建物が残っていた。中寮と北寮だ。古くて頑丈そうな建物で、鬱蒼とした木々や蔦の這う外側から一歩中に入ると、とたんに真っ暗だった。さながらヨーロピアンな廃墟って感じで「かっこいい」と思った。というか、「すげえ」といった感じだ。

固くてボロくて天井がやたら高くて暗い。これは日本の屋内には全くない要素だ。どこに行っても日本は、「ソフトで新しくて天井が低くて白々しく明るい」のだ。僕はそういう風景にうんざりしていたので興奮した。

まるで日本じゃないみたいだった。空間も時間もコンパクトにうまくまとまっているわけでなく、何もかもとりとめのもなく漂っている感じだった。

「ゼロバー」は北寮の一番手前左側の小さな部屋で、カウンターといくつかテーブル席があるだけだった。そして汚い。瓦礫の中みたいだった。それがまたちょっとかっこよかった。

駒場寮のゼロバーで呑み始めて、夜になると徐々に人が集まってくるのだった。ゼロバーの店主は「エキン」と名乗る男だった。インドを放浪していた時にお坊さんにそう名付けられた、と関西弁で話してくれた。僕と同い年の28歳だ。

そして下北沢でエキンに「面白いところがあるからおいで」と言われて付いて来たら、ここ東大駒場寮だったという男「コーキ」24歳。彼は今映画監督だ。

長谷井宏紀(はせいこうき)
https://www.cinematoday.jp/profile/H0038508

それから、年齢も素性も謎な「リカちゃん」という超かわいい女性。そしてギター弾きの「モリオ」。彼らがゼロバーを経営しているようだった。四人とも東大生でもないし、OBでもないようだ。

キャッシュ・オン・デリバリーで一杯200円とかだったと思う。「思う」というのはゼロバーでお金を払った覚えがほとんどないのだ。キャッシュオンでその都度払ってるから、記憶に残ってないのかも知れない。

「新宿西口地下道の段ボールハウスに絵を描いてる者だ」と言うと、大体誰もが、「えー、あれってホームレスの人が描いてるんじゃなかったんだ! すごいねえ!」とすぐに仲良くなれた。やっぱり人目に触れる「ストリート」で絵を描いていてよかったなと思った。

初めての東大駒場寮体験はなんだかんだで酔っ払いすぎて、そのままそこに泊まることになった。バーカウンターの椅子を並べて、横になってちょっとだけ寝た。


◎5月3日(土)

次の日、駒場寮から新宿西口地下道に通い、段ボールハウスに絵を描く。たまたま山根康弘も来たので、制作が終わると一緒に東大駒場寮に向かい、ゼロバーで呑んだ。結局二日連続で駒場寮に泊まることになったのだ。帰宅して体重を計ると2kg痩せていた。

この日の制作ノートに「駒場寮で朝を向かえる→新宿へ。ヤマネ登場、一軒仕上げる。タケヲも来た」と記述がある。

ノートのイラストから判断するとこの日描いた絵はこれだろうと思われる。
https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1732586380119575:0


4月に「東京シューレ」、5月に「東京大学駒場寮」と出会い、「新宿西口段ボール村」を拠点に通う場所が三か所に増えた。

「東京シューレ」では子供たちの顔をスケッチしたりおしゃべりしたり、なんとなく過ごしたりした。

自分は大学を中退してる。大学生になって初めて不登校になったわけだが、この子たちは自分よりも若い年齢で不登校になっている。自分よりも「気付き」が早かったのだろう。

この子たちは何かを抱えてることは確かだろうが、それが何かは僕には理解できない。というか理解した気になってはいけないなあ、なんて思ったのだった。

「東大駒場寮」はその後入り浸るようようになり、部屋を借りることになって行くのだった。(つづく)


【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/記憶との戦い】

◎出展します!
アートラッシュ @artsrush 『絵物語り』展
2017年10月18日(水)〜10月30日(月)
http://www.artsrush.jp/

参加作家:藤井春日(写真)藤沢芳子(絵画)能野裕子(造形)Bird Deco(造形)武盾一郎(線譜画)H@L(絵本)うえだしげこ(イラスト)野谷美佐緒(絵画・アラビア書道)

◎入選しました!
詩とファンタジー No.36
創刊10周年記念!特集 猫とポエジー 〜詩に詠まれた猫たち〜
http://kamashun.shop-pro.jp/?pid=122990080

『ネズミに恋したネコのタムちゃん』新作線譜が、イラストレーション入選して掲載されています! 是非、お買い求めください。

Facebookページ https://www.facebook.com/junichiro.take
Twitter https://twitter.com/Take_J
take.junichiro@gmail.co

ガブリエルガブリエラ
Twitter https://twitter.com/G_G_jp
ブログ http://gabrielgabriela-jp.blogspot.jp

目指せジャケ買い!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)

星野智幸コレクションI スクエア
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226418.html

星野智幸コレクションII サークル
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226413.html

星野智幸コレクションIII リンク
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226414.html

星野智幸コレクションIV フロウ
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b278897.html


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■LIFE is 日々一歩(61)[web]
“Adobe MAX Japan 2017”に出演します

森 和恵
http://bn.dgcr.com/archives/20171017110200.html
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こんにちは! 森和恵です。ようやく過ごしやすくなったと思ったら、秋雨ですね。せっかく買った秋冬のワードロープもお預けに。秋晴れが待ち遠しい。

さて。今回は、自分にとってうれしい告知から。今年の“Adobe MAX Japan 2017”に出演することとなりました。

【Adobe MAX Japan】
https://www.event-web.net/adobemaxjapan/

Adobe MAXは、年に一度行われるクリエイターが主役のクリエイティブ・カンファレンスです。アドビソフトの使い方やノウハウ、テクニックをユーザー自身が紹介するお祭りです。

私は、BREAKOUT SESSIONS の 13:50〜14:40に《Dreamweaver最新ワークフロー! PSDカンプからBootstrapページを世界最速コーディング》というテーマで登壇します。

すでに多くの方にお申し込み頂いていると聞いており、ありがとうございます。まだまだ募集中です。ぜひぜひ、よろしくお願いします。

Dreamweaverのイベントで登壇したり、ブログの記事を書いたりと、「好きなAdobeは、Dreamweaver」と言い続けてましたが、ようやく本家本元で愛をお伝えできそうです。
http://r360studio.com/blog/category/adobe/dreamweaver

ということで、今回は“MAX CHALLENGE”に応募する作品の作り方の一部を動画公開しちゃいます。

作品をどんな感じで作っているのか? や、Adobe Stockを使った素材探し、PhotoshopからIllustratorと、ソフトをまたいでの加工の流れなどをお見せしています。



“MAX CHALLENGE”は、MAX Japanにあわせて、一般公募される作品の大会です。

【MAX CHALLENGE】
https://blogs.adobe.com/creativestation/general-adobe-max-japan-max-challenge-2017

『MAX』と描かれた枠を用いて、オリジナルの2Dかアニメーションを制作し、作品を公開できるコミュニティ“Behance”で、ハッシュタグ“#maxjapan”をつけてアップし、応募します。

誰もがイベントに参加できる“MAX CHALLENGE”は、イベントの主旨である「クリエイターが主役になる」を体現したような催しですね。

わたしは、去年も応募してまして、賞にはまったく及びませんでしたが、基調講演のスピーチで映されたスライドの一部に使ってもらえました。

オンライン視聴していて、自分の作品がいきなり画面に登場して、とても驚きました。遠方からでも、イベントに参加した気分を味わえるなんて楽しいなぁ……と思います。

会場の大きなスクリーンに映し出されるそうなので、今年は直接見られそうですね。


【解説している操作の流れ】

1)今回の作品のテーマの話
※明確なテーマを決めて作ったほうが、見る側も面白いのでは?と思います。

2)Illustrator側の作品のデータ構造について
※あとで手直しがしやすいようなレイヤーわけをしています。

3)加工元になる写真素材をAdobe Stockで検索
※色検索など、こまかな条件で素材を検索できるのがうれしいです。

4)Photoshopで、写真素材をパターンにしやすいように加工

5)Illustratorで、写真をパターンに登録

6)作品の一部を作成


【参考ページ】

・昨年の応募作品
https://www.behance.net/gallery/41628047/-_-MAX-CHALLENGE-maxjp

・アドビ製品一覧
http://www.adobe.com/jp/products/catalog.html?filters=cd_252Fweb-ux

・Adobe Stock
https://stock.adobe.com/jp/

・ColorZilla
https://chrome.google.com/webstore/detail/colorzilla/bhlhnicpbhignbdhedgjhgdocnmhomnp

・Creative Cloud Librariesとは?
https://helpx.adobe.com/jp/creative-cloud/how-to/creative-cloud-libraries.html


……ということで、今回はここまで。

次回のお題こそ、おそ松&秋アニメの予定です。

今夜、おそ松さんの3話が放送されます。「3話は仕込みがあるので、ネタバレさけて!」と監督さんが語ったそうで、ワクワクです。

ではまた、次回お目にかかりましょう!(^^)

【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
site http://r360studio.com
mail r360studio@gmail.com
Twitter http://twitter.com/r360studio


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■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[003]
はじまりは大阪、上本町のバー
マカロニブック

柴田友美:超短編ナンバーズ
http://bn.dgcr.com/archives/20171017110100.html
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◎はじまりは大阪、上本町のバー

はじめまして。柴田友美といいます。タカスギシンタロさんに紹介していただきました。短編小説を書いています。

タカスギシンタロさんにどうやって出会ったのかというと、同じく短編の作家の松岡永子さんに紹介していただきたした。松岡永子さんにどこで会ったかというと、大阪、上本町のバー、フィネガンズウェイクでした。

このバーはかつて上本町にあり、近所に近鉄劇場があったためか(近鉄劇場は今は大阪新歌舞伎座の新しい劇場を設置した複合ビル、上本町YUFURAになってます)、演劇の関係の人がよく来ていました。

そのバーで劇団維新派の人と知りあい、半年間制作をしたり、またその維新派の中の役者(草壁カゲロヲ、近藤和見)が作った劇団VOGAの手伝いをしたりしていました(最初その劇団はロヲ=タァル=ヴォガの名前で活動してました)。

劇団VOGAはいまでも活動を続けてます。最近では京都の岩清水八幡宮で公演があり、野外に舞台を組みます(私は2017年10月10日にこの文章を書いてます)。

大人になってからの外国語の習得の過程を、その外国語のボックスを自分の中に持って、それを少しずつ大きくしていくこと、と書いている記事をどこかで見ました(単語、イディオム、言い回し、をちょっとずつ自分で使えるようにしていくという事のようです)。

その箱が大きくなると、今度は別の人格が出来て、わざわざその箱の中を探さなくても良くなるわけです。

お芝居を観に行く、というのも、それに似ているかと思います。そのバーには、別人格を備えた演劇好きが集まっていました。関西にある色々な劇団を、自分がひいきしているところだけでなく、色々見に行きます。

同じ劇団を公演のたびに行く、初めての所もどんどんいく。自分の中に人格らしきものが出来たら、フィネガンズウェイクで同じく別の人格を抱えた人と飲む。もうぐちゃぐちゃですよね……。

というわけで、私のおススメは、劇団VOGAです。セリフは音楽のようになっているので、何を言っているのか分からないところが多いですか、それでも心に響きます。役者さんの力が大きいのだと思います。

夢のある物語、悲しい物語、恋物語、どんな物語でも役者さんがびしびし演じてます。背景に映像を使うことも多く、その映像にも引き込まれます(野外で夜間照明の中見たりするのも素敵です)。

私が観に行く予定にしてる日は、どうやら雨のようです。野外なのに雨……。

カッパ、カバンを入れるためのビニール袋(自分はカッパ着てたから大丈夫だけど、カバンが雨にやられて中身までずくずくになるというのはよくあります)、雨靴を持って行きたいと思います(まだ暑いから虫除けもいるか……。山の上やから懐中電灯も持って来いって書いてたかな)。

○VOGA旗揚げ20周年記念公演(第14回本公演)『about XX』

開催:2017年10月14日(土)〜10月22日(日)・10月18日(水)休演 平日と土日は開場・開演の時刻が変わります。サイトを参照してください。

会場:京都・石清水八幡宮野外特設舞台 京都府八幡市八幡高坊30

演出・脚本・音楽・振付=近藤 和見

詳しくはこちらを
http://lowotarvoga.net/archives/1317

維新派は、かつては野外、白塗り、ジャンジャンオペラ、というキャッチフレーズを掲げていましたが、劇団VOGAはその要素もありつつまた違う感じで面白いと思います。野外でも室内の劇場でもどちらでも公演をします。

初回でなぜか友人の劇団の紹介をしてしまいたが、何が言いたいかというと、大阪は人に優しいところです。

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◎マカロニブック

夜を越えて歩いて行くと、とても明るい場所に出た。そこには一人のコックさんがいて、何か鍋の中身をかき回していた。

「何をしているのですか」と聞くと、コックさんがこちらを向いて答えてくれた。「マカロニを茹でてます。この中をのぞくと、その人に合わせてマカロニが湧き上がってきます。のぞいてみますか」

私がその中をのぞくと確かにマカロニが湧き上がってきた。

「このマカロニは、この後、本に飾り付けをします」とコックさんは言った。

「本からヒゲが生えるみたいに、マカロニの穴が空いてる部分を本に貼り付けて行くんです。そして、その本を頭に乗せて歩くと、ある事が起こるんです」

私はざるに上げて冷ましたマカロニを、持っていた文庫本に一本一本つけていった。そして本の全体にマカロニがついてから、それを頭にのせて歩いてみた。それは不思議と安定して、頭からは落ちてこなかった。

そのまましばらくあるくと、ソーダ用の観覧車が現れた。立ち止まって観覧車を見ていると、係の人が話しかけてきた。「どうかお乗り下さい」「これはソーダ水のための観覧車なのではないのですか」「今回は特別です」

私はそのまま観覧車に乗り込んだ。そうすると観覧車はそのままソーダ水を吐き出し、海を一層深くした。


【柴田友美(しばたともみ)】
huochaitomomi@gmail.com

短編小説を書いています。
また劇団VOGAのために、非公式記録ページを作ってます。
http://mrs-mayo.babyblue.jp/not/index.html

『群青コースター』Kindle版 発売中!
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MF8HE57

私個人のホームページ
http://mrs-mayo.babyblue.jp/menu/index.html


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編集後記(10/17)

●渡部恒雄、近藤大介、小泉悠「大国の暴走 『米・中・露』三帝国はなぜ世界を脅かすのか」を読んだ(2017/講談社)。まえがき、あとがきなし。トランプ政権半年間の総括、三帝国の「新・三国志」、これから世界で何が起るのか、日本はどうすべきかをテーマに、三人(+司会)がしゃべるしゃべる。

中国では新旧二つの世界の二極分化が、今後ますます進んでいくようだ。旧世界とは習近平を絶対的指導者として戴く中国共産党の権威主義的世界で、ひたすら国民を洗脳しようとしている。習近平の支持率はかなり高い。とくに貧しい庶民ほど習近平を崇拝している。一方の新世界とは、そういう価値観をまったく持たない若い一人っ子世代の社会である。彼らは抗日ドラマなど見ない。

そもそも中国中央テレビや「人民日報」など旧世界のメディアを無視し、スマホで日本のアニメを見て、ゲームに興じている。ITに強い若い世代は、基本的に寛容で、他人には無関心。日本が好きで、どんなに反日教育を受けても全然靡かない。習近平が推進する共産党教育とは無関係の世界ができつつある。

そんな層が2億人いて、中間層を形成している。中国では親日派が確実に増えている。新世界と旧世界を分ける最大の要素は、経済環境ではなく世代だ。それはSNSを自由に繰れるか、中国で9億人以上が登録している微信(WeChat)が生活の中心になっているかどうか、インターネットネイティブかどうかである。

「北朝鮮生贄論」という案がある。中国の若手外交専門家たちが密かに上奏したんだとか。いままではアメリカ軍をくい止める「屏風」あるいはアメリカに対して吠えてくれる「番犬」のような存在だった北朝鮮を、米中が共同歩調をとって「生贄」にすれば、中国の最重要な台湾問題や南シナ海問題で、アメリカの譲歩を引き出せるのではないか、という随分見え透いたアイデアである。

若手は北朝鮮に対する思い入れはなく、最重要の対アメリカ外交における単なる一つのコマと見る。アメリカと協力して金政権を倒せば、アメリカに恩を売れる。今年の中国共産党大会は、権力が習近平に一極集中するから対外的強硬策はないが、来年がリスキーになる。毛沢東は権力を完全に掌握した翌年、朝鮮戦争に参戦、トウ小平は改革開放政策を宣言した翌年、中越戦争を起こした。

旧瀋陽軍区である北部戦区は大量の陸軍がリストラの対象になっているから、朝鮮半島を相手に存在感を示しておきたいという思惑もある。北朝鮮の存在はロシアにとってもアンビバレント。アメリカに対する番犬、バッファゾーンとして潰したくはないが、アメリカの軍事プレゼンスを高める口実になっている。半島にアメリカのTHAADが配備されたのも、挑発的な北朝鮮が招いた事態だ。

日本でも核武装論が常にくすぶり続けているが主流ではない。しかし北朝鮮の脅威で、主流化し現実になってしまうシナリオは中国が最もイヤなことだ。アメリカは中国に、北朝鮮に対する圧力強化をせよと脅しをかけている。さもないと日本と韓国が核武装してしまうぞと。来年なにか起こるかも…。(柴田)

渡部恒雄、近藤大介、小泉悠「大国の暴走 『米・中・露』三帝国はなぜ世界を脅かすのか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062206390/dgcrcom-22/


●そういえば東大って行ったことないなぁ。/森さんおめでとうございます!/柴田友美さん、ありがとうございます。

/フィネガンズウェイクってどこだろう……。検索したら東心斎橋に移転して閉店になったみたい。移転時の話だと、また上本町に戻るみたいな流れにはなっているけれど、近鉄劇場がなくなった今だと戻って来てくれなさそう。

/近鉄小劇場が好きだった〜! いいなぁ、制作とかお手伝いとか。維新派はなぜか見る機会がないまま。谷六に維新派の美術さんが手がけられたバーがあるのだが、これまた行こうとしたら迷ったり臨時休業だったりで行けないまま。

/梅沢富美男さんとニアミスした。家人はすれ違って、タクシーに乗り込むところを教えてくれたけど、わからなかった。だって、あんな大御所が助手席に乗るなんて思えなくて、スモークガラスの後部座席を見てしまったよ。

出てきたというホテルもビジネスホテルだったし。人違いでしょって答えて歩いてたら、同じ場所から数台のタクシーに分かれて乗り込む若手ら。ビジネスホテルに泊まっている若手を引き連れてどこかに行くのか?

確信が持てないまま、大阪新歌舞伎座の看板を探すと公演中の文字が。本人だったんだなぁと。たたき上げの人は気配りがあるなぁ。(hammer.mule)

大阪「潜水艦バー深化」はまるで本物の潜水艦! 店内で映画気分♪
https://macaro-ni.jp/11372